《宝塚市議会報かけはしテキスト版》 第239号 平成30年(2018年)12月1日(土曜日) 編集発行宝塚市議会 *宝塚市議会報かけはしテキスト版は、宝塚市議会報かけはしの写真や画像、一部表グラフなどを省いてテキスト形式で編集しています。 文書読み上げソフトによっては、正しく読み上げできないこともあります。 誌面へのご意見やご感想は、議会事務局までお気軽にお寄せください。 宝塚市議会事務局 〒665-8665宝塚市東洋町1番1号 電話0797-77-2168(直通) ファックス0797-74-6902 【1面】 9月定例会の概要 ○病院事業及び上下水道事業の決算を認定 ○公民館、市営住宅の指定管理者を決定 【2~3面】 ************************* 第8回 意見交換会 ************************* 8月28日(火曜日)午後、市議会の議事堂において、第8回目の意見交換会を開催しました。 今回は日頃、地域福祉の推進役として活動されている民生委員・児童委員連合会(以下「民児連」とします)の皆さまと、議員が意見を交換しました。 ここでは、その意見交換会の様子をお知らせします。 ------------------------------------------------------- テーマ ------------------------------------------------------- 今回はテーマを2つ設定し、(イ)(ロ)(ハ)(ニ)の4つのグループに分かれて意見交換を行いました。 (1)地域課題への取り組みについて ◆条例制定や行政との関係 ◆地域での見守り ◆思いやり・支え合いバッジの導入など [担当] (イ)(ニ)グループ (2)防災について ◆民生委員・児童委員の取り組み ◆議員の取り組み [担当] (ロ)(ハ)グループ ------------------------------------------------------- 意見交換会参加者 ※敬称略 ------------------------------------------------------- 宝塚市民生委員・児童委員連合会(委員25名) ふくずみみす、かみやひろし、つねだきみ、やまもとひろこ、うらののりこ、 かとうゆうこ、にしだみのる、あさのきみこ、たかやしきじゅんこ、むらせいちろう、 いきしゅういち、なるせふみお、かんだもりやす、いしいかずお、しばたまさお、 ながおかえみ、さかうえけいこ、ませじゅんこ、やましたかずみ、かなおかやすゆき、 しばちえこ、きたみみつこ、ひらはらまさあき、よこみぞひとみ、いまなかみつお、 宝塚市議会議員(議員23名) きたのさとこ、みやけこうじ、あさたにあき、いしくらかよこ、いのうえきよし、 いふくよしはる、いわさまさし、えばらかずあき、おおかわひろゆき、おおしまときこ、 かじかわみさお、きたやまてるあき、たけしたまさひこ、たなかこう、たぶちしずこ、 てらもとさなえ、となきまさかつ、とみかわこうたろう、なかのただし、ふじおかかずえ、 ほそかわともこ、みとみとしゆき、わかえまさし、 [(イ)グループ(テーマ(1))] <民生委員> 年間にどれくらい条例制定されているのか。その中で福祉関係の割合は。 <議員> 国の制度改正による市長の条例改正が多い。新規条例は少なく、年に一、二件程度。最近の福祉関係では手話言語条例を新規制定。 <民生委員> 坂のあるまちでは、共通して買い物や通院に困っている。コミュニティバスを検討してほしい。 <議員> 地域においてコスト削減等も検討し、うまく運営できる仕組みを考えていけるようになればよいと思う。 <民生委員> 昨年から災害時要援護者名簿を取りまとめている。 民生委員だけでなく、自治会、まちづくり協議会、コミュニティの連携が必要として取り組んでいる。議会もバックアップしてほしい。 <議員> 個人としては、自治会の活動で災害時要援護者に関しても取り組んでいるが、議会として、どのようなバックアップができるのか。 <民生委員> 民生委員だけが活動しているのではなく、みんなで助け合うまちづくりにしていきたい。 <議員> 市も取り組みを進めているが、なかなか全市的な取り組みになっていかない。 <民生委員> 平成29年度に災害時要援護者名簿の作成を開始し、今年は新規登録者が571人。その新規登録者を民生委員が訪問し名簿を作成していくことになるが、民生委員が一人で訪問しているところは大変である。 <民生委員> 登録者が増えていくと難しい。地域の協力が必要。 議会も応援してほしい。 [(ロ)グループ(テーマ(2))] <議員> 防災行政無線が市内全てで設置されれば一助となるかもしれない。 <民生委員> なかやまだい地区では高低差等があり、スピーカーの設置場所に苦労している。 <議員> 防災情報を伝えるためには、防災行政無線や防災ラジオなどのハード面の充実も大切だが、伝え方も重要。 高齢者へ伝達が漏れないようにすることが大切。 <民生委員> 本年6月の大阪府北部地震の際は、携帯電話がつながらなくて大変だった。 <議員> 結局は地域で支え合う体制を日常的につくっていかないといけない。 <民生委員> 災害時要援護者名簿により、今まで以上に、支援を必要とする人の情報を得ることができるのはよいが、民生委員だけではやっていくことが困難な部分もある。 <議員> 個人情報の問題もあるが、地域ぐるみで助ける仕組みの構築が必要である。 <議員> 災害時要援護者支援制度について、今後認識を深めていかなければならない。 <民生委員> 災害時要援護者支援制度は、市の呼びかけに対し、要支援者自身の個人情報を民生委員や自治会へ開示することに同意した方を対象としていることを理解してほしい。大雨の際など、呼びかけに応じてもらえない場合は大変心配である。 <議員> ジレンマもあると思うが、名簿をうまく使ってほしい。 <民生委員> 南海トラフ地震の際に、他市からの避難者と市はどう向き合うのか。 <議員> 本市への避難を想定し、何度も訓練することが必要。 [(ハ)グループ(テーマ(2))] <民生委員> 災害時要援護者を支援する側の支援者が見つからない。議員も含め、制度を地域に知ってもらうよう、行政に協力してほしい。 <議員> 個人情報の扱い方など難しい問題もある。支援組織としては自治会やまちづくり協議会などあるが、どこに一番苦労があるのか。 <民生委員> 昨年度は2374人が同意し、災害時要援護者名簿に登録した。その情報は民生委員と支援組織となった自治会等で共有できるが、登録されていない高齢者の情報は民生委員だけが持ち、自治会等には開示できない。 <民生委員> 自治会の協力がなかなか得られない。災害時要援護者名簿があっても人手不足では安否確認以外できない。 民生委員と自治会がうまくリンクしていない。 <議員> 昨年、自治会に参加の呼びかけはあったが、時期的に各自治会の総会終了後であり、制度への取り組みを提案できなかった。 <議員> 自治会に支援を広めるようお願いする必要がある。 <民生委員> 若い世帯は自治会に加入していない実態もある。 <議員> マンション等の管理組合も支援組織に含めていかないといけないのでは。 <民生委員> 指定避難所まで遠い。中継地点として、学校以外も避難所にならないか。 <議員> 一時的な避難も大事だが、指定避難所でないと継続した支援が届かない。 <議員> PTAの活用はどうか。支援者への登録は責任の重さが壁になるかもしれないが、協力する人はいるはず。 [(ニ)グループ(テーマ(1))] <民生委員> 議員はエイジフレンドリーシティに対しどんな問題意識を持っているのか。 <議員> エイジフレンドリーシティは抽象的な内容で都市計画と重なるところもあり、多岐にわたる。それ自体の意味やどう効果があるのか再三質問しているが、具体性のない答えが返ってくる。 <民生委員> 民生委員自身が高齢化しており、いかに若手にシフトしていくか。なり手不足という問題もある。民生委員の定数充足率は全国平均96%で、宝塚市は90%と低く、四苦八苦している。 <民生委員> 行政関係の人が定年したら民生委員になるよう提案したい。 <民生委員> 災害時要援護者名簿から抜けている高齢者もいる。 民生委員が工夫して対応していることを知ってほしい。 <議員> 民生委員がそこまでされていることに驚いた。 <民生委員> 民児連ではヘルプマークをつけている人のお手伝いをする意思を示す「思いやり・支え合いバッジ」を配布予定。ヘルプマークはまだ浸透しておらず、市によるマークの啓発が必要。 <民生委員> 子どもの見守り活動で、学校によって対応が異なる。 議員には民生委員の活動を知って、広めてもらいたい。 <議員> 行政と市民ともに、その役割を理解していれば、情報の共有ができるのでは。 <民生委員> 民生委員の基本は地域の見守り。普段からの関わりが大切。地域の人に顔を知ってもらうことで、災害発生時、民生委員ができないことも地域で助け合える。 ------------------------------------------------------- 報告・まとめ ------------------------------------------------------- 最後に、各会場の意見交換を全体で共有しました。 [各グループの報告から] 活発な意見が交わされたこと、災害時要援護者支援制度に関する課題が各グループで取り上げられたことなど、感想を交えて報告されました。 [全体の感想(要旨)] (ふくずみみす 民児連会長) この度の西日本豪雨の甚大な被害に大きな衝撃を受けています。交流のあった倉敷市まび町の民生委員は同じように要援護者リストを行政から預かられていたようですが、私たちも生死を分けたものは何だったのかを考え、今後の活動につなぎたいと思っています。 昨年は民生委員制度100周年でした。多くの先輩民生委員の活動を紡いでつないで100年、今年は次の100年に向けての第一歩の年。力強く踏み出したいと思っています。 今回の意見交換会で、日頃の活動や課題等さまざまな意見交換ができたと思います。新たな気づきと学びを今後の活動に生かしたいと思います。 ------------------------------------------------------- アンケートから ------------------------------------------------------- [傍聴者から] ◆議員に身近な問題点を直接聞いてもらえて良かった。 解決をするためにどうするか、両面(行政と市民)からの意見が聞けた。 ◆いい機会になったと思う。 ◆民生委員の大変さがよくわかる。市役所と市民の間を取り持つボランティアとしての役割は自治の要です。 [参加者から] ◆福祉の現場を見る民生委員と市議会が協力し問題点、課題の解決に努力したい。 ◆民生委員の取り組みや活動等を知ってもらえて良かった。議員さんや行政の活動も少しわかった。 ◆意見交換は有意義だった。 議員は今少し現場の第一線の問題を把握する努力が必要ではと感じた。 ◆市議会を身近に感じた。 【4~7面】 ************************* 9月定例会の議案審議から ************************* 9月定例会では、市長から提出された議案や、市民の皆さまから提出された請願など計50件について審議しました。 ここでは、主な議案審議の概要を報告します。 なお、提出された議案のうち平成29年度宝塚市一般会計及び各特別会計の決算認定については、慎重審議を行うため、決算特別委員会を設置し、閉会中の継続審査としましたので、次号(2月1日発行)で報告します。 ------------------------------------------------------------- 幼稚園施設整備事業など8億9千万円余を増額 ------------------------------------------------------------- ■平成30年度宝塚市一般会計補正予算(第2号) [全員一致可決] 概要 平成30年度一般会計の歳入歳出予算の総額にそれぞれ8億9010万円を増額し、補正後の総額を787億4186万4千円とするものです。 主な審議内容 市税還付金及び還付加算金が見込みより増えた原因、市立幼稚園へのエアコン設置、学校給食費の残額が積み立てられている学校給食費調整基金、市営住宅指定管理料が大幅に減額された理由、都市計画道路尼崎宝塚線及び競馬場高丸線の進捗状況などについての質疑がありました。 ------------------------------------------------------------- 宝塚市教育委員会委員の任命に同意 [賛成多数同意] ------------------------------------------------------------- 概要 もちづきあきら氏を宝塚市教育委員会委員に任命しようとするものです。 主な審議内容 今回の教育委員任命についての経緯や教育委員任命の考え方などについての質疑があり、賛成多数で同意しました。 ◆本会議での各議員の賛否 賛成  あさたにあき、いしくらかよこ、いのうえきよし、いわさまさし、おおかわひろゆき、おおしまときこ、かじかわみさお、たけしたまさひこ、たなかこう、たぶちしずこ、となきまさかつ、とみかわこうたろう、みとみとしゆき(五十音順) 反対  いふくよしはる、えばらかずあき、てらもとさなえ、なかのただし、ふじおかかずえ、みやけこうじ(五十音順) 棄権  きたやまてるあき、ほそかわともこ、わかえまさし(五十音順) ※きたのさとこ議長の裁決について 過半数議決の場合、議員には賛成・反対の表決権がありますが、議長には表決権がありません。ただし、表決において賛成・反対が同数、つまり「可否同数」になった場合、議長には可決か否決かを決定する裁決権が認められています。 またこの任命については9月30日に任期が終わるため、後日、10月1日から引き続き4年間同氏を教育委員に任命する議案に全員一致で同意しています。 ------------------------------------------------------------- 公営企業会計決算を認定 [全員一致認定] ------------------------------------------------------------- ■平成29年度水道、下水道、病院事業会計決算 [決算の概要] いずれも地方公営企業法第30条第4項の規定により、議会の認定に付するものです。 [収益的収支] <水道> 収入  47億3428万3075円 支出  45億7218万5727円 差引 1億6209万7348円 収支 (純利益)3641万4983円 <下水道> 収入  47億1334万7338円 支出  41億6362万7338円 差引 5億4972万円 収支 (純利益)5億4140万3689円 <病院> 収入  115億1489万835円 支出  116億9662万84円 差引 マイナス1億8172万9249円 収支 (純損失)マイナス1億8569万1333円 [資本的収支] <水道> 収入 30億1142万4683円 支出  40億8242万5939円 差引  マイナス10億7100万1256円 <下水道> 収入  14億2435万1990円 翌年度へ繰り越される支出の財源に充当する額マイナス250万円 支出  34億8371万6903円 差引 マイナス20億6186万4913円 <病院> 収入  15億4317万6585円 支出 25億2818万8639円 差引 マイナス9億8501万2054円 ※収支不足は、損益勘定留保資金並びに消費税及び地方消費税資本的収支調整額等で補てん [水道決算の主な審議内容] 委員会では、健康被害の問題が指摘されている鉛製給水管の今後の更新の取り組み、基幹管路の耐震化計画の上方修正の可能性、収入における特別利益及び純利益の減少理由、経営健全化に向けた取組効果額が昨年策定した宝塚市水道事業経営戦略から下振れしている原因、企業債の繰上償還についての検討、小浜・惣川浄水場夜間等運転管理業務委託の予定、経営健全化に向けた取組効果額の目標達成のための考え、深谷貯水池の土地利活用などについての質疑がありました。 [下水道決算の主な審議内容] 委員会では、収益における雨水処理負担金、他会計負担金及び他会計補助金の減少理由、経営健全化に向けた取組効果額の実績が2年間で32%にとどまっていることについての今後の見解、平成31年度に予定している民間委託の効果額の見込み、平成28年度に行った下水道使用料の値上げ改定による市民の声及び今後予定している使用料再改定による市民への影響と周知などについての質疑がありました。 [病院決算の主な審議内容] 委員会では、「経営の改善について」を論点とし、審査が進められました。他会計借入金とそれに対する返済計画について、減収の一因である医師の大量退職の原因と対応策について、医師の確保策について、また、経営好転の鍵となる本年4月にオープンしたがんセンターの状況についてなどの質疑がありました。 ------------------------------------------------------------------------------ 市立中央公民館、市立東公民館、市立西公民館の指定管理者の指定 [賛成多数可決] ------------------------------------------------------------------------------ 概要 平成31年(2019年)4月1日から平成36年(2024年)3月31日までの間における3つの宝塚市立公民館の指定管理者として、アクティオ株式会社を指定しようとするので、地方自治法の規定により、議会の議決を求めるものです。 主な審議内容 他の公共施設や地域等との連携についての候補者からの提案、公民館と社会教育課との連携などについての質疑がありました。討論では、社会教育施設として教育委員会が管理運営していくことを目指してほしいとの反対討論がありました。 ◆本会議での各議員の賛否 賛成  あさたにあき、いしくらかよこ、いふくよしはる、いわさまさし、えばらかずあき、おおかわひろゆき、きたやまてるあき、たけしたまさひこ、てらもとさなえ、とみかわこうたろう、なかのただし、ふじおかかずえ、ほそかわともこ、みやけこうじ、わかえまさし(五十音順) 反対  いのうえきよし、おおしまときこ、かじかわみさお、たなかこう、たぶちしずこ、となきまさかつ、みとみとしゆき(五十音順) ------------------------------------------------------------- 市営住宅の指定管理者の指定 [賛成多数可決] ------------------------------------------------------------- 概要 平成31年(2019年)4月1日から平成36年(2024年)3月31日までの間における宝塚市営住宅の指定管理者として、株式会社東急コミュニティーを指定しようとするので、地方自治法の規定により、議会の議決を求めるものです。 主な審議内容 提案された入居者サービス向上のための新たな取り組みについて、平成19年の指定管理者制度導入後の人件費の縮減について、指定管理者の管理業務引き継ぎに当たっての市の役割についてなどの質疑がありました。討論では、本来、市営住宅の運営は第一義的には市が直営で担うべきだと考えており、指定管理者制度の導入そのものに賛同しかねるとの反対討論と、指定管理者が変わるたびに支障が出ており、市営住宅の管理業務は市が直営で責任を持って実施すべき福祉的なサービスだと考えるとの反対討論がありました。 ◆本会議での各議員の賛否 賛成  あさたにあき、いしくらかよこ、いふくよしはる、いわさまさし、えばらかずあき、おおかわひろゆき、きたやまてるあき、たけしたまさひこ、てらもとさなえ、とみかわこうたろう、なかのただし、ふじおかかずえ、ほそかわともこ、みやけこうじ、わかえまさし(五十音順) 反対  いのうえきよし、おおしまときこ、かじかわみさお、たなかこう、たぶちしずこ、となきまさかつ、みとみとしゆき(五十音順) ************************* 請願 ************************* 9月定例会では、次の請願が提出され、文教生活常任委員会で慎重審査のうえ、本会議で採択されました。 請願の概要は次のとおりです。 ------------------------------------------------------- 教育条件整備のための請願(概要) ------------------------------------------------------- <請願の趣旨> 宝塚市では、「宝塚市教育推進プロジェクト」を中心に、「いじめ」「不登校」「学級崩壊」などの解決に取り組んでいるが、そのほかに様々な課題もある。これらの教育課題克服のためには、教育予算のいっそうの充実と制度の拡充が必要であるとして、教育予算の充実と保護者負担の軽減等、5つの請願項目について早期実現を求めるもの。 (審査の概要) 主な質疑として、人的支援の拡充について、中学生の卒業後の進路について、障がい児教育の充実についてなどがありました。 採決の結果、全員一致で採択されました。 ------------------------------------------------------- 意見書 ------------------------------------------------------- 9月定例会では3件の意見書案を全員一致で可決し、関係機関へ送付しました。 <意見書名> 学校施設や通学路におけるブロック塀等の安全性確保を求める意見書 <送付先> 内閣総理大臣、総務大臣、文部科学大臣、国土交通大臣 <意見書名> 児童虐待防止対策のさらなる強化を求める意見書 <送付先> 内閣総理大臣、総務大臣、文部科学大臣、厚生労働大臣、国家公安委員会委員長 <意見書名> 水道施設の戦略的な老朽化対策を求める意見書 <送付先> 内閣総理大臣、厚生労働大臣、国土交通大臣 ------------------------------------------------------------- その他の賛否が分かれた議案等 ------------------------------------------------------------- ■宝塚市立健康センター条例の一部を改正する条例の制定について [賛成多数可決] 賛成  あさたにあき、いしくらかよこ、いのうえきよし、いふくよしはる、いわさまさし、えばらかずあき、おおかわひろゆき、おおしまときこ、かじかわみさお、きたやまてるあき、たけしたまさひこ、てらもとさなえ、とみかわこうたろう、なかのただし、ふじおかかずえ、ほそかわともこ、みやけこうじ、わかえまさし(五十音順) 反対  たなかこう、たぶちしずこ、となきまさかつ、みとみとしゆき(五十音順) ------------------------------------------------------------- その他の賛否が全員一致した議案等 ------------------------------------------------------------- 平成30年度宝塚市特別会計国民健康保険事業費補正予算(第1号) [可決] 平成30年度宝塚市特別会計農業共済事業費補正予算(第1号) [可決] 平成30年度宝塚市特別会計介護保険事業費補正予算(第1号) [可決] 平成30年度宝塚市特別会計宝塚市営霊園事業費補正予算(第1号) [可決] 宝塚市自転車の安全利用に関する条例の一部を改正する条例の制定について [可決] 宝塚市土地改良事業分担金徴収条例の全部を改正する条例の制定について [可決] 宝塚市都市公園条例の一部を改正する条例の制定について [可決] 宝塚市建築事務及び住宅事務手数料条例の一部を改正する条例の制定について [可決] 財産(救急自動車)の取得について [可決] 訴えの提起について [可決] 公の施設(宝塚市立スポーツセンター及び宝塚市立末広体育館)の指定管理者の指定について [可決] 公の施設(宝塚市立高司グラウンド)の指定管理者の指定について [可決] 公の施設(宝塚市立売布北グラウンド)の指定管理者の指定について [可決] 公の施設(宝塚市公益施設)の指定管理者の指定について [可決] 公の施設(宝塚市立文化施設及び宝塚市立宝塚文化創造館(宝塚音楽学校旧校舎))の指定管理者の指定について [可決] 市道路線の認定について(2件) [可決] 宝塚市教育委員会委員の任命につき同意を求めることについて [同意] 人権擁護委員の候補者推薦につき意見を求めることについて [適任] [その他結果] (1)宝塚市議会基本条例の遵守を求める陳情は、議会運営委員会で審査し、採択されました。 (2)崖崩れ箇所等の安全対策を求める陳情は、産業建設常任委員会で審査し、採択されました。 【8~13面】 ************************ 一般質問 ************************* 一般質問とは、各議員が市政全般のさまざまな課題を積極的に取り上げ、それぞれの観点から、市の考え方や、取組姿勢、今後の方向性などを問いただすものです。 ◇9月定例会では、21名の議員が一般質問を行いました。 全てをご紹介することはできませんが、その要旨を掲載します。 ------------------------------------------------------------- 学校を地域の核に ------------------------------------------------------------- たからづか真政会 あさたにあき 【学校評価】 <問い>保護者、児童・生徒に対する自己評価アンケートに対する市の見解は。 <答>評価に当たりアンケート結果は重要であり、設問の厳選と分かりやすく答えやすい工夫が必要。 <問い>開始から10年になるが進んでいない。内部での確実な研究体制の整備を。 <答>実効性を持たせるための体制整備を検討したい。 <意見>意見をしっかり酌み取り、社会全体でよりよい学校の創造を。 【コミュニティ・スクール】 <問い>宝塚型と文科省型との違いは。 <答>文科省型は学校運営協議会に学校運営の基本方針の承認権等の役割があるが、まずは役割を緩和した宝塚型をモデル導入した後、移行について検討したい。 <問い>学校と地域は双方向で、地域が学校を支えるだけではない。地域に向け発信するため、学校施設を地域に開く必要があるのでは。 <答>できるだけ積極的に地域に開いた活用をしたい。 【市民が健康で安心して暮らせる相談体制とは】 <問い>市営住宅の指定管理者が実施する、24時間健康医療相談窓口の詳細は。 <答>看護師等が24時間フリーダイヤルで健康や医療等の相談に対応するもの。 <意見>認知症、子育て、介護疲れ等の対応にもなる。研究し、全市的な導入を。 ------------------------------------------------------------- 全ての人の色彩環境整備を ------------------------------------------------------------- ともに生きる市民の会 おおしまときこ 【カラーユニバーサルデザインの必要性】 <問い>色の見え方に特性があり不便さを感じている人は少なくない。市の発行物等では配慮しているか。また少しの知識があれば効果が強まる。職員への啓発は。 <答>見やすさ等創意工夫しており、正しい知識を持ち配慮を行うため職員研修等の機会に取り上げていく。 <問い>色が識別しやすい色覚チョークを使っているか。 <答>一部の学校では使用。意見 子どもたち全体にもよく見える。ぜひ使用を。 【中学校での校則の必要性の理由と現状】 <問い>校則違反時の指導は。 <答>校則の必要性を繰り返し説明し、生徒自身に考えさせる指導をしている。 <問い>通学かばんが重過ぎると問題だが本市の指導は。 <答>生徒自らが必要性を考え教科書等を学校に置く判断をする指導をしている。 <意見>大人が決めた校則は同調圧力になりかねず、心身を統治する人材育成は人を思考停止状態にする。 【里親制度で家庭的環境を】 <問い>市での委託の現状は。 <答>13組23人が里親登録、6組9人が養育されている。 市独自で里親を対象にショートステイの受け皿としての登録もお願いしている。 <意見>季節里親や週末里親、生活費や教育費等の支給もあり同性カップルも可能。それを市がぜひ周知を。 ------------------------------------------------------------- 温暖化時代の豪雨災害対応 ------------------------------------------------------------- 日本共産党宝塚市会議員団 みとみとしゆき 【月見山及び長寿ガ丘地域における豪雨災害への対応】 <問い>地域の避難場所について、基本的な考え方は。 <答>最寄りの避難所として宝塚第一小学校を開設した。同校は台風などのときにあらかじめ開設する自主避難場所でもあるので、風雨が激しくなる前に開設することを周知したい。また、自治会などによる届出避難所制度の普及にも努める。 <問い>災害時要援護者の支援体制は構築されているか。 <答>現在、同地域を含む第2地区では、12の避難支援組織が活動している。 <問い>光ガ丘中学校までの塩谷川沿いの通学路が土砂災害警戒区域だが、生徒に対する安全対策は。 <答>上流で大雨が降ったときに通学路が危険箇所となることや危険回避については、日常的に周知している。状況により、学校による安全確認や見守り、通学路の変更も考えられる。 【地球温暖化対策】 <問い>本市の課題と今後の取り組みは。 <答>課題として、エネルギー消費量の減少の鈍化や、電力における排出係数の増加による温室効果ガスの排出量の増加が挙げられる。 今後、市の実践が市民の模範となるよう取り組むとともに、市民への啓発に加え、事業者との協力や働きかけを強化するなど、全市的な取り組みに広げていきたい。 ------------------------------------------------------------- お薬手帳で画期的な連携 ------------------------------------------------------------- 市民ネット宝塚 いしくらかよこ 【市立病院がんセンター】 <問い>西日本で初めてトモセラピーを導入した本市放射線治療センターの現状は。 <答>8月末現在で69名の新規患者が受診し、総照射件数は1502件。院外からも多くの患者が訪れる。 非常勤専門医2名で対応してきたが、10月に常勤の放射線治療医師1名を採用予定。今後も体制を充実させ、安全な治療の提供に努める。 <問い>化学療法は心筋梗塞や脳卒中等の循環器病のリスクを高めるが、どうか。 <答>薬物治療で心機能に影響を受けやすい患者には、事前に心電図、心機能検査等を受けてもらい、安全性を確認後、治療を開始する。 <問い>地域の調剤薬局との連携強化に努めていると聞くが、がん治療の連携で気をつけていることはあるか。 <答>多くの治療が注射薬と内服薬を併用しているが、調剤薬局ではお薬手帳で内服薬の処方しか確認できない。このため、本年4月から注射薬の内容をシール化してお薬手帳に張りつけ、情報共有を進めている。 <意見>患者にとって画期的であり、安全度が高まる。 【子どもたちの視力低下】 <問い>視力の発達は就学前からと聞く。就学前の子どもへの取り組みは。 <答>3歳児健診の中で視力検査や屈折検査を実施し、目に関する異常の早期発見や早期受診に努めている。 ------------------------------------------------------------- 命を守る行動のために ------------------------------------------------------------- 日本共産党宝塚市会議員団 たぶちしずこ 【災害に強いまちづくり】 <問い>災害時、職員が参集する際に危険な場合がある。 安全確保についての考えは。 <答>職員参集メールでは、危険性がある場合は自宅待機でも可能とし、身の安全を第一にという内容を載せ、職員が無理して参集しないような連絡をしている。今後も早い段階で職員参集に努め、職員の安全に留意し必要な人員確保に努める。 <問い>市立病院において、停電対策の日常的な取り組みが必要ではないか。 <答>院内で対応マニュアルを作成し周知している。 防災訓練等の際には、緊急用の赤いコンセントに切り替える内容も入れ、十分対応できる体制をつくりたい。 【学校の施設整備】 <問い>学校園を訪問したが、損傷や不具合が多く、ひどく老朽化している学校もあった。本市の改善計画は。 <答>安全面等に大きな影響を及ぼすものを優先的に順次取り組んでいる。本年度は小浜小学校ほか6校2園で校舎全体の老朽改修工事を、安倉小学校ほか2校でトイレ改修工事を行った。 【山本東の新設保育園】 <問い>地域に根差した保育園になるため、近隣住民の声をどう受け止めるのか。 <答>最終判断は事業者となるが、整備段階から近隣住民の意見や要望を聞き、課題解決のために努力をするよう引き続き働きかける。 ------------------------------------------------------------- 障害者施策の充実を ------------------------------------------------------------- ともに生きる市民の会 いのうえきよし 【障害者差別解消のための対応ガイドライン】 <問い>事務事業の相談報告等、ガイドライン通りに運用されているのか。 <答>障害福祉課と、人材育成課に相談窓口を設置し、46件の相談があった。うち7件が行政に対する事案で、適時改善を図っている。担当課で解決したケースの報告はない。 <意見>障害のある人への差別にならないよう条例等の文章の見直しを。 【居宅介護】 <問い>平成29年に支給基準の見直しの通知をしているがどういった内容なのか。 <答>事業所が利用者への説明時に活用できるように、厚生労働省の支給基準等を改めて説明したもの。 <問い>基準に従い、一律で支給量を決めていないか。 <答>ガイドラインは目安であり、個々の状況を踏まえ丁寧に対応する。 【障害者スポーツ】 <問い>第4次障害者施策長期推進計画には障害者専用のスポーツ施設の整備を検討とあるが現状は。 <答>財政状況が厳しく、直ちに整備というのは難しい。民間でスポーツ施設の建築予定があり、協議を進めていく。 <問い>本市は近隣市と比べて職員の配置人数や、予算が格段に少ない。充実させる必要があるのでは。 <答>努力したい。 ------------------------------------------------------------- 人権を尊重した校則づくりを ------------------------------------------------------------- 日本共産党宝塚市会議員団 となきまさかつ 【学校教育環境の充実を】 <問い>校則はどうあるべきか、基本的な考えは。 <答>校則は学校の教育目的実現の過程において順守すべき規律であり、制定には、個人を尊重し多様性への配慮が大切と考えている。 <意見>子どもの人権の観点からも校則の検証が必要。子どもや保護者の意見が反映できるルールづくりを。 <問い>給食室では異物混入を防ぐため、猛暑の中、窓を閉め切って調理している。 エアコン設置は大規模改修が必要で困難と理解するが、当面の暑さ対策としてスポットクーラーの早期設置を。 <答>予算も含め検討する。 【通学路の安全対策】 <問い>通学路に面した危険なブロック塀の軽量フェンス化に現行補助金の活用を。 <答>先行すべきは危険なブロック塀の撤去であり、軽量フェンスの補助は困難。 【国民健康保険税引き下げ】 <問い>平成29年度決算では13億円黒字の見込み。保険税の減額も課題だが、減免基準拡大の検討は。 <答>減免制度の周知も進み、件数・額とも増加。国民健康保険運営協議会の意見を聞きながら検討したい。 <意見>大阪府北部地震で一番被害を受けた高槻市は、市民の暮らしを思い、被災による減免基準を拡大した。 本市も七十数軒被害があったが、市民を助けようという姿勢があるなら検討を。 ------------------------------------------------------------- ICTで未来への投資を ------------------------------------------------------------- 安全で誇れるたからづかをつくる会 わかえまさし 【小中学校のICT環境】 <問い>小中学校の授業用のコンピューターの台数は。 <答>生徒と教員兼用で、小学校は各校2台、中学校は各校4台整備しているが、タブレットパソコンは整備していない。 <意見>文科省も3クラスに1クラス分程度整備が必要との方針を示している。 本市の学校から巣立った子どもが、社会で活躍するための投資として整備を。 【市立病院の経営改善に向けて】 <問い>平成29年度決算では、資金不足率が12.3%。短期のキャッシュフローを示す数字が非常に悪い。どう改善するのか。 <答>主たる収入である医業収益増加のため、不足している診療科の医師の安定的確保と地域のクリニックからの紹介患者を増やすとともに、費用の抑制等により経常損益を黒字化したい。 <問い>本年4月に開設したがんセンターの状況は。 <答>放射線治療装置トモセラピーの患者が当初予定より多く、今後常勤医師の確保を進め、現在より高額な診療報酬が得られる予定。 【ツキノワグマの目撃情報】 <問い>クマ等の野生動物に出会った場合の対応を、子どもをはじめ多くの市民に周知する必要があるのでは。 <答>分かりやすいパンフレットを作り、関係施設に設置するなど検討したい。 ------------------------------------------------------------- テニスコートの全面補修を ------------------------------------------------------------- 公明党議員団 なかのただし 【市立スポーツセンターのテニスコート】 <問い>12面中耐用年数超過が9面。テニス協会から市長に全面補修を求める要望書が出されるも、その後、コートのでこぼこで転倒し救急車で運ばれる事故も発生した。早急に全面補修を。 <答>可能な面からの補修を前向きに検討したい。 【今夏の災害対応】 <問い>職員の参集状況は。 <答>災害対策本部及び警戒本部含め合計4百人超。 <問い>災害時の人件費と民間の水防業務委託費の予算を超える部分は予備費対応だが、今後毎年予想される災害に備え、予算の段階で予備費増額も必要では。 <答>執行状況を見極め、今後、対応を検討していく。 【危険なブロック塀の撤去】 <問い>民間住宅等の危険なブロック塀撤去を助成する市もある。本市の対応は。 <答>道路に面したブロック塀の撤去後に生け垣設置を助成する生垣等緑化推進助成金制度を活用する。 <問い>まちの緑化や景観向上には良いが軽量フェンス等に対応する施策の検討は。 <答>まずは危険なブロック塀の除却に対応するため、検討していきたい。 【ソリオ宝塚の地下駐車場】 <問い>周辺の活性化を図るため社会実験で一カ月間でも1時間無料にできないか。 <答>運営者のソリオ宝塚都市開発(株)と協議していく。 ------------------------------------------------------------- リスクを含めて財政見通しを ------------------------------------------------------------- たからづか真政会 おおかわひろゆき 【幼児教育・保育の無償化】 <問い>実施により、行財政運営に与える影響は。 <答>国の制度設計で具体的提示がない内容もあり、影響は不透明。保育需要を含め慎重に検討し対応する。 <問い>新たに負担する可能性のある一般財源の額は。 <答>市立幼稚園9千万円、同保育所1億4300万円。私立保育園は4500万円。 <意見>待機児童対策も含め、毎年数億円の負担増が予想される。今後も注視を。 【公共施設マネジメント】 <問い>事業費は一般財源ベースでどの程度必要か。 <答>17億3千万円を想定。 <意見>実施計画財源である25億円のうち事業費が3分の2を占め、今後も増加する可能性が高い。財源的な制約の範囲内で、戦略的に優先順位を定めた事業スケジュールを策定すべき。 【財政見通し】 <問い>今後の財政見通しに多大な影響を与える事業は。 <答>新ごみ処理施設の建設と土地開発公社の経営健全化であると考えている。 <問い>新ごみ処理施設建設が遅れた場合の追加費用は。 <答>維持管理費は同様に必要だが、遅れれば現施設の故障リスクは高まる。 <意見>多大な影響を与える事業は2つだけではない。事業費が明らかでなくともリスクとして、時期、規模、最悪のシナリオ等を想定し、共有しておくべき。 ------------------------------------------------------------- 安全・安心なまちの街路樹 ------------------------------------------------------------- たからづか真政会 たけしたまさひこ 【街路樹に対する市の認識と対応】 <問い>道路標識や信号を隠さない高さ規制が必要では。 <答>法規制はないが、比較的成長が遅く樹高の低い樹種を選んで死角を減らし、さらにメンテナンス費を節減する検討も必要と考える。 <問い>電柱や電線を飲み込む街路樹の強風・地震等災害時の危険への対応は。 <答>電力事業者が日常巡回、防護管設置、枝払い等を行い、市は全街路樹を年1回点検し、剪定等を実施。 <意見>目視点検だけでなく、中の空洞を確認する街路樹診断も検討を。 【道路沿いの草木の問題】 <問い>建物や道路の入り口など際まで植えられた草木が育ちすぎて死角ができる。見通し確保など市の対応は。 <答>年3回の剪定が基本。必要に応じ樹高を低くし、通学路では撤去する等状況に応じ安全対策をしている。 <問い>入り口だけでも草木の代替物にすれば死角も剪定費用も発生しないのでは。 <答>緑化施策も大事にしつつ臨機応変に対応したい。 【市営住宅使用料の未納】 <問い>使用料未納の現状は。 <答>未納額は昨年度末時点で合計約1億2千万円。 <問い>生活が厳しくても支払っている人も多い。公平性を確保した対応を。 <答>生活事情も考慮しながら、不誠実な場合は法的措置も辞さず対応していく。 ------------------------------------------------------------- 民間パワーで税収アップを ------------------------------------------------------------- 無所属 いわさまさし 【税収アップに向けて】 <問い>地域事業者と連携し、民間パワーを最大限に活用する必要があるが、開館まで1年余りの文化芸術センター及び庭園が認識されていない。まさに今、市が周辺事業者を直接訪問し、カラー写真等で概要をしっかり伝えるべきだと思うが。 <答>連携では事前説明が大事。精力的にやっていく。 <問い>前市長の収賄事件後、現市長の市政開始から10年。 地域事業者と市の新たな協力体制を構築する時期では。 <答>現在、公契約条例を検討している。事業者との話し合いの場は持ちたい。 <問い>優秀なベンチャー事業者は地元の宝。協働事業を具体的に進めるべきでは。 <答>事業成果を上げていける仕組みを今後検討する。 【選挙啓発のあり方】 <問い>世代間の投票率の差は大きく、昨年の宝塚市長選挙の投票者数では10代から30代が約1万2千人、60歳以上が約3万8千人と余りにもバランスが悪い。若者の投票意識を向上させる取り組みは。 <答>同世代の意見を知ることが必要とし、現在、大学等に協力を求めている。 【少子化対策と定住促進】 <問い>結婚は少子化対策に最も有効。結婚が出生率向上に関連するデータもあるが、市で少子化対策として婚活事業を実施できないか。 <答>市事業で実施は困難。 ------------------------------------------------------------- 素晴らしいまちづくり計画を ------------------------------------------------------------- ともに生きる市民の会 かじかわみさお 【地域ごとのまちづくり計画の見直し】 <問い>計画見直しで、まちづくり協議会が担う分野は。 <答>まちの将来像を住民自らが描き、共有し、目標を定めて具体的な取り組みをまとめていただく。 <問い>計画自体が地域住民に知らされていない。市がリーダーシップをとって周知すべきと考えるが。 <答>いろいろな機会を通して、この計画の大切さを市民にPRしていきたい。 <問い>計画見直しのために、20のまちづくり協議会に1人ずつ室長級職員を割り当てる方針だが、職員の負担と本来業務への影響を、どのように考えているのか。 <答>休日等に出勤した時間を平日に振り替えることができる。また、会議はおおむね月1回2時間程度ということになっている。 <意見>職員の健康に十分注意をして、大事な計画をしっかりと作ってほしい。 【交通環境の改善】 <問い>市役所前交差点の渋滞解消のため、末広中央公園の敷地を削って左折専用レーンを新設できないか。 <答>交通実態や渋滞の程度を調査し、課題抽出の上、解決策を検討していきたい。 <問い>長尾小学校前交差点の改善についての状況は。 <答>来年度に車道を東側に拡幅して、右折ポケットを設置できるよう、関係機関と協議を進めていく。 ------------------------------------------------------------- 子どもをたばこの煙から守る ------------------------------------------------------------- 市民ネット宝塚 てらもとさなえ 【ぽい捨て・路上喫煙防止】 <問い>たばこの煙やぽい捨てが目立つJR中山寺駅周辺に指定喫煙所が必要では。 <答>調査をし、重点地域指定の判断の後で考えたい。 <問い>JR宝塚駅の手前にある指定喫煙所の前を通って通学する子どもから、たばこの煙やにおいが苦痛との声がある。どう応えるか。 <答>通学時間帯の利用について配慮を求める掲示をし、喫煙所の中に入って吸っていただく対策をした。 <意見>市条例に受動喫煙防止の視点がない。問題提起を機に施策化を。 【多文化共生のまちづくり】 <問い>増加する日本語学習支援のニーズへの対応は。 <答>実施中の日本語教室を継続し、できる限り希望に沿える方策を検討する。 <問い>自然災害発生時の外国人への支援や対応は課題。本市の支援は十分なのか。 <答>安心メールは12カ国語に対応。登録の促進や外国語の地域版防災マップ作成を支援する。 【旧安田邸の保存・利活用】 <問い>市がまちづくりのためにと頼んで寄贈を受けた文化的資産が、8年間修復されず朽ちようとしている。あまりにも無責任では。 <答>外観だけでも1億円かかり、市が単独で改修するのは、財政的に困難。 <意見>ご親族も非常に無念な思い。行政にはまちの歴史文化を守る責任がある。 ------------------------------------------------------------- 災害時の連絡体制の確立を ------------------------------------------------------------- 公明党議員団 ふじおかかずえ 【災害時の保育園・幼稚園】 <問い>災害時の保護者への連絡体制は。 <答>市立幼稚園では本年10月より一斉メール配信システムを導入することにより、緊急連絡をスムーズに行えると考える。また、市立保育所でも現在導入の検討を始めている。 <意見>保護者にとっては必要な情報である。早急に予算を確保し、市立保育所にも一斉メールの導入を。 【コミュニティ・スクール】 <問い>導入の目的は。 <答>学校が抱える問題は複雑化しており、地域と連携・協働し学校運営をすることで課題解決を目指す。 <問い>保護者と地域住民が参加し、学校の運営を決める学校運営協議会の役割と位置付けが曖昧。子どもたちに最善の教育環境を整えるという目的を果たすためには、協議会に権限と責任を与えるべきでは。 <答>できるだけ早期に多くの小学校に導入を進め、運営状況を踏まえた上、権限移行の検討を進めたい。 【SDGsの取り組み】 <問い>国連サミットにおいて誰一人取り残さない社会を目指すSDGs(持続可能な開発目標)が採択されたが、本市の第6次総合計画に反映させるのか。 <答>大切な理念であり、総合計画の策定は、SDGsが掲げている17の目標を意識し取り組む。 ------------------------------------------------------------- 待ち望む花火大会の復活を ------------------------------------------------------------- たからづか真政会 いふくよしはる 【災害時の危機管理】 <問い>7月5日の豪雨時、各市ホームページのトップページは災害情報が掲載されていたが、本市は通常通りであった。運用の状況は。 <答>従前は、協議の上トップページに災害情報を掲載していた。指摘を受け、今後は、災害対策本部設置時点で直ちに掲載していく。 <問い>災害情報を一元化し、分かりやすく発信するべき。 <答>正確な情報を発信できるよう一元管理していく。 【宝塚観光花火大会の復活】 <問い>宝塚サマーフェスタでの打ち上げ花火の評価は。 <答>大きな事故なく実施でき、喜ばれる演出であったと認識しているが、騒音や安全確保等課題もあった。 <問い>復活に向けた検討は。 <答>課題を教訓に再開に向けできる限り努力したい。 <問い>2020年には文化芸術センター等が完成する。 宝塚駅近辺で、打ち上げによらない花火大会の開催を。 <答>あの場所は観光文化の中心で経済効果も一番期待できる。継続を目指す思いは強く、種々問題はあるが解決に向け努力したい。 【文化芸術センター・庭園】 <問い>税金を投入した成果を、市民にどう示すのか。 <答>経済波及効果も含め、総合的に評価していきたい。 <意見>市民は投資に見合う成果があるか疑問を持っている。意見交換会を再度開催し、理解を求めるべき。 ------------------------------------------------------------- 非常用電源設備の有効活用を ------------------------------------------------------------- 安全で誇れる宝塚をつくる会 ほそかわともこ 【台風21号による停電時】 <問い>地域分散型エネルギーシステムは役立ったか。 <答>本市には災害時の非常用電源として、固定資産税を5年間課税免除とした小規模事業用太陽光設備10基及び市民発電所設置モデル事業の設備が1基あるが、市内全域の一斉停電ではなく、復旧のめども立ったため、使用には至らなかった。 <問い>翌朝8時の時点で9400軒が停電だった。もう少し便利に使えないか。 <答>今回の教訓をもとに柔軟に使えるよう考えたい。 【市立中山台コミュニティセンター】 <問い>この地域は地区防災計画を策定し、同施設で予備避難所や応急救護所の設置を想定し、施設職員も交えた訓練をしてきた。市はその状況を認識しているか。 <答>指定管理者との意見交換で、昨年の訓練の取り組みや展開は認識している。 【まちづくり計画の見直し】 <問い>見直しを全く知らない、誘われないという自治会があるが、周知方法は。 <答>広報誌、ホームページ、まち協で周知している。 <問い>見直しのガイドラインから「自治会」が消えた。 都合の良い組織として扱われ始めたかとの声もあるが。 <答>自治会がまち協の中核と十分認識されたため表現がなくなったものと思う。 <意見>本当に中核なら、市から自治会に説明すべき。 ------------------------------------------------------------- 命と住まいを守るために ------------------------------------------------------------- 安全で誇れる宝塚をつくる会 きたやまてるあき 【大堀川の災害対策工事】 <問い>県による下流部分の改修工事の遅れにより、集中豪雨のたびに向月町及び鶴の荘地区が危険にさらされている。早期の推進を。 <答>県は尼宝線との合流点から下流部分の整備について今後5カ年での完成を目指している。市としては、浸水被害解消に向けて、尼宝雨水幹線吐口下流部の河床切り下げ整備も含め、早期の整備を要望していく。 【土砂災害特別警戒区域に対する災害対策】 <問い>土砂災害特別警戒区域としての指定に対する市の災害対策は。 <答>危険の周知、警戒避難体制、一定の開発行為の制限などのソフト対策を推進する一方で、土砂災害により、住民の生命や身体に著しい危害が生ずる恐れのある市所有の斜面地については、所有者としての安全対策を行う方針である。 <問い>長尾台小学校及び中山台コミュニティセンターの災害対策工事は。 <答>斜面地が市有地であるため、安全対策を重点に工法検討を行うための準備を進めているところである。 <問い>長尾台小学校では、樹木が倒れかかり、側溝が埋まっているが、対応は。 <答>校舎やグラウンドに近接した危険な範囲の樹木は年内に伐採する。排水路については機能回復に向けて検討している。 ------------------------------------------------------------- 更生保護における就労支援 ------------------------------------------------------------- たからづか真政会 とみかわこうたろう 【犯罪や非行をした人を雇用し、立ち直りを助ける】 <問い>第1回市町村再犯防止等推進会議に本市も参加している。再犯防止推進法施行に対する取り組みは。 <答>明石市等の先進市を参考に保護司会や更生保護に取り組まれている方の意見も聞き、今後検討したい。 <問い>協力雇用主会が本市で設立されることに対しての協力支援の考えは。 <答>安定した雇用につなげることが再犯防止につながる。今後、どのように協力できるか検討し対応する。 【市立病院の経営健全化】 <問い>医師の退職は、病院経営だけでなく市民に直接影響がある。医師がやめない配慮はできているのか。 <答>医師のスキル向上のため、臨床研究体制の整備や学会発表の支援、医局の執務環境の充実に配慮し、医師が働きやすい環境整備に努めるほか、大学との良好な関係を常に保っていく。 <問い>地域医療調査研究の結果を踏まえた検討は。 <答>今年5月に病院経営改革の検討会を立ち上げた。 市立病院と市長部局が連携し、議論していきたい。 【口谷及び南ひばりガ丘周辺の大雨対策】 <問い>今後の取組予定は。 <答>口谷地区の排水管敷設は2020年5月末完了予定。南ひばりガ丘地区の口谷1号雨水幹線改良は2020年度中完了を目指す。 ------------------------------------------------------------- 耐震改修を前向きに進めよ ------------------------------------------------------------- 公明党議員団 えばらかずあき 【入札制度について】 <問い>市営火葬場残骨処理委託の入札は、現状のまま1円入札を続けていくのか。 <答>国の動きを注視し、売却等を実施する他市の事例やそこに至った背景も調査する中で、どう市民感情に応えていくのか研究しながら今後対応したい。 <問い>災害応急対応工事に協力しているにもかかわらず、競争入札に入れない市内業者への対応は。 <答>災害で協力いただいている事業者に報いる施策が今後必要と認識している。市全体の問題として、どんな方策が可能か検討したい。 【耐震診断と耐震改修工事】 <問い>診断も改修もできる市内業者は5者のみ。市内業者での施工は補助が上乗せされるが、県内の業者も含めれば、よりスムーズに診断、改修できるのでは。 <答>耐震化を進めなければ被害がさらに大きくなる。市民が利用しやすいシステムを今後検討したい。 【窓口での待ち時間短縮】 <問い>市役所窓口で対応の不備があった。市の対応は。 <答>まずはフロアマネジャーに声をかけてもらうよう掲示をする。また、マネジャーの能力向上と拡充に努めるとともに、総合窓口の充実に関する調査検討会等で対応策を検討する。 <意見>市民にとって分かりやすい手続案内とワンストップサービスの充実を。 ------------------------------------------------------------- 市民交流のための施設開放を ------------------------------------------------------------- 日本共産党宝塚市会議員団 たなかこう 【熱中症対策】 <問い>今年の夏は猛暑日が続き、熱中症での搬送者が過去最高となった。市民の命を守るためには適切な判断が必要となる。学校における熱中症対策は。 <答>暑さ指数が「危険」の場合は運動を原則禁止。体育館用扇風機等の設置、部活動時間の短縮を実施。 小学校での夏休み中の学習会等の中止を指示した。 <問い>スポーツ活動における対策は。 <答>小学校プール開放事業は中止し、体育施設利用者には注意喚起を通知した。 スポーツ大会主催者に対し暑さ指数が「危険」の場合は活動中止もお願いした。 <問い>中止の決断を大会運営側に任せず、市が判断すべきでは。 <答>市が主催や共催でイニシアチブを取れる大会は、市が主体的に判断していく。 【市民の学校施設利用】 <問い>運営方式が変わり、スポーツ21等が今まで利用していた教室が使えなくなったが、これでよいのか。 <答>市の財政状況の悪化に伴い施設開放事業の変更を決定した。非常に心苦しいが利用者団体に理解していただくしかない。 <意見>学校と地域が連携を進める中で、子どもたちの交流の場を奪うのはどうなのか。行財政改革一辺倒ではなく、市民の暮らしに寄り添う行政運営を。 ************************* 12月定例会を傍聴しませんか ************************* 市議会の本会議や委員会は一般に公開されており、どなたでも傍聴できます。 議員の活動や市政の動向等を知る機会でもありますので、ぜひ傍聴にお越しください。 ■12月定例会開催中 12月10日 月曜日 議会運営委員会 12月11日 火曜日 本会議(一般質問) 12月12日 水曜日 本会議(一般質問) 12月13日 木曜日 本会議(一般質問) 12月14日 金曜日 本会議(一般質問予備日) 12月20日 木曜日 議会運営委員会 12月21日 金曜日 本会議 12月25日 火曜日 本会議(予備日) ■傍聴の際の注意点 ・騒いだり、示威的な行為をしない。 ・ものを食べたり、飲んだり、たばこをすったりしない。 ・写真撮影や録音などをしない。(議長の許可があれば可能)など 詳しくは、議場傍聴席入口に宝塚市議会傍聴規則を掲示していますので、そちらをご覧ください。(委員会の傍聴についても宝塚市議会傍聴規則を準用しています。) ■市議会議場 本会議を傍聴したい場合は、市庁舎4階の議場傍聴席にお越しください。受付簿に住所、氏名(団体で傍聴される場合は、団体名、代表者の住所・氏名、人数)をご記入いただき、受付箱へ投函の上、傍聴席へお入りください。傍聴席は84席(内、車いす席2席、磁気ループ席26席)あり、介助犬の同伴も可能です。 ■委員会室 委員会を傍聴したい場合は、市庁舎3階の議会事務局が受付窓口です。受付簿に住所、氏名(団体で傍聴される場合は、団体名、代表者の住所・氏名、人数)、傍聴希望事項をご記入ください。傍聴席は最後列の10席程度ですので、満席の場合は、音声情報のみを提供している別室にご案内することがあります。 ■手話通訳・要約筆記 手話通訳者や要約筆記者の介助を希望される場合は、「宝塚市(手話通訳者・要約筆記者)派遣申込書」を障害福祉課へファックスしていただくか、もしくは窓口へお申し出ください。 【障害福祉課】 ファックス 0797-72-8086 【14~15面】 ************************* 視察報告 ************************* 宝塚市議会では、議会の調査・研究活動の一環として、他の自治体で取り組まれている先進的な事例を調査し、市への提案につなげています。 今回は、8月に行われた、議会運営委員会及び総務・文教生活・産業建設の各常任委員会の視察の概要を各委員会の議員がご報告します。 ■議会運営委員会 8月22日、23日に茨城県取手市と福島県会津若松市を視察しました。 [8月22日 取手市] 議会改革の取り組み及び住民参加について行政視察を実施しました。 取手市議会は平成24年1月に制定された議会改革にあたる議会基本条例の検証を行い、議会改革の第二ステージに差し掛かっておられます。その取り組みは多岐にわたり、数年間実施されていた議会報告会を「議員と語ろう現在と未来 市民との意見交換会 」と意見交換会に改正されています。また、女性議員による議会改革特別委員会を設け妊娠、出産、育児等と議会活動に関して女性の視点から条例や規則の改正、数々の意見書の提出等を実施されておられます。このほか、地元中学生に議会を知ってもらう企画や「来て!見て!知って!取手市議会」と題した出前講座的なメニューも用意され住民参加を呼びかけておられます。いずれも議員と議会事務局との連携がなされており、大胆な改革とその検証に伴う修正といったPDCAサイクルを垣間見る事ができ、私たちにとっても刺激の大きい視察となりました。(とみかわ) [8月23日 会津若松市] 宝塚市議会よりも3年早い2008年に制定された議会基本条例の前文では、多様な市民の多様な意見を多様に代表できるという合議機関としての特性を最大限に生かし、市民の意見を大切にしながら議員同士が自由闊達な議論をたたかわせ、市民本位の立場をもって政策を決定するという基本姿勢と、活発な議論を重んじる伝統と個々を尊重しあうという会津若松市議会の民主的な政治風土の下、不断の努力を重ね、市民の付託に応えていくという決意が示されています。 市民との意見交換会を基本に、意見整理、問題発見、課題設定を行い、問題分析から政策立案へとつなげる「政策形成サイクル」が完成されています。また、予算決算委員会は議長を除く全議員が委員となり、4つの分科会(第1分科会=総務常任委員会、第2分科会=文教厚生常任委員会、第3分科会=産業経済常任委員会、第4分科会=建設常任委員会)を設置し、予算・決算議案を分担します。 これらの取り組みは、すべて「市民意見を起点」という立場が貫かれています。(たなか) ■総務常任委員会 8月8日、9日に佐賀県佐賀市と武雄市を視察しました。 [8月8日 佐賀市] AI(人工知能)の活用状況と庁舎大規模改修増築に関して視察しました。 AIに関しては国民健康保険、後期高齢者医療保険、国民年金に関して佐賀市ホームページのAIチャットボットにより簡単な質問に回答するシステムの実証実験が行われています。開始により職員のモチベーションは上がっており、今後、取扱い範囲も増やしていく予定とのことです。働き方改革がうたわれる中、大きな可能性を感じました。また、昭和50年の建築で一部耐震基準に満たない庁舎の耐震補強と大規模改修と増築工事に関しては、コスト削減を図りながらバリアフリーや省エネ等に配慮した工事をされていました。 苦労された点は、居ながらの工事で、全工期を通してローリング計画を立て、振動、騒音、引っ越し等の調整であったとのことです。 新設された危機管理センターは、危機に備える庁内あげての構えが伝わってくる臨場感があり、災害に備える意味で宝塚市にもぜひ必要であると改めて感じました。(とみかわ) [8月9日 武雄市] 新庁舎の建築について 旧庁舎の老朽化と新幹線開通により一部市役所用地が買収にかかったため、隣接する土地を購入して平成28年11月に着工、平成30年5月に開庁しました。 新庁舎の特徴は、(1)木と緑の空間を増やす。(2)1階の熱い空気を上の階に上げ、冷房の効率化を図る。(3)来庁者に関係する職員を一カ所に集めワンストップ窓口サービスを実施。(4)29億円の工事を市内3業者による共同体(JV)に発注し、市内業者を育成した。(5)庁舎の一部を市民の交流広場として、休日も含め8時から21時まで開放。(6)緊張感をもって会議に臨むため、会議室をガラス張りにし、会議時間短縮を図る。(7)4階に市長・副市長室と総務、企画、防災担当等市の重要部署をまとめた。(8)同階に災害対策本部を置き、災害時危険箇所をモニターで確認する。(9)太陽光発電設備の設置と災害時72時間自家発電が可能なものとした。 庁舎がガラス張りで夏場は熱くなるが、玄関前に日除け、雨除けの屋根を取り付け熱さを緩和している。 わが市の新庁舎もガラス張りのため、熱さ対策が必要である。(かじかわ) ■文教生活常任委員会 8月8日、9日に新潟県新潟市と見附市を視察しました。 [8月8日 新潟市] 上空から見えるそのまちは、美しい日本海に接していて、平野が広がり、広大な農地、巨大な施設ありと、コンパクトであり、美しいまちでした。 今回の新潟市の視察目的は(1)スポーツ振興施策について(2)スポーツ振興における官民連携について(3)スポーツコミッションの取り組みについて。以上3点です。 新潟市では「スポーツに満ちた明るく豊かな新潟市の実現」を4つの項目に分けて目指し、(1)健康スポーツ(2)競技スポーツ(3)みるスポーツ(4)支えるスポーツを基本として「週1日以上スポーツをする市民の割合を65%に!」という具体的な目標を掲げています。平成23年度は32.6%、平成26年度は47.2%と、着実に成果を上げており、宝塚市のスポーツ振興計画も、具体性のある分かりやすいビジョンを掲げるべきだと感じました。(いわさ) [8月9日 見附市] 見附市では、健康福祉部門だけでなく、都市政策部門など、まちづくり全体をスマートウェルネスシティの考え方で統一し、将来像として、スマートウェルネスみつけを総合計画で掲げています。スマートウェルネスシティとは、高齢化・人口減少が進んでも地域住民が「健幸(身体面の健康だけでなく生きがいを感じ、安心安全で豊かな生活を送れること)」で暮らせる「まち」という意味です。 例えば、今より1千5百歩多く歩くことによって、一人当たり年間約3万5千円の医療費抑制効果があるとされています。見附市では、普段の生活の中で自然と必要な運動量が満たされるまちづくり、歩いて暮らせるスマートウェルネスシティの構築を進め、その結果、一人当たりの後期高齢医療費が全国平均より約20万円低くなったそうです。 ぜひ、宝塚市でも導入すべきだと感じました。 将来的には、「AI(人工知能)によるデータヘルスシステム」の開発を目指しており、保健指導の政策立案機能を強化し、市民の「健幸」をより推し進めていこうとしています。 宝塚市は、エイジフレンドリーシティをうたっていますが、各部署の連携もなく、見附市に比べると全く進んでいない事がよく理解できた視察でした。(いふく) ■産業建設常任委員会 8月9日、10日に東京都武蔵野市と群馬県高崎市を視察しました。 [8月9日 武蔵野市(新武蔵野クリーンセンター)] まず、現地に到着しての感想ですが、外観からすでに「いわゆるクリーンセンター」感はなく、芸術・文化施設のような非常に洗練されたデザインの建物でした。中に入ると広くて明るい室内、また、ペッパー君が説明してくれたりと、今風な演出が来やすい雰囲気を作っていると感じました。 施設設置までの経緯ですが、これまで、市議会内での特別委員会をはじめ、清掃対策委員会という市民委員会を発足。その後、クリーンセンター特別市民委員会、クリーンセンターまちづくり委員会とどんどん内容を煮詰めていき、その委員会の開催回数もさることながら、市民の多くが参画した、まち全体での取り組みという部分が非常に特徴的でした。平成26年着工の新クリーンセンターにおいても同様、市民参加型の委員会等を重ねてきた結果が、市民が集う生涯学習施設のような空間になったのではないかと思います。市民に理解を求めるのではなく、市民とともに進めていくという点の必要性を改めて感じました。(たけした) [8月10日 高崎市] 高崎市では空き家問題は地方都市の重要課題であるとの市長の認識のもと、関係各課による検討、現地調査などを経て、平成26年6月から市独自の空き家緊急総合対策事業を開始しました。制度の概要は、空き家の管理・解体・活用の3本柱で、7つのメニューを設けて総合的に手厚く助成しています。開始初年度より当初予算として1億円を計上、必要に応じ、補正予算を組んでいます。担当者より、空き家の地域サロンへの改修が地域コミュニティの再生に貢献すること、改修工事の市内業者への発注が地域経済活性化につながっていることなど事業の効果が語られました。 午後は、高崎市美術館を現地視察しました。高崎市には、高崎市美術館のほかに、高崎市タワー美術館があり、そこでは日本画を中心とした展示を、高崎市美術館では幅広いテーマ(視察当日は漫画家はぎおもとさんのSF原画展が開催中)で展示を行い、両美術館のすみ分けを図っています。 同市の「市民ニーズに応えるための行政の創意」は宝塚市政の充実のためにも大切な姿勢だと思います。(みとみ) 【16面】 ------------------------------------------------------- 議会報告会 ------------------------------------------------------- 開催日 2019年2月3日 日曜日 時 間 午前10時~正午(開場:午前9時30分) 会 場 西公民館3階セミナー室 阪急おばやし駅から徒歩3分 内 容 12月定例会の報告 参加無料 申込不要 ※一時保育を実施しています。 申し込みは1月24日(木曜日)まで。 また、手話通訳、要約筆記は1月18日(金曜日)までにご連絡ください。 問い合わせ 議会事務局 議事調査課 電話 0797-77-2168 ファックス 0797-74-6902 電子メール m-takarazuka0178@city.takarazuka.lg.jp 皆さまのご参加をお待ちしています。 ------------------------------------------------------- 議会講演会 ------------------------------------------------------- 大人の発達障害を考える ─理解と共生をめざして─ 教育、福祉、医療などの現場で「発達障害」という言葉を聞くことが増えています。しかし、その理解はまだ十分に深まっていないようです。 そこで、今回は「大人の発達障害」に焦点をあてた講演会を開催し、市民の皆さまとともに学ぶことといたしました。 この講演会は、3月に開催した市議会議員と甲子園大学生との意見交換会においていただいた意見に基づき開催するものです。 【日時】1月16日(水曜日) 午後1時30分~3時30分 【会場】本会議場(市庁舎3階) 【講師】甲子園大学心理学部教授 あずまなりあき 氏 【参加費用】無料 【参加方法】申し込みは不要です。直接会場へお越しください。当日午後1時から受付を開始します。 先着30名の方は議席で、その他の方は傍聴席で聴講いただきます。 【問い合わせ先】議会事務局 総務課 電話0797-77-2034 ------------------------------------------------------- 市議会の情報はこちらから ------------------------------------------------------- ◆市議会ホームページ 会議日程や議案審査の結果等をご覧いただけます。 また、本会議や委員会の会議録検索もできます。 ◆インターネット中継・録画配信 本会議の模様を動画で配信しています。スマートフォン・タブレットでも視聴可能です。 ◆フェイスブック 本会議や委員会の開催日程のほか、議会報告会や意見交換会など市議会主催イベントの情報などをお知らせしています。 ◆FMたからづか 83.5メガヘルツ 毎週2回(月曜日と木曜日)11時55分から5分間、市議会の話題をお届けしています。 また、一般質問(録音)や議員インタビューも放送しています。来年1月21日には、決算特別委員会正副委員長インタビューを放送する予定です。詳しい日程は、市議会ホームページでご確認ください。 宝塚市議会で検索 ------------------------------------------------------- 編集後記 ------------------------------------------------------- ◆2018年もあとわずか。 来年は「平成」最後の年で、2020年は、東京五輪の年。新時代の到来ですね。大好きなわがまちたからづかで、この節目の時に巡り合えることを喜び、新しい年の扉を開いていきたいと思います。来年もよろしくお願いします!(ふじおか) ◆年が明けると亥(いのしし)年です。亥年には無病息災の意味があり、猪肉は昔から万病予防に効くと言われる健康食です。近年宝塚市でも野生動物がよく見られるようになりました。 人間と野生動物がお互いの生活圏を脅かさないようにありたいです。(わかえ) ※議会報かけはしは年4回発行しています。 次号は、平成31年2月1日発行予定です。