「親子でエコカーを体験するサイエンスショー」を開催しました!

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ID番号 1028590 更新日  2019年2月25日

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「親子でエコカーを体験するサイエンスショー」を実施しました!

平成31年1月20日(日曜日)、平成31年2月10日(日曜日)、中央公民館ホール及び武庫川河川敷において、「親子でエコカーを体験するサイエンスショー」を実施しました。1回目(1月20日)は53名、2回目(2月10日)は43名の方にご参加いただきました。

私たちは、便利で快適な生活を送るために多くのエネルギーを使っていますが、それにより地球温暖化の原因の一つとされている温室効果ガスが排出されます。地球温暖化は、私たちの暮らしにも影響を与えるとされており、地球温暖化を防止するためには、エネルギーを大切に使う「省エネルギー」が大切です。

今回のイベントは、日々の生活に欠かせない移動手段である「車」をテーマとし、電気自動車、水素自動車、ソーラーカーといったエコカーについて知り、見て、触って、エコカーに対する関心を深めることを目的に実施しました。

 

講演「車の歴史と車が動く仕組み」~エコカーはなぜ環境にやさしいのか~

先生
船田先生

実験1

今回、教えてくださるのは、「浪速のでんじろう先生」こと船田智史先生です。立命館大学理工学部の教員であるかたわら、理科や数学、宇宙などをテーマにしたサイエンスショーなどの講師としてもご活躍されています!

船田先生は、まず車の歴史について話をされました。車が発明される前は、牛や馬、人など生き物が車の代わりをしてきたこと、その後、石炭などを燃料とする蒸気機関車や車などが発明され、技術の進歩とともに車が進化してきたことなどをクイズなども交えながら楽しく話してくださいました。

その後、ガソリン車の動力の説明をするにあたり、空き缶と紙コップを使った車のエンジンの仕組みを知る実験を行い、大きなエネルギーが発生するものの、燃料が燃えて二酸化炭素が排出されるので、地球温暖化につながると説明されました。

 

実験(2)

では、二酸化炭素を排出しないエコカーとはどんな仕組みで動いているのでしょうか。

船田先生は、電気自動車、水素自動車、ソーラーカーの3種類のエコカーが動く仕組みについて実験しながら教えてくれました。

まず、電気自動車の動力の説明では、手回し発電で大人6人が参加者の子どもが乗った電気自動車が動く実験。

次に、水素自動車の動力の説明では、水を電気分解して、酸素と水素を生み出し、そのエネルギーを活用してLED電球を点灯させ、小さな扇風機を回し、オルゴールを鳴らす実験。

そして、ソーラーカーの動力の説明では、強力な電気の力を太陽の力の代わりに動力として、子どもが乗った車が動く実験。

それぞれの実験の中で、実際に車が動いたり、電球に光が灯ったりした時には会場から驚きと興奮の声が上がっていました。車の動力として、電気や水素が実際に活用されているイメージを楽しく、わかりやすく解説してくださいました。

エコカー見学

講演の後は、武庫川河川敷に出て、実際にエコカーを見学してもらいました。河川敷には、ソラえもん号(ソーラーカー)、ミライ(水素自動車)、リーフ(電気自動車)が集合し、参加者には3つのグループに分かれて、各エコカーを見学していただきました。

ソラえもん号は、性能や制作された経緯の説明があった後、コーンで区切られた範囲内を走行し、参加者の視線を一点に集めながら疾走していました。

ミライとリーフについては、実際に走行はしませんでしたが、参加者は各メーカーの担当者の説明を熱心に聞いたり、車内に乗り込み、雰囲気を味わっていました。

ソラえもん号の写真
ソラえもん号(ソーラーカー)【藤子プロ・小学館】
藤子・F・不二雄さん自らがデザインし、1992年に誕生。マントの部分に太陽光パネルが付いており、太陽光をエネルギーに変換し、走行する。最高時速は時速70km。
トヨタ
ミライ(水素自動車)【兵庫トヨタ自動車株式会社】
ガソリンではなく、水素を燃料とする燃料電池自動車。燃料電池に水素と空気中の酸素を取り込み、化学反応によってうまれる電気を動力にします。ガソリンを使用しないため、二酸化炭素は排出されず、水しか排出されません。
リーフ
リーフ(電気自動車)【兵庫日産自動車株式会社】
外部から充電した電気を動力源とし、モーターにより走行する車。
ガソリンを使用しないため、走行時は二酸化炭素を排出しません。また、走行は非常に静かで、加速性能にも優れています。

ワークショップ(ミニソーラーカーの工作)

ワークショップ

ソーラーカー

最後に、太陽の力で動くミニソーラーカーの工作を行いました。

船田先生が前のスライドに作り方を映しながら作り方を丁寧に説明し、運営スタッフもサポートに入りながら、参加者は一心に工作に取り組んでいました。

作り終わった参加者は、ライトや電球で、実際に車が動くことに感動の声を上げていました。中には、「外で走らせてみたい」と興奮気味の参加者もいました。

最後に、船田先生は、作ったミニソーラーカーに装飾し、自分オリジナルの世界で一つのソーラーカーにしてほしいと述べられ、イベントは終了となりました。

今回のイベントでは、エコカーの動く仕組みを実験を通じて学び、実際に実用化されているエコカーの見学やソーラーカーの工作を通して、様々な観点からエコカーを体験してもらいました。車が欠かせない移動手段であるからこそ、その移動手段を少しでもエコにできないかと考えるきっかけとなったと思います。

車を買い替える際には、エコカーも検討、選択してみることが「COOL CHOICE」になります。小さい取組も積み重ねていくうちに、大きな効果につながりますので、みなさんも今日から「COOL CHOICE」に取り組んでください!

講演いただいた船田先生をはじめ、運営にご協力いただいた「温暖化防止教育をひろめる会」のみなさま、エコカー見学にご協力いただいた藤子プロ・小学館、兵庫トヨタ自動車株式会社、兵庫日産株式会社のみなさまに感謝申し上げます。ありがとうございました。

このページに関するお問い合わせ

環境部 環境室 地域エネルギー課
〒665-8665 宝塚市東洋町1番1号 本庁舎2階
電話:0797-77-2361 ファクス:0797-71-1159
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