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男女共同参画週間特別寄稿

ID番号 1012162 更新日  平成30年6月28日  印刷

男女共同参画週間 特別寄稿

6月23日から29日までの1週間は、国が定める「男女共同参画週間」です。

性別にかかわらず個性と能力を発揮する男女共同参画社会の実現を目指します。

今年度のキャッチフレーズは「走り出せ、性別のハードルを越えて、今」です。

このキャッチフレーズにちなみ、中京大学スポーツ科学部スポーツ教育学科 教授 来田 享子さんの特別寄稿を掲載します。

すべての人が性別にとらわれず、それぞれの個性と能力を発揮しできる社会とするために、身近な問題として考えてみませんか?

 

男女共同参画週間ポスター

来田 享子さんの写真
中京大学スポーツ科学部スポーツ教育学科教授 来田享子さん

性別のハードルを越えて

 45年前、小学生がグローブを持って歩いていれば、女子であっても「ぼく」と呼びかけられるのは、よくある話だった。「少年野球チームでは、おにぎり当番は母親の役割というのが当たり前になっている。うちでは、おにぎりはお父さんが作ったほうがおいしいのに」。これは20年前の同僚のグチ。こういう定番の風景は、少しは減ったのだろうか。

「からだ」を動かすスポーツでは、性の違いが意識されやすい。それだけでなく、「男性のほうが優れている」というイメージが強い。実際にはスポーツが苦手な男性もいるし、力が強い女性もいる。しかし、このイメージはくせ者で、手強くて、性に関わる差別や不平等、「伝統」とさえいえばそれがまかり通ってしまうような空気を「まあ仕方ないか」と諦める気分にさせてしまう。

そういうスポーツの世界だからこそ、その歴史は「伝統」を打ち破ろうとした人々の逸話で彩られている。200メートル以上の距離を競う女子種目がオリンピックで認められるまでに30年以上もかかった話(1960年)。アメリカで12歳の女子が「男子と一緒にサッカーの試合に出場できないのは、男女差別撤廃法に反する」と訴え、裁判で認められた話(1989年)。ゴルフ界における性差別の象徴として批判されてきた名門ゴルフクラブ「オーガスタ」が女子会員を迎え入れることを決定した話(2012年)…逸話は無数にある。

最近のスポーツ界では、性別がはっきりしない選手、性別を変更した選手、同性愛の選手たちが「ありのままの自分」でスポーツに取り組もうとする挑戦が増えている。リオ五輪のラグビー会場では、ボランティアとして競技運営に携わっていた女性が、恋人であるブラジル代表女子選手に公開プロポーズをするという一幕があった。このニュースに、観客やチームメイトだけでなく、世界から祝福が集まった。差別を乗り越え、自分らしく生きる選手の姿に「明日もまたがんばろう」と感じた人が世界中にいた、ということだろう。

スポーツの価値のひとつは、乗り越えるべき自分自身と向き合ったり、仲間との関わりの中で新しい自分を発見する力を感じられることだ。それは「自分らしくありたい、自分らしく生きたい」という思いにつながっていく。性別のハードルを越えたスポーツ界の逸話の主人公たちの「自分らしくありたい」という素朴な願いは、私たち自身の願いと重なり合う。

さあ、どこに向かって走り出そうか。走路は直線じゃなくても良いし、めざす場所は走りながら考えたっていい。現実の社会で、性別のハードルが高いと感じている人は少なくない。走り出せば、同じように感じている人とも出会えるに違いない。

このページに関するお問い合わせ

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        0797-77-9100(人権啓発・男女共同参画・平和施策に関すること)
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