水道用語集
あ行
浅井戸(あさいど)
第一帯水層の自由地下水、又は伏流水を取水する比較的浅い井戸をいいます。宝塚市には11本の浅井戸があり、深さはおよそ7メートルから10メートルです。
陰イオン界面活性剤(いんいおんかいめんかっせいざい)
「石鹸(脂肪酸のアルカリ金属塩)」及び、「合成洗剤(界面活性剤)」の主成分で、水に溶けると陰イオンになるものをいいます。
一部の合成洗剤は長期間分解されず、河川の発泡を引き起こします。家庭の排水が主な原因です。
か行
加圧所(かあつしょ)
浄水場から送り出された水を、より高い配水池に加圧ポンプでポンプアップするための施設。宝塚市には、28カ所の加圧所があります。
管末(かんまつ)
みなさんのご家庭に給水している配水管の末端のこと。管末で水質の調査をすれば、家庭に送られている水質を確実にチェックできます。
凝集沈殿(ぎょうしゅうちんでん)
水中に懸濁(微細な粒子が水の中に分散している状態)している浮遊物質を、凝集剤等を用いて凝集させ沈殿分離することをいいます。
減圧槽(げんあつそう)
標高の高い位置にある配水池から低い地域に給水する場合、水圧が非常に高くなってしまい不都合が生じるため、その水圧調整を行う施設です。
県水(けんすい)
兵庫県企業庁が供給している広域の水道のことを言います。宝塚市では、兵庫県企業庁の多田浄水場で処理された浄水を中筋下配水池で受水しています。
硬度(こうど)
硬度とは、カルシウム、マグネシウム等の量を表したもので、硬度は水の味に影響を与えます。硬度の高い水は口に残るような味がし、硬度の低すぎる水は淡白でコクのない味がします。おいしい水の条件としては、硬度成分が適度(1リットルあたり10から100ミリグラムほど、中でも1リットルあたり50ミリグラム前後が多くの人に好まれると言われています。)に含まれていることが必要です。
混和池(こんわち)
凝集剤を原水に一様に拡散させるための設備です。
さ行
残留塩素(ざんりゅうえんそ)
浄水場では、家庭のじゃ口まで消毒効果を維持する為に塩素を注入しています。一部はじゃ口に届く前に分解しますが、分解せず水中に残留している塩素の事を残留塩素と呼びます。消毒剤としての塩素は、消毒効果が高く確実であること、持続性があること、残留量の測定が容易で維持管理が容易であること、等の優れた点があります。
色度(しきど)
色度とは、水中に含まれる溶解性物質及びコロイド性物質が呈する類黄色又は黄褐色の程度を数値で表したものです。 また、水質基準値(5度)は、肉眼ではほとんど無色と認める限界、白い浴槽で感知できる境界レベルです。
シマジン
農薬の一種で代表的な畑作除草剤(トリアジン系除草剤)です。
これは、一年生雑草に使用され、化学名は「2-chloro-4,6-bis(ethylamino)-1,3,5-triazine」です。 性状は白色結晶で、水には不溶です。
自由地下水(じゆうちかすい)
土粒子間を重力によって移動する水を自由水といい、自由水面をもつ地下水を自由地下水といいます。
受水槽(じゅすいそう)
マンションなどのような集合住宅や学校などに設置されており、1つの建物で多くの水量が必要な箇所に設置しています。この設備は、上下水道局の管理ではなく、各建物所有者の管理物になっています。
総トリハロメタン(そうとりはろめたん)
浄水処理の過程において、原水中の有機物と消毒のために注入している塩素が反応して生じる消毒副生成物で、健康に影響を及ぼします。水道水中のトリハロメタンには、「クロロホルム」「ブロモジクロロメタン」「ジブロモクロロメタン」及び「ブロモホルム」があり、それぞれの濃度の総和で表します。
塩素との接触時間や、原水の有機性汚濁(フミン質・蛋白質・アミノ酸・藻類)の進行により、生成が増します。
た行
帯水層(たいすいそう)
地下水によって飽和されている透水層のことで、地表に近い順に第一帯水層、第二帯水層・・・と呼びます。このうち上下を不透水層で挟まれた帯水層を被圧帯水層といいます。
濁度(だくど)
濁度とは、水の濁りを数値で表したもので、土壌その他浮遊物質の混入、溶存物質の化学的変化などにより変化します。
また、水質基準値(2度)は、肉眼でほとんど透明と認める限界です。
着水井(ちゃくすいせい)
導水施設から導入される原水の水位の動揺を安定させ、原水量を測定し、その量を調整するための施設です。
な行
農薬(のうやく)
農作物、樹木、農林産物等に対して害を及ぼす病害虫を防除する薬剤です。これらは、使用目的により殺菌剤・殺虫剤・除草剤・殺ダニ剤・殺線虫剤・殺鼠剤・植物成長調節剤・忌避剤・誘引剤等に分類されます。
又、健康に対しての影響は、軽症の場合「頭痛」「めまい」「はきけ」等ですが、重症となると「けいれん」「しびれ」「呼吸障害」等で、「死」に至ることもあります。
は行
配水池(はいすいち)
浄水場から送り出された水を一時的に貯めておく施設のこと。ほとんどが標高の高い場所にあり、自然落差を利用して、家庭に給水しています。宝塚市では、46カ所の配水池があります。
深井戸(ふかいど)
被圧帯水層から取水する井戸のことで、深さは30メートル以上のものが多く600メートル以上に及ぶものもあります。宝塚市には16本の深井戸があり、深さはおよそ50メートルから200メートルです。
砒素(ひそ)
金属と非金属との中間の性質を持ち、半導体や顔料、農薬、殺鼠剤、防腐剤などの原料になります。
砒酸、亜砒酸等の化合物には毒性がありますが、海産物等に含まれる有機態には、毒性はありません。工場、鉱山の排水や温泉等から混入します。
伏流水(ふくりゅうすい)
河川の河床や提内地等の透水層中を河川の分流のように流れ、下流でふたたびその河川と合流する水をいいます。
フロック形成池(ふろっくけいせいち)
凝集した微少フロック(floc、凝集体)を更に沈降しやすいフロックに形成するための設備です。
ま行
マンガン
元素記号はMn。生体必須元素の1つで、欠乏すると成長の鈍化・貧血・生殖障害等がみられます。
水道水にマンガンイオンが含まれると、徐々に酸化されて二酸化マンガンとなり配水管の内壁に付着蓄積する事があります。それが管内の流速変化により剥がれ流出すると、「着色障害(黒い水)」が起こります。
や行
有機物等(ゆうきぶつとう)=過マンガン酸カリウム消費量
被酸化性の物質である、雑排水・腐敗物質・肥料等のことです。これらの物質と反応し、消費される過マンガン酸カリウムの量(1リットルあたりのミリグラム)で表されます。 水質汚染を判断するうえでの、重要な指標です。
ら行
臨時用水道料金(りんじようすいどうりょうきん)
家屋の新設や建て替え工事などで臨時的に水道水を使用する場合の水道料金です。「工事用水道料金」とも言います。下水道使用料は不要です。
漏水調査(ろうすいちょうさ)
水道管からの事故の防止、水道水の無駄をなくすため、早期のうちに漏水を発見する調査業務です。
ロックフィルダム
ダムの1形式で、主として岩石を積み重ねてつくり、内部に遮水壁を設けて水もれを防ぐ構造をしているダムです。ダムの種類にはそのほかに動式ダムやアーチ式ダムなどがあります。
英数字
PC配水池(ぴーしーはいすいち)
プレストレストコンクリート製の円形の配水池です。宝塚市では、町の美観を損ねないように、壁面に絵を描いているものもあります。
pH値(ぺーはーち)
水素イオン指数の事で、溶液の酸性・アルカリ性の強さを簡単な指数(水素イオン濃度の逆数の常用対数)で表したものです。中性はpH7で、これより値が大きいとアルカリ性であり、小さいと酸性です。
又、このpH値は汚染等による水質変化の指標や水処理の薬品注入量の判断等に使われています。
このページに関するお問い合わせ
上下水道局 経営管理部 総務課
〒665-0032 宝塚市東洋町1番3号 上下水道局庁舎3階
電話:0797-73-3688 ファクス:0797-72-5381
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。