《宝塚市議会報かけはしテキスト版》 第245号 令和2年(2020年) 2月1日(土曜日) 編集発行宝塚市議会 *宝塚市議会報かけはしテキスト版は、宝塚市議会報かけはしの写真や画像、一部表グラフなどを省いてテキスト形式で編集しています。 文書読み上げソフトによっては、正しく読み上げできないこともあります。 誌面へのご意見やご感想は、議会事務局までお気軽にお寄せください。 宝塚市議会事務局 〒665-8665 宝塚市東洋町1番1号 電話 0797-77-2168(直通) ファックス 0797-74-6902 【1面】 12月定例会の概要 ○平成30年度一般会計および特別会計決算を認定 ○文化芸術センター庭園の工事内容を一部変更 【2〜3面】 ************************* 平成30年度一般会計・特別会計決算を認定 ************************* --------------------------------------------------------------------------- 決算特別委員会の概要 --------------------------------------------------------------------------- 令和元年9月定例会の最終日に、市長から、平成30年度の一般会計および特別会計の決算認定について、合計16件の議案が議会に提出されました。 それを受け12人の委員で構成する決算特別委員会を設置し、詳細な審査を行いました。 審査は10月21日から28日の間の5日間をかけて行われました。 1日目から4日目は一般会計歳出および歳入の質疑、特別会計の質疑、審査5日目は、全ての会計を対象とした総括質疑という形で審査を実施しました。 12月定例会の初日の本会議において委員長から審査の内容を報告し、市議会としての議決を行いました。 介護保険事業費および後期高齢者医療事業費に対し、反対討論があり両議案については、採決の結果、賛成多数で認定されました。 <決算特別委員会委員> 委員長 あさたにあき、副委員長 いけだみつたか、委員 おおかわひろゆき、おおしまときこ、かざはやひさお、きたやまてるあき、たなかこう、たなかだいしろう、てらもとさなえ、ふじおかかずえ、むらまつあんな、よこたまさのり(五十音順) --------------------------------------------------------------------------- 平成30年度主な取り組み --------------------------------------------------------------------------- □第6次宝塚市総合計画策定に向けた総合計画策定方針の作成、市民ワークショップの開催、市民アンケート調査実施 □障害のある人のための委託相談支援事業所を増設 □幼稚園の保育室の空調設備の整備 □合葬式墓所の貸出開始 □文化芸術センターの整備 □手塚治虫記念館のリニューアル --------------------------------------------------------------------------- 主な質疑 --------------------------------------------------------------------------- 【一般会計】 議会費 委員会資料のペーパーレス化、議員互助会補助金の人間ドック助成など。 総務費 防犯カメラの目標設置台数、手塚治虫記念館スマートフォンアプリの周知やリニューアルのための閉館期間の影響、公共施設(建物施設)保有量最適化方針の市民ニーズ把握状況、ランランバスに対する市の支援、文化芸術振興会議の市立文化芸術センターへの今後の関わり方、選挙投票所のバリアフリー、行財政運営アクションプランによる歳出の削減効果など。 民生費 障害者グループホーム整備、生活保護費返戻金の未収金や収納率の低下、ひょうご多子世帯保育料軽減事業の市の事務・財政負担の検証、権利擁護支援事業委託料の減額、病児・病後児保育の利用率など。 衛生費 西谷地域での不法投棄対策、再生可能エネルギーの市全体での優先順位等、市立看護専門学校の受験者数と市内就職率、法で義務付けのない10か月健診受診率向上の重要性など。 労働費 勤労者住宅資金融資斡旋制度、市営自転車駐車場管理運営業務がシルバー人材センター業務でなくなった影響など。 農林業費 有害鳥獣防除対策事業委託金額の積算、ダリアで彩る花のまちづくり事業による今後の産業の支援、農業用施設改修事業で実施するため池の改修など。 商工費 商業連携広域イベント事業の宝塚バルへの支援、中小企業振興資金融資斡旋事業の融資あっせん申込件数の減少、消費生活センターと警察との連携など。 土木費 街路灯新設の優先順、公園アドプト団体の実情、市営住宅入居者使用料の収納率、武庫川左岸地区レッドゾーン混在地の土地の所在調査・優先度評価、荒神川都市基盤河川改修事業による浸水被害軽減効果など。 消防費 消防団の団員数と報酬額、道路敷以外の防火水槽の劣化状況点検、AEDの設置場所・市民の認識など。 教育費 子どもの居場所の室内化による補導活動対策、コミュニティ・スクールの今後の課題、クラスのいじめ解決に向けた学校全体での取り組み、少年少女音楽隊やスポーツ21の学校施設利用、市立幼稚園の3年保育の検討、ハーフマラソン大会の企業協賛金、重大な課題である学校管理職の育成など。 災害復旧費・公債費・諸支出金・予備費 土地開発公社所有の塩漬け土地に対する取り組みなど。 歳入 市税未収金対策の徴収体制や職員数、学校給食実費徴収金の児童手当からの徴収制度の導入など。 【特別会計】 国民健康保険事業費 特定健診受診率の目標値の低下、保険税額と滞納額の関係をどう分析しているかなど。 介護保険事業費 認知症総合支援事業の具体的な取り組み、認知症になっても地域で暮らせるための取り組みが弱いのではないかなど。 --------------------------------------------------------------------------- 歳出目的別構成比 --------------------------------------------------------------------------- 民生費   45.1% 教育費   11.6% 総務費   10.9% 公債費   10.2% 衛生費   8.8% 土木費   8.2% 消防費   3.1% 商工費   0.6% 議会費   0.6% 農林業費  0.4% 諸支出金  0.3% 労働費   0.1% 災害復旧費 0.1% --------------------------------------------------------------------------- 各会計別決算概要 --------------------------------------------------------------------------- [一般会計]全員一致認定 歳入決算額 77859408000円 歳出決算額 77021644000円 対前年度比率(歳出)100.88% 実質収支(歳入歳出の差引額から翌年度へ繰り越すべき財源を控除した額) 379046000円 単年度収支(当該年度の実質収支から前年度の実質収支を差し引いた額) マイナス185662000円 [特別会計] <国民健康保険事業費>全員一致認定 歳入決算額 23733274000円 歳出決算額 23300402000円 対前年度比率(歳出)90.69% 実質収支(歳入歳出の差引額から翌年度へ繰り越すべき財源を控除した額) 432872000円 単年度収支(当該年度の実質収支から前年度の実質収支を差し引いた額) マイナス867327000円 <国民健康保険診療施設費>全員一致認定 歳入決算額 105482000円 歳出決算額 105482000円 対前年度比率(歳出)98.29% 実質収支(歳入歳出の差引額から翌年度へ繰り越すべき財源を控除した額) 0 単年度収支(当該年度の実質収支から前年度の実質収支を差し引いた額) 0 <農業共済事業費>全員一致認定 歳入決算額 78444000円 歳出決算額 71298000円 対前年度比率(歳出)113.04% 実質収支(歳入歳出の差引額から翌年度へ繰り越すべき財源を控除した額) 7146000円 単年度収支(当該年度の実質収支から前年度の実質収支を差し引いた額) マイナス676000円 <介護保険事業費>賛成多数認定 歳入決算額 19857081000円 歳出決算額 19661419000円 対前年度比率(歳出)103.99% 実質収支(歳入歳出の差引額から翌年度へ繰り越すべき財源を控除した額) 195662000円 単年度収支(当該年度の実質収支から前年度の実質収支を差し引いた額) マイナス347598000円 <後期高齢者医療事業費>賛成多数認定 歳入決算額 4212641000円 歳出決算額 4071455000円 対前年度比率(歳出)105.68% 実質収支(歳入歳出の差引額から翌年度へ繰り越すべき財源を控除した額) 141186000円 単年度収支(当該年度の実質収支から前年度の実質収支を差し引いた額) 6042000円 <財産区(9件)>全員一致認定 歳入決算額 100078000円 歳出決算額 69617000円 対前年度比率(歳出)107.57% 実質収支(歳入歳出の差引額から翌年度へ繰り越すべき財源を控除した額) 30461000円 単年度収支(当該年度の実質収支から前年度の実質収支を差し引いた額) マイナス823000円 <宝塚市営霊園事業費>全員一致認定 歳入決算額 267004000円 歳出決算額 267004000円 対前年度比率(歳出)103.51%(平成29年度宝塚すみれ墓苑事業費との比較) 実質収支(歳入歳出の差引額から翌年度へ繰り越すべき財源を控除した額) 0 単年度収支(当該年度の実質収支から前年度の実質収支を差し引いた額) 0 <計> 歳入決算額 126213412000円 歳出決算額 124568321000円 対前年度比率(歳出)99.42% 実質収支(歳入歳出の差引額から翌年度へ繰り越すべき財源を控除した額) 1186373000円 単年度収支(当該年度の実質収支から前年度の実質収支を差し引いた額) マイナス1396044000円 --------------------------------------------------------------------------- 介護保険事業費・後期高齢者医療事業費 [賛成多数認定] --------------------------------------------------------------------------- ◆本会議での各議員の賛否 賛成 あさたにあき、いけだみつたか、いしくらかよこ、いばさとし、いわさまさし、えばらかずあき、おおかわひろゆき、おおしまときこ、かざはやひさお、かじかわみさお、かわぐちじゅん、きたのさとこ、きたやまてるあき、くわはらけんざぶろう、たなかだいしろう、てらもとさなえ、とみかわこうたろう、ふじおかかずえ、みやけこうじ、むらまつあんな、やまもとけいこ(五十音順) 反対 たなかこう、たぶちしずこ、となきまさかつ、よこたまさのり(五十音順) なかのただし議長の裁決について 過半数議決の場合、議員には賛成・反対の表決権がありますが、議長には表決権がありません。 ただし、表決において賛成・反対が同数、つまり「可否同数」になった場合、議長には可決か否決かを決定する裁決権が認められています。 ※その他の会計の決算については全員一致で認定しています。 ------------------------------------------------------------------------------- 議案第110号平成30年度宝塚市一般会計歳入歳出決算認定についてに対する附帯決議(概要) ------------------------------------------------------------------------------- 初日には委員からの指摘により、地方自治法第233条第5項に定める「主要な施策の成果を説明する書類」である決算成果報告書の訂正が行われた。 それらは事業費や財源内訳の数値の訂正であり、中には1千万円以上の差異もあったため、委員長から当局に対し、注意するとともに、さらなる訂正の有無について確認が行われたが、またしても委員からの指摘により3日目に2度、同様の訂正が行われた。 最終的には、事業費や財源内訳、予算費目などの訂正が61事業、それに加えて資料の訂正が6件にも上った。 決算審査において、数値間違いは本来あるべきではないが、それ以上に問題なのは、立て続けに委員側から指摘を受けるまで、全庁的な取り組みとならなかったことである。 このようにミスに対して迅速に対応できなかったことや答弁が迷走していることなどは、市長のマネジメントが行き届いていないことの証左であり、公共施設マネジメントや行財政改革、未収金対策など全庁が一体となって取り組んでいく際の大きな課題である。 よって、市長及び副市長、各部長は今回の事態を重く受けとめるとともに、全庁が一体となって取り組めるよう、責任を持って意識改革や推進体制の構築を進めることを強く求める。 以上、決議する。 【4面】 ************************* 12月定例会の議案審議から ************************* 12月定例会では、市長から提案された議案など計57件について審議しました。 提出された議案は一部を除き、3つの常任委員会(総務・文教生活・産業建設)に付託し、慎重に審査しました。 ここでは、各常任委員会で審査された主な議案を報告します。 --------------------------------------------------------------------------- 都市計画税の充当先などについて審議 [全員一致可決] --------------------------------------------------------------------------- ■令和元年度宝塚市一般会計補正予算(第4号) 概要 令和元年度一般会計の歳入歳出予算の総額にそれぞれ10億6598万3千円を増額し、補正後の総額を802億2029万7千円とするものです。 主な審議内容 これまで都市計画税は年度内で執行するということであったが、基金の設置で今後積み立てることも前提になっていくのかとの問いに対し、今回決算で余剰が発生したことから、別途この余剰金を翌年度以降も執行できるよう新たに基金を設置する条例を提案した。 本来、都市計画税で余剰金を出すことは望ましいことではないため、早急に街路整備等を前倒しして実施できないか、今後どのように充当していけるかなど、検討を進めているとの答弁がありました。 その他、財政調整基金とりくずし、市立学校園のコンクリートブロック塀改善工事費の減額理由、子育て家庭ショートステイ事業の予算算出根拠、新庁舎・ひろば整備事業に係る残土処分の費用、マイナンバーカード交付事務に係る職員の増員、都市計画税の充当先についての考え、急傾斜地崩壊対策事業の進め方、新ごみ処理施設建設の総額費用、ふるさと納税などについての質疑がありました。 自由討議において、新ごみ処理施設ありきで都市計画税が充当されていくような懸念を抱いた。都市計画道路の整備状況も約7割で、阪神間でも進捗率は低い。都市計画税が余ってしまった事実は仕方ないが、都市計画税の本来の使途である都市基盤整備に充当されるべき。新ごみ処理施設や他施設の整備には都市計画税を充当するのではなく、別の財源を確保していかないと道路等の整備が後回しになる。具体的にどんな施設や事業が対象になるのか、文化教育施設等で可能性のあるものを含めて検討はすべき。公債費の償還金については都市計画税の使途に含まれるため、新ごみ処理施設も起債の償還であれば対象となり、今回充当先として逸脱しているとは思わないなどの意見がありました。 【5面】 --------------------------------------------------------------------------- 非常勤嘱託職員および臨時的任用職員の会計年度任用職員への移行 [賛成多数可決] --------------------------------------------------------------------------- [1]地方公務員法及び地方自治法の一部改正に伴う関係条例の整備に関する条例の制定 概要 地方公務員法および地方自治法の一部改正に伴い、本市が現在任用している非常勤嘱託職員および臨時的任用職員の大半が、4月1日から一般職の非常勤職員である会計年度任用職員へ移行するため、分限、懲戒等の人事制度や報酬、費用弁償等の給与制度などについて、所要の整備を行うため、関係条例の一部を改正するものです。 主な審議内容 全国的な動きや近隣市の状況把握、対象となる職員の職種と人数、対象者に対して行われる説明会、人事評価の方法などについての質疑がありました。 討論では、正規職員であるべきところを非正規雇用で補うことを肯定し、お墨つきを与えるような制度改正であり、将来的にも是正されないことが大きな問題で、非常勤嘱託職員は年収が下がり、賃金格差が拡大する部分も見られるとの反対討論や、容認できないが、法律を逸脱するような条例改正はできないとの賛成討論がありました。 ◆本会議での各議員の賛否 賛成 あさたにあき、いけだみつたか、いしくらかよこ、いばさとし、いわさまさし、えばらかずあき、おおかわひろゆき、おおしまときこ、かざはやひさお、かじかわみさお、かわぐちじゅん、きたのさとこ、きたやまてるあき、くわはらけんざぶろう、たなかだいしろう、てらもとさなえ、とみかわこうたろう、ふじおかかずえ、みやけこうじ、むらまつあんな、やまもとけいこ(五十音順) 反対 たなかこう、たぶちしずこ、となきまさかつ、よこたまさのり(五十音順) --------------------------------------------------------------------------- 市議会議員および特別職の職員の期末手当の引き上げ [賛成多数可決] --------------------------------------------------------------------------- 概要 特別職の職員の給与に関する法律の改正に準じて、市議会議員および特別職の職員の期末手当を引き上げるとともに、来年度以降は、引き上げ分を6月期と12月期に振り分けて支給するため、条例の一部を改正するものです。 [2]宝塚市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部改正 主な審議内容 討論では、特別職等報酬審議会での客観的な意見を聞いてから判断してはどうかとの反対討論がありました。 ◆本会議での各議員の賛否 賛成 あさたにあき、いしくらかよこ、いわさまさし、えばらかずあき、おおかわひろゆき、おおしまときこ、かざはやひさお、かじかわみさお、かわぐちじゅん、きたのさとこ、きたやまてるあき、くわはらけんざぶろう、たなかこう、たなかだいしろう、たぶちしずこ、てらもとさなえ、となきまさかつ、とみかわこうたろう、ふじおかかずえ、みやけこうじ、やまもとけいこ、よこたまさのり(五十音順) 反対 いけだみつたか、いばさとし、むらまつあんな(五十音順) [3]宝塚市特別職の職員の給与に関する条例の一部改正 主な審議内容 討論では、市立病院幹部職員が自主的に手当の半分を返上する中、特別職の職員の期末手当を引き上げるのはどうかと思うとの反対討論や、責任のとり方を考えるなら自主カットを検討すべきとの賛成討論がありました。 ◆本会議での各議員の賛否 賛成 あさたにあき、いしくらかよこ、いわさまさし、えばらかずあき、おおかわひろゆき、おおしまときこ、かざはやひさお、かじかわみさお、かわぐちじゅん、きたのさとこ、きたやまてるあき、くわはらけんざぶろう、たなかこう、たなかだいしろう、たぶちしずこ、てらもとさなえ、となきまさかつ、とみかわこうたろう、ふじおかかずえ、みやけこうじ、やまもとけいこ、よこたまさのり(五十音順) 反対 いけだみつたか、いばさとし、むらまつあんな(五十音順) 【6面】 --------------------------------------------------------------------------- 宝塚文化芸術センター庭園の工事請負契約を一部変更 [全員一致可決] --------------------------------------------------------------------------- 概要 宝塚文化芸術センター庭園に係る工事請負契約のうち、宝塚ガーデンフィールズ時代の素材を再利用した石材や修景設備の欄干などに係る工事の変更を行うことから、契約金額を変更するものです。 〇契約金額 1億9937万8520円(2338万8200円の増額) 主な審議内容 せせらぎの再生に向け、自然な川の流れを再現するための井戸の水量が必要量より少なかったためもう1つ井戸を掘るという工事の変更内容に関する現地の状況や排水、水源などの確認、阪急電鉄からガーデンフィールズの引き継ぎを受けた際の市の確認、日本でも一番古い温室の趣を残す欄干の使用状況、欄干を残すために事前調査を行ったかどうか、欄干保存のための努力をしたかどうかなどについての質疑がありました。 委員会での審査はいったん継続されましたが、後日、再度委員会を開催し、欄干等を庭園内に設置する再利用案が市から提示され、工事請負金額や再利用する欄干および植木鉢についての確認があり、全員一致で可決されました。 --------------------------------------------------------------------------- 宝塚市立小浜工房館の用途を廃止 [賛成多数可決] --------------------------------------------------------------------------- 概要 平成28年4月から休館している小浜工房館について、用途廃止を行うため、条例を廃止するものです。 主な審議内容 小浜が大工のまちであったという歴史の引き継ぎや産業として伝承していく事業、コミュニティ再生への市の取り組み、各団体の理解、用途廃止後の次の展開、国の補助金返還の有無、地域の合意形成などについての質疑がありました。 委員会では地域の合意に関する反対討論と今後の施設転用への期待に関する賛成討論があり、本会議においても反対討論と賛成討論がありました。 ◆本会議での各議員の賛否 賛成 あさたにあき、いけだみつたか、いしくらかよこ、いばさとし、いわさまさし、えばらかずあき、おおかわひろゆき、おおしまときこ、かざはやひさお、かじかわみさお、かわぐちじゅん、きたのさとこ、きたやまてるあき、くわはらけんざぶろう、たなかだいしろう、てらもとさなえ、とみかわこうたろう、ふじおかかずえ、みやけこうじ、むらまつあんな、やまもとけいこ(五十音順) 反対 たなかこう、たぶちしずこ、となきまさかつ、よこたまさのり(五十音順) 【7面】 --------------------------------------------------------------------------- 令和元年度宝塚市病院事業会計補正予算(第2号) [全員一致可決] --------------------------------------------------------------------------- 概要 医師の雇用形態別の職員数の増減、および育児休業からの復職者数が当初の想定を上回っていることなどにより、議会の議決が必要な職員給与費に、2983万9千円流用し、66億4217万6千円とするものです。 主な審議内容 看護師が育休後復帰する際の勤務条件、医師確保の方針、給与費の見直し、減価償却費から給与費へ流用する理由などについての質疑がありました。 --------------------------------------------------------------------------- 災害援護資金償還免除要件の拡大・保証債権を放棄 [全員一致可決] --------------------------------------------------------------------------- 概要 [1]災害弔慰金の支給等に関する法律の一部改正により、阪神・淡路大震災を対象とした災害援護資金の償還免除要件が拡大されたことに伴い、所要の整備を行うため、条例の一部を改正するものです。 [2]条例の一部改正に伴い、阪神・淡路大震災を対象とした災害援護資金の貸し付けについて、状況の変化を考慮し、連帯保証人に対して市が有する権利を放棄するものです。 主な審議内容 借受人の免除要件、他の阪神・淡路大震災被災自治体における保証債権の免除状況などについての質疑がありました。 --------------------------------------------------------------------------- 市の農業共済が兵庫県農業共済組合へ〜農業共済の1県1組合化 [賛成多数可決] --------------------------------------------------------------------------- ■宝塚市農業共済条例を廃止する条例の制定について 概要 県下で農業共済事業を行う26の市町および一部事務組合が、平成31年4月22日に締結した「兵庫県農業共済組合設立に関する覚書」に基づき、令和2年度から、新たに設立される兵庫県農業共済組合へ、本市の農業共済事業および財産を引き継ぐことに伴い、条例を廃止するものです。 主な審議内容 現在の農業共済加入者のメリット、デメリット等の質疑がありました。 ◆本会議での各議員の賛否 賛成 あさたにあき、いけだみつたか、いしくらかよこ、いばさとし、いわさまさし、えばらかずあき、おおかわひろゆき、かざはやひさお、かじかわみさお、かわぐちじゅん、きたのさとこ、きたやまてるあき、くわはらけんざぶろう、たなかだいしろう、てらもとさなえ、とみかわこうたろう、ふじおかかずえ、みやけこうじ、むらまつあんな、やまもとけいこ(五十音順) 反対 おおしまときこ、たなかこう、たぶちしずこ、となきまさかつ、よこたまさのり(五十音順) 【8面】 ************************* 決  議 ************************* 12月定例会では、左記の決議案を可決しました。 精神障がい者に対する公共交通機関の運賃割引の適用を求める決議 障害者基本法は、障がいの有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現を目指し、障がい者の自立及び社会参加の支援等に向けた基本的理念を定めている。 また、障害者の権利に関する条約が批准され、共生社会の実現に向け、障がいを理由とする差別の解消を社会において推進することを目的とした「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」が平成28年4月1日に施行された。 障がい者の自立や社会参加の促進のためには、公共交通機関などの移動手段の確保が必要不可欠である。 このため、鉄道、バスをはじめとする公共交通機関においては、運賃割引制度を設け、障がい者の経済的負担の軽減を図っている。 しかし、その多くは、身体障がい者及び知的障がい者を適用対象とするものであって、精神障がい者を対象とするものは極めて少なく、大きな格差が生じている。 よって宝塚市議会は、交通事業者に対し、公共交通機関の運賃割引制度について精神障がい者も、身体障がい者及び知的障がい者と同様に適用対象とするよう強く求める。 以上、決議する。[全員一致可決] ************************* その他の賛否が全員一致した議案等 ************************* 令和元年度宝塚市特別会計国民健康保険事業費補正予算(第2号) [可決] 令和元年度宝塚市特別会計国民健康保険診療施設費補正予算(第1号) [可決] 令和元年度宝塚市特別会計農業共済事業費補正予算(第1号) [可決] 令和元年度宝塚市特別会計介護保険事業費補正予算(第2号) [可決] 令和元年度宝塚市特別会計後期高齢者医療事業費補正予算(第1号) [可決] 令和元年度宝塚市特別会計米谷財産区補正予算(第1号) [可決] 宝塚市市税条例等の一部を改正する条例の制定について [可決] 宝塚市都市計画事業基金条例の制定について [可決] 宝塚市道路の構造の技術的基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について [可決] 宝塚市廃棄物の適正処理、減量及び再利用に関する条例の一部を改正する条例の制定について [可決] 工事請負契約(市庁舎電気設備外改修工事)の締結について [可決] 市道路線の認定について [可決] 市道路線の全部廃止について [可決] 令和元年度宝塚市一般会計補正予算(第5号) [可決] 令和元年度宝塚市特別会計国民健康保険事業費補正予算(第3号) [可決] 令和元年度宝塚市特別会計国民健康保険診療施設費補正予算(第2号) [可決] 令和元年度宝塚市特別会計農業共済事業費補正予算(第2号) [可決] 令和元年度宝塚市特別会計介護保険事業費補正予算(第3号) [可決] 令和元年度宝塚市特別会計後期高齢者医療事業費補正予算(第2号) [可決] 令和元年度宝塚市病院事業会計補正予算(第3号) [可決] 宝塚市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について [可決] 宝塚市一般職の職員の給与に関する条例及び宝塚市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例の制定について [可決] 条件付採用期間中の職員の分限に関する条例の制定について [可決] 議員の派遣について(議員提出議案) [可決] 宝塚市監査委員の選任につき同意を求めることについて [同意] その他結果 ※宝塚市議会基本条例にある二元代表制の遵守を求める陳情は、議会運営委員会で審査し、一部採択(二元代表制の趣旨を踏まえ公正性、透明性、倫理感ある議会運営を実施することを採択)されました。 【9面】 ************************* 請  願 ************************* 12月定例会では、次の請願が提出され、文教生活常任委員会で慎重審査の上、本会議で採択されました。 請願の概要は次のとおりです。 指定難病医療費助成制度で「軽症」とされた難病患者を同助成の対象とするよう国への意見書提出を求める請願(概要) 【趣旨】 「軽症」者を含めたすべての難病患者が費用等の心配なく早期受診できるよう、委員会等において重症度基準の撤廃に向けた議論が後押しされる意見書を、国に提出することを求めるもの。 【審査の概要】 難病の定義や法改正に至った経過について、全ての難病患者が助成を受けるために必要な費用や他の重度の疾患との公平性などについての質疑がありました。 [採択・賛成多数] ◆本会議での各議員の賛否 賛成 えばらかずあき、おおしまときこ、かじかわみさお、かわぐちじゅん、きたのさとこ、たなかこう、たなかだいしろう、たぶちしずこ、てらもとさなえ、となきまさかつ、ふじおかかずえ、みやけこうじ、よこたまさのり(五十音順) 反対 あさたにあき、いけだみつたか、いしくらかよこ、いばさとし、いわさまさし、おおかわひろゆき、かざはやひさお、きたやまてるあき、くわはらけんざぶろう、とみかわこうたろう、むらまつあんな、やまもとけいこ(五十音順) ************************* 意見書 ************************* 12月定例会では4件の意見書案を全員一致で可決し、関係機関へ送付しました。 <意見書名> 令和元年台風19号等からの復旧・復興に向けた対策を求める意見書 <送付先> 内閣総理大臣、財務大臣、総務大臣、文部科学大臣、厚生労働大臣、農林水産大臣、経済産業大臣、国土交通大臣、環境大臣、内閣官房長官、復興大臣、国家公安委員会委員長 <意見書名> 「あおり運転」に対する厳罰化とさらなる対策の強化を求める意見書 <送付先> 内閣総理大臣、国家公安委員会委員長 <意見書名> 豚コレラの早期終息に向けた緊急かつ具体的な対策を求める意見書 <送付先> 内閣総理大臣、農林水産大臣 <意見書名> 精神障がい者に対する公共交通機関の運賃割引の適用を求める意見書 <送付先> 衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、総務大臣、厚生労働大臣、国土交通大臣、内閣官房長官 ************************* 議会報告会 ************************* 1月25日に男女共同参画センターで開催しました議会報告会に、多数ご参加いただきありがとうございました。 開催日 2020年4月11日(土曜日) 時 間 午前10時〜正午(開場:午前9時30分) 会 場 西公民館3階セミナー室 阪急小林駅から徒歩3分 内 容 3月定例会の報告 ※一時保育を実施しています。申し込みは4月2日(木曜日)まで。 また、手話通訳、要約筆記は3月26日(木曜日)までにご連絡ください。 問い合わせ 議会事務局 議事調査課 電話:0797-77-2168 ファックス:0797-74-6902 電子メール:m-takarazuka0178@city.takarazuka.lg.jp 参加無料 申込不要 皆さまのご参加をお待ちしています。 【10面】 ************************* 一般質問 ************************* --------------------------------------------------------------------------- 市内の文化財を守るために --------------------------------------------------------------------------- たからづか真政会 くわはらけんざぶろう 【文化財防火防災条例制定の検討を】 <問い>火災でしゅり城が焼失したが、地域のシンボルとして存在していたものが急になくなった時の喪失感は容易に想像でき、本市にある文化財についても同じである。 清荒神清澄寺や大本山中山寺で万一火災が発生した場合、市は特別な計画は策定しているのか。 <答>清荒神や中山寺を含む71の防火対象物について、通常の出動隊員数に加えて消防隊を多く出動させる警防計画を策定している。 <問い>消防として、文化財の所有者への啓発やアドバイスを欠かさないでほしい。 姫路城のように独自に法令を上回るような体制整備の事例紹介等は行っているか。 <答>関係者に適切な維持管理や防火安全対策を徹底してもらうことを粘り強く根気よく指導する。 本市の大切な財産と認識しており、火災予防を徹底し、有事の際も万全を期していきたい。 【第6回だんじりパレード】 <問い>市内外へのPRは。 <答>だんじり連合保存会や市国際観光協会と連携し、SNS等を含め前回以上の効果的な情報発信に努める。 <問い>だんじり文化を民俗文化財に指定するためには調査が必要だが、考えは。 <答>学術的な裏付けが必要で、直ちに指定することは難しい。 他市の取り組みを参考に調査研究に努める。 --------------------------------------------------------------------------- 豪雨災害への対策強化を --------------------------------------------------------------------------- 社会民主党議員会 かじかわみさお 【災害対策】 <問い>令和元年10月の台風19号が本市直撃の場合、武庫川は大丈夫なのか。 <答>シミュレーションでは、本市を含めかなりの地域が浸水する恐れがある。 <問い>災害時に市民の命を守る、救助資機材は必要数確保されているのか。 <答>市内で想定し得る災害への備えはある。 劣化状況や災害想定を総合的に判断し計画的に更新する。 <問い>西宮市に比べて、本市の防災担当課は14人と少ない。 新庁舎には危機管理センターができるが、人を増やす必要があるのでは。 <答>今はまだ検討できていないが、適正な人数の配置を考えていきたい。 【市役所の働き方改革】 <問い>労働基準法改正で、5日以上の休暇取得をさせることが義務となったが、取得できない職場の長に対して罰則を科すべきでは。 <答>民間とは異なり公務員には罰則規定はないが、その要因の整理分析、検証をして改善を図る。 <問い>平成30年度にも月の残業時間が100時間を超えた職場がある。 改善のためには職員の適正配置が必要では。 <答>職員が生き生き働くことが市民サービスの向上にもつながり大切なことだと考える。 職員の声も聞きながら、適正な配置に努力していきたい。 --------------------------------------------------------------------------- 認定を観光施策に生かせ --------------------------------------------------------------------------- たからづか真政会 いしくらかよこ 【観光施策について】 <問い>中山寺を含む西国三十三所観音巡礼が、日本遺産に認定されたが展望は。 <答>日本遺産推進協議会に積極的に参画し、魅力ある文化的・歴史的資源を生かした観光振興に取り組む。 <問い>推進協議会は今後どのような活動をするのか。 <答>33の寺院を4つのエリアに分け、エリアごとに魅力強化をどう進めるかのワークショップを実施予定。 <意見>魅力強化にしっかり取り組んでほしい。 【救急ワークステーション】 <問い>一般隊員を病院実習に参加させる効果は。 <答>救急処置の時間が短縮され、救命率向上になる。 <問い>ドクターカーは救急患者の対応が目的だが、救命の成功事例は。 <答>救急車内で心肺停止、ドクターカーで医師が到着し、薬を投与。 病院到着までに心拍と呼吸が再開、社会復帰を果たした。 【がん検診受診率向上を】 <問い>がん検診の課題は。 <答>各種検診の受診率50%を目標としている。 特に乳がん検診と子宮がん検診の受診率が低いのが課題。 <問い>配布している無料クーポン券のお得感は。 <答>乳がん検診は無料クーポン無しだと、40歳代は2500円、50歳以上は1800円の自己負担が必要。 <意見>無料クーポンを無駄にしないように周知を。 --------------------------------------------------------------------------- 予防・健康のまちに --------------------------------------------------------------------------- 令和安全・維新の会 いばさとし 【宝塚市立病院】 <問い>消化器内科の医師について2017年に2名、翌年3月末に8名が一気に退職した。市の見解は。 <答>退職理由を早い時期から聴取し後任の確保に取り組んでいるが、市民に迷惑をかけたと認識している。 <問い>患者の健康面に不利益等はなかったのか。 <答>消化器内科の医師が減ることを懸念し、ある程度患者を絞って対応した。 <問い>内視鏡検査の件数は。 <答>今年度半期で6400件で、年間約1万2千件。 <意見>多く件数をこなすことより、一人一人の患者を見ていく方向性に重点を。 【ローカーボフェスin宝塚】 <問い>市が後援した理由は。 <答>イベントが公平・公正で地域の商業に寄与すると考えた場合、後援する。 <問い>健康づくりや介護予防等で後援を出した団体は。 <答>県立・民間病院、医師会、歯科医師会、薬剤師会、食やスポーツに関する団体が主なところである。 <意見>幅広く耳を傾けよ。 【指定管理者の評価】 <問い>ナチュールスパ宝塚について、温泉のみの利用者は減少傾向。PR等は。 <答>六甲全山縦走等の際に足湯サービスをしており、今後も機会を狙って行う。 <意見>市がより介入し、温泉の魅力を発信する等、仕掛ける側の取り組みを。 【11面】 --------------------------------------------------------------------------- 頑張る職員が報われる制度 --------------------------------------------------------------------------- 令和安全・維新の会 いけだみつたか 【新電力PPSの活用】 <問い>電力小売全面自由化で電力事業に参入した特定規模電気事業者PPSについて、入札の拡大・集約化によるスケールメリットは。 <答>電気料金にメリットが生じると想定。先進事例も参考に施設の用途や使用電力の規模に応じた内容とし、参加しやすい入札として、競争性を確保したい。 <問い>電力入札の担当課は。 <答>各施設担当課で実施し、一元管理はしていない。 【市職員の人事・給与評価制度】 <問い>年齢と処遇の一致から責任と処遇の一致に向け、他市では多くの職員による多面的評価と客観的な評価プロセスで納得性を高め、職員の成長やモチベーション向上につなげている。本市では、所属長以外の他課の人の評価は入っているか。 <答>多面的評価は未導入。 <問い>他市の給料表は一般職、管理職等の職階の境界に給料月額重複ゼロのポイントを設け、責任と処遇の不均衡を解消している。本市も目指してもいいのでは。 <答>評価を完全に処遇に反映させるには研究が必要。職員をやる気のある人材に育て、処遇に反映されるよう、引き続き研究する。 【まるはし小学校通学路の安全】 <問い>安全対策のため、学校前の民有地を取得しては。 <答>情報収集し、必要性や取得の実現性を検討する。 --------------------------------------------------------------------------- 暮らしと育児の総合支援を --------------------------------------------------------------------------- 日本共産党宝塚市会議員団 たぶちしずこ 【子どもの生活についてのアンケート調査結果より】 <問い>調査結果から見える課題解決への取り組みは。 <答>産休明け保育事業、子育て家庭ショートステイ事業、地域子育て支援拠点事業などで、困難な状況にある子どもや家庭に気付き必要な支援につなげている。 <問い>保育所では支援が必要なケースが増加し、保育士では相談対応が困難になっている。保育所にソーシャルワーカーを配置できないか。 <答>この5年間で家庭児童相談室職員の増員を進め、今年度は課長を専任配置し体制を整えつつある。今後、子ども家庭総合支援拠点の整備も急がれており、職員体制についても検討していきたい。保育所のソーシャルワーカーについては今の状況の中、どのようにするのがよいか検討したい。 <意見>児童虐待の通報が年々増えている。家庭児童相談所などは相談とケース会議で職員は余裕がない。現場の対応が大事。保育ソーシャルワーカーの検討を。 【西谷地域の活性化】 <問い>子どもの数が減り、学校がなくなるのではなど地域住民に心配と不安が広がっている。安心して学び・育む教育環境についての見解は。 <答>学校統廃合や校区変更ではなく特色ある学校づくりの研究を進める。 --------------------------------------------------------------------------- 将来の宝塚市はどんな姿か --------------------------------------------------------------------------- たからづか真政会 おおかわひろゆき 【20年後を見据えた行財政運営】 <問い>今後20年間に想定される市の人口変化の分析は。 <答>生産年齢人口、特に若年人口の減少が顕著で、高齢化率が大きく上昇する。 <問い>日本の就業人口は、どの程度減少するのか。 <答>厚生労働省の雇用政策研究会の報告では、2017年と2040年の比較で、8%から20%程度減少する見込み。 <問い>労働力の減少により女性の社会進出や、就業年齢の延長が進み、地域を担う人材が減少。また、現在1200人ほどの市職員も1千人程度まで減少するといった将来像を踏まえた自治体の役割の転換の観点が、第6次総合計画策定方針に含まれていないのはなぜか。 <答>基本構想案において、人口減少、少子高齢化などの社会構造が変化する中でも、将来を見据えた持続可能な行財政運営により、効果的な行政サービスが提供されていることを目指すまちの姿を示している。今後、基本計画策定の中で、具体的に検討していきたい。 <意見>総合計画に描かれるまちの姿は一つの方向ではあるが、職員や自治体がどういう形に転換していくのかの視点が欠けている。求められているのは20年後の宝塚市の姿を分析できる職員像。ぜひそれに取り組んでほしい。 --------------------------------------------------------------------------- 市民の暮らしを守る努力を --------------------------------------------------------------------------- 日本共産党宝塚市会議員団 となきまさかつ 【介護保険制度】 <問い>介護保険料やサービス利用料の負担軽減を。 <答>減免や負担軽減制度などを、必要な方が利用できるよう情報提供に努める。 【東京オリンピック・パラリンピック】 <問い>開催に向けて市民の関心も高まるが、本市の取り組みは。 <答>オリンピックでは、本市ゆかりの選手の活躍を市民が一緒に応援できるようパブリックビューイングの実施を、パラリンピックでは採火式など、記念イベントの開催を検討している。 【市税徴収業務の見直しを】 <問い>平成30年度の本市の市税差し押さえ件数が、同規模自治体より多い理由は。 <答>他市と比べ滞納繰越額が多く、差し押さえの対象となる事案が多いことと、滞納整理推進のため、事務を見直し、効率化を図った結果、効果があったもの。 <問い>差し押さえの執行に当たり、対象者との接触や、生活実態の調査は、十分になされたのか。 <答>丁寧な対応、特に納税相談の来庁者にはしっかりと現状や生活実態、担税能力の有無等を伺い、対応に努めるようにしている。 <意見>徴収率を目標に突き進むだけでなく、相談による滞納解消や、生活支援につなぐことを評価すべき。それを条例等で可視化し、納税相談を行うよう検討を。 【12面】 --------------------------------------------------------------------------- 市立病院が生き残るために --------------------------------------------------------------------------- 公明党議員団 えばらかずあき 【学校教育の現状と今後】 <問い>中1ギャップの数年間の現状は。 <答>中学入学で欠席がちになった生徒は2017年度は19人、昨年度は15人、本年度は13人で減少傾向。 <意見>4年前は11人だった。短期間ではない検証を。 <問い>先進地のうつのみや市は、平成24年度から全校で小中一貫教育を実施し、中1ギャップが解消し学力が向上した。教育改革が進む中、本格的に検討してほしいが。 <答>子どもたちの成長にとって一番ふさわしい学校づくりを、教育長のリーダーシップで進めていきたい。小中一貫教育の研究もずっと進めており、メリットや本市の学校と地域の実態も含め、前向きに検討する。 【今後の宝塚市立病院】 <問い>周辺の公立病院が大型化していく中、市立病院が生き残るためにはどうしたらいいか真剣に考える時期に来ている。診療報酬加算を考慮し病院経営をする時代であり、現状では未稼働の病床もあるためダウンサイジングし、優秀な緩和ケアの特徴を生かし個室化すれば加算が増えるのでは。 <答>市民に寄り添った形でいい病院にしていくかは模索段階である。救急とがん診療を基本に黒字化した八尾市立病院を参考にしており、緩和ケアの運用も研究し、今後の運営に生かし、収支の改善を図りたい。 --------------------------------------------------------------------------- 子育てのまち宝塚を目指して --------------------------------------------------------------------------- 令和安全・維新の会 むらまつあんな 【若い世代・子育て世代に選ばれるまちを目指して】 <問い>本市は保育の質の確保に多くの予算を配分しているが、PRしているのか。 <答>待機児童が多く、強くアピールしかねている。 <問い>市民の満足度向上につながり、子育て世代の流入に向け効果的にPRできるよう、予算の使い方を見直す必要があるのでは。 <答>子育て世代が魅力を感じ、宝塚に移り住んでもらえる施策をしなければいけないと思っており、予算配分にも打ち出していく。 <問い>認可外保育施設の認可保育施設への移行は、質の担保や待機児童の解消につながるが、市の見解は。 <答>移行するには保育士の配置や保育室の面積基準を満たす必要があり、事業者にはハードルが高い。 <意見>人員配置の課題は市が支援可能。認可保育施設への移行支援の検討を。 【ネットいじめ対策】 <問い>SNSなどで問題となる投稿を監視するネットパトロールを行う予定は。 <答>有効性の研究が必要。 <問い>いじめ通報アプリは、匿名でいじめを通報でき、成功例もある。導入しては。 <答>県教育委員会のSNS相談窓口を周知した。多様な相談方法を研究する。 <意見>スマートフォンの普及で今までの対応では子どもたちを守れない。スピード感を持って対応を。 --------------------------------------------------------------------------- 水害に強いまちづくりを --------------------------------------------------------------------------- 令和安全・維新の会 やまもとけいこ 【武庫川流域の治水】 <問い>気象庁予報や状況を勘案し行う事前放流は本市の安全・安心には必須では。 <答>青野ダムではあらかじめ予備放流の容量を確保。今後洪水調節のため容量拡大を目指し事前放流も試行。 <問い>観光ダム手前の川底は堆積物でかなり浅くなっており、危険性を感じるが。 <答>治水上支障となる堆積があれば県は掘削等の対応を行う。観光ダムは定期点検等、適正管理に努める。 <意見>市と県が連携し、しっかりと対応を。 【障害者・高齢者施策】 <問い>AI視覚支援マイリーダーの助成はできないか。 <答>現時点では助成対象外。他の福祉用具も要望があり、必要性・緊急性を考慮し段階的に検討する。 <問い>タクシー助成券利用時の適切な利用法の周知は。 <答>助成券への氏名記載、利用時の本人確認書類提示などを周知している。 【観光商工業の発展に向け】 <問い>国際観光都市として物産店を併設した観光案内所が駅前にやはり必要では。 <答>再設置は難しいが各観光施設や交通事業者等と連携し代替手法を検討する。 【宝塚市の功労者】 <問い>イラクで殉職した本市出身のおくかつひこ氏のラグビーワールドカップ招致の功績を何かの形で残せないか。 <答>情報不足であり、今後その功績を研究していく。 --------------------------------------------------------------------------- 我がまちで安心の暮らしを --------------------------------------------------------------------------- 公明党議員団 ふじおかかずえ 【安心して暮らし続けられる市民主役のまちづくり】 <問い>認知症サポーター養成講座を行っているが知識を生かし実践につながる模擬訓練などは行っているか。 <答>行っていない。 <意見>日常の訓練が地域全体の見守りにつながると思う。来年度に向け、モデル地域を設定してでも実地訓練の検討を要望する。 <問い>高齢者の社会参加の促進に関する取り組みは。 <答>介護事業所や私立保育園で就労トライアルを実施。生活に張りが出た等の感想があった。生きがいと人材不足解消等、ニーズに応じた事業に展開したい。 <問い>病院経営の専門家の参画や職員の人材育成は。 <答>医療コンサルタント会社に勤務経験がある職員を採用し診療報酬分析や経営改善の検討等を進めており、診療情報管理士もいるが、その他に医療経営士等の資格を若い職員に取得させる必要があると考える。 【学校管理職の人材育成】 <問い>最重要課題との認識だが、どう取り組むのか。 <答>やりがいを引き継ぎし、管理職業務の負担軽減、主幹教諭の意識付けおよび前例踏襲でない業務改善など決意を持ち取り組む。 <意見>管理職試験を受けた理由の一つに、目標となる管理職がいたという理由がある。熱い思いで後輩を育ててほしい。 【13面】 --------------------------------------------------------------------------- ICT教育環境整備を早急に --------------------------------------------------------------------------- 市民ネット宝塚 かわぐちじゅん 【外国語教育の充実に向けての取り組み】 <問い>大型提示装置などの整備状況と今後の見通しは。 <答>現在、学校規模に応じプロジェクターを5〜10台、電子黒板を1〜3台整備。 来年度導入のタブレット端末と大型提示装置をつなげるなど効果的に学べる授業環境づくりを進める。 <問い>デジタル教材を不自由なく使用できるか。 <答>全ての教室での使用環境は整っていない。 <意見>デジタル教材の活用は教員の負担軽減および授業の質の統一化に有効。 英語教育やICT環境は家庭の経済状況で差がつきやすいので、教育環境の整備に力を入れていくべき。 【在校時の防災対策】 <問い>帰宅困難な事案が発生した時、児童・生徒の食料の確保は。 <答>大規模災害時は指定避難所の小・中学校に食料などが配給されるまで時間を要することも考えられ、個人用備蓄を含め対策を検討する必要があると考える。 <問い>スクールパックの名称で、生徒用個人備蓄を行う自治体がある。自分に必要な物を家庭で話し合いパックするのは防災教育にもつながるが、本市の見解は。 <答>費用、保管などの課題、他市の取り組みを含め、今後研究していきたい。 <意見>学校やPTAにもスクールパックの紹介を。 --------------------------------------------------------------------------- 宝塚市政における重要施策 --------------------------------------------------------------------------- 令和安全・維新の会 きたやまてるあき 【市立病院の経営実態】 <問い>病院事業管理者、総長、病院長等の医師特別調整手当を令和元年10月1日から当分の間50%削減している。決定の経緯と思いは。 <答>平成30年度の経常収支は約6億円の大幅赤字。早期改善のため市立病院の理念と基本方針を刷新し、市民や患者に寄り添いながらも収入増と支出減を図る決意表明として実施した。 <問い>宝塚市立病院のあるべき姿をどう考えるか。 <答>市民23万人の地域医療を担える病院にしたい。 <意見>手当の50%削減はあまり適切ではなく、病院だけの責任ではない。市から病院事業への基準外繰出金の支援も考える時期では。 【新ごみ処理施設整備計画】 <問い>概算費用をどう見る。 <答>土壌対策や仮設費用等を含め4百億円程度かかる可能性がある。 <問い>非常に大きな負担。財政見通しは通常5年だが、もう少し長期の財政計画を公にすることも大事では。 <答>総事業費は令和2年秋ごろ明らかになる見込み。長期的な影響は今後、数値等を含め公表していきたい。 【ゴルフネットの安全性】 <問い>宝塚ゴルフ倶楽部のゴルフネットの設置強度は。 <答>設置当時の基準に適合し最大瞬間風速で秒速約63メートルに耐える。法改正後の構造計算でも本市では秒速約50メートルが基準。 --------------------------------------------------------------------------- 自然を壊す太陽光発電はNO --------------------------------------------------------------------------- 市民ネット宝塚 てらもとさなえ 【市立病院におけるシックハウス症候群発生】 <問い>なぜ病理検査室排気装置の不調を放置したのか。 <答>排気装置の制御風速測定で一部基準以下だったが、作業環境濃度測定はホルムアルデヒド、キシレンとも第一管理区分で適切だった。工事費を抑制するため、空調設備交換計画にあわせて改修工事を予定した。 <問い>再発防止の対策は。 <答>排気設備の改善、法令等の研修等を実施し、院内安全衛生委員会と連携し、職場環境保全に努め、第三者による調査も行う。 【大型太陽光発電施設】 <問い>長尾山の北雲雀きずきの森に隣接して9ヘクタールのメガソーラー発電事業計画が進行。地域の要望は計画に反映されているか。 <答>境界をフェンスで囲まないなど反映された部分もあるが、環境影響評価の実施等は反映されていない。 <問い>環境影響評価の対象とすべきでは。 <答>法および条例改正で令和2年4月1日以降は対象となるが、経過措置でそれまでに工事計画届を提出済みなら、手続き不要。環境保全を推進するという法改正の趣旨から、県に意見し、環境への配慮を求める。 <意見>自然エネルギー利用促進のため、今ある森林を壊すことを望む市民はいない。環境、景観、防災面から市として十分な判断を。 --------------------------------------------------------------------------- 真の共生社会の実現を --------------------------------------------------------------------------- 社会民主党議員会 おおしまときこ 【必要な人に必要なサービスが届くシステムづくり】 <問い>地域生活支援拠点整備の今後の方向性は。 <答>2021年度の実施に向け準備を進めており、今ある社会資源が連携し、障がい者を面的に支援する体制を構築する方針。 <問い>ピアサポーター、ピアカウンセラーの養成・配置の現状と今後は。 <答>社会福祉協議会に育成を委託し、昨年度は18回の活動を実施。今後も養成とスキルアップ、活動機会の拡充を検討する。 <問い>強度行動障がいは思春期に増加傾向にある。教員等へ研修は行っているか。 <答>行っていない。 <意見>行動障がいは虐待の原因となることも。市内での研修実施を要望する。 <問い>障害福祉基金の使途の内訳、現状と今後は。 <答>委託相談支援事業所を増設し、グループホームスプリンクラー設置費用助成制度等を設けた。障がい者の総合的施設整備を予定。 <問い>市民福祉金分は今後も積み立てるのか。 <答>障がい者に支給していた分を毎年積み立てる。 【大廃業時代の宝塚の状況】 <問い>市内事業所の現状と今後の方向性は。 <答>事業所数は減少、市の融資あっせん制度、後継者不在解決に、商工会議所の事業継承支援を勧め、民間事業者と連携し取り組む。 【14面】 --------------------------------------------------------------------------- 安心して暮らせる社会を --------------------------------------------------------------------------- 日本共産党宝塚市会議員団 よこたまさのり 【障がい者施設の事故防止】 <問い>小さな事故の積み重ねが大きな事故になる。施設から示された再発防止策の有効性を確認しているか。 <答>事業者が責任を持って行うものと考えており、後日検証はしていない。 <意見>徹底的な調査を。 【発達障がい者の支援】 <問い>ライフステージを通じた支援の取り組みは。 <答>たからっ子ノートで支援を引き継いでいる。 <問い>発達障がいの受容は難しく、受容できない家庭は、たからっ子ノートが使えない。この場合の支援は。 <答>定期的に精神科医と発達相談員を各保育所園に派遣し、発達障がいの疑いのある子どもの把握に努め、適切な支援につなげている。 <問い>障がいの受容にはピアサポーターの存在が有効では。まず身近な学校関係者が情報共有してはどうか。 <答>今後、教育委員会内で情報を共有し、保護者等へ情報を提供したい。 【めふ保育所の駐車場確保】 <問い>隣接するめふ会館の駐車場を使用できないか。 <答>指定管理者と利用について協議していきたい。 【保育所の給食の質】 <問い>現在の副食費で給食の質は維持できるか。 <答>購入方法の検討などで、質の低下を防ぐ。 <問い>材料費の高騰で特別追加料金は発生しないか。 <答>追加徴収はしない。 --------------------------------------------------------------------------- 未来の市民へ責任を果たそう --------------------------------------------------------------------------- 市民ネット宝塚 たなかだいしろう 【空き家の発生を防ぐ】 <問い>高齢の住民が、いつまでも安心して住み続けられるまちへの取り組みは。 <答>公共交通のサービス水準向上や、バス・タクシー運賃助成による買い物を含めた社会参加の支援、地域での見守りや支え合い活動につながる集いの場づくり等の支援に努めている。 <問い>若い世代への転入促進策は、空き家の流通促進に効果があるのではないか。 <答>ニーズを十分調査し、有効な施策を打つ必要がある。継続的居住につながる施策にすべきと考えている。 <問い>多世代が快適に暮らし、永続的に続くまちへの取り組みとして三世代同居、近居の支援制度の復活を。 <答>三世代が近くに住まい家族で支え合うことは少子高齢化社会で重要な視点。引き続き調査検討する。 【ごみ処理場の建て替え】 <問い>ごみ処理場は、未来の市民のために環境を保護し、地球温暖化を防止するための重要な設備。建設には多額の費用も必要で、市民にごみ処理手数料の負担を求めることも検討すべき。 <答>有料化はごみ減量化のための施策。家庭系ごみの減量が進む現状では、市民に負担を求めるのは困難。 <意見>ごみを適切に処理し環境を守ることは、未来の市民に対し責任を果たすこと。そのための市民負担なら理解を得られるのでは。 --------------------------------------------------------------------------- 若者の声を市政に生かせ --------------------------------------------------------------------------- たからづか真政会 いわさまさし 【総合計画策定に関する各種調査報告書の分析・活用】 <問い>市民と行政目標を共有して作成するとした総合計画の基本構想に、若者の意見は反映されているのか。 <答>市民アンケート調査の回答者割合は55歳以上が高く、55歳未満が低い。偏りを少なくする方法も次回の調査の際に検討する。 【質の高い観光産業戦略】 <問い>大阪万博開催により3百万人超見込まれる外国人観光客に向け、大阪観光局と連携する等の検討は。 <答>現在策定中の戦略においてもインバウンドは非常に大きなテーマ。より実践的な考え方を明記したい。 <問い>かまどの神様、清荒神清澄寺を「飲食店の神様」として、活性化に取り組む動きがある。参道商店街に「飲食店の神様」にちなんだプロダクトの誘致等により、参拝客の楽しみも増え、地域経済も潤うのでは。観光客数が減少しても、お金を倍落としてもらえるような魅力ある商店街づくり、質を高める戦略を地域が打つ場合行政はどう関わるか。 <答>地域の商業者や若い方々による参道の新しいブランドづくりの活動は聞いている。地域の方々が地域のブランドをつくり上げていく活動は大変素晴らしい。今後、市全体のブランドとうまくつながるよう、地域全体で盛り上がっていけるよう関わっていきたい。 --------------------------------------------------------------------------- 2025年問題のその先へ --------------------------------------------------------------------------- たからづか真政会 かざはやひさお 【市の介護の現状と今後】 <問い>2040年の高齢者人口、要介護・要支援認定者数の見込みは。 <答>令和元年に比べて、高齢者人口は1.29倍、要介護・要支援認定者数は1.76倍となる見込み。 <問い>介護が必要な人が必要な介護サービスを受けられる環境維持には、介護人材不足の解消が重要。いつ人材確保方針を出すのか。 <答>現在策定中の第8期事業計画で取り組みたい。 <意見>今後、要介護度軽減にインセンティブを与え、健康意識を高める政策が必要。限られた財源・人材を効果的に運用し最大成果を。 【防犯カメラ設置の効果】 <問い>本市の設置状況は。 <答>本年度末で市設置の安全・安心カメラは230台、地域団体等が市や県の補助金を受け設置する防犯カメラは96台となる見込み。 <問い>犯罪の未然防止のため各種方策を。中山台地域では空き巣被害が多発だが。 <答>市と地域団体等のカメラで防犯力を高めていく。 【トライやる・ウィークの継続的発展】 <問い>受入事業者の負担軽減や満足度を上げる取り組みが、トライやる・ウィークの継続的発展に必要では。 <答>各校区の推進委員会や各学校の委員会に意見を伝え、工夫してやっていく。 <意見>学校・家庭・地域社会の三者が連携し対策を。 【15面】 --------------------------------------------------------------------------- よりよい学校統合に向けて --------------------------------------------------------------------------- 市民ネット宝塚 きたのさとこ 【中山五月台小学校と中山桜台小学校の統合計画における教育環境整備】 <問い>子どもたちの不安解消に向けた取り組みは。 <答>不安や悩み事等の相談対応でスクールカウンセラーの配置を検討していく。 <問い>中山桜台小の校舎等ハード面の整備の計画は。 <答>統合で必要となる普通教室の確保に向けて、来年の夏季休業中に改修工事を行う予定としている。 <問い>特に特別支援学級のプレイルームや個別指導に係る教室は必要不可欠だが。 <答>必須教室は全て整備する予定。教育活動に支障のないよう取り組んでいく。 <問い>子どもたちが喜んで通う学校をつくり上げてほしい。統合への市の見解は。 <答>新しい学校をつくるという意気込みで取り組んでいる。ゆとりと潤いのある施設づくりが重要と認識。教育環境向上のため、予算についても市と教育委員会で十分協議し、進めたい。 【子どもの貧困対策】 <問い>本市の子どもの貧困の実態とその対策は。 <答>本市の相対的貧困率は7.4%で、仮称宝塚市子どもの貧困対策計画を策定する予定。一人親家庭の相談体制の充実や生活学習支援事業等を実施していく。 <意見>子ども食堂に支援の必要な子どもが来れるよう、学校園やスクールソーシャルワーカーとの連携を。 --------------------------------------------------------------------------- 市民が納得できる議論を --------------------------------------------------------------------------- 日本共産党宝塚市会議員団 たなかこう 【消費者行政の充実】 <問い>消費者トラブルの発見や被害防止につなげるため、助言ではなくあっせんを中心に対応すべきでは。 <答>相談の増加や複雑化が考えられ、必要な案件には、積極的にあっせんする。 【蔵人共同浴場庁内検討会】 <問い>9月に庁内検討会の議事録の提出を求め、提出するとの答弁だったが、その後の決算特別委員会までに議事録の提出はなかった。提出すると言ったのになぜ出さなかったのか。 <答>決算特別委員会時点では議事録細部の確認ができておらず、議事録ではなく議事概要の提出となった。 <問い>情報公開請求をするまで議事録は公開されず、提出された議事録も大事なところが黒塗りでさっぱり分からない。隠す必要があるのか。 <答>職員の発言が全て公開となると自由な意見交換ができなくなる可能性があり、意思決定後もさまざまな影響を考慮し判断した。 <問い>このままこのようなやり方で進めるのか。 <答>議事録をこれほど黒塗りにする必要があったのか、担当部と幹部で議論し、別の機会でしっかりと説明したい。 <問い>この議論は白紙に戻し、市民に見える形で議論をし直すべき。 <答>納得してもらえるように行っていきたい。 --------------------------------------------------------------------------- 図書館をまちづくり拠点に --------------------------------------------------------------------------- たからづか真政会 あさたにあき 【図書館のあり方】 <問い>10年、20年先を見据えた市立図書館のあり方をどのように捉えるか。 <答>まちづくりや地域の振興、活性化を図る役割を果たすことが重要とし、市民の交流を図る拠点等、市民ニーズを踏まえた新たな機能も検討する必要がある。 <問い>市立図書館運営事業にかかる予算額は。 <答>本年度の人件費を含む予算額は約4億円。 <問い>過去1年以内に利用した市民の割合は。 <答>利用率は15.7%。 <問い>貸し出しだけではさらに利用者の減も予測される。今後、市民の交流機関として図書館に交流機能を移転させていくため、市と教育委員会が一緒に検討できるような場が今あるのか。 <答>まだ協議の場はなく、必要に応じて協議していく。 【介護保険制度の保険者機能強化推進交付金】 <問い>自立支援や介護予防等で成果を上げた自治体の交付金を増額するものだが、平成30年度の本市の評価は。 <答>全国平均411点で、本市は391点だった。 今年度、事務改善とともに指標を見直した結果、本市の評価は533点で全国平均の428.6点を上回った。 <問い>どの程度の増額か。 <答>前年度比で交付金は約790万円増額した。 <意見>今後も庁内連携を図り、評価を上げてほしい。 --------------------------------------------------------------------------- 宝塚市の防災・減災対策は --------------------------------------------------------------------------- 公明党議員団 みやけこうじ 【大規模災害時の防災・減災対策】 <問い>消防OBやひょうご防災リーダー受講者等を登録し、災害時に情報連携できるサポーターが各地域にいれば心強いと思うが。 <答>そのような仕組みや連携、情報共有は実に大事。その方策を探っていきたい。 <問い>緊急防災・減災事業債の、本市の活用状況は。 <答>指定避難所の井戸整備、共同利用施設耐震改修、学校園のコンクリートブロック塀改善等実施している。 <問い>この事業債は市負担30%で全額起債可能と有利。しかし利用法や額を見ると、防災・減災対策に優先順位をつけ、すぐに活用する準備が市にあると思えないが。 <答>非常に有利な財源であり、今後の国の動きに合わせ起債の要件に合致する必要な対策を実施していく。 <意見>神戸市は避難所となる全小学校にスマホ充電用の蓄電池を設置。本市も太陽光パネル設置校に蓄電池を設置すれば実用的では。 【市有地の適正管理】 <問い>本市は住宅都市で、景観や良好な住宅環境の提供は生命線と言えるが、市が移管を受けた道路やのり面、緑地で管理不全のまま放置されたものもある。地域の力も借り、しっかり取り組むことが必要では。 <答>地域との課題の共通認識が大事で、市と地域が役割分担し、努力していく。 【16面】 ************************* 第9回宝塚市議会意見交換会 ************************* テーマ 防災の取り組みにについて 第9回となる今回は市内で防災活動に取り組まれている団体の皆様と宝塚市議会議員が、4つのグループに分かれて座談会形式で意見交換します。 意見交換会をのぞいてみませんか? 入場無料・申し込み不要です。 当日は直接会場にお越しください。 手話通訳、要約筆記が必要な方は、事前に議会事務局までご相談ください。 開催日 2020年2月7日(金曜日) 時 間 午後1時〜4時(午後0時30分開場) 会 場 宝塚市議事堂(市役所3階) 問い合わせ 議会事務局 議事調査課 電話 0797-77-2168  ファックス 0797-74-6902 電子メール m-takarazuka0178@city.takarazuka.lg.jp 会場は出入り自由です。 お子さんもご一緒に。 ぜひ傍聴にお越しください。 ************************* 議場コンサート ************************* うえやまみやこ ソプラノコンサート 開催日 2020年2月14日(金曜日) 時 間 午前9時30分〜10時(開場は午前9時から) 会 場 市議会議場 曲目 オペレッタ「こうもり」より“失礼な冗談ね”「愛の賛歌」 ほか ピアノ伴奏 にしおかともこ ※入場無料。 定員82名。 当日、午前8時50分から市議会傍聴席入口(市役所4階)で整理券を配布します。 定員を超えた場合はご入場いただけませんので、あしからずご了承ください。 ※コンサートに引き続き、本会議を開会します。 問い合わせ 議会事務局総務課 電話0797-77-2034 ************************* 議会講演会 ************************* アートは希望 文化芸術センターから生まれる未来 開催日 2020年2月10日(月曜日) 時 間 午後2時〜3時30分(受付は午後1時30分から) 会 場 市議会議場 講師 かとうよしお氏(大阪芸術大学美術学科客員教授) こう みつこ氏(市立文化芸術センター開設準備室 総括責任者) ※入場無料。 申し込みは不要です。 当日、議会事務局受付(市役所3階)にお越しください。 ※先着30名様は議席(3階)で、その他の方は傍聴席(4階)で聴講していただきます。 問い合わせ 議会事務局総務課 電話0797-77-2034 --------------------------------------------------------------------------- 3月定例会等の日程 --------------------------------------------------------------------------- [2月] 14日(金曜日) 議場コンサート 本会議(施政方針) 26日(水曜日) 本会議(代表質問) 議会運営委員会 27日(木曜日) 本会議(代表質問) 28日(金曜日) 総務常任委員会(1) 総務常任委員協議会 [3月] 2日(月曜日) 文教生活常任委員会(1) 文教生活常任委員協議会 3日(火曜日) 産業建設常任委員会(1) 産業建設常任委員協議会 4日(水曜日) 総務常任委員会(2) 5日(木曜日) 文教生活常任委員会(2) 6日(金曜日) 産業建設常任委員会(2) 9日(月曜日) 常任委員会(2)(予備日) 11日(水曜日) 予算特別委員会 12日(木曜日) 予算特別委員会 13日(金曜日) 予算特別委員会 16日(月曜日) 予算特別委員会 17日(火曜日) 予算特別委員会(総括) 25日(水曜日) 議会運営委員会 26日(木曜日) 本会議 27日(金曜日) 本会議(予備日) --------------------------------------------------------------------------- 編集後記 --------------------------------------------------------------------------- ◆市民に開かれた議会を目指す広報広聴委員会は、発足から8年が経ちました。 今期、私が副委員長を拝命し、過去のかけはしを遡ると、文字の形や構図など、とても見やすく変わっていました。 これからも市民にわかりやすい広報に取り組んで参ります。(かざはや) ◆阪神淡路大震災から25年。 近年日本全国で地震や豪雨による災害が多発しています。 災害から身を守るには日ごろの備えと迅速な避難が重要です。 市議会では2月7日防災に取り組む皆さんと意見交換を行います。 是非傍聴にお越しください。(みやけ) ※議会報かけはし定例会号は、年4回発行しています。次号は、令和2年5月1日発行予定です。