《宝塚市議会報かけはしテキスト版》 第247号 令和2年(2020年)8月1日(土曜日) 編集発行宝塚市議会 *宝塚市議会報かけはしテキスト版は、宝塚市議会報かけはしの写真や画像、一部表グラフなどを省いてテキスト形式で編集しています。 文書読み上げソフトによっては、正しく読み上げできないこともあります。 誌面へのご意見やご感想は、議会事務局までお気軽にお寄せください。 宝塚市議会事務局 〒665-8665 宝塚市東洋町1番1号 電話 0797-77-2168(直通) ファックス 0797-74-6902 【1面】 新型コロナウイルス感染症関連の予算を可決 学校、はじまったよ! 【2〜3面】 ************************************* 油断なき新型コロナ対策と市民生活の復興に向けて ************************************* --------------------------------------------------------------------------- 議会費を削減し新型コロナにより深刻な影響を受けている地域経済・住民生活への支援などへ --------------------------------------------------------------------------- [議会費] 議員報酬削減 6月分全額 15439000円 政務活動費の削減 6カ月分(年額の1/2) 12480000円 視察旅費の削減 予算全額 5447000円 削減額合計 3336万6千円 《創設》新型コロナウィルス対策思いやり応募基金 市民などからの寄附も受け入れ可能に --------------------------------------------------------------------------- 議会をクラスターにしない ---------------------------------------------------------------------------  3月1日、兵庫県下において初めて新型コロナウイルス感染者が確認され、県が対策本部を設置。私たち宝塚市議会もその翌日「宝塚市議会危機対策支援本部」を設置しました。  3月は次年度の予算などを決める大事な時期でもあり、議会を止めるわけにはいきません。私たち宝塚市議会はどのように議会を開催すべきか、検討しました。  予算特別委員会は当局との対面質疑を文書質疑に変更し、総括質疑のみ議場で行うという措置を取りました。傍聴も取りやめ、インターネット中継で対応。また、議会をクラスターにしないという方針のもと、3密を避け、議場等における換気、検温、マスク着用、手指消毒などを徹底しました。 --------------------------------------------------------------------------- 市民のために何ができるか ---------------------------------------------------------------------------  全国各地で感染が拡大する中、4月に緊急事態宣言が出され、同月、私たち宝塚市議会は支援本部会議を9日、23日と開き、自粛生活で苦しむ市民のために何ができるか、議論を重ねました。  その結果、5月臨時会において「新型コロナウイルス感染症対策及び地域経済や住民生活の支援に資する基金の創設を求める決議」を上げ、新型コロナウイルス感染症対策の経費に充てるため、議員報酬、政務活動費、行政視察旅費を削減する方針を全議員の総意で決定しました。 --------------------------------------------------------------------------- 決議文全文 新型コロナウイルス感染症対策及び地域経済や住民生活の支援に資する基金の創設を求める決議 ---------------------------------------------------------------------------  本年4月7日、政府は新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言を行うとともに、兵庫県を含む7都府県について緊急事態措置を実施すべき区域とした。  一カ月を超える休業要請などを実施し、いまや新型コロナウイルスは市民の生命や安全だけでなく、地域経済や住民生活の活力までも脅かす存在となっている。  宝塚市としても国・県の支援を得ながら、強い意思を持って市民の生命や財産を守っていかねばならず、市民・行政・議会等が一体となってこれらの難局を乗り越えていく必要がある。  そのためには、迅速に支援策を取りまとめ、市民に情報提供するだけでなく、ともに難局を乗り越えていこうというメッセージを込めた対応も重要である。  このような状況の中、宝塚市議会では、令和2年6月分の議員報酬を全額カットすること、令和2年度第3四半期及び同第4四半期の政務活動費を交付しないこと、全ての委員会において令和2年度の行政視察旅費を執行しないことに全議員が合意した。  これらは、宝塚市の厳しい財政状況下でも、少しでも多くの人に支援が届くように、少しでも長く支援を継続できるようにとの思いを示したものである。  よって、議員報酬全額カット等によって余剰となる予算については、新型コロナウイルス感染症対策やそれによる影響を受けた地域経済及び住民生活の支援などに充当できるよう、新たな基金を創設し、活用することを求める。  以上決議する。 --------------------------------------------------------------------------- 新型コロナウイルス感染症は、今なお全く予断を許さない状況です。 今後も宝塚市議会は、市民・行政・議会等が一体となってこの難局を乗り越えていけるよう取り組んでまいります。 [日本共産党宝塚市会議員団] 第2波に向けての体制整備、生活が苦しくなっている市民への支援がまだまだ不十分です。 引き続き取り組んでいきます。 [市民ネット宝塚] のびやかな育ちと学び、心豊かな暮らし、まちのにぎわいを取り戻すため一層の情報収集と政策提案に努めてまいります。 ご意見歓迎! [たからづか真政会] 医療・介護・福祉関連施設における危機管理体制の強化。 また、教育環境整備、地域経済の復興に向けて取り組んでまいります。 [社会民主党議員会] 5カ月に及ぶコロナ災禍。 しかし、市民誰ひとり取り残さない覚悟で、議会が一丸となり進めてまいります。 [令和安全の会] コロナ禍ですが、市民の命と健康を守り、誰もが住んでいることを誇りにできる宝塚市政づくりに、市民の声を大切に発言しています。 [日本維新の会宝塚市議団] ウイルスの脅威から、皆様の生活を守ることこそが最優先です。 身を切る取り組みをコロナで苦しんでいる方々への支援につなげます。 [公明党議員団] 第2波、第3波への備えを十分に固めながら、現場の声を聞き寄り添い、スピード重視でしっかり取り組み、市民生活を守り抜きます。 【4〜5面】 ************************************* 市民の暮らしを守るために 新型コロナウイルス感染症対策に伴う令和2年度一般会計補正予算案を可決 ************************************* 市議会では、一刻も早く市民の皆さまへ支援が届くよう、新型コロナウイルス感染症に関する予算や条例改正などの議案を慎重かつ迅速に審議しています。 ここでは、5月臨時会、6月定例会、7月臨時会において審議された補正予算案を報告します。 --------------------------------------------------------------------------- 5月臨時会 --------------------------------------------------------------------------- 5月11日に開会され、新型コロナウイルス感染症対策に伴う補正予算案(第1号)が上程されました。総務常任委員会が付託を受け慎重に審査を行い、委員長による結果報告の後、全員一致で可決しました。 ■一般会計補正予算(第1号)243億1219万5千円の増額 (主な内容) ・特別定額給付金給付事業  (新型コロナの影響による家計への支援)・・・・・・・・237億399万8千円 ・子育て世帯臨時特別給付金給付事業  (新型コロナの影響による子育て世帯への支援)・・・・・2億8191万5千円 ・新型コロナウイルス感染症対策医療提供体制整備事業・・・・・・2456万9千円 ・新型コロナウイルス感染症対策市内事業者支援事業・・・・・・2億9925万3千円 ◆主な質疑 <問い> 特別定額給付金について、仮に本市も補正予算を専決処分した場合、支給時期は早くなっていたか。 <答> 事前準備し、一番早い組み合わせで工程を決定したので、他市と大きな差は無いと考えている。 <問い> 高齢者や障害者など自分で積極的に給付金を申請ができない人へどう周知するのか。 <答> 高齢者へはケアマネジャー等を通じて周知を行う。 視覚障がい者へは音声コードを印刷したチラシを活用し、障碍福祉課と連携し周知する。 <問い> DVによる避難者や家庭内の事情で受け取りにくいなど配慮を要する人へどう対応するのか。 <答> 給付金に限らず、相談しやすい体制を整えることが大切で、相談窓口の周知に努めている。相談に来られた方には給付の手続きを案内している。 <問い> オンラインと郵送による二重申請が考えられるが、防止策は。 <答> 可能な限りオンライン申請済みの人には、申請書の送付をしないが、申請作業が平行して進むため、対象者が給付済みであるなど管理する機能で二重給付を防止したい。 <問い> 新型コロナの治療をするほど市立病院の経営負担が大きいと聞くが。 <答> 入院・外来患者が減り、4月は例年比で約2〜3億円の減収を見込んでいる。 <問い> 県との協調事業の休業要請事業者経営継続支援事業は手続きが煩雑。 市で相談体制を取らないのか。 <答> 専門のスタッフを置いて相談の対応に努める。 <問い> 事業所等賃料補助について、なぜ個人事業主のみ対象なのか。 <答> 市として限られた財源をどこに充てるか検討した結果、個人事業主への補助の緊急性が高いと考えた。 --------------------------------------------------------------------------- 6月定例会 --------------------------------------------------------------------------- 新型コロナウイルス感染症対策に伴う補正予算案(第3号)は5月25日に上程され、総務常任委員会が付託を受け慎重に審査を行いました。市が迅速に対応できるよう、6月定例会最終日の6月26日を待たず、6月5日に委員長による結果報告の後、全員一致で可決しました。 また、最終日に送付された新型コロナウイルス感染症対策に伴う補正予算案(第5号)についても、総務常任委員会が付託を受け、慎重に審査を行い、委員長による結果報告の後、全員一致で可決しました。 ■一般会計補正予算(第3号)6432万4千円の減額 (主な内容) ・人件費(新型コロナに伴う財政負担軽減のため市長等特別職の給料等を削減)・・・・・・・・・・マイナス388万8千円 ・新型コロナの影響によるイベント中止等による減額・・・マイナス2554万9千円 ・にしたに地区生活排水対策推進事業・・・・・・・・・・・173万1千円 ・介護サービス継続支援事業・・・588万円 ・新型コロナウイルス感染拡大防止対策支援事業・・・・・・・・7427万2千円 ・障害者福祉事業・・981万2千円 ・災害対策事業(新型コロナに係る避難所用間仕切り)・・・・232万4千円 ・学校保健事業(学校再開後の感染防止対策用品)・・・・779万9千円 ◆主な質疑 <問い> 介護事業所は、新型コロナによる利用者減など、経営に影響が出ている。 経営に対する補償はないのか。 <答> 減収に対しての補償は難しい。ただ、事業所の休業等で利用者のサービスが滞らないよう、濃厚接触者へ訪問介護等を行った事業者への補助金支給事業をこの補正予算で計上している。 <問い> 避難所用間仕切り用品の数はこれで足りるのか。 <答> 台風等の出水期に備え、自主避難所用88基を計上。今後は指定避難所41カ所全てに導入したい。すぐに導入できない場合に備え、県のマニュアルに示されたパネルを立てる対策も視野に入れ、整備を進める。 <問い> リモート型就労支援の想定利用者数は。また、どのように効果測定するのか。 <答> 想定利用者数は、登録者数2千〜3千人で実施している先行自治体の状況を注視して設定する また、KPIを設定し事業を進め、委託業者からの、登録者数、登録者が情報を受け取る数、企業とのマッチング数、最終的に採用、就きたい職に就いた数などの情報により効果測定を行う。 <問い> 新型コロナによる休校を受け、授業動画が配信されていたが、各教員のスキルにより差があると感じた。GIGAスクール構想で、一人一台のタブレット配布が進む中、教育委員会が支援や一定の基準を示すべきでは。 <答> 今回は、それぞれの学校の特色に合わせた方法で試行的に行った。 教育委員会では、今回の各校の取り組みをまとめ検証し、フィードバックすることにより、教員のスキルアップにつなげるなど今後に生かす。 ■一般会計補正予算(第5号)4億8032万円の増額 (主な内容) ・ひとり親世帯臨時特別給付金給付事業・・・・・・・・1億5123万3千円 ・災害対策事業(避難所での感染拡大防止用品)・・・・・・・・・・1732万9千円 ・商店街お買物券・ポイントシール事業・・・・・・・・・・・・4800万円 ・文化芸術活動再開支援事業・・・750万円 ・芸術文化公演再開緊急支援事業・・・・・・・・・・・460万8千円 ・スクールネット活用事業・・・・・・・・・・1726万5千円 ◆主な質疑 <問い> 市立病院がPCR検査機器を購入するが、検査はどのような際に行うのか。 <答> 感染が疑われる患者が救急搬送された際、院内感染防止の観点から行う。 速やかに検査結果が出るため、陰性であれば一般病棟に移ることができる。 <問い> 市が購入し、貸し出しする家庭用モバイルルーターの通信費は保護者負担 だが、対象が就学援助認定者であれば市の負担とできないか。 <答> 現時点で保護者負担と考えているが検討していく必要があると考えている。 保護者負担でもスケールメリットを生かし、低額に抑えられるよう努める。 <問い> 市内商店街等を対象に行うプレミアム商品券やポイントシール事業の対象団体数は。なぜ個人商店が該当しないのか。 <答> 参加予定は3つの商店街と1つの商店連合会で、500店舗弱。 これは県作成の制度で、商店街加盟を条件としており、個人商店は対象外になっている。 <問い> ひとり親世帯臨時特別給付金について、仕事と子育ての両立で精いっぱいのことが多いひとり親世帯にどう周知するか。 <答> 児童扶養手当の受給資格者へは個別に郵送で案内する。 広報誌や市ホームページ、現況届の時など繰り返し丁寧に周知を図る。 <問い> 基金の取り崩しにより市が積極的に対策に取り組めたことを、前面に出していくべきではないか。 <答> 新型コロナウイルス対策思いやり応援基金を取り崩し、市立病院の機器整備に充当できた。今後も基金の思いを説明していく。 --------------------------------------------------------------------------- 7月臨時会 ---------------------------------------------------------------------------  7月13・14日に開会。一般会計補正予算案(第6号)および企業会計(病院・水道・下水道)の補正予算案計4件が上程され、慎重に審査を行い、全て全員一致で可決しました。 ■一般会計補正予算(第6号)14億8122万3千円の増額 (主な内容) ・市内事業者支援事業・・・2億900万円 ・観光事業者支援・・1億5152万9千円 ・病院事業会計への補助金・・・・・2億3115万4千円 ・水道事業会計への補助金・・・・・・2億880万1千円 ・妊婦特別支援給付金・・・・2700万円 ■一般会計補正予算  総務常任委員会に付託し、事業者支援の公平性、観光促進事業で期待される効果、妊婦特別支援給付金の意図等、市独自事業に対して多くの質疑が出されました。 ■病院事業会計補正予算 文教生活常任委員会に付託し、今後の収支改善策や経営安定化について、質疑が集中しました。 ■水道事業会計および下水道事業会計補正予算  本会議質疑が行われ、水道基本料金や下水道基本使用料の全世帯減免による経営への影響や今後の経営見通しをただしました。 --------------------------------------------------------------------------- 宝塚市新型コロナウイルス対策思いやり応援基金 ---------------------------------------------------------------------------  新型コロナウイルス感染症に対応する医療機関や影響を受けた地域経済および住民生活への支援などの必要性が増す中、市民や事業者、団体の皆さまから、感染症対策への支援として寄附を希望される声が多数寄せられました。  また、市議会において基金創設に係る決議が可決されたことも踏まえ、感染症対策への支援に特化した基金が創設され、市議会から削減を提案した3336万6千円が積み立てられました。  この基金の一部が市立病院PCR検査機器等の購入に充てられ、新型コロナウイルス感染症対策に有効に活用されています。 --------------------------------------------------------------------------- 議会の役割とは ---------------------------------------------------------------------------  市議会では議案審議において、市長から提案される予算案等が本当に市民生活や地域経済の支援になり得るのか、公平性に問題ないのか、財政面は大丈夫なのかなど、さまざまな角度から問いただし、市の課題を明確にしています。 【6面】 ************************* 6月定例会の議案審議から ************************* 6月定例会では、市長から提案された議案など計45件について審議しました。 提出された議案は一部を除き、3つの常任委員会(総務・文教生活・産業建設)に付託し、慎重に審査しました。 ここでは、新型コロナウイルス感染症に係る早期議決を行った議案以外の主な議案について、概要と審議結果を報告します。 --------------------------------------------------------------------------- 都市計画道路あれちにしやま線の道路新設改良工事請負契約金額を変更 [全員一致可決] --------------------------------------------------------------------------- 概要 都市計画道路あれちにしやま線道路新設改良工事について、土壌分析調査により掘削範囲の一部に自然由来のフッ素などの特定有害物質が存在することが判明したため、建設発生土の処分地の変更等が必要となったことから、契約金額を変更するものです。  〇契約金額 6億1662万5900円(3943万7200円の増額) 主な審議内容 前回の変更契約に続いて残土処理を伴うものであるが、合わせて変更契約ができなかったのか。変更契約に伴い工事の進捗が遅れていると思うが、今後の見込みは。有害物質を含む土砂は処分地に搬出されるものと埋め戻すものがあるが、埋め戻すことに問題はないのか。土壌検査を段階的に行うことはできなかったのか。土砂の搬出は、通学路や通学時間の安全対策も含めて計画してほしいがどうか、などの質疑がありました。 --------------------------------------------------------------------------- 災害に備え防災情報システムを導入 [全員一致可決] --------------------------------------------------------------------------- 概要 市役所内の災害対策各班の情報共有を効率化し、災害対策本部の意思決定を支援する「防災情報システム」を導入するものです。  〇取得金額 7602万1千円  〇相手方  アジア航測株式会社神戸支店    主な審議内容 プロポーザルに応募があった5者が提案したシステム内容は同じようなものだったのか。避難所の物資管理の項目で運用をどのように考えているのか、などの質疑がありました。 【7面】 --------------------------------------------------------------------------- 個人番号通知カードの廃止とマイナンバーカードの普及は [全員一致可決] --------------------------------------------------------------------------- 概要 デジタル手続法公布に伴い、本年5月25日付けで個人番号通知カードが廃止されたため、手数料の徴収に関する記載を削除するなど所要の整備を行うため、宝塚市一般事務手数料条例の一部を改正するものです。 主な審議内容 個人番号通知カードが廃止されることで市民に支障はあるかとの問いに対し、通知カードの住所等に変更がなければ利用可能とのことでした。また、マイナンバーカード申請の際に通知カードとの引き換えが原則だが通知カードを紛失した場合どうなるのかとの問いに対し、紛失の届け出があればマイナンバーカードの交付は可能とのことでした。そのほか、通知カード廃止に伴い発行される個人番号通知書について、海外在住者のマイナンバーについて、マイナンバーカードの本市の発行率やマイナンバーカードの普及に対する市の姿勢についてなどの質疑がありました。 --------------------------------------------------------------------------- 介護保険料の軽減措置を強化 [全員一致可決] --------------------------------------------------------------------------- 概要 介護保険法施行令の一部改正に伴い、低所得者に対する保険料軽減措置について、軽減割合を拡充するため、宝塚市介護保険条例の一部を改正するものです。 主な審議内容 介護保険料の軽減措置強化による予算への影響と介護予防のさらなる取り組み、また新型コロナウイルス感染症の影響による収入減少の場合の介護保険料減免に関する市民への周知や市の体制について質疑がありました。 --------------------------------------------------------------------------- 市立病院への寄附金に係る補正予算を可決 [全員一致可決] --------------------------------------------------------------------------- 概要 市立病院に遺贈された寄附金の受領に伴い、資本的収入の寄附金を3579万6千円増額し、資本的支出の固定資産購入費(器械備品費)の予定額を同額増額するものです。 主な審議内容 寄附金の使途についての問いに対し、寄附者の意向を酌み、できるだけ多くの患者に役立つよう、医療機器の購入に充てたいとの答弁がありました。 【8面】 --------------------------------------------------------------------------- その他の賛否が全員一致した議案等 --------------------------------------------------------------------------- 専決処分した事件の承認を求めることについて(7件)  宝塚市市税条例の一部を改正する条例の制定について(2件)、宝塚市都市計画税条例の一部を改正する条例の制定について(2件)、宝塚市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について、宝塚市後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例の制定について、令和2年度宝塚市特別会計国民健康保険事業費補正予算(第1号)について [承認] 令和2年度宝塚市一般会計補正予算(第2号) [可決] 宝塚市市税条例等の一部を改正する条例の制定について [可決] 宝塚市都市計画税条例の一部を改正する条例の制定について [可決] 宝塚市特別職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について [可決] 宝塚市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例の制定について [可決] 所得税法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整備に関する条例の制定について [可決] 宝塚市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について [可決] 宝塚市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例の制定について [可決] 宝塚市開発、都市計画等事務手数料条例の一部を改正する条例の制定について [可決] 執行機関の附属機関設置に関する条例の一部を改正する条例の制定について [可決] 宝塚市消防団員等公務災害補償条例の全部を改正する条例の制定について [可決] 損害賠償の額の決定について [可決] 市道路線の認定について(3件) [可決] 宝塚市農業委員会の委員任命につき認定農業者等が委員の過半数を占めることを要しない場合の同意を求めることについて [可決] 令和2年度宝塚市一般会計補正予算(第4号) [可決] 宝塚市新型コロナウイルス対策思いやり応援基金条例の制定について [可決] 令和2年度宝塚市病院事業会計補正予算(第2号) [可決] 宝塚市議会委員会条例の一部を改正する条例の制定について [可決] 宝塚市議会議員の議員報酬の特例に関する条例の制定について [可決] 宝塚市議会政務活動費の交付の特例に関する条例の制定について [可決] 宝塚市自治功労者の認定について [認定] 宝塚市農業委員会の委員任命につき同意を求めることについて [同意] 阪神水道企業団議会議員の選挙について [選挙執行(指名推選)] 【9面】 ************************************* 意見書 ************************************* 6月定例会では、意見書案が2件提出され、いずれも全員一致で可決しました。 ◆地方財政の充実・強化を求める意見書 送付先  内閣総理大臣、内閣官房長官、総務大臣、財務大臣、経済産業大臣、内閣府特命担当大臣(地方創生規制改革担当)、内閣府特命担当大臣(経済財政政策担当)、新型コロナウイルス感染症対策担当大臣 ◆豊かな教育を実現するための義務教育費国庫負担制度の堅持を求める意見書 送付先  総務大臣、財務大臣、文部科学大臣 ************************************* 請願 *************************************  6月定例会では、次の2件の請願が提出され、文教生活常任委員会で慎重審査の上、本会議で採択しました。請願の概要は次のとおりです。 (1)豊かな教育を実現するための義務教育費国庫負担制度の堅持を求める請願 [全員一致:採択] 概要 新型コロナウイルス感染症対策として3月に突然の全国一斉臨時休業の要請、それ以降も緊急事態宣言が公示され、学校現場では学びと育ちの保障や心のケア、感染症対策等に取り組む中、新学習指導要領の全面実施に加え、貧困・いじめ・不登校など解決すべき課題が山積し、子どもたちの豊かな学びを実現するための教材研究や授業準備の時間の十分な確保が困難な状況である。 加えて、3密対策を講じ、学級を複数のグループに分けた教育活動が求められる。 終息が見通せない状況が続く中、少人数学級の着実な推進は必要不可欠である。 将来を担い、社会の基盤づくりにつながる子どもたちへの教育を保障し、未来への先行投資として、子どもや若者の学びを切れ目なく支援していくための条件整備は不可欠であることから、2021年度政府予算編成において、義務教育費国庫負担制度の堅持と計画的な教職員定数改善の推進および教育条件整備のための財源措置を求めるもの。 (2)幼保無償化から除外された外国人学校幼稚園に救済措置を求める請願 概要 2019年10月1日より幼児教育・保育の無償化(幼保無償化)が実施されたが、日本人も外国人も全ての人が負担する消費税の増税分を財源として実施する幼保無償化から、各種学校の朝鮮学校やインターナショナルスクール、中華同文学校、ブラジル人学校などの外国人学校幼稚園が除外されている。 この除外措置は、全ての子どもが健やかに成長するよう支援すると定めた子ども・子育て支援法や、いかなる差別もなしに権利を尊重し確保すると定めた子どもの権利条約などに反し、大変不公平なものである。 市が、政府に、各種学校の外国人学校幼稚園への幼保無償化適用を働きかけることを求めるとともに、政府が全ての子どもたちに幼保無償化を適用するまでの期間、市が外国人学校幼稚園に通う全ての子どもたちに幼保無償化と同等の金額を支給する救済措置を講じることを求めるもの。 (審査の概要) 主な質疑として、外国人学校幼稚園等の学校関係者の意見聴取や幼保無償化対象となる施設の判断基準、市はこれまで幼稚園の多子減免制度の対象に朝鮮初級学校幼稚園を含めていたかどうか、全ての子どもたちが幼保無償化対象となった場合の対象者数の確認などがありました。 同委員会では賛成および反対の委員から討論があり、賛成多数で採択しました。 また、本会議では賛成4人、反対2人の議員から討論があり、採決の結果、賛成多数で採択しました。 ◆本会議での各議員の賛否 ※議長は表決に加わりません。 賛成 えばらかずあき、おおしまときこ、かじかわみさお、かわぐちじゅん、きたのさとこ、きたやまてるあき、たなかこう、たなかだいしろう、たぶちしずこ、てらもとさなえ、となきまさかつ、ふじおかかずえ、みやけこうじ、よこたまさのり(五十音順) 反対 あさたにあき、いけだみつたか、いしくらかよこ、いばさとし、いわさまさし、おおかわひろゆき、かざはやひさお、くわはらけんざぶろう、とみかわこうたろう、むらまつあんな、やまもとけいこ(五十音順) ※なかのただし議長の裁決について 過半数議決の場合、議員には賛成・反対の表決権がありますが、議長には表決権がありません。ただし、表決において賛成・反対が同数、つまり「可否同数」になった場合、議長には可決か否決かを決定する裁決権が認められています。 【10面】 ************************* 一般質問 *************************  一般質問とは、各議員が市政全般のさまざまな課題を積極的に取り上げ、それぞれの観点から、市の考え方や、取り組み姿勢、今後の方向性などを問いただすものです。  通常一般質問は、1人当たり90分を上限に20人以上の議員から発言の通告がなされ、4日間かけて開催しています。  しかし、今回の6月定例会では、長時間の会議、議員や職員の3密を避けるなど、新型コロナウイルスの感染拡大防止に努める必要がありました。  そのため、会派間で質問時間の短縮や緊急とされる課題に絞るなど、協議・調整の上、2日間に日程を短縮して実施しました。  また、議場では議員同士も間隔を取って着席し、休憩を多めに入れ、換気に努めました。  傍聴の皆さまにも、マスク着用や検温、手指消毒など、感染防止にご協力いただきました。  ここでは、各議員の質問要旨を会派ごとに掲載いたします。 <動画で視聴できます>  一般質問の内容を動画で視聴できます。  「宝塚市議会」で検索して「議会中継・録画配信」をクリックするか、各議員名の下にあるQRコード(※)を読み取ってください。  公開は、次号の発行日までです。  ※「QRコード」は、(株)デンソーウェーブの登録商標です。 [たからづか真政会] ■くわはらけんざぶろう 【安心感を持てる情報発信】 <問い> 新型コロナ対策に対する市長自身のこれまでの対応について受け止めは。 <答> 初めての経験で毎日が緊張の連続だった。保健所を持っていないことで、詳しい情報をもらえないという限界を感じた。 <問い> 危機対応においては、市民もトップからの情報を求めている。他市と比較し、本市は市長から情報発信が極端に少なかったが理由は。 <答> 2回発行した広報臨時号のメッセージに思いを書いたが、ネットなどの情報発信は少なかったと反省している。第2波襲来時には、もっとしっかり発信することは大事なので、実行していきたい。 <意見> 今回の貴重な危機管理の経験を蓄積し、今後に生かしてほしい。 ■かざはやひさお 【新型コロナ対策の検証と第2波への備え】 <問い> 市立病院発熱外来拡充の状況は。 <答> 総合内科を2診体制とし発熱外来を設けた。宝塚健康福祉事務所から受診者受け入れの要請を受け、第2波に備え体制を整えているところである。 <問い> 今後、市としてこの医療体制にどう関わるのか。 <答> 公立病院で受け止め、地域医療との分担で、受診体制の構築が可能と考える。 <意見> 保健所との連携がうまくいかず、情報が無くて歯がゆい思いをしたとのことだが、市立病院の発熱外来の患者数やPCR検査数を基準に判断すれば、迅速に医療体制が整えられる。平時の市内医療機関の機能分担にもつながる宝塚市感染対策医療モデルの検討を。 ■あさたにあき 【教育機会保障の手だて】 <問い> 休校中の学習指導が課題配布のみで、子どもの理解が促せない。 教育の保障をどう考えるか。 <答> 理解が進むよう、それぞれの学校で取り組む。 <問い> 休校中の対応に懸念。 取り組みの把握と総括を。 <答> 総括し、報告する。 <意見> 第2波に向け、オンライン授業の早期対応を。 【DV・虐待被害者救済を】 <問い> 外出自粛に伴い深刻化するDV・虐待被害者のSOS受信にメール活用を。 <答> 加害者に知られる可能性があり、行っていない。 <意見> 電話ができない状況を考え、被害者の救済を。 【今後の予算編成】 <問い> 早急に必要な経済支援として、国の2次補正による臨時交付金の使途は。 <答> 有効に活用したい。 【11面】 [市民ネット宝塚] ■かわぐちじゅん 【熱中症対策】 <問い> 夏休みを短縮し授業が行われるが、通学時の熱中症対策が必要では。 <答> 今後積極的に教材を学校に置いて帰るよう指導をする。 登下校中の日傘や帽子の着用を認めており、中学生には夏用体操服等での登校を勧めている。 【コロナ禍での医業収益】 <問い> 全国の新型コロナ患者受け入れ病院で、外来・入院患者の減による収益減少、新型コロナ対応の経費負担により経営が悪化している。 市立病院への影響は。 <答> 今年の3月と4月を比較すると入院・外来共に患者数が減り、約1億6千万円の大幅減収となった。 <意見> 市立病院だけでなく市内病院へも支援を。医療従事者への差別を無くし、安心して働ける環境整備を。 ■てらもとさなえ 【コロナ禍での避難所運営】 <問い> 台風シーズンに向け、県公表の新しい指針に基づく備えを早急に進める必要があるが。 <答> 自宅や親戚宅等への在宅避難を基本とし、ホームページや、防災のフェイスブック、広報誌、安心メールで周知していく。3密を避けるための間仕切り等、物資・資機材は順次整備中。避難所運営を行う職員には講習を実施し、役割等を確認する。 大規模災害時は公共施設を活用し、避難者同士のスペースを確保する。 <問い> 在宅避難はなじみが薄く、住民の準備が進んでいない。啓発が必要では。 <答> 停電や断水の恐れもあり、1週間分の食料や水、充電器等の準備をお願いしていく。安心メールや、出前講座で啓発を進める。 ■きたのさとこ 【学校再開に当たって】 <問い> 授業の進め方と少人数授業のための人材確保は。 <答> 本年度の学習範囲は本年度内に終えることが基本方針だが、詰め込み学習にならないよう、主体的な学びを意識した授業に努める。 また感染症予防の方法、感染症への偏見や差別をしないよう人権教育も行う。 文部科学省も教員加配等の支援を行うとしており、市も具体策が示されれば適切に手続きを進める。 <問い> 子どもの心のケアや虐待防止対策を行い、楽しく安心できる居場所としての学校づくりをすべきでは。 <答> 休校中もスクールカウンセラーによる対面相談の継続とともに、スクールソーシャルワーカーを1名増の8名体制とし、関係機関と迅速な連携をしている。 [日本共産党宝塚市会議員団] ■よこたまさのり 【新型コロナに伴う利用率の低下と減収について】 <問い> 緊急事態宣言発令中、医療機関、介護、障害者施設等における利用率の低下とそれに伴う減収を市はどう把握しているか。 <答> 通常提供するサービスを相談支援等に振り替えて報酬対象にできるため、減収状況は事業所により異なる。把握は行っていない。 <意見> 利用者の立場では、サービスを受けていないのに電話対応等だけで1割負担になってしまう。利用者が必要とするサービスを受けられなかった一面も一方で問題であり、減収の問題を実態把握していく必要があるのではないか。 【新型コロナに特化した感染防止対策マニュアルは】 <問い> 第2波に備える上で、介護、福祉の現場における感染防止対策の徹底は。 <答> 介護事業者には、国からの留意点およびサービス種別ごとの対応策が示されたものを、市や市介護保険事業者協会のホームページで掲載し、周知している。 障害者施設には、国の通知において対応が示され、指定権限を持つ県が各事業所に直接通知している。 <問い> 茨城県のような新型コロナに特化したマニュアルの提示が必要ではないか。 <答> 県の所管なので本市の判断を示すのは困難。県での作成が理想的と考える。 ■たなかこう 【新型コロナから市民の「いのちとくらし」を守るために】 <問い> 自営業者やフリーランスは国民健康保険の新型コロナによる傷病手当支給対象外。自治体の判断で支給可能だが、市の見解は。 <答> 国の財政支援の対象外のため、支給対象とするのは困難。 <問い> 国の大学生等への支援は対象者が全体の1割にすぎない。国に拡充を求め、市独自の支援策を検討すべきと考えるが。 <答> 今後は大学生等への独自の支援策について、国の支援策の効果を見極め、他自治体の動向も注視する。 【新型コロナ禍の下、安心して過ごせる学校へ】 <問い> 休校に伴いさまざまな困難を抱える家庭をどう把握しているか。 また今後、休校により給食が提供されない場合の代替案は。 <答> 学級担任等が電話連絡や家庭訪問などにより児童生徒の健康状態や家庭の様子の把握に努め、虐待リスクが高く、支援等が必要な家庭には、関係機関等から情報提供を受け注意深く確認を行った。今後、休校で栄養不足となる児童生徒への給食提供は感染リスクが高く困難だが、支出しなかった就学援助費の給食費相当額の財源により、代替措置を講じられないか関係部署との協議を進めていく。 【12面】 [公明党議員団] ■みやけこうじ 【避難所における新型コロナ感染防止】 <問い> 県が発表したガイドラインを受けて市の避難所運営マニュアルを修正されたが、感染の疑いのある方と他の避難者を、避難所のどこで最初のチェックを行い、どう動線を分けて対応するのか、そのために必要な機材はどうするのかが一切書かれていないが。 <答> 細かく書き切れていない点を反省し、これから感染防止の物資についても書き込んでいきたい。 <問い> 避難所で必要な資材について、不足分が行き渡るまで、今回の補正予算で学校や教育委員会が購入する予定のさまざまな資材を避難所で使うことは可能か。 <答> 万が一災害が発生し、避難所を開設する事態になった場合、人命の安全確保を優先する。学校の備品を使用することに問題はない。 <問い> 現在の避難所は1カ所につき職員2名の派遣だが、感染症のチェックや動線を分ける対策をとった場合、対応できるのか。 <答> 実際に2名では難しいと考えるが、まだ協議を進めていないので、2名で考えている。 <意見> 避難所がクラスターにならないように、避難所ごとの状況に合わせた運営について、各地区の防災関係の方々と早急に協議し、市民の安全を守ってほしい。 ■ふじおかかずえ 【市民に安心を届けるために】 <問い> 地方創生臨時交付金を活用した、個人事業者への支援の強化策は。 <答> 市独自に新たな生活様式に対応した新業態に挑戦する事業者への補助制度を創設し、順次支給を実施。 <問い> GIGAスクール構想実現に向けての課題は。 <答> 教員のICT活用能力の向上、端末の保守・運営に係るサポート体制および家庭での通信環境の整備が、課題と考えている。 <問い> 子どもたちが安心して学ぶ環境の継続が重要だが、教育委員会の認識は。 <答> 児童生徒の理解度に応じたICT環境整備は大変重要だと認識している。 <問い> 2018年11月に行財政運営方針を策定したが、その中の働き方改革の推進による市民サービスの向上の今後の取り組みが精査されていない。ロードマップ等が必要なのではないか。 <答> 行財政改革アクションプランに働き方改革の推進もある。方針を策定し、ロードマップを公表したい。 <意見> 職員がよりよい仕事をしていくためのツールとなる、テレワークやウェブ会議などのICT環境の整備は、市民サービスの向上へとつながる。リーダーの意識から改革していき、市民に安心を届けられる行財政運営を行ってほしい。 [日本維新の会宝塚市議団] ■むらまつあんな 【市立保育所】 <問い> 長期自粛からの登所再開には、慣らし保育の基準を設けるべきでは。 <答> 一律に基準を設けず、状況に合わせ柔軟な対応を行う必要がある。 <問い> 同じ条件でも保育所によって対応が変わるのか。 <答> 保育所や子どもなど、個別状況に沿って対応する。 <問い> 幾つかのチェック項目を設けるなど、保護者間で不公平を無くす工夫は。 <答> 定期的に開催している保育所の所長会で、情報共有は図りたい。 【認可外保育施設】 <問い> 希望の保育所に入れず、認可外保育施設を利用せざるを得ない保護者へ、登園自粛中も発生していた保育料を補助すべきでは。 <答> 県の管轄で、市が自粛要請をしておらず、保育料の状況を把握していない。 <意見> 新型コロナ対応の交付金を活用し検討すべき。 【乳幼児健診】 <問い> 新型コロナの影響で10か月児健診はアンケート調査に代替されている。どうフォローアップするのか。 <答> 必要な方には、保健師が電話や家庭訪問、健康センターの小児科医師による相談を実施している。 <意見> 市内医療機関に協力を依頼するなど、実施方法を検討し、新型コロナによって対応が遅れるケースが出ないよう取り組みを。 ■いけだみつたか 【市事業の指定管理者損失補償金】 <問い> 宝塚市の財政見通しが悪い中、市事業の指定管理者への新型コロナによる損失補償を早期に優先することに納税者である市民の理解が得られるか懐疑的。取り扱いは。 <答> 損失補償は、基本方針を定め対応している。 <問い> 指定管理者事業における自主事業の損失補償は。 <答> 法に基づく県からの休業要請前に、市からの要請により臨時休業した場合は、指定事業と自主事業へ損失補償するが、県からの休業要請以降の臨時休館期間は、県内全ての事業者との公平性の観点から指定事業へのみ損失補償する。 <問い> 再開準備を伴う休業期間も補償の対象になるか。 <答> どうしても必要な期間であれば、考慮する。 <問い> 補償金には各施設の駐車料金の減収分も含むか。 <答> 駐車料金が指定管理施設における事業に充てられている場合、考慮する。 【寄附いただいたマスク】 <問い> マスクなどの寄附について市の考えは。 <答> 医療機関、高齢者施設等に配布し、大切に活用させていただいた。 <意見> 対応を社会福祉協議会に振って、市当局がもらいに行った例もあった。 市への寄附に対しては、市が対応を 【13面】 [令和安全の会] ■やまもとけいこ 【コロナ禍での災害対策】 <問い> コロナ禍において、行政としてしっかりした想定と対策が必要。出水期を迎え、ハザードマップの再確認などの広報、周知は。 <答> 6月11日には安心メールで周知。広報7月号でも避難について広報したい。 <問い> 武庫川本流にダムが無いのは危険だと県から聞いた。武庫川の治水対策についての市の意見は。 <答> 武庫川水系河川整備計画に新規ダムは無いが、必要性、実現可能性を検討し、現計画完了後の選択肢の一つと県から聞いている。市は現計画の早期進捗と流域の総合的な治水安全度の向上を県へ要望していく。 <問い> 避難する際の準備物にマスクや消毒液を入れてほしいと思うが、周知は。 <答> 避難所に準備はするが絶対数が足りないので、広報6月号や安心メールでお願いした。今後、避難情報を出す際にも、持参をお願いする予定。 【コロナ禍の病院への協力】 <問い> 市内病院も市立病院も患者の受診抑制で減収となっている。市の支援策は。 <答> 国では公営企業に対し特別減収対策企業債を発行できる制度が創設された。市内病院へは減収補償でなく、第2波に備えた環境整備の支援が必要。県の補助制度を周知し、市独自の支援も検討していく。 ■きたやまてるあき 【中学校のテニスコート】 <問い> 市内の中学校12校中、ながお中学校だけテニスコートが無いのに旧体育館跡地を駐車場にしたのはなぜか。 <答> 避難所機能として災害用車両等の受け入れスペースや老朽化した普通教室棟の将来的な整備工事の際の車両進入スペースの確保等を総合的に判断した。 <意見> 教育の政策決定に問題がある。学校は生徒のためにある。教育の基本的な在り方を再検討し対処を。 【財政見通しと宝塚市行財政経営戦略本部】 <問い> 3月9日に行財政経営戦略本部が設置されているが、本部発足後、2カ月も会議をしなかった理由は。 <答> 中長期を見据えた具体的な推進計画の作成や準備に時間を要したため。 <問い> 5月の広報宝塚に、なぜ今後の課題や戦略本部長としての市長の決意を掲載しなかったのか。 <答> 今後の課題やその対応に係る方向性と方針の共有は重要。広報やホームページなどで、適切な時期に分かりやすく周知していく。 <問い> 財政見通しで見込む大きな収支不足への認識は。 <答> 非常に厳しいと認識。 <問い> 国や県、市の公表データから市政分析した市民の資料を見た市長の認識は。 <答> 職員が気付かない視点や指摘もあった。予算編成や施策に生かしたい。 [社会民主党議員会] ■おおしまときこ 【これまでの新型コロナ対応の検証】 <問い> 子どもへの虐待、女性への家庭内暴力の実態は。 <答> 児童虐待の通告件数は年々増加傾向で、昨年同月比では市への通告は減ったが児童相談所や警察へは増加。DV相談室への相談人数はDV避難者からの特別定額給付金申請に関する相談も増え、増加の傾向。 <意見> DV相談でも分かるが特別定額給付金は個人支給でなく多様化する家族の在り方に対応していない。今後宝塚市から個人支給について声を上げてほしい。 <問い> 分散登校中に学校給食の実施はできないか。 <答> 条件整理は必要だができる限りの給食の提供は検討していきたい。 【中学校教科書採択】 <問い> 今年は採択年だが、教科書展示会の日程の遅れによる影響と近年の参加者アンケートの状況と影響は。 <答> 日程の遅れが採択に影響を及ぼすことは無い。アンケートは県教育委員会の依頼により実施。市の採択に影響しない。 <問い> 教育委員と教科書選定委員がアンケートを見る機会が無いのは本当か。 <答> 新型コロナの影響で展示会の日程が遅れ、採択前に見てもらうのが難しい。 <問い> ぜひ見てほしいが。 <答> 教科書に対する声は大切なので努力はしたい。 ■かじかわみさお 【市立病院の職場環境改善】 <問い> 病理検査担当の臨床検査技師が昨年8月にシックハウス症候群と診断され、9月から休職したことについて病院当局の見解は。 <答> 換気装置の不具合で一時的に化学物質の濃度が上昇したため発症したと認識している。管理者として、大変申し訳なく思っている。 <問い> 第三者による調査の実施メンバーの経歴および調査の対象・範囲等は。 <答> 労働問題に詳しい弁護士と兵庫医大の病理学病理診断部門の主任教授の2人。 調査対象は過去の作業環境測定および作業環境整備に関しての聞き取りなど。 <問い> 兵庫医大の主任教授は市立病院の方と親しいと聞くが、ふさわしくないと考える。人選の再検討を。 <答> 検討はしていない。 <問い> 第三者の聞き取り調査等に調査対象の病院当局が入ることはないか。 <答> 誰に聞き取り調査するかなど、病院当局から指示することはない。 <問い> 病院事業責任者として病院事業管理者の見解は。 <答> 労働基準監督署からの是正勧告を深く受け止め、職場環境改善工事を一日も早く完了し、安心して働ける環境整備を行いたい。 <意見> リーダーは事実を正直に述べて信頼され、職員一丸となり病院の再生に取り組んでほしい。 【14面】 ************************* ◆新しい議会構成が決まりました◆ 5月25日の本会議において常任委員会及び議会運営委員会の委員が選任され、新しい議会構成が決まりました。 ************************* [総務常任委員会] 市の政策や方針について、市の税金に関すること、予算や決算などの財政や会計について、人事管理や庁舎管理、人権や男女共同参画に関することなどを担当します。 委員長、おおかわひろゆき、副委員長、むらまつあんな、委員、かじかわみさお、きたやまてるあき、くわはらけんざぶろう、てらもとさなえ、となきまさかつ、ふじおかかずえ(五十音順) [文教生活常任委員会] 福祉、教育、介護保険、市立病院、市民協働、市の広報・広聴、窓口サービスに関することなどを担当します。 委員長、あさたにあき、副委員長、よこたまさのり、委員、いばさとし、かざはやひさお、かわぐちじゅん、きたのさとこ、たなかこう、とみかわこうたろう、みやけこうじ(五十音順) [産業建設常任委員会] 産業、文化、道路、上下水道、市営住宅、消防、防災、ごみ政策、墓苑事業に関することなどを担当します。 委員長、いわさまさし、副委員長、たぶちしずこ、委員、いけだみつたか、いしくらかよこ、えばらかずあき、おおしまときこ、たなかだいしろう、やまもとけいこ(五十音順) 【15面】 [議会運営委員会] 議会を円滑に運営するための委員会です。 委員長、てらもとさなえ、副委員長、かざはやひさお、委員、いけだみつたか、おおかわひろゆき、たなかこう、ふじおかかずえ(五十音順) [広報広聴委員会] 議会の情報を発信(広報)するとともに、広く市民の意見を把握し反映(広聴)させるための委員会です。この議会報「かけはし」の編集も担当しています。 委員長、みやけこうじ、副委員長、かわぐちじゅん、いわさまさし、おおしまときこ、 むらまつあんな、やまもとけいこ、よこたまさのり(五十音順) --------------------------------------------------------------------------- ●会派の構成が変わりました● 政策や考え方を同じくする議員の集まりです。 --------------------------------------------------------------------------- [たからづか真政会] 代表者、おおかわひろゆき、あさたにあき、いしくらかよこ、いわさまさし、かざはやひさお、くわはらけんざぶろう、とみかわこうたろう(五十音順) [市民ネット宝塚] 代表者、てらもとさなえ、かわぐちじゅん、きたのさとこ、たなかだいしろう(五十音順) [日本共産党宝塚市会議員団] 代表者、となきまさかつ、たなかこう、たぶちしずこ、よこたまさのり(五十音順) [公明党議員団] 代表者、ふじおかかずえ、えばらかずあき、なかのただし、みやけこうじ(五十音順) [日本維新の会宝塚市議団] 代表者、いけだみつたか、いばさとし、むらまつあんな(五十音順) [令和安全の会] 代表者、きたやまてるあき、やまもとけいこ [社会民主党議員会] 代表者、かじかわみさお、おおしまときこ --------------------------------------------------------------------------- ●広報広聴委員会視察報告● --------------------------------------------------------------------------- 宝塚市議会では、議会の調査・研究活動の一環として、他の自治体で取り組まれている先進的な事例を調査し、市への提案につなげています。 今回は、1月27日、28日に愛知県こうなん市ととよはし市を視察した概要を議員がご報告します。 1月27日 こうなん市 こうなん市議会では平成26年度より年1、2回のペースで市民との意見交換会が実施されています。市民が参加しやすいように曜日や時間などを工夫して、これまで8回開催。テーマは各常任委員会で設定され、3つの分科会に分かれて進められますが、テーマ以外のことも話せる「フリートーク」の時間も設けられており、毎回活発な意見交換が交わされているようでした。 市民から出された意見や提案に関しては、議員が後日、一般質問で取り上げたり、また広報誌を通じてお答えするなど、決して「聞いただけ」にせず、フィードバックを大切にしておられる様子に、宝塚市議会としても学ぶ点が多い気がしました。今後、宝塚市議会としても、意見交換などの成果を具体的に市政に反映させていけるような取り組みを考えていきたいと思いました。(よこた) 1月28日 とよはし市 とよはし市議会では、「市民に開かれた議会の実現に向け、まずは経費を抑えて配信を」と、平成29年9月から「委員会のライブ中継・録画配信」をユーチューブなどのフリー動画方式で開始。録画配信は、発言議員の名前を入れるなど、視聴者側にも分かりやすいように編集を加えてから配信しています。今まであまり関心の無かった市民にとっても、一般質問以外の議会の活動を知ってもらういい機会になると感じました。また議会報は、市内4つの高校写真部と連携し、表紙写真を選定することで、市民・若い世代に関心を持ってもらえるような誌面づくりをしている点、一般質問のページに録画配信のQRコードを掲載している点など、今後の議会報「かけはし」の作成にいかしていきたいと思いました。(かわぐち) --------------------------------------------------------------------------- 〜議会報「かけはし」の表紙について〜 --------------------------------------------------------------------------- 今年度のかけはしの表紙は、市内の高校写真部に撮影を依頼しました。 今回の第247号はスタート企画として、各校からの写真をコラージュしてお届けします。 次号からは、各校リレー形式で掲載予定です。 若い感性が光る表紙写真にご期待ください。 【16面】 ************************* 議会報告会 ************************* 兵庫県において新型コロナウイルス感染症が拡大傾向にあることから、8月8日開催予定の議会報告会は中止とさせていただきます。 問い合わせは議会事務局 議事調査課まで 電話:0797-77-2168 ファックス:0797-74-6902 電子メール:m-takarazuka0178@city.takarazuka.lg.jp ************************* 傍聴のご案内 ************************* 市議会の本会議や委員会は一般に公開されており、どなたでも傍聴できます。 ※傍聴の際は手指消毒、検温、マスクの着用をお願いします。 状況により、座席数を減らしてご案内します。 ■本会議場 受付は、市庁舎4階本会議場です。 傍聴席は84席(内、車いす席2席、磁気ループ席26席)あります。 ■委員会室 受付は、市庁舎3階議会事務局です。 傍聴席は10席程度ですので、満席の場合は、音声情報のみを提供している別室にご案内することがあります。 ■手話通訳・要約筆記 ご希望の方は、障害福祉課へご相談ください。 ファックス0797−72−8086 次の9月定例会等の日程は、下記のとおりです。 ************************* 9月定例会等の日程 ************************* [8月] 31日(月曜日)議会運営委員会 [9月] 1日(火曜日)本会議 3日(木曜日)総務常任委員会(1)総務常任委員協議会 4日(金曜日)文教生活常任委員会(1)文教生活常任委員協議会 7日(月曜日)産業建設常任委員会(1)産業建設常任委員協議会 8日(火曜日)総務常任委員会(2) 9日(水曜日)文教生活常任委員会(2) 10日(木曜日)産業建設常任委員会(2) 11日(金曜日)常任委員会(2)(予備日) 23日(水曜日)議会運営委員会 24日(木曜日)一般質問 25日(金曜日)一般質問 28日(月曜日)一般質問 29日(火曜日)一般質問(予備日) [10月] 2日(金曜日)議会運営委員会 5日(月曜日)本会議 6日(火曜日)本会議(予備日) 20日(火曜日)決算特別委員会 21日(水曜日)決算特別委員会 22日(木曜日)決算特別委員会 23日(金曜日)決算特別委員会 26日(月曜日)決算特別委員会(総括) ************************* 市議会の情報はこちらから ************************* ◆市議会ホームページ 会議日程や議案審査の結果等をご覧いただけます。 また、本会議や委員会の会議録検索もできます。 ◆インターネット中継・録画配信 本会議の模様を動画で配信しています。 スマートフォン・タブレットでも視聴可能です。 ◆フェイスブック 本会議や委員会の開催日程のほか、議会報告会や意見交換会など市議会主催イベントの情報などをお知らせしています。 ◆FM宝塚 83.5メガヘルツ 毎週2回(月曜日・木曜日)11時55分から5分間、市議会の話題をお届けしています。一般質問(録音)や議長インタビューなども放送しています。放送予定は、市議会ホームページでご確認ください。 [宝塚市議会]で検索 ************************************* 編集後記 ************************************* ◆緊急事態宣言が解除され、新たなWITHコロナの時代を迎えました。6月には宝塚市立文化芸術センターやてづかおさむ記念館のリニューアルオープン。さらには新設移転した宝塚ホテルもオープンしました。市議会一丸となり、地域活性化にも力を注いでまいります。(いわさ) ◆巻頭は、感染予防対策に配慮しながら進めてきた市議会の想いと決議の特集記事です。表紙や誌面構成も、より幅広い世代に読んでいただけるように、話し合いを重ねました。今年度も、手元に届くのが楽しみになるような議会報「かけはし」を編集していきます。(かわぐち) ※議会報かけはし定例会号は、年4回発行しています。次号は、令和2年12月1日発行予定です。