《たからづか市議会報かけはしテキスト版》 第250号記念号 令和3年(2021年)5月1日(土曜日) 編集発行  たからづか市議会 *たからづか市議会報かけはしテキスト版は、たからづか市議会報かけはしの写真や画像、一部表グラフなどを省いてテキスト形式で編集しています。 文書読み上げソフトによっては、正しく読み上げできないこともあります。 誌面へのご意見やご感想は、議会事務局までお気軽にお寄せください。 宝塚市議会事務局 〒665-8665 宝塚市東洋町1番1号 電話 0797-77-2168(直通) ファックス 0797-74-6902 【1面】 ○特集記事(2〜9面)  「令和3年度一般会計・特別会計予算等を可決」  「議会基本条例10年の歩み」  「第6次宝塚市総合計画策定に向けて」  「行財政経営に関する調査特別委員会」 ○3月定例会概要(10面〜) 【2〜3面】 【2面】 ************************************** 令和3年度 一般会計予算(骨格予算)特別会計予算等を可決 **************************************  3月定例会の初日(令和3年2月22日)に、市長から令和3年度一般会計予算(骨格予算)、14件の特別会計予算および令和3年度一般会計補正予算が提案されました。  骨格予算とは、令和3年4月に宝塚市長選挙が実施されることから、義務的経費や経常的経費など、必要最小限度の経費を計上するものです。  宝塚市議会として予算特別委員会を設置し、3月8〜10日の3日間をかけて慎重に審査を行いました。そして、3月定例会の最終日(3月19 日)に本会議において、賛成および反対の立場からそれぞれ討論が行われ、採決の結果、一般会計および特別会計の全ての予算が可決されました。  市長の政策的な判断を要する経費(肉付け予算)については、市長選挙後の6月定例会に改めて市長から提案されることになっています。 ■一般会計予算  例年の収支や社会情勢などの資料を基につくられる予算で、市税や国・県からの補助金・交付金・手数料などの収入(歳入)と、市の行う仕事に必要な支出(歳出)で構成されています。 〈当初予算〉  歳出の内訳としては、前年度と比べて総務費で約2億円、衛生費で約9.2億円、消防費で約9.7億円、教育費で約16 .1億円(国のGIGAスクール構想に基づくスクールネット活用事業でタブレット等を導入する経費等)の増額になっています。 〈補正予算〉  通常は、会計年度が始まる前に決定した当初予算の収入や支出の見込み額に増減が生じた場合、予算額を修正するため、市長から補正予算の議案が提案されます。  しかし、新型コロナ感染拡大防止のための緊急事態宣言が、当初は令和3年1月14日から2月7日までとなっていたところ、兵庫県は3月7日まで延長になりました。  このため、延長期間分の県および市町で支給する新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金の支給額について、急きょ予算の増額が必要となりました。  今回は県からの通知を受けて、令和3年度で執行することになったため、令和3年度補正予算として提案されたものです。 ■特別会計予算  一般会計とは別に、国民健康保険事業や介護保険事業のように、保険税や保険料など、特定の財源で運営していく事業についての会計です。こちらは通常予算で提案されました。  前年度に比べ国民健康保険事業費で約2.8億円、介護保険事業費で約8.1億円の減額となっており、特別会計全体では約11.2億円の減額となっています。 《一般会計歳入歳出  予算の款別構成比》 歳出 815.1億円 民生費 45.8% 約373.6億円 教育費 11.6% 約94.8億円 衛生費 10.1% 約82.5億円 総務費 10.0% 約81.1億円 公債費 8.4% 約68.7億円 土木費 7.8% 約63.5億円 消防費 4.4% 約35.8億円 議会費 0.6% 約5億円 商工費 0.5% 約3.8億円 その他 0.8% 約6.3億円 歳入 815.1億円 市税 42.2% 約343.9億円 国庫支出金 18.1% 約147.5億円 市債 9.3% 約76.2億円 県支出金 7.5% 約61.5億円 地方交付税 5.7% 約46.4億円 地方消費税交付金 5.4% 約43.7億円 諸収入 3.0% 約24.4億円 使用料及び手数料 2.6% 約21億円 繰入金 1.7% 約13.8億円 分担金及び負担金 0.9% 約7.6億円 寄附金 0.8% 約6.9億円 地方特例交付金 0.5% 約5.2億円 その他 2.3% 約17億円 ------------------------------------------------------------------------------ 各会計別歳入歳出予算額の概要および審議結果 ------------------------------------------------------------------------------ [一般会計] 令和3年度予算額  81579216000円 令和2年度予算額  79140000000円 増減額      2439216000円 増減比   3.1% <当初予算> [賛成多数可決] 令和3年度予算額  81510000000円 令和2年度予算額  79140000000円 増減額      2370000000円 増減比          3.0%  <補正予算> [全員一致可決] 令和3年度予算額    69216000円 増減額        69216000円 [特別会計] 令和3年度予算額 48676198000円 令和2年度予算額  49805374000円 増減額 マイナス 1129176円 増減比 マイナス 2.3% <国民健康保険事業費> [全員一致可決] 令和3年度予算額 21838100000円 令和2年度予算額 22119300000円 増減額 マイナス 281200円 増減比 マイナス 1.3% <国民健康保険診療施設費> [全員一致可決] 令和3年度予算額 117000000円 令和2年度予算額 107200000円 増減額 9800000円 増減比 9.1% <介護保険事業費> [全員一致可決] 令和3年度予算額 21896900000円 令和2年度予算額 22708400000円 増減額 マイナス 811500000円 増減比      マイナス 3.6% <後期高齢者医療事業費> [全員一致可決] 令和3年度予算額 4519400000円 令和2年度予算額   4443400000円 増減額     76000000円 増減比 1.7% <財産区(9件)> [全員一致可決] 令和3年度予算額 107174000円 令和2年度予算額 207674000円 増減額 マイナス 100500000円 増減比 マイナス 48.4% <宝塚市営霊園事業費> [全員一致可決] 令和3年度予算額 197624000円 令和2年度予算額   219400000円 増減額 マイナス 21776000円 増減比 マイナス 9.9% [一般会計と特別会計の合計] 令和3年度予算額 130255414000円 令和2年度予算額 128945374000円 増減額  1310040000円 増減比 1.0% 【3面】 -------------------------------------------------------------------------- 委員会審査 -------------------------------------------------------------------------- 「財政が非常に厳しい」と繰り返されるが… 令和3年度一般会計予算案は、予算規模が815.1億円。骨格予算でありながら、前年度の791.4億円に比べて23.7億円の増となっています。 新型コロナの影響で、税収の大幅な減や支援金などの支出増が見込まれる中、社会保障関連の経費や老朽化する公共施設の整備保全、耐震化への対応など、問題は山積みです。 予算特別委員会では、こうした背景を踏まえ、さまざまな観点から質疑を行い、市の考え方や方向性をただしました。 -------------------------------------------------------------------------- 主な質疑 -------------------------------------------------------------------------- <一般会計> [窓口の混雑緩和]  問 国はデジタル化を進めているが、理解や知識が十分ではない人もいる。デジタルディバイド(情報格差)についての対策は。  答 オンラインシステムは、操作できる人が利用することで窓口の混雑を改善できる。また、操作できない人には職員が丁寧に対応する仕組みを考えている。 [スクールネット構想]  問 タブレット導入に係る説明および研修会について、参加者とその内容は。  答 全教職員を対象に授業の流れや事例を示し、質問を受けるなどしている。 [新型コロナのワクチン接種]  問 副反応を恐れる人もいる。選択制であることや義務ではないことを明確にしているか。  答 広報たからづかやホームページに、接種が強制ではないことや接種の効果、副反応などについて情報提供する。 <特別会計> (国民健康保険事業費)  問 国民健康保険税の徴収事務が市税収納課から国民健康保険課に変更するとのことだが。  答 一つの課で制度的な対応が全てできるため、市民サービスの向上につながると考えている。 (介護保険事業費)  問 介護給付費準備基金をさらに取り崩せば、介護保険料の引き下げや利用者負担の軽減ができるのでは。  答 今後、急激に給付費が増えた場合などに、市民生活への影響を少なくするために備えている。 ◆本会議での各議員の賛否 ------------------------------------------------------------------------------- 令和3年度一般会計予算 [賛成多数可決] -------------------------------------------------------------------------------  賛成 あさたにあき、いけだみつたか、いしくらかよこ、いばさとし、いわさまさし、えばらかずあき、おおかわひろゆき、おおしまときこ、かざはやひさお、かじかわみさお、かわぐちじゅん、きたのさとこ、くわはらけんざぶろう、たなかこう、たぶちしずこ、てらもとさなえ、となきまさかつ、とみかわこうたろう、ふじおかかずえ、みやけこうじ、むらまつあんな、よこたまさのり(五十音順)  反対 きたやまてるあき、たなかだいしろう、やまもとけいこ(五十音順)  ※その他の会計予算については、全員一致で可決しています。  ※なかのただし議長の裁決について   過半数議決の場合、議員には賛成・反対の表決権がありますが、議長には表決権がありません。ただし、表決において 賛成・反対が同数、つまり「可否同数」になった場合、議長には可決か否決かを決定する裁決権が認められています。 -------------------------------------------------------------------------------- 予算特別委員会委員 --------------------------------------------------------------------------------  ふじおかかずえ委員長、かざはやひさお副委員長、委員 あさたにあき、みやけこうじ、いばさとし、いわさまさし、おおしまときこ、かわぐちじゅん、きたのさとこ、たぶちしずこ、となきまさかつ、やまもとけいこ(五十音順) 【4〜5面】 ************************************** かけはし第250号記念号特集1 議会基本条例10年の歩み **************************************  議会基本条例とは・・・  地方分権の強化への流れの中、議会改革の取り組みとして、市民に開かれた議会の実現を図るため施行されました。それにより、市議会の基本的な役割、責任、議会の目指す方向性が定められたのです。議会基本条例施行後10年を振り返ります。 -------------------------------------------------------------------------------- 10年の歩み -------------------------------------------------------------------------------- 2011年(東日本大震災) ●議会基本条例制定 ●議員政治倫理条例制定 ●議会報編集委員会が広報広聴委員会に ●議会報「かけはし」がフルカラーに ●防災に関する調査特別委員会設置 ●行財政に関する調査特別委員会設置 ●議会報告会初開催 2012年 ●市立病院に関する調査特別委員会設置 ●本会議インターネット中継録画配信開始 2013年 ●公共施設の整備に関する調査特別委員会設置 2014年(宝塚市制60周年 宝塚歌劇100周年 手塚治虫記念館20周年) ●議会報「かけはし」リニューアル ●政策研究会設置 ●意見交換会初開催 2015年 ●宝塚市議会60周年記念シンポジウム開催 ●宝塚市議会60周年記念誌発行 2016年 ●行財政改革調査特別委員会設置 2019年 ●宝塚市総合計画に関する調査特別委員会設置 2020年(新型コロナ発生) ●オンライン議会報告会開催 ●行財政経営に関する調査特別委員会設置 ------------------------------------------------------------------------------- ■議会基本条例ができるまでの流れ ------------------------------------------------------------------------------- 2009年 議会改革特別委員会設置 2010年 議会基本条例制定の方針決定 議会基本条例素案決定 市民意見公募 2011年 議会報「かけはし」臨時号で条例の素案、解説を公開 「市民の意見を聴く会」開催 議会基本条例第1回修正版に対する意見を募集し、 最終版を決定 → 議会基本条例施行 市民からの意見を聴いて作っていったのね。 -------------------------------------------------------------------------------- ■市民に分かりやすく開かれた議会へ --------------------------------------------------------------------------------  議会基本条例の目指すところは 市民参加・情報公開・機能強化の3点に大別することができます <市民参加> ●議会報告会  定例会ごとに市議会議員が議案等の審議内容や結果を報告。宝塚市議会は、コロナ禍でオンライン議会報告会を全国に先駆けて実施中。現在は議員からの発信のみとなっている。参加者と双方向でのやり取りを検討中。 ●意見交換会  「宝塚市議会と市議会議員に期待すること」というテーマでおこなった第1回目からこれまで9回開催。防災の取り組みや宝塚の未来についてなど、さまざまなテーマを通じて市民の皆さまと意見交換を重ねてきた。 <情報公開> ●議会報「かけはし」  一般質問以上に議案審査の記事などに重点を置く。特集ページも充実。現在は市内高等学校写真部が撮影した写真を表紙に掲載。 ●議会のインターネット中継・録画配信 ●エフエム宝塚・フェイスブックの活用 ●政務活動費の収支報告書を、また、2018年度以降は全ての領収書をホームページで公開。同じ資料を資料閲覧コーナーでも公開 ●本会議での賛否、委員会資料を公開 <機能強化> ●政策研究会 「歌劇のまち宝塚条例」の制定や、市に対し「障害のある人もない人も共に安心して暮らせる宝塚づくりについての提言」を行った。 ●議決すべき事件を「長期にわたる重要な事業計画」にも広げる。 ●委員会では議員から行政への質疑のみだったが、議員同士の議論を制度化。 ●一般質問では、たくさんの分野の質問を総括的におこない、市当局がまとめて答弁していた総括式に加え、一問一答方式も導入。 ●議会図書室の充実  毎年議員からの要望も踏まえ蔵書を充実。市民も利用可能。 -------------------------------------------------------------------------------- インタビュー 【声の議会報30周年】テープライブラリー宝塚 --------------------------------------------------------------------------------  声の議会報は、議会報「かけはし」の記事を朗読してCDに録音し、あらかじめ登録された市内の視覚障害のあるかたにお届けしています。  その制作に携わるテープライブラリー宝塚の皆さまにお話を伺いました。  問 コロナ禍で苦労されることは何ですか?  答 コロナ対策として、録音するときは部屋のドアを開けたままにしています。多少雑音が入りますが、気を付けて録音しています。  問 耳で聴くと分かりにくい表現などはどのように工夫されていますか?  答 聴き手に分かりやすいよう議員の一般質問などの問い、答えの文章に語尾をつけるなど、文言の整理や追加をおこなっています。また、「概要」という言葉は使わず、「これは」に置き換えたり、文末もですます調にしています。    最近イラストが多くなっていますが、それに合わせて「はいっ」とセリフをつけたりもしていますよ。 【6〜7面】 【6面】 ************************************** かけはし第250号記念号特集2 第6次宝塚市総合計画策定に向けて 宝塚市が抱えている厳しい現状を踏まえて、市議会で議論を重ねました ************************************** ------------------------------------------------------------------------------- 総合計画とは ------------------------------------------------------------------------------- 【どんな計画】  市の最上位に位置する計画で、総合計画で示した方向性を実現するために、各分野の計画が作成されます。この計画は「基本構想」と「基本計画」・「地域ごとのまちづくり計画」の2層で構成され、市内20のまちづくり協議会で策定された「地域ごとのまちづくり計画」が新たに総合計画に位置付けられています。 【計画期間は】  令和3年度から令和12 年度までの10年間です。「基本計画」は、社会情勢の変化などを踏まえ、必要に応じて内容の見直しが行われます。 【第6次総合計画】 <基本構想> 1層目「基本構想」:めざすまちの姿などを示し、市民と行政で取りまとめ。 基本構想のみが市議会の議決対象。 基本計画 地域ごとのまちづくり計画 2層目「基本計画」:行政の施策などを示し、行政が取りまとめ。 「地域ごとのまちづくり計画」:地域の将来像と基本目標を示し、市民が取りまとめ。 実施計画等 地域ごとのまちづくり計画(具体的な取り組み) <基本構想の概要> 【スローガンと込められた3つの想い】  活動・活躍できる場」(舞台)をつくる  「暮らし」(舞台)を支える  「まち」(舞台)を未来につなげる  スローガン わたしの舞台はたからづか 【6つのめざすまちの姿】  1 共に創り、未来につなぐまち  2 住み続けたい、安全・快適な暮らしがあるまち  3 福祉が充実し、安心して暮らせるまち  4 子どもの生きる力が育つまち  5 豊かで美しい環境を育むまち  6 宝塚らしいにぎわい≠ニ文化芸術が あふれる、創造性豊かなまち 【計画策定の経過】  令和2年度中の策定を予定していましたが、新型コロナ感染拡大の影響を考慮した計画とするに当たり、検討のための期間を確保する必要があることから、策定時期を遅らせるスケジュールに見直されました。  市は計画策定の趣旨や内容等を公表し市民の皆さまからの意見を反映させるため、令和3年2月15日から3月16日にかけてパブリック・コメントを実施し、広く意見を募集しました。 【7面】 ------------------------------------------------------------------------------ 宝塚市総合計画に関する調査特別委員会について ------------------------------------------------------------------------------  市議会として宝塚市総合計画に関する調査特別委員会を令和元年9月2日に設置しました。設置に当たり、議会の意見を十分に反映できるように調査形態および調査期間を設定しました。また、専門的な調査を行うため、分野別に3つの分科会を設置し、令和3年3月定例会で調査内容の報告を行いました。  議長、副議長を除く議員24名で構成。委員長はえばら議員、副委員長はおおかわ議員が務めました。 ○第1分科会  市の行財政経営戦略会議で示された予算見通しに基づく「厳しい財政状況」については市民と共有すべき。     市議会が設置した行財政経営に関する調査特別委員会で検証を行う。(8〜9面参照) ○第2分科会  市内で発生した事案を踏まえ、施策分野「学校教育」の「現状と課題」に、いじめおよび体罰に関する事項を明記すべき。いじめおよび体罰に対する施策を加え、成果指標を設定すべき。        文教生活常任委員会の所管事務調査において調査を行う。 ○第3分科会  市民生活に関わりの深い安全・都市基盤・環境・観光・産業・文化などについて、幅広く審査を行った。産業建設常任委員会で個別計画の所管事務調査を行う。 ------------------------------------------------------------------------------ 宝塚市が抱えている厳しい現状を踏まえて… ------------------------------------------------------------------------------  第6次宝塚市総合計画を実現可能な計画とするために、宝塚市総合計画に関する調査特別委員会の全体会を8回、各分科会を3回開催し、調査の機会を設けました。  委員会の全体会および分科会で委員から出された意見の一部を紹介します。  【基本計画について】 ●計画の推進に当たって、地域の計画への期待感は大きいと思う。できるだけ、市の政策に反映していく必要がある。取り組みが進まないと市政に対する期待感、信頼感が無くなる。しっかりと認識し、文案化してほしい。 ●2040年問題について、生産年齢人口が減少するということで、社会に大きなインパクトを与えるが、その問題を総合計画にどう盛り込んでいるのか。 ●「多様な市民ニーズに対応するのが困難」という表現が多く見られる。市民からの要望を抑え込んでいるように感じる。 ●新ごみ処理施設について、基本計画[各論]の現状と課題もしくは施策の部分に具体的に記載するべきではないか。 ●新名神高速道路開通により北部地域に民間の事業所を誘致する可能性などの期待があったと思う。宝塚北スマートインターチェンジができたことによる北部地域活性化に係る施策についての記載がないが、どう考えているのか。 【地域ごとのまちづくり計画について】 ●計画を作ることも大変であったが、これから計画を実践していくのはもっと大変であり、地域住民も不安に感じていると思う。コンサルタント的役割を行政が担っていかなければならない。 ●まちづくり協議会間で、先進的な活動事例などの情報を共有できる仕組みが必要ではないか。 ------------------------------------------------------------------------------- これから -------------------------------------------------------------------------------  市議会では、令和2年12月定例会において、基本構想を審議する予定でしたが、策定スケジュールが見直されたため令和3年6月定例会に議案が提出され、審議される予定です。 【8〜9面】 【8面】 ************************************** かけはし第250号記念号特集3 宝塚市議会は新たなステージへ踏み出します! 行財政経営に関する調査特別委員会を設置 **************************************  平成28年3月に、出された市の財政見通しでは、今後5年間の収支不足額が40億円と予想されたんだよ。  そのときも行財政改革調査特別委員会が設置されたんだよね。どんな議論があったのかな。  2年にわたって議論したんだ。財源不足は解消したけど、数年後には同じような事態に陥ることも予測されていたよ。  特別委員会が終わってから2年たつけど、市の財政状況ってどうなってるんだろう。  令和2年3月の財政見通しでは、今後5年間で60億円を超える財源不足が予想されているんだ。  だから、改めて特別委員会を設置するんだね!  令和2年12月18日、行財政経営に関する調査特別委員会が設置されました。  ここでは、委員会設置の経緯や取組内容を、おおかわひろゆき委員長兼第1、第2分科会主査、きたやまてるあき副委員長兼第1分科会副主査、ふじおかかずえ第2分科会副主査に伺いました。  特別委員会の任務   1 行財政経営の主要課題に関すること   2 中長期的な財政見通しに関すること   3 行財政経営改革の取り組みに関すること  特別委員会の構成  おおかわひろゆき委員長、きたやまてるあき副委員長、委員 いけだみつたか、いばさとし、かじかわみさお、かわぐちじゅん、くわはらけんざぶろう、たぶちしずこ、てらもとさなえ、となきまさかつ、とみかわこうたろう、ふじおかかずえ、みやけこうじ(五十音順) 問 行財政『経営』とは? 答 民間の手法も積極的に取り入れながら、政策だけでなく財務や組織の視点を加えて、マネジメントサイクルを回すこと。 特にモニタリングが議会の重要な役割であるため、成果だけでなく、マネジメントサイクル自体も検証できる体制にしたいと考えています。 問 分科会方式を採用した理由は? 答 この特別委員会には「早急に財政再建を進めること」、「これまでの行財政『運営』から行財政『経営』へ」の2つのミッションがあります。   委員数を絞って、委員会の機動力を向上させ、深い議論を行うため、2つの分科会に分けて調査を進めます。 問 特別委員会が目指すものは? 答 説明を受けて、意見・要望を言うだけの特別委員会ではなく、自ら課題を発見・解決できるよう、市民や行政とのワークショップや公聴会など、これまでとは違ったやり方にもチャレンジしたいと考えています。 【9面】 ------------------------------------------------------------------------------ 第1分科会の取り組み ------------------------------------------------------------------------------ ◆各市の基金残高の状況  令和元年度決算で比較しました  宝塚市 60.4億円  尼崎市 227.3億円  西宮市 247.4億円  伊丹市 142.8億円  芦屋市 114.9億円  川西市 53.7億円  神戸市 354.3億円  ※比較する基金残高は、財政調整基金、市債(※3)管理基金、公共施設等整備保全基金を合計したものです。  ※公共施設等整備保全基金については、西宮市は公共施設等整備基金と公共施設保全積立基金の合計額、神戸市は都市整備等基金のうち定額運用にかかる部分を除いた額です。 問 調査の進め方は? 答 主な財政課題(赤字原因)の分析・検証をするとともに、行政が「令和3年〜5年で進める」としている行財政改革の在り方などについて、審議を深め、意見や提言をしていきます。 問 直面する課題は? 答 市は、基金(*1)残高の枯渇、建物施設の建替更新・老朽対策、地方債(*2) 残高の増加による公債費の増加、市立病院への財政的支援、社会保障費関係経費の増加、新型コロナによる収入減と支出増としています。 ------------------------------------------------------------------------------- 第2分科会の取り組み ------------------------------------------------------------------------------- 問 第2分科会が目指すものとは 答 行政だけでは乗り切ることが困難な時代にあって、民間活力を積極的に導入し、時代の変化に対応できる職員の育成も視野に入れて共に取り組みます。また、これからの時代にふさわしい行政のDX(*6)の推進など未来志向で市民サービスを飛躍的に高めるなど、新しい価値を創造する方途を積極的に探っていきます。   まずは、議会自らが発想を変えて議会の持つ多様な視点を大切にしつつ、10年先、20年先を見据えての議論を重ねながら、未来に責任を持つという役割を果たすため、新たな挑戦を開始します。 問 具体的な進め方は? 答 歳出カットによる減量型ではなく成果重視の経営視点から可視化(見える化)し、評価・共有できる新しい仕組みづくりを構築するなど、SDGs(*5)にもつながる持続可能な財政基盤強化を図ります。 問 課題解決への取り組みは? 答 2040年問題(*4)を踏まえて、人口減少、少子高齢化などの喫緊の課題から我がまちの将来あるべき姿を描き、新たな発想を持ち財政課題の解決に立ち向かいます。 <用語の解説> *1 基金…特定の目的のため積み立てた資金や維持する財産、または定額の資金を運用するために設ける資金や財産のこと。 *2 地方債…学校や庁舎などを建設する場合のように、長期間にわたって利用することができ、多額の経費が必要なものの財源に充てるため、地方自治体が政府・公共団体金融機構・銀行などから調達する長期的な借入金のこと。 *3 市債…地方債のうち、市が調達する借入金のこと。 *4 2040年問題… (1)高齢人口の3分の1が85歳以上( 高齢者の高齢化)。 (2)現役人口( 生産年齢人口) 1.5人で1人の高齢者を支える( 世代間の不均衡)。 (3)東京圏と地方との人口不均衡が限界に達する。 *5 SDGs…国連が2015年に定めた「持続可能な開発目標」( この先の世界が今以上によくなるために、2030年までに世界の人全員で協力して解決したい国際目標) *6 DX…デジタルトランスフォーメーションの略。      進化したデジタル技術を浸透させることで、人々の生活をより良いものへと変革すること。      既存の価値観や枠組みを根底から覆すような革新的なイノベーションをもたらすもの。 【10面】 ************************************** 議員報酬・市長等の給料、政務活動費を削減します **************************************  宝塚市特別職報酬等審議会からの答申を受け、市長等(市長・副市長・教育長・上下水道事業管理者・病院事業管理者)の給料と議員報酬を5月1日から1.3%削減することが3月定例会で決まりました(議案第28号・第30号)。  さらに!議会はその上で自主削減します  議員報酬と政務活動費を現行からそれぞれ5%削減  議員報酬は現議員任期中(令和5年4月29日まで)の削減とし、上記の1.3%とあわせて削減前の金額から、5%削減します。  ●政務活動費の削減(議員提出議案第7号)については全員一致で可決  ●議員報酬の自主削減(議員提出議案第8号)については賛成、反対それぞれの立場から討論が行われ、賛成多数で可決 ◆本会議での各議員の賛否  ※なかのただし議長は表決に加わりません。  賛成 あさたにあき、いけだみつたか、いしくらかよこ、いばさとし、えばらかずあき、おおかわひろゆき、おおしまときこ、かざはやひさお、かじかわみさお、かわぐちじゅん、きたのさとこ、きたやまてるあき、くわはらけんざぶろう、たなかこう、たなかだいしろう、たぶちしずこ、てらもとさなえ、となきまさかつ、とみかわこうたろう、ふじおかかずえ、みやけこうじ、むらまつあんな、やまもとけいこ、よこたまさのり(五十音順)  反対 いわさまさし 【11面】 ************************************** 3月定例会の議案審議から **************************************  3月定例会では、市長から提出された議案や、市民の皆さまから提出された請願など計60件について審議しました。提出された議案は一部を除き、3つの常任委員会(総務・文教生活・産業建設)に付託し、慎重に審査しました。  ここでは、各常任委員会で審査された主な議案審議の概要を報告します。 ---------------------------------------------------------------------------- ワクチン接種のコールセンター委託を含む補正予算などを可決  ---------------------------------------------------------------------------- ■令和2年度宝塚市一般会計補正予算(第13号)[全員一致可決] 【概要】 令和2年度一般会計の歳入歳出予算の総額にそれぞれ4億5385万8千円を増額し、補正後の総額を1070億9527万7千円とするものです。 【主な審議内容】 「コールセンター業務委託料が約2億7800万円となっているが、金額は妥当だと考えているのか」との問いに対し、「相談対応だけではなく、ワクチン接種事業全体の進捗管理、一部の予約管理、国のシステムへの入力業務等、多岐にわたる業務を受けてもらう予定であり、ある程度の金額になると考えている。接種者が多い時期や、少ない時期があることが考えられるため、状況に合わせて柔軟に対応ができるよう、仕様書や契約内容を定めていきたい」との答弁がありました。「コロナ禍で宝塚歌劇の公演が延期になり、本市のふるさと納税としての歳入が約2千万円の減額補正となっているが、返礼品の見直しはしたのか」との問いに対し、「希少な宝塚牛や新たな食品加工製品を追加し、また体験型としてゴルフ場や宝塚ホテルの利用券も返礼品に追加した。今後も返礼品の見直しや追加をし、さらなる税収としていきたい」との答弁がありました。「図書館の広告収入についてどのように支援を募ったのか。また今後の方向性は」との問いに対し、「新たな歳入確保の観点から、過去に社会教育に協賛・寄付があった事業者に直接お願いをした。協賛・広告料として1件当たり10万円に設定し、合計6件60万円の歳入となった。今後も広告スペースを増やしていきたい」との答弁がありました。          その他、広報たからづかの本市の財政状況に関する記事、新ごみ処理施設の基金の積み立て、子どもの権利サポート委員会事業の実施状況、地域児童育成会事業における会計年度任用職員報酬減額の理由、ギガスクール構想の進捗、スポーツセンターの空調機器改修工事などについて質疑がありました。 【12面】 -------------------------------------------------------------------------------- 令和2年度宝塚市病院事業会計補正予算(第6号)を可決  [全員一致可決] -------------------------------------------------------------------------------- 【概要】 新型コロナウイルス感染症対応に係る、医療従事者への防疫手当特例分支給に関する補助金や減収の追加補填としての特別利益予定額をそれぞれ増額するものです。 【主な審議内容】 PCR検査機器の購入や検査体制、特別減収対策企業債の発行状況、市の一般会計から2億円の補助を受ける経緯などについて質疑がありました。また、毎年度末、一般会計からの補助金に頼る経営構造は好ましくなく、当初予算で掲げた数値を達成できるようにしてほしいとする賛成討論がありました。 -------------------------------------------------------------------------------- 令和3年度宝塚市病院事業会計予算を可決 [賛成多数可決] -------------------------------------------------------------------------------- 【概要】 収益的収支では、収支差し引き173万8千円の黒字、また、資本的収支では、収支差し引き7億9693万9千円の不足で、損益勘定留保資金等で補填するものです。 【主な審議内容】 委員会では新型コロナの影響を令和3年度予算に加味していないことなどについて質疑があり、全員一致で可決しました。また、本会議では反対討論と賛成討論がそれぞれ1人の議員からあり、賛成多数で可決しました。 ◆本会議での各議員の賛否   ※なかのただし議長は表決に加わりません。  賛成 あさたにあき、いけだみつたか、いしくらかよこ、いばさとし、えばらかずあき、おおしまときこ、かざはやひさお、かじかわみさお、かわぐちじゅん、きたのさとこ、きたやまてるあき、たなかこう、たぶちしずこ、となきまさかつ、とみかわこうたろう、ふじおかかずえ、みやけこうじ、むらまつあんな、やまもとけいこ、よこたまさのり(五十音順)  反対 いわさまさし、おおかわひろゆき、くわはらけんざぶろう、たなかだいしろう(五十音順)  欠席 てらもとさなえ ------------------------------------------------------------------------------- 介護保険条例の一部を改正  [全員一致可決] ------------------------------------------------------------------------------- 【概要】 第8期宝塚市介護保険事業計画で見込んだサービス給付費などに基づき、令和3年度から令和5年度までの第1号被保険者に係る介護保険料率を定めるとともに、法令改正に伴う所要の整備を行うため、条例の一部を改正するものです。    【主な審議内容】 介護保険料を上げないための介護給付費準備基金のとりくずし、またそれ以外の基金の使途などについて質疑がありました。 【13面】 ------------------------------------------------------------------------------- 令和3年度水道・下水道事業会計予算を可決 [全員一致可決] ------------------------------------------------------------------------------- 【水道予算の概要】 収益的収支では、水道事業収益48億4462万円、水道事業費用54億6826万円、差し引き6億2364万円の赤字です。また、資本的収支では、資本的収入17億5144万5千円、資本的支出31億6220万9千円、差し引き14億1076万4千円の不足で、損益勘定留保資金等で補填するものです。主な建設改良事業は、管路更新事業9億2000万円、基幹施設耐震化事業3億6800万円などです。 【主な審議内容】 損益勘定留保資金の現在の残高は。また、毎年2億円を超える資金の減少が10年続く見込みと聞くが、政策は。未償還額が今後も増えるとのことだが、企業債の平均的な償還年数は。管路の耐震化の進捗状況と耐震化率は。赤字が続いているが、水道料金についてどう考えているか。配水池の耐震化はどのように行うのか。資本的支出の投資の内訳は。給水収益や配水量が減少している理由は、などの質疑がありました。 【下水道予算の概要】 収益的収支では、下水道事業収益43億4981万5千円、下水道事業費用43億9185万6千円、差し引き4204万1千円の赤字です。また、資本的収支では、資本的収入15億7116万5千円、資本的支出32億6575万7千円、差し引き16億9459万2千円の不足で、損益勘定留保資金等で補填するものです。主な建設改良事業は、公共下水道雨水整備事業1億4875万円、公共下水道汚水整備事業4億2395万円などです。 【主な審議内容】 資本的収支不足が17億円弱あり、損益勘定留保資金で補填されているが、資本的収支および支出においてこの収支バランスは今後も続くのか。企業債は今後23%増える予定だがどう考えるのか。ポンプ修繕工事と電気設備修繕工事の内訳は。職員の技術継承について、時代が進むと新しい材料や技術へ変わっていくが、どう考えているのか、などについて質疑がありました。 【14面】 -------------------------------------------------------------------------------- 宝塚市教育委員会委員の任命に同意  [賛成多数同意] -------------------------------------------------------------------------------- 【概要】 まつうらかずえ氏を宝塚市教育委員会委員に任命するものです。 【主な審議内容】 現在の教育委員会には幼児教育から社会教育まで幅広い視野で教育を語れる学識経験者がいないこと、候補者は本市の教育にどういった意識を持っているのか、また宝塚市の現状等を説明した上での選考をしたのか、などの質疑がありました。          討論では、本市教育の課題認識について疑問を呈する旨の反対討論がありました。 ◆本会議での各議員の賛否   ※なかのただし議長は表決に加わりません。  賛成 あさたにあき、いしくらかよこ、いわさまさし、えばらかずあき、おおかわひろゆき、おおしまときこ、かざはやひさお、かじかわみさお、かわぐちじゅん、きたのさとこ、くわはらけんざぶろう、たなかこう、たなかだいしろう、たぶちしずこ、となきまさかつ、とみかわこうたろう、ふじおかかずえ、みやけこうじ、よこたまさのり(五十音順)  反対 いけだみつたか、いばさとし、きたやまてるあき、むらまつあんな、やまもとけいこ(五十音順)  欠席 てらもとさなえ -------------------------------------------------------------------------------- その他の賛否が全員一致した議案等 --------------------------------------------------------------------------------  専決処分した事件の承認を求めることについて  (令和2年度宝塚市一般会計補正予算(第11 号、第12 号の2件)) [承認]  令和2年度宝塚市特別会計国民健康保険事業費補正予算(第4号) [可決]  令和2年度宝塚市特別会計国民健康保険診療施設費補正予算(第4号) [可決]  令和2年度宝塚市特別会計介護保険事業費補正予算(第4号) [可決]  令和2年度宝塚市特別会計後期高齢者医療事業費補正予算(第3号) [可決]  令和2年度宝塚市特別会計宝塚市営霊園事業費補正予算(第1号) [可決]  令和2年度宝塚市下水道事業会計補正予算(第2号) [可決]  宝塚市事務分掌条例の一部を改正する条例の制定について [可決]  宝塚市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について [可決]  宝塚市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について [可決]  宝塚市特別職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について [可決]  宝塚市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について [可決]  押印の見直しに伴う関係条例の整備に関する条例の制定について [可決]  宝塚市福祉医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例の制定について [可決]  宝塚市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について [可決]  宝塚市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について [可決]  宝塚市指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について [可決]  宝塚市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について [可決]  宝塚市建築事務及び住宅事務手数料条例の一部を改正する条例の制定について [可決]  宝塚市都市公園条例の一部を改正する条例の制定について [可決]  工事請負契約(土砂災害特別警戒区域(急傾斜地)対策工事(その1))の締結について [可決]  工事請負契約((都)荒地西山線道路新設改良工事(その2))の締結について [可決]  工事請負契約((都)荒地西山線道路新設改良工事(その3))の変更について [可決]  訴えの提起について [可決]  損害賠償の額の決定について [可決]  兵庫県市町村職員退職手当組合規約の変更に関する協議について [可決]  市道路線の認定及び認定変更について [可決]  市道路線の認定変更について [可決]  宝塚市公平委員会の委員選任につき同意を求めることについて [同意]  令和2年度宝塚市病院事業会計補正予算(第7号) [可決]  和解することについて [可決]  人権擁護委員の候補者推薦につき意見を求めることについて [適任]  公の施設(宝塚市立共同利用施設めふ会館)の指定管理者の指定について [審議未了] -------------------------------------------------------------------------------- その他の結果 --------------------------------------------------------------------------------  ※宝塚市立共同利用施設めふ会館の管理運営についての陳情は文教生活常任委員会に付託され、審査不要となりました。 【15面】 ************************************** 請願 **************************************  3月定例会では、次の請願が提出され、産業建設常任委員会で慎重審査の上、本会議で採決しました。 概要は次のとおりです。 --------------------------------------------------------------------------------------- 最低賃金の改善と中小企業支援策の拡充を求める意見書の提出を求める請願[賛成少数不採択] --------------------------------------------------------------------------------------- 【請願の概要】   兵庫県の最低賃金は、前年度から1円引き上がり時給900円になった。しかしこの金額は全国平均902円より低く、東京都の1013円よりも113円、大阪府の964円よりも64円、京都府の909円よりも9円低くなっている。  日本の最低賃金の問題は、(1)最低賃金が低すぎて生活できない、(2)全国一律でないために都道府県の格差が大きい、(3)中小企業支援策が不十分である、の3つである。  最低賃金の引き上げとそれに伴う中小企業への財政支援で地域経済の好循環をつくりだし、コロナ感染症の広がりで困難をしいられている労働者と市民の生活を守ることが求められており、国へ次の事項の実施を求める意見書の提出を求めるもの。 <請願の項目>  1 国は、最低賃金をすぐに1千円、さらに1500円に引き上げること。  2 国は、全国一律最低賃金制度を確立すること。  3 国は、最低賃金の引き上げに伴う中小企業への支援策を拡充すること 【審査の概要】  委員会では、最低賃金の引き上げ額の根拠や引き上げに伴う中小企業支援策、雇用への影響や市内企業の現状などについての質疑がありました。  賛成、反対のそれぞれの立場から6人の委員が討論をおこない、採決の結果、賛成少数で不採択となりました。  また、本会議では賛成の立場から1人、反対の立場から2人の議員が討論を行い、採決の結果、賛成少数で不採択となりました。 ◆本会議での各議員の賛否   ※なかのただし議長は表決に加わりません。  賛成 おおしまときこ、かじかわみさお、かわぐちじゅん、きたのさとこ、たなかこう、たなかだいしろう、たぶちしずこ、となきまさかつ、よこたまさのり(五十音順)  反対 あさたにあき、いしくらかよこ、いけだみつたか、いばさとし、いわさまさし、えばらかずあき、おおかわひろゆき、かざはやひさお、きたやまてるあき、くわはらけんざぶろう、とみかわこうたろう、ふじおかかずえ、みやけこうじ、むらまつあんな、やまもとけいこ(五十音順)  欠席 てらもとさなえ ************************************** 報告 オンライン議会報告会 **************************************  令和3年1月30日(土曜日)と4月17日(土曜日)にズームによるオンライン議会報告会を実施。それぞれ21名、14名の方が参加されました。12月定例会および3月定例会で審議された主な議案について報告があり、事前に受け付けた参加者からの質問に回答しました。  次回の開催については、決まり次第ホームページ等でお知らせします。 ************************************** 報告 議員研修 **************************************  市議会では令和3年3月22日(月曜日)、議員研修として認知症サポーター養成研修を実施しました。講師にお迎えしたのは、市内でホームホスピス「宝塚つ・む・ぐの家」を運営されているにしのまり氏です。  研修では、認知症チェックシートの実施や、二人一組でワークショップを行うなど、議員26名全員が真剣に取り組み、認知症への理解を深めました。 ************************************** 傍聴のご案内 **************************************  市議会の本会議や委員会は一般に公開されており、どなたでも傍聴できます。  傍聴の際はマスクの着用、検温、手指消毒をお願いします。  新型コロナ感染拡大状況により、傍聴をお断りする場合があります。  ■本会議場  受付は、市庁舎4階本会議場です。傍聴席は84席(内、車いす席2席、磁気ループ席26席)あります。  ■委員会室  受付は、市庁舎3階議会事務局です。傍聴席は10席程度ですので、満席の場合は、音声情報のみを提供している別室にご案内することがあります。  ■手話通訳・要約筆記  ご希望のかたは、障がい福祉課へご相談ください。  ファックス 0797‐72‐8086 【16面】 ************************************** 表紙の写真 **************************************  市内の高等学校写真部による「かけはし」の表紙企画第3弾。今回は、兵庫県立宝塚西高等学校写真部から、写真とコメントをいただきました。  ■「ある放課後」  同じクラスの友人たちが教えあいながら学習している様子を撮影しました。冬も終わり、暖かくなってきた今日、コロナ禍にあるということもあり、マスクをしていますが、それぞれ変わらぬ日常を描き過ごしています。午前授業の日に撮影したので、明るい光も差し込んでいて、とても良い環境でした。清掃が終わった後、山間部ということもあり、より新鮮な空気に満ちた教室で放課後を過ごしていました。  ■「1年1組」  昨年10月に行われた体育大会。全員がクラスTシャツを着て競技に挑みました。  各クラスでカラーや模様が違うクラスTシャツは、色とりどりで綺麗でした。この写真は、競技の応援をしているクラスメートの二人を撮影したものです。  新型コロナの影響でさまざまな行事が中止になり、私たち一年生にとっては体育大会が初めて一致団結できた行事となりました。クラスメートとも、より仲を深めるきっかけになって良い経験になったと思います。  ■「山からの眺望」  宝塚西高校は、六甲山やかぶとやまの麓、さかせがわの高台に位置しており、直接自然を感じられ、校舎からは大阪平野や奈良の山々が一望できる、眺めの良い風光明媚が自慢の学校です。今回は、学校の裏に高くそびえるぎょうじゃやまから撮影しました。  西高生が部活に励んでいる様子と我が校の自慢である景色両方を撮影する経験を得ることができ、大変貴重な思い出を作ることができました。また、我が校の自慢を再発見でき、とても楽しかったです。  次号は兵庫県立宝塚北高等学校の予定です。 ************************************** 6月定例会の予定 **************************************  [5月]  18日(火曜日)本会議(役員改選)  19日 (水曜日)議会運営委員会  20日(木曜日)本会議(施政方針、提案理由説明)  [6月]  1日(火曜日)議会運営委員会  2日(水曜日)本会議(代表質問)  3日(木曜日)本会議(代表質問)  4日(金曜日)本会議(代表質問予備日)  8日(火曜日)総務常任委員会(1) + 協議会  9日(水曜日)文教生活常任委員会(1) + 協議会  10日(木曜日)産業建設常任委員会(1) + 協議会  11日(金曜日)総務常任委員会(2)  14日(月曜日)文教生活常任委員会(2)  15日(火曜日)産業建設常任委員会(2)  16日(水曜日)常任委員会(2)(予備日)  18日(金曜日)予算特別委員会  21日(月曜日)予算特別委員会(総括)  [7月]  1日(木曜日)議会運営委員会  2日(金曜日)本会議(一般質問)  5日(月曜日)本会議(一般質問)  6日(火曜日)本会議(一般質問)  8日(木曜日)協議会+ 常任委員会(3)、予算特別委員会  9日(金曜日)議会運営委員会  12日(月曜日)本会議  13日(火曜日)本会議(予備日)  ※日程については変更する場合があります。 ◆市議会ホームページ  会議日程や議案審査の結果等をご覧いただけます。また、本会議や委員会の会議録検索もできます。 ◆インターネット中継・録画配信  本会議の模様を動画で配信しています。スマートフォン・タブレットでも視聴可能です。 ◆フェイスブック  本会議や委員会の開催日程のほか、議会報告会や意見交換会など市議会主催イベントの情報などをお知らせしています。フォローお願いします。 ◆FM 宝塚83.5メガヘルツ  毎週2回(月曜日・木曜日)11時55分から5分間、市議会の話題をお届けしています。一般質問(録音)や議長インタビューなども放送しています。 ************************************** このメンバーで1年間、議会報「かけはし」を編集しました! **************************************  広報広聴委員会 みやけこうじ委員長、かわぐちじゅん副委員長、委員 いわさまさし、おおしまときこ、むらまつあんな、やまもとけいこ、よこたまさのり(五十音順) ************************************** 編集後記 **************************************  今回の議会報「かけはし」は創刊250号の記念号として3つの特集記事を中心にお届けしました。議会基本条例制定から10年を振り返り、今後10年の方向性を決める第6次総合計画策定への市議会の取り組み、そして喫緊の課題である行財政改革への市議会の取り組みを特集記事として掲載しています。  この1年、広報広聴委員会はかけはしの充実、コロナ禍でのオンライン議会報告会の開催など、開かれた議会の実現に向け努力してまいりました。今後も、市民の皆さまに喜んでいただけるよう頑張ってまいります。 (みやけ)  ※次号は、令和3年9月1日発行予定です。