《宝塚市議会報かけはしテキスト版》 第252号 令和3年(2021年)12月1日(水曜日) 編集発行 宝塚市議会 *宝塚市議会報かけはしテキスト版は、宝塚市議会報かけはしの写真や画像、一部表グラフなどを省いてテキスト形式で編集しています。 文書読み上げソフトによっては、正しく読み上げできないこともあります。 誌面へのご意見やご感想は、議会事務局までお気軽にお寄せください。 宝塚市議会事務局 〒665-8665 宝塚市東洋町1番1号 電話 0797-77-2168(直通) ファックス 0797-74-6902 【1面】 ○特集記事   病院・上水道・下水道   公営企業会計決算を認定(2、3面) ○9月定例会概要(4面から) ○議会報告会に参加してみませんか?(14面) ○「かけはし」アンケート結果報告(15面) 表紙写真:雲雀丘学園中学校・高等学校提供(詳細16面)   【2~3面】 ************************************** 令和2年度  公営企業会計決算を認定 ************************************** 公営企業とは… 地方公共団体は、一般的な行政活動の他に、水の供給や公共輸送の確保、医療の提供、下水の処理など地域住民の生活や地域の発展に不可欠なサービスを提供するさまざまな事業活動を行っています。こうした事業を行うために地方公共団体が経営する企業活動を総称して「地方公営企業」と呼んでおり、宝塚市では病院・上水道・下水道事業がこれに当たります。 決算認定について 令和3年9月定例会において、令和2年度病院・上水道・下水道事業会計決算を認定しました。 これは、地方公営企業法第30条第4項の規定により、議会の認定に付するものです。 病院事業会計の決算は文教生活常任委員会で、水道・下水道事業会計の決算は産業建設常任委員会で、それぞれ審査しました。 ここでは、それぞれの企業会計決算の審査概要、抱える課題と今後についてお知らせします。 【病院】 ◆現状と課題◆ 経営状況については、令和元年度は5132万円余の純損失でしたが、令和2年度純利益は1億6006万円余となりました。これは主に新型コロナウイルス感染症対策事業等の国県補助金4億7523万円、一般会計からの基準外繰入れ5億7000万円の受け入れによるものです。DPC(包括医療費支払い制度)入院期間Ⅰ・Ⅱの割合を前年度から2.4ポイント改善させることで、入院単価を向上させるなど、一部で経営改善の効果は見られました。 令和2年度の健全化法上の資金不足比率は8.4%となり、前年度の13.5%からは減少していますが、市補助金および水道事業からの借入金の期間延長などの影響を除いた実質的な資金不足比率は16.1%です。 近隣市の公立病院では、伊丹市、川西市、西宮市、三田市で他の公立・民間医療機関との再編・統合が進められています。このままの経営では、今後10年間で60億円以上の資金不足が見込まれるとの指摘もあり、さらに築36年となる病院建て替え費用が約262億円に上るという試算もされています。 ◆今後◆ 宝塚市立病院では、令和3年度から令和12年度までを計画期間とする「資金不足等解消計画」を策定し、資金不足の解消に取り組んでいます。今後、地方財政法上の資金不足比率が10%以上かつ繰越欠損金が発生した場合は、「資金不足等解消計画」を改めて策定し、県に提出する義務が生じるとともに起債が許可制となります。 また、健全化法上の資金不足比率が20%以上になると経営健全化計画の策定義務等が生じます。 前述の「資金不足等解消計画」において令和3年度の資金不足比率が15.2%(令和2年12月現在)と高い数値を見込んでいることから、経営健全化団体とならないよう留意するとともに、配管設備の劣化による不具合が多く発生しており、大規模改修が必要になると医業収益が減少する可能性もあり、令和3年度は経営形態の検討や新改革プランの策定など重要な一年となります。 収益的収支 収入総額 130億7030万6741円 支出総額 129億914万7900円 差し引き 1億6115万8841円 当年度純利益(消費税など経理処理後) 1億6006万4608円 資本的収支 収入総額 12億4010万187円 支出総額 19億997万4083円 差し引き マイナス6憶6987万3896円 ※生じた資金不足は、損益勘定留保資金(減価償却費などの経理上の資金)などで補填しました。 ●新型コロナウイルス感染症への対応状況 帰国者・接触者外来等の設置状況として、令和2年2月に帰国者・接触者外来設置、4月に発熱外来設置を行い、担当医師・看護師を配置しました。 業務量として、年間入院患者数156人、入院患者延べ人数1896人、PCR検査検体採取者数3526人、コロナ専用病床の確保状況として、令和2年3月2床(重症1、軽症1)、5月6床(重症2、中等症・軽症4)12月14床(重症2、中等症・軽症12)令和3年5月14床(重症4、中等症・軽症10)。令和2年12月から、兵庫県新型コロナウイルス感染症重点医療機関に位置付けられました。 【上水道】 上水道は、水道の使用料金で全ての経費を賄う必要があります。 ◆赤字の主な原因◆ 新型コロナウイルス感染症による、市民の方々の負担軽減のため、水道料金の基本料金4カ月の減免を行いました。(マイナス4億4533万円)受水を受けている兵庫県営水道からは3カ月の受水費の免除があり、残りを、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金で不足分を精算すべきでしたが、減免の見通しが甘く、差し引きマイナス4258万円は水道単体での減免となりました。 また、給水原価が供給単価を上回っていることも、赤字の原因です。 ◆今後の課題と対策◆ 今後は経営戦略の経営健全化の取り組みを着実に実行すること、また、配水池や加圧所の統廃合や管路の口径を200ミリメートルから150、100ミリメートルとサイズをダウンすることなど、具体的なダウンサイジングの実施が求められます。 収益的収支(水の販売に関するもの) 収入総額 44億3897万9565円 支出総額 45億9606万9032円 差し引き マイナス1億5708万9467円 当年度純利益(消費税など経理処理後) マイナス2億9093万285円 資本的収支(水を届ける施設・管路など) 収入総額 19億1100万9225円 支出総額 25億1822万483円 差し引き マイナス6億721万1258円 ※生じた資金不足は、損益勘定留保資金(減価償却費などの経理上の資金)などで補填しました。 給水原価と供給単価(1立法メートル当たり) 給水原価 令和2年度 165.2円 令和元年度 175.3円 供給単価 令和2年度 131.0円 令和元年度 152.3円 差し引き 令和2年度 マイナス34.2円 令和元年度 マイナス23.0円 阪神間の料金比較(税込) 水道料金   尼崎市 5104円 西宮市 5819円 芦屋市 5566円 伊丹市 5104円 川西市 6380円 三田市 6050円 猪名川町 6380円 宝塚市 5280円 下水道使用料 尼崎市 3429円 西宮市 3555円 芦屋市 2970円 伊丹市 3454円 川西市 4290円 三田市 3234円 猪名川町 3960円 宝塚市 3696円 ※令和3年9月1日現在。口径20ミリメートル・水量40立方メートルの金額を基準となる2カ月で表にしています。 【下水道】 下水道のうち、汚水は使用者の使用料金で、雨水は市の負担で経費を賄うこととなっています。 ◆黒字の主な原因◆ 1990年代初めにかけて、下水道整備を集中的に行った際に借り入れた企業債償還のため、市から補助金の繰り入れを行っています。下水道も新型コロナウイルス感染症対策として基本料金の4カ月減免(マイナス2億1945万円)を行いました。令和2年度は6億2637万円の繰り入れにより、黒字となっています。令和3年度は収支均衡まで繰り入れの見直しが行われます。 ◆今後の課題と対策◆ 企業債償還金(25億2000万円)が経営を圧迫し、資金不足に陥っています。そのため、水道事業会計からの借り入れと、市からの補助金の繰り入れを一定額受けています。見直しが行われると、さらなる企業債の借り入れで事業を進めていかないといけなくなり、償還金も増え、より資金不足が悪化します。 また、下水道においても汚水処理原価が下水道使用料単価を上回っている状態になっています。 収益的収支(下水処理に係る料金など) 収入総額 43億9953万3883円 支出総額 41億3033万4626円 差し引き 2億6919万9257円 当年度純利益(消費税など経理処理後) 2億3967万5118円 資本的収支(下水処理のための施設・管路など) 収入総額 10億4451万3906円 支出総額 31億1244万2099円 差し引き マイナス20億6792万8193円 ※生じた資金不足は、損益勘定留保資金(減価償却費などの経理上の資金)などで補填しました。 汚水処理原価と下水道使用料単価(1立法メートル当たり) 汚水処理原価 令和2年度108.4円 令和元年度112.1円 下水道使用料単価 令和2年度87.1円 令和元年度97.2円 差し引き 令和2年度 マイナス21.3円  令和元年度 マイナス14.9円 ※上水道・下水道ともに、事業の在り方などを、現在上下水道事業審議会において審議中です。 【4面】 ************************ 9月定例会の議案審議から ************************ 9月定例会では市長から提出された議案や、市民の皆さまから提出された請願など46件について審議しました。主な議案審議の概要について報告します。 なお、提出された議案のうち、令和2年度宝塚市一般会計および各特別会計の決算議案については、慎重審議を行うため、決算特別委員会を設置し、閉会中の継続審査としましたので、次号の12月定例会号(2月1日発行)で報告します。 市長提出議案 43件 意見書 2件 請願 1件 【常任委員会への主な付託議案】 総務常任委員会 ■議案第81号(5面上段) 令和3年度宝塚市一般会計補正予算(第7号) ■議案第106号(5面下段) 令和3年度宝塚市一般会計補正予算(第8号) ■議案第87号(6面上段) 宝塚市特別職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について など11件 文教生活常任委員会 ■議案第94号(2面) 令和2年度宝塚市病院事業会計決算認定について ■議案第90号(6面中段) 宝塚市立教育総合センター条例の全部を改正する条例の制定について ■議案第91号(6面下段) 宝塚市立小学校及び中学校の設置及び管理条例の一部を改正する条例の制定について ■議案第99号(7面上段) 公の施設(宝塚市立共同利用施設売布会館)の指定管理者の指定について  など8件 産業建設常任委員会 ■議案第92号、93号(3面) 令和2年度宝塚市水道事業会計決算認定について 令和2年度宝塚市下水道事業会計決算認定について ■議案第97号(7面中段) 工事請負契約(土砂災害特別警戒区域(急傾斜地)対策工事(その1))の変更について ■議案第100号(7面下段) 公の施設(宝塚市立武田尾駅前駐車場及び宝塚市立宝塚駅前駐車場並びに宝塚市立自転車等駐車場)の指定管理者の指定について など8件 【5面】 ---------------------------------------------------------- データ基盤構築に関する補正予算などを増額 [全員一致可決] ---------------------------------------------------------- 概要 ■令和3年度宝塚市一般会計補正予算(第7号) 令和3年度一般会計の歳入歳出予算を3億8883万5千円増額するものです。歳入予算では個人番号カード交付事務費補助金などの国庫支出金等を増額、歳出予算では新型コロナウイルス感染症対策観光事業者支援事業などを増額するものです。 主な審議内容 <問> まだ国の補助がなく財政危機の中、なぜ今、データ基盤構築支援業務委託料等を計上するのか。 <答> データ基盤、データ戦略を重要施策として既に取り組む自治体も多い。早期の基盤構築が必要。 <問> マイナンバーカードの出張申請で、2千円の粗品を配布してまで事業を実施するのはいかがか。 <答> マイナンバーカードは行政手続オンライン化のインフラの一つ。所持率を上げる必要がある。 <問> たからづか宿泊割引事業を冬場(11月〜2月)に実施するのは、感染拡大を心配する市民の声も出るのでは。 <答> 緊急事態宣言等の状況があれば事業実施が難しいが、感染状況を見ながら割引利用を促進していきたい。 <問> 新たに創設する大学生等修学支援給付金について、予算を超える申請があればどう対応するのか。 <答> 予算は多めに見積もっている。もし超過すれば、財政当局と協議し、対策を講じていきたい。 <問> 生理用品配布業務は今年度単発の時限的な取り組みか、今後も継続していくのか。 <答> 次年度、国の財源がなければ市単独財源による事業実施の考えはないが、必要とされる支援をしていきたい。 ------------------------------------------------------------------------ 新型コロナウイルスワクチン接種事業などの補正予算を審増額 [全員一致可決] ------------------------------------------------------------------------ 概要 ■令和3年度宝塚市一般会計補正予算(第8号) 令和3年度一般会計の歳入歳出予算を6億9597万9千円増額するものです。歳入予算では地方創生臨時交付金などの国庫支出金等を増額、歳出予算では新型コロナウイルス感染症対策医療提供体制整備事業などを増額するものです。 主な審議内容 <問> 医療提供体制整備事業で市医師会に購入いただくパルスオキシメーターの貸し出し方法は。 <答> 往診時に医師が患者に貸し出し、その後の電話診療や往診で見守っていく方法などを想定。 <問> ワクチン接種のコールセンター業務委託料が大きいが、金額の妥当性は検証しているか。 <答> 業務には、電話対応だけでなく、さまざまな事務処理も含む。また、集団接種会場を増やすに当たり、短期間に人員を確保する必要があった。業務終了時点でしっかりと精算したい。 <問> 生活支援物資配付について、早く周知し、届ける手段はないか。 <答> 出来る限り速やかに届けるよう、柔軟な対応を心掛ける。 <問> 市内事業者一時支援金事業で1事業者当たり一律10万円を支給する。周知方法は。 <答> 11月号の広報たからづか、市ホームページ、SNS等で周知する。 【6面】 ------------------------------------------------------------ 行財政経営基盤の強化のため特別職の給与を減額 [全員一致可決] ------------------------------------------------------------ 概要 ■宝塚市特別職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について 令和3年度から令和5年度までにかけて取り組む行財政経営基盤の強化を目的として、特別職の職員の給与を減額(※)するため、条例の一部を改正するものです。 ※市長10%、副市長7%、教育長5%。 主な審議内容 <問> どのような経緯で今回の議案を提案したのか。 <答> 行財政経営基盤の強化に取り組むトップの決意を示す意味で議案を上げた。 <問> 行財政経営基盤の強化は具体的にどのように進めるのか。 <答> 行財政経営方針を策定している。3年間で基盤づくりを行い、それ以降は実際に対応していける体制に整えたいと考えている。 特別職給料月額カット □市長  1072400円→965100円 □副市長 881100円→819400円 □教育長 758100円→720100円 ※令和3年11月1日から令和6年8月31日まで ※公営企業管理者は教育長と同じ ※カットは期末手当および退職手当にも反映 ------------------------------------------------ 教育総合センターに第2分室を新設 [全員一致可決] ------------------------------------------------ 概要 ■宝塚市立教育総合センター条例の全部を改正する条例の制定について 近年の不登校児童生徒の増加や低年齢化などを踏まえ、教育支援センター(小学部)の充実のため、教育総合センターに第2分室を新設するほか、所要の整理を行うため、条例の全部を改正するものです。 主な審議内容 <問> 教育支援センター(小学部)の児童受け入れ時間は。 <答> 週4日、午前10時開室を予定。月曜日・木曜日は正午まで、火曜日・金曜日は午後2時まで、水曜日は閉室する。 <問> 不登校児童生徒数の増加と比べ登録人数は横ばい。子どもによって来室しやすい時間帯が違うのではないか。 <答> 児童生徒に、来室しやすい時間に通室すればよいと伝えている。 ------------------------------------------ 新しい学校名は中山台小学校 [全員一致可決] ------------------------------------------ 概要 ■宝塚市立小学校及び中学校の設置及び管理条例の一部を改正する条例の制定について 令和4年4月1日付で、中山桜台小学校および中山五月台小学校を廃校するとともに、新たに中山台小学校を開校するため、条例の一部を改正するとともに、関係する宝塚市立地域児童育成会条例について、条例の一部を改正するものです。 主な審議内容 <問> 学校統合は吸収合併等ではなく新たな学校をつくると考えてよいか。 <答> 地域・保護者・学校関係者で構成する中山台地区教育環境適正化検討委員会での検討結果を受けて、教育委員会として新たな学校をつくるとの考え方で統廃合計画を策定している。 <問> アンケートで一番多い中山桜台小学校を校名にしなかった理由は。 <答> 新たな学校をつくっていこうという思いから採用しなかった。 【7面】 ------------------------------------------------------ 共同利用施設売布会館の指定管理者を指定 [全員一致可決] ------------------------------------------------------ 概要 ■公の施設(宝塚市立共同利用施設売布会館)の指定管理者の指定について 令和4年4月1日から令和8年3月31日までの間における宝塚市立共同利用施設売布会館の指定管理者として、売布小学校区まちづくり協議会を指定するものです。 主な審議内容 <問> 選定委員会からの付帯意見に「前指定管理者への協力依頼や相談などを丁寧に行う」とあるが、市が今後どのようにサポート等する見込みなのか。 <答> 市も関わっていく必要があると考えている。新たな指定管理者が前指定管理者と話す場があれば、市もその機会を逃さず参加していくことを考えている。 <問> 応募しなかった1者は、昨年の指定管理者の選定により応募した2者の間で大きな溝ができてしまったなどの思いが今もあるとのことだったが、今回の総括は。 <答> 今回の選定も含め課題があることを認識。市だけではなく、選定委員会委員の意見を聞き慎重に考えていくため、時間を取っての議論も考えており、他市の状況も情報収集する中で、しっかり検討していきたい。 ------------------------------------------------------------ 土砂災害特別警戒区域対策工事の工事契約を変更 [全員一致可決] ------------------------------------------------------------ 概要 ■工事請負契約(土砂災害特別警戒区域(急傾斜地)対策工事(その1))の変更について 市所有の該当区域は5カ所あり、順次工事を行います。中山台1丁目で実施する本工事の契約は令和3年3月に議決済みです。その後、地元協議や、現場踏査を実施した結果、工期短縮や地域の安全確保等を行うため、今回約2千万円増額の設計変更をするものです。 主な審議内容 <問> 工事契約は変更が多いが、計画当初の見通しが甘いのではないか。 <答> 市として大規模な山の工事は初めてだった。残り4カ所の同工事では今回の反省を踏まえ実施する。 <問> 本工事を含め、5カ所の対象地域の優先順位のつけ方は。 <答> 斜面の平均勾配等、さまざまな判定項目で総合的に判断している。 -------------------------------------------------------- 市立駐車場と市立駐輪場の指定管理者を決定 [全員一致可決] -------------------------------------------------------- 概要 ■公の施設(宝塚市立武田尾駅前駐車場及び宝塚市立宝塚駅前駐車場並びに宝塚市立自転車等駐車場)の指定管理者の指定について 令和4年4月1日から令和9年3月31日までの指定管理者として、「ミディ総合管理・宝塚市シルバー人材センター共同事業体」を指定するものです。本事業者は、市で設置された選定委員会により選ばれました。 主な審議内容 <問> 指定管理者が変わることになるが、市民サービス低下を防ぐための取り組みは。 <答> サービス提供を指定管理者に任せきりにせず、市としても指導をしていく。 <問> 共同事業体の直接雇用者と、シルバー人材センターからの派遣従事者に分かれるが、雇用条件に差が出ることはないのか。 <答> 事業者からは差が生じないように調整すると聞いている。 【8面】 ***** 請願 ***** 9月定例会では1件の請願が提出され、文教生活常任委員会に付託の上、慎重に審査しました。 概要は次のとおりです。 教育条件整備のための請願(概要) [請願の趣旨] 「ゆとりと希望の教育の創造」を目指す教育改革は、福祉とともに21世紀の最も重要な課題です。また、「子どもの権利条約」に掲げられている子ども自らの願いを政治に生かすための制度の確立も急務です。 宝塚市では、「いじめ」「不登校」「学級崩壊」などの解決に取り組んでいます。さらに、今年度も新型コロナウイルス感染症のいまだ先行きが見通せない中にあって、学校現場では子どもたちの豊かな学びと育ちの保障や心のケア、感染症対策などのさまざまな課題が山積しています。これらの教育課題克服のためには、教育予算のいっそうの充実と制度の拡充が必要です。 私たちは、「21世紀を担う子どもたちに、より豊かな学校教育を」との願いから、次の内容で請願致します。 [請願の項目] 1 豊かな教育を創造する教育予算の充実と保護者負担の軽減を (1)新型コロナウイルス感染症対策のために、更なる予算拡充をおこなってください。 (2)教育予算を削減しないでください。また現場のニーズに応じた予算拡充をおこなってください。 (3)備品費・学校需用費の削減をせず、保護者負担を軽減してください。 (4)外国籍の子どもたちへの生活・学習支援を拡充してください。 (5)子ども支援サポーターの増員をしてください。 (6)スクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラーの配置の拡充をすすめてください。 (7)幼稚園・保育所の施設・設備および定員の拡充をはかってください。 (8)ギガスクール構想がより実効性のある事業となるよう、学校のICT化のために、更なる条件整備をおこなってください。 (9)「安全・安心でおいしい給食」を充実させるための予算拡充をおこなってください。 (10)学校図書館充実のために、更なる予算拡充をおこなってください。 (11)LGBTsの観点から、誰もが安心して通える学校づくりをおこなってください。 2 障がい児教育の充実のために (1)地域のすべての学校に、個々の障がい特性に合わせたトイレを設置してください。また、各学校の実情に応じ、合理的配慮が盛り込まれた基本的な環境を整えるため、施設設備(エレベーター・相談室・プレイルーム・スロープ等)の改善をはかってください。 (2)子どもの実態に応じて、学校には、子どもの学びや自立に必要な介助員を増員してください。また、プール指導等の介助員も増員してください。 (3)医療的ケアの必要な子どもが、どこの学校においても安心して教育が受けられるように十分な体制をつくってください。 (4)一人ひとりの思いを尊重し、ニーズにあった支援計画を明確にし、卒業後の進路保障においても方策を講じてください。 3 中学生の卒業後の進路を保障するために (1)公立高校の開門率をあげるために、学級増を県に要求してください。 (2)高等学校への就学助成および奨学金制度・入学支度金制度を拡充してください。 (3)中学を卒業した、いわゆる「無業者」への対策をしてください。 4 文化厚生施設の充実のために (1)子どもたちが安心して遊べる公園を増やすとともに、児童館の設備や環境の更なる充実をはかってください。 5 地域の教育発展のために (1)地域スポーツ指導者の確保と育成につとめてください。 (2)「青少年を育てる地域づくり」のためのとりくみの充実をはかってください。 (3)外国人市民との交流をはかるためのとりくみの充実をはかってください。 (採択・全員一致)   【請願・陳情を提出するには?】 市の行政等について要望や意見があるときは、誰でも市議会に請願や陳情を提出することができます。 ◆提出の手続きは 請願や陳情は、議長あてに提出します。請願(陳情)の趣旨、項目、提出年月日、提出される方の住所および氏名を記載、署名簿があれば添付をして議会事務局へ提出します。法人や団体の場合は、住所・氏名に代わり、その所在地・団体名および代表者名を記載します。 また、請願は1人以上の紹介議員の署名が必要です。署名のないものは陳情として取り扱います。 なお、郵送により提出された陳情については、原則として審査の対象とならず、議長への報告にとどめられます。 ◆提出の期限は いつでも提出できますが、提出時期により審査される定例会が異なりますのでお問い合わせください。   記載例や審査方法等の詳細は、市議会ホームページに記載しています。 ご不明点は、議事調査課へお問い合わせください。 【9面】 ******* 意見書 *******  9月定例会では、2件の意見書案を全員一致で可決し、関係機関へ送付しました。   ◆コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求める意見書 送付先 衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、総務大臣、財務大臣、経済産業大臣、内閣官房長官、内閣府特命担当大臣(経済財政政策) ◆出産育児一時金の増額を求める意見書 送付先 衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、厚生労働大臣 【9面】 ******************************** その他の賛否が全員一致した議案等 ******************************** 令和3年度宝塚市特別会計国民健康保険事業費補正予算(第2号) [可決] 令和3年度宝塚市特別会計介護保険事業費補正予算(第2号) [可決] 令和3年度宝塚市特別会計宝塚市営霊園事業費補正予算(第2号) [可決] 令和3年度宝塚市病院事業会計補正予算(第2号) [可決] 宝塚市事務分掌条例の一部を改正する条例の制定について  [可決] 宝塚市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について [可決] 宝塚市一般事務手数料条例の一部を改正する条例の制定について [可決] 工事請負契約((仮称)宝塚市新庁舎新築工事)の締結について [可決] 工事請負契約(市立西公民館・西図書館空調設備外改修工事)の締結について [可決] 公の施設(宝塚市立男女共同参画センター)の指定管理者の指定について [可決] 市道路線の認定及び認定変更について [可決] 市道路線の認定について(2件) [可決] 市道路線の認定変更について [可決] 宝塚市教育委員会委員の任命につき同意を求めることについて [同意] 令和3年度宝塚市病院事業会計補正予算(第3号) [可決] 人権擁護委員の候補者推薦につき意見を求めることについて [適任] その他の結果 ※コロナ感染症の感染状況公開と対策強化について市に働きかけることを求める陳情は、議会運営委員会に付託され、賛成少数で不採択となりました。 【10面】 ********* 一般質問 ********* 一般質問とは、各議員が市政全般のさまざまな課題を積極的に取り上げ、それぞれの観点から、市の考え方や、取組姿勢、今後の方向性などを問いただすものです。 通常の一般質問は、1人当たり90分を上限に実施していますが、9月定例会では、新型コロナ感染防止のため、時間を短縮し、1人当たり50分を上限に、3日間で21人の議員が実施しました。 全てをご紹介することはできませんが、その要旨を掲載します。 [市民ネット宝塚] ■てらもとさなえ 【宝塚市の地球温暖化対策】 <問> これまでの取り組みをどう総括し、地域の脱炭素社会実現につなげるのか。 <答> 2020年度の市域温室効果ガス排出量の削減目標を1990年度比22%減としたが、2018年度で13%減。再生可能エネルギーの電気自給率と活用率も2050年度の目標とは大きく乖離。今後は再生可能エネルギーの設備導入や電気購入等の新たな仕組みづくりが必要と考えている。 【宝塚大橋の歩道空間整備】 <問> 景観審議会における専門家の主な意見は。 <答> ガーデンブリッジのデザイン性を後退させないよう景観能力を出し切るべき。武庫川一帯の空間について先にコンセプトとイメージをつくることが重要。 <意見> 特別なエリアに考えて造られたものは維持管理も高品質であるべき。お客様を迎える夢の橋である。 [無所属の会] ■たなかだいしろう 【習熟度別授業について】 <問> 英語や数学などの科目に限り、習熟度別にクラスを分けた授業が必要では。 <答> 多様な児童・生徒がお互いに学び、交流し合うことが必要。現行の仕組みで学習形態を組み合わせる。 【意欲ある生徒への対応】 <問> 意欲ある生徒に応え、発展的な学習をする場を設けることが必要ではないか。 <答> 義務教育段階では、基礎・基本の定着が重要。ICTを活用し、主体的に学習する環境を整えていく。 【教員の指導力について】 <問> 生徒は先生を選べない。指導力不足の教員が存在してはならないと思うが。 <答> 市から県教育委員会に指導力不足教員として報告している者は現在いない。 <意見> 公教育は学習指導要領に忠実に行えばよいというものではなく、個々の生徒の個性や能力の違いに応じた教育を行うべき。 [公明党議員団] ■なかのただし 【DXの推進について】 <問> 行政ネットワークLGワンの問題点は。 <答> LGワンとインターネットの分割は、事務効率が低下する点が課題。 <問> 職員同士の専用チャットの効果は。 <答> 一人当たり1日13分の時間削減効果がある。 <問> スマホひとつで証明書発行について。 <答> マイナンバーカードの利用でスマホでの交付が可能となり、利便性が向上。 <意見> 市民のための時間と財源確保のために、デジタル技術へ投資し活用を。 【市民サービスの向上】 <問> 両家墓の導入は。 <答> 柔軟に対応したい。 <問> ごみステーションのカラス対策のために、伊丹市のあぜ板枠の作り方をホームページに載せるなど、積極的な取り組みを。 <答> 今、模索している。 <意見> 市民のため努力を。 [日本共産党宝塚市会議員団] ■たぶちしずこ 【西谷地域の通学路】 <問> 歩道や横断歩道がない通学路の安全対策は。 <答> 児童生徒に、状況を適切に判断し安全に登下校できるよう指導をしている。 <問> スクールバスの導入について市の見解は。 <答> 策定中の地域公共交通計画の中で、スクールバスの導入が地域のニーズに応え、効率的で持続可能な地域全体の公共交通の構築に資することが示された場合、具体的に検討する。 【消防団】 <問> 報酬等の基準の見直しについて市の考えは。 <答> 処遇改善は地域防災力を維持するために必要。本市の実情を踏まえ、検討していく。 【学校施設の整備】 <問> 雨漏りやプール、トイレの改善等の取り組みは。 <答> 教育活動や学校運営の安全面などに影響するものは優先的に対応している。 [無所属の会] ■いわさまさし 【地域事業者への支援策】 <問> 協力金を受けた事業者に向け、翌年度の高額な住民税対策や、専門家または事業転換で成功している経営者を招いた経営実践セミナー等、学ぶ場を提供することが真の事業者支援なのでは。 <答> 金銭給付だけでなく、経営実践セミナーや、ビジネス転換に関する支援は非常に大事と思う。今後の補正予算で対応していきたい。 <意見> 市内事業者を救済するトリアージが重要。 【文化芸術センターは稼ぐ運営を意識しているか】 <問> 本市の観光振興戦略に記載のマイス。第1回宝塚アート市場活性化会議イン宝塚ホテル、ホテル若水などを開催しては。 <答> アートブームがより経済効果につながる事業は必要。ホテルでの国際会議なども素晴らしい。そうしたものを目指していきたい。 【11面】 [たからづか真政会] ■おおかわひろゆき 【運営から経営へ】 <問> 縦割り組織のメリット・デメリットは。 <答> 権限、役割を定めることで主体、責任が明確になり、事業を円滑に進めることができる。一方で連携を取りにくいなどのデメリットがある。 <問> 現在の縦割り組織で組織横断的な課題に対応するためどう取り組んだのか。 <答> プロジェクトチームや課題に応じた検討部会を設置し、対応してきた。 <問> 企画経営部は縦割り組織の課題を解決するためにつくられたのでは。企画経営部が司令塔としての役割を果たせていない理由は。 <答> 制度的な枠組み、過程、手続き重視、過去の実績などから経営の方へ意識が向けられない現実がある。 <意見> 市民満足度向上のために組織、財務、政策を改革し、市長のビジョンを示すことが経営の第一歩。 [日本維新の会宝塚市議団] ■むらまつあんな 【妊婦やひとり親家庭に対する新型コロナ対策】 <問> 感染時や保健所の健康観察終了後に実施する支援情報の発信を充実しては。 <答> リーフレット作成やライン活用など工夫する。 <問> 3回目のワクチン接種に向け、優先枠の設定は。 <答> 3回目接種は優先枠によらず、2回目接種日後8カ月以降が基本。ワクチン供給も含め準備を進める。 <意見> 供給不足も想定し、優先接種の配慮の検討を。 【災害弱者が利用する施設の安全対策】 <問> 災害弱者利用施設は、避難確保計画作成義務がある。対象は県の浸水想定区域内で市が指定するが、市が県の区域見直しを反映し、指定を行わないのはなぜか。 <答> 今年度の法改正を契機に拡充作業を進めている。 <意見> 本来武庫川浸水区域が発表された平成30年に見直すべき。早急に対応を。 [日本共産党宝塚市会議員団] ■よこたまさのり 【新型コロナ感染の低年齢化傾向への取り組み】 <問> 保育施設へPCR検査か抗原検査ができるキットを配布するなどの検討は。 <答> 今年9月、国の新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針により、抗原簡易キットの配布事業に保育所も加えられた。配布希望のある園は県へ意向を伝えている状況で、基本的に職員の体調不良時に使用することになっている。 【特殊詐欺被害に対する情報を広く伝える工夫】  <問> 電話で市職員等をかたりATMで現金を振り込ませる詐欺が発生。注意を促すチラシを市ホームページに掲載すれば、回覧に協力する自治会があるかも。紙媒体の情報発信の検討を。  <答> 啓発チラシの回覧に自治会の協力を得ることを検討中。併せて市ホームページにチラシのPDFを掲載することも検討していく。 [公明党議員団] ■ふじおかかずえ 【非常用救急車の増車】 <問> 救急体制が逼迫の中、廃車予定の救急車を非常用救急車として活用しては。 <答> 増車の必要性は感じており、検討していく。 【当事者に寄り添う支援】 <問> 養育費の取り決めと支払い確保を確実にするため、支援を強化すべきでは。 <答> 法務省委託事業である調査研究の取り組みを踏まえて、より便利な支援の実施の検討を進めていく。 <意見> 養育費は子どもの成長に不可欠であり、法的支援の拡充を強く求める。 <問> 周産期グリーフケアについて、母子保健に関する従事者へ研修が必要では。 <答> 関係機関が集まる場で研修を実施していきたい。 【子どもを産み育てやすいと思える環境整備を】 <問> 安全・安心な分娩のため、妊婦健康診査への公費負担拡充が必要では。 <答> 増額を検討していく。 [ともに生きる市民の会] ■かじかわみさお 【学校園の新型コロナ対策】 <問> 臨時休業を行う場合、休業基準等、保護者や児童生徒に事前説明が必要では。 <答> 8月末に「臨時休業ガイドライン」を作成。9月1日に保護者へ周知した。 <問> 感染した児童のプライバシーの保護は。 <答> 感染者が特定されないよう慎重に扱っている。 <問> 児童の心のケアは。 <答> 養護教諭や担任教員等が専門職と連携して対応。 <意見> 友達と笑える学校生活が送れることを祈る。 【市役所技術職場の改善】 <問> 技術職場は、高い倫理観や設計・積算等のスキルが必要だが、人材育成は。 <答> 各種研修、資格取得をバックアップし、知識、ノウハウを継承していく。 <問> 本市の契約担当には、特に技術職員が少なすぎる。 <答> 充実を図りたい。 <意見> 技術職場の重要性を認識し人員配置の検討を。 [ともに生きる市民の会] ■かわぐちじゅん 【通学路の安全対策】 <問> 通学路のヒヤリハット情報提供フォームを作成し、情報を募集しては。 <答> 新たな情報があれば、すみれ子ども安全マップ改訂時に反映していきたい。 <問> 犯行の抑止力等がある防犯カメラだが通学路の安全という視点での設置は。 <答> 市設置の安全・安心カメラ230台の約7割が通学路と重なる配置である。 <意見> カメラの更新前に市民アンケートなどで防犯カメラの在り方を検証し、設置場所などの再点検を。 【コロナ禍での教育環境】 <問> 感染予防効果の高い不織布マスク使用の周知を。 <答> 今後は児童生徒や教職員へ着用を奨励していく。 <問> 地域児童育成会のワイファイ環境の状況は。 <答> 学習専用の無線ランはない。今後、学校でのタブレット活用状況を確認し、環境整備を検討したい。 【12面】 [市民ネット宝塚] ■きたのさとこ 【デフ「聞こえない人」たちへの支援を】 <問> マスク越しの会話ができない人への支援として、音声変換アプリの導入を。 <答> 意思疎通向上のため、窓口での同アプリなどの利用可能性を研究していく。 <問> 補聴器は高額だが、障害者手帳を持たない軽度・中等度難聴者への助成がなく、経済的に追い詰められている現状がある。購入補助を検討できないか。 <答> 他自治体では年齢や所得要件を設け、助成をしている事例はある。国・県に要望しつつ、研究を進めていきたいと考えている。 【まちの安全と美化】 <問> のじぎく国体時に整備された、市立体育館前の道路壁面が傷んでおり、補修改善策が必要では。 <答> 宝塚中学校や作品関係者と、参加型の共同作業による塗り替えを行う方向で調整していく。 [たからづか真政会] ■くわはらけんさぶろう 【市民との信頼関係】 <問> 6月定例会での「後援会は立ち上がっていない」との市長答弁は本当か。 <答> 認識が誤っていた。今後誠意を持って答弁する。 <意見> 事実確認する時間が十分あったにもかかわらず同じ答弁を繰り返したことは議会軽視。市民との信頼関係を築いていく努力を。 【本市の教育行政諸課題】 <問> オンライン授業を実施する計画はあるのか。 <答> 11月には実験を終え、つながることを確認したい。 <問> 臨時休校となった小学校2校の対応の実態は。 <答> 1校はオンラインでの朝の会で課題の指示等を行った。もう1校はオンラインはできず、メールで保護者へ状況等を知らせた。 <意見> 1校では子どもたちの健康確認を十分に行わないまま8割ほどの教員が有給休暇を取っていた。学校現場の意識の改善を。 [ともに生きる市民の会] ■おおしまときこ 【性は一人一人の権利】 <問> 保・幼・小・中における性教育の取り組みは。 <答> 発達段階に応じ、命を大切にし、被害者にならないよう学ぶことは重要。助産師会等との連携や、情報モラル講座、教職員に対する対応力向上研修も実施。 <問> 部活動時における性的画像撮影への注意は。 <答> 各校で配慮している。 <意見> 教育現場での立場や関係性に乗じた行為が起きない環境づくりを。 【子どもに向き合う教育】 <問> HSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド)や吃音への理解と対応は。 <答> それぞれの特性を理解し、児童生徒にとって学校が過ごしやすい環境となるよう、研修などを通じて教職員が正しい知識や対応について理解を深め、相談体制の充実を図る。 <意見> 自己肯定感が持て、多様性を認める教育を。 [公明党議員団] ■えばらかずあき 【マイナンバーカードの活用】 <問> 同カードで保険診療可能な医療機関の件数は。 <答> 9月12日現在で、市内では医科4カ所、歯科2カ所、調剤薬局1カ所。 【競馬場高丸線】 <問> 進捗状況は。 <答> 用地取得を進めており、8月末の取得率が面積ベースで93%の仁川宮西町工区について、来年度から、阪急との立体交差部分を除く道路工事の着手を目指す。 【都市計画道路山手幹線】 <問> 仁川清風台工区の整備方針は。 <答> 百段階段を半分の高さまで切り上げるなど、仁川高丸地区まで緩やかに接続する工事について、競馬場高丸線の工事に合わせ、2025年度着手を目指す。 【緊急事態宣言中の休校】 <問> 教育長は、休校した2小学校にいつ行ったのか。 <答> 休校明けの日の午後。 [日本共産党宝塚市会議員団] ■たなかこう 【自殺防止に全力を】 <問> コロナ禍で自殺者が増加。推進すべき対策は。 <答> 命の大切さや自殺の危険を示すサインに周囲がいち早く気付くことや、サインに気付いたときの対応方法などを、市職員をはじめ市民が理解し、促進する取り組みが重要と考える。 【花屋敷グラウンドの整備計画】 <問> 立派な野球場があるが、2017年以降、野球の利用がゼロの理由は。 <答> サッカーやラグビーでの利用が多く、すぐに予約が埋まる。野球の防球ネットの高さの問題、人工芝部分でのスパイクの使用禁止など、使い勝手が悪い問題によると認識している。 <意見> これらの課題は造る前から分かっていた。今後、課題を精査し改修されるだろうが、要望の多いテニスコートの夜間利用の整備も検討してもらいたい。 [日本共産党宝塚市会議員団] ■となきまさかつ 【市立小学校のコロナ対策】 <問> 休校はガイドラインに基づいた対応だったか。 <答> 特定の学級の全児童が濃厚接触者となり、きょうだい関係への影響も考慮し、閉鎖した。 <問> 保護者だけでなく、近隣中学校など、関係者への情報提供が必要では。 <答> プライバシー等課題はあるが、一定の情報提供は考えていきたい。 【PCR検査など幅広い検査の実施を】 <問> 学校等において希望する関係者全員への検査実施や、自主的な民間検査への補助を検討すべきでは。 <答> 医療体制の整備に課題がある。また、各種検査方法の使い分けには専門的知識が必要なため困難。検査費用助成の考えはない。 <意見> 医療体制整備は国や自治体の責務。最初から諦めず、検査をしたいという市民要求に応えるべき。 【13面】 [日本維新の会宝塚市議団] ■いけだみつたか 【近隣の病院や診療所および医師会との連携】 <問> 地域との医療連携、信頼関係を深めることが市立病院の責務と考える。市立病院に患者を紹介した医師に対し、対診書は返しているか。 <答> 紹介で来られたとき、治療開始や他の病院に紹介した場合など、3日以内に対応するサンサンルールを設け、徹底している。 <問> 阪神南北医療圏域のICT連携「むこねっと」を、宝塚版で作れないか。 <答> 市外に行かれる患者も多いため、メリットなどを検討していきたい。 【タブレット端末の運用】 <問> 学校までの持ち運びについての考えは。 <答> 約1.2キログラムあり、小学校低学年には負担と認識。他の持ち物を少なくする、充電のためだけの持ち帰りはしないなどの工夫をするよう、各校に周知していく。 [令和安全の会] ■きたやまてるあき 【中山台地区のまちづくり】 <問> 中山台の人口動向は。 <答> 昨年度の人口はピーク時の約7割、1万2281人。本年度の児童数は五月台小でピーク時の1149人から102人に、桜台小でピーク時の1018人から460人に減少。 <意見> 地域の特性や動向に考慮した、再整備計画が大切。見直し中の都市計画マスタープラン原案にもあるように、子育て世代に選ばれる住環境の充実を。 【ナチュールスパ宝塚】 <問> 令和4年から2年間の指定管理を、非公募で選定する理由は。 <答> コロナ禍では民間事業者の新たな投資は難しく、社会経済状況の回復までを2年程度と想定した。また、コロナ禍で指定管理期間が2年間では、新規事業者の投資額回収が困難で、結果として市民サービスの低下を招きかねないと判断した。 [たからづか真政会] ■とみかわこうたろう 【ワクチン接種状況】 <問> 他自治体に比べて遅れた理由は。 <答> 高齢者から64歳以下の接種へ移行するときにワクチンの供給が逼迫した。 <意見> 準備や体制など他に問題がなかったか検証を。 【渋滞交差点対策】 <問> 渋滞解消の対策は。 <答> 中筋二丁目交差点は県道に接続する市道1047号線の改良を行う予定。宝塚歌劇場前交差点は国・県と共に対策の検討が必要。 <問> 中筋二丁目交差点の南側は2車線から4車線に拡幅するとのことだが、どのように整備するのか。 <答> 施工者の兵庫県から、一般的な街路事業、線整備の方法で行うと聞いている。 <意見> 地元と協議が必要。 【粗大ごみの処理状況】 <問> 処理までに1カ月近くかかる状況だが対策は。 <答> 1〜2週間の間に処理できるよう考えている。 [令和安全の会] ■やまもとけいこ 【コロナ禍の体力づくり】 <問> 高齢者の体力づくりは、引きこもりや余病対策に重要な観点。尼崎市の貯筋通帳を参考に、アウトドアでの取り組みを。 <答> 状況に応じた介護予防活動の啓発は必要。いきいき百歳体操に加え、効果的な取り組みを研究する。 【宝塚市のコロナ対策】 <問> 市内の自宅療養やホテル療養の利用状況は。 <答> 県に確認したところ、ほとんど陽性判明から2日後には療養を開始。自宅療養の希望者が増えている。 <問> 自宅療養者の往診は。 <答> 基本的には、保健所から医療機関に往診の依頼がなされる。医師会でも議論されており、往診や電話相談の実施機関も増えている。市も支援していきたい。 <意見> 本市は保健所機能がなく、コロナ禍での情報が得られない。中核市移行への再考時期に来ている。 ************************** 一般質問の動画配信を見よう ************************** 市議会では、開かれた議会を目指して、本会議の模様をインターネットでライブ配信しています。 また、開催日から1週間をめどに録画配信もしています。誌面でご紹介し切れなかった各議員の市政に対する考え方や熱い思いを、市議会ホームページからご覧ください。 ****************** 記事の訂正について ****************** 前回発行の議会報「かけはし」第251号7面上段の代表質問の記事の一部を、次のとおり訂正いたします。 (訂正前)協働のまちづくり推進条例 (訂正後)まちづくり基本条例 **************** 報告 議員の辞職 ****************  いしくらかよこ議員は、一身上の都合により、令和3年11月11日(木曜日)をもって議員辞職となりました。 【14面】 ********************************** 議会報告会に参加してみませんか? ********************************** 【6月定例会の議会報告会】 6月定例会の議会報告会は当初、8月に男女共同参画センターで開催する予定にしておりましたが、兵庫県が、まん延防止等重点措置区域に指定されましたので、会場での開催は中止させていただきました。 各委員会の報告は動画に収め、市議会のホームページを通じて配信しています。 ぜひご覧ください。   【9月の定例会の議会報告会はズームで】 9月定例会の議会報告会は、11月6日(土曜日)の午前10時からズームにより開催しました。報告会には8人の方に参加いただきました。 各常任委員会の報告の他、事前にいただいた質問にお答えしました。今回は、市議会からの報告だけではなく、初めて双方向で、当日参加の皆さまから質問を受け付ける機会を設けました。報告の資料や動画は市議会ホームページに掲載しています。 これからも、開かれた議会を目指して取り組んでまいりますので、お気づきの点等ありましたらお知らせください。ご意見お待ちしております。 【内容】 1 開会のあいさつ 2 報告会の進め方について 3 各委員会の審査概要報告   (1)総務常任委員会   (2)文教生活常任委員会   (3)産業建設常任委員会 4 事前受付した質問の回答 5 当日質問回答 6 閉会あいさつ 【事前にいただいた質問】 ■最近、新聞で電柱地中化工事が始まるとの記事を読んだ記憶がありますが、どういう計画でどの地区を進められるのか教えてください。 次回1月29日(土曜日)  詳細は、決まり次第市議会ホームページでお知らせします。 【15面】 ****************************** 「かけはし」アンケート結果報告 ****************************** 実施期間:令和3年9月1日(水曜日)~9月30日(木曜日)(回答総数:86件) 議会報「かけはし」第251号(令和3年9月1日発行)で実施しましたアンケート調査の結果をご報告します。 このたびの調査に寄せられたご意見は、市民に「開かれ・信頼され・親しまれる議会」を目指すため、今後の取り組みの参考とさせていただきます。ご協力ありがとうございました。 回答方法 ネット回答 60件(70%) FAX・持参・郵便 26件(30%) 問1 あなたの性別は 女性 45人(52%) 男性 36人(42%) 無回答 5人(6%) 問2 あなたの年齢は 80歳以上 8(9%) 60-79歳 38(44%) 40-59歳 28(33%) 18-39歳 11(13%) 18歳未満 1 問3 あなたの職業は 自営業 12(14%) 会社員 11(13%) 公務員 5(6%) 派遣社員等 15(17%) 家事専業 10(12%) 学生   3(3%) 無職  21(24%) その他 9(10%) 問4 今号の議会報「かけはし」のどのような記事に関心がありますか(複数回答可) 表紙    21(24%) 市議会構成決まる 20(23%) 6月補正予算が可決 24(28%) 代表質問  53(62%) 議案審から 18(21%) 請願・意見書 20(23%) 賛否が全員一致した議案 13(15%) 一般質問  42(49%) 議員研修・報告 9(10%) 学校現場の課題とは 42(49%) 表紙の写真 17(20%) 編集後記  8(9%) 特になし  8(9%) その他  4(5%) 問5 問4の記事を選んだ理由を教えてください 問6 議会報「かけはし」へのご意見やご要望、取り上げてほしい記事をご記入ください 問5と問6については(自由記載)での回答をいただきました。本紙面ではご紹介し切れないため、市議会ホームページにて全てのアンケート結果を公表しております。 問7 議会情報の広報手段として、どのような方法が良いと思いますか(複数回答可) 「かけはし」 65(76%) 市議会ホームページ 33(38%) フェイスブック 20(23%) エフエム宝塚 18(21%) 特になし 2(2%) その他 19(22%) 事務担当:宝塚市議会 議会事務局議事調査課 TEL0797-77-2168 【16面】 ********** 表紙の写真 ********** 市内の高等学校写真部による「かけはし」の表紙企画第5弾。 今回は、雲雀丘学園中学校・高等学校写真部から、写真とコメントをいただきました。 ※一緒に活動されている中学生の部員さんたちも頑張ってくださいました。 〈雲雀まつり〉  「やりきった!」(表紙上段右) このクラスは美女と野獣の劇を行いました。練習では音響がうまくいかなかったり、場面転換のタイミングで戸惑ったりと、不安な部分がありましたが、本番ではみんなが納得のいく劇を作り上げることができました。この写真は劇が終わった後に撮ったもので、満面の笑みから劇を心から楽しめたことがうかがえます。 「これぞJK。」(表紙上段左) 高校1年生は多くのクラスが教室で縁日などのお店を開きました。かわいらしい装飾がたくさん施されていて、その場所に行くだけで楽しくなれる空間になっていました。 「たぬき」(右写真) この写真は写真部の高校2年生で文化祭が終わった後に撮った写真です。たぬきの写真越しでもみんなの笑顔が分かる、そんな1枚です。    「影ハート」(表紙下段) 校庭が天然芝から人工芝になり、トラックもあります。水はけがよく、休み時間には多くの生徒が外で遊んでいます。また、放課後には陸上部が練習を行っています。 ***************** 12月定例会の予定  開会中 ***************** [12月] 7日(火曜日) 議会運営委員会 8日(水曜日) 一般質問 9日(木曜日) 一般質問 10日(金曜日) 一般質問 13日(月曜日) 一般質問(予備日) 14日(火曜日) 協議会+常任委員会(3) 16日(木曜日) 議会運営委員会 17日(金曜日) 本会議 20日(月曜日) 本会議(予備日) ※日程については変更する場合があります。 ◆市議会 ホームページ 会議日程や議案審査の結果等をご覧いただけます。また、本会議や委員会の会議録検索もできます。[宝塚市議会で検索] ◆インターネット中継・録画配信 本会議の模様を動画で配信しています。スマートフォン・タブレットでも視聴可能です。 ◆フェイスブック 本会議や委員会の開催日程のほか、議会報告会や意見交換会など市議会主催イベントの情報をお知らせしています。フォローをお願いします。 ◆83.5メガヘルツ FM宝塚 毎週2回(月曜日・木曜日)11時55分から5分間、市議会の話題をお届けしています。一般質問(録音)や議長インタビューなども放送しています。 ************ 傍聴のご案内 ************ 本会議や委員会は一般公開が原則ですが、現在は次のとおり感染防止対策を行っております。 ※傍聴の際はマスク着用、検温、手指消毒等をお願いします。 ■本会議 議場では、傍聴席を半数程度に制限しています。できる限り、インターネット中継をご利用ください。 ■委員会 緊急事態宣言中、まん延防止等重点措置区域に指定中は、傍聴をお断りすることがあります。 また、委員会を議場で開催する場合もあります。 お問合わせは議会事務局へ。 ■手話通訳・要約筆記 ご希望の方は、障碍(がい)福祉課へ。 FAX0797‐72‐8086 ******** 編集後記 ******** ◆18歳以上の皆さんが選挙権ができたので、市議会の事をもっと知って貰おうと市内の高校写真部の協力を得て、「かけはし」の表紙を飾ってもらいました。 議会も気軽にのぞいて頂き、オピニオンリーダーとしてのたからっ子たちが創る、未来の宝塚を期待しています。(山本) ◆市議会ではコロナ禍においても議会のこと市政のことを市民の皆さまに分かりやすくお伝えできるよう、オンラインや録画配信などを通じて議会報告会を開催してきました。今回14面にその模様をまとめました。今後も開かれた議会を目指し、情報発信に努めていきます。(横田)   ※次号は、令和4年2月1日発行予定です。