第253号 令和4年(2022年)2月1日(火曜日) 編集発行 宝塚市議会 *宝塚市議会報かけはしテキスト版は、宝塚市議会報かけはしの写真や画像、一部表グラフなどを省いてテキスト形式で編集しています。 文書読み上げソフトによっては、正しく読み上げできないこともあります。 誌面へのご意見やご感想は、議会事務局までお気軽にお寄せください。 宝塚市議会事務局 〒665-8665 宝塚市東洋町1番1号 電話 0797-77-2168(直通) ファックス 0797-74-6902 【1面】 ○特集記事 ・令和2年度一般会計・特別会計決算を認定(2、3面)  ・議会図書室を紹介します(13面) ・高校生フォトグラファーが誌面作りで大活躍!(14、15面) ○12月定例会概要(4面から) 【2~3面】 *************************************** 令和2年度一般会計・特別会計決算を認定 ***************************************  市長から、令和2年度の一般会計および特別会計の決算認定について、計15件の議案が提出され、令和3年10月4日の本会議に上程されました。  本市議会は、12人の委員で構成する決算特別委員会を同日に設置。10月21日から28日にかけて委員会を開催し(最終日には全体を通しての総括質疑を実施)、令和2年度の予算がどのように執行されたか、幅広い視点から慎重に審査を行いました。  委員会審査の結果、一般会計の決算認定について、委員会では賛成少数で不認定となりましたが、11月11日の本会議では賛成多数で認定しました。また、その他14件の決算議案については、委員会・本会議ともに全員一致で認定しました。  市議会が決算審査で指摘した事項等は市で精査され、次年度の予算や市政運営に反映されていきます。 ■一般会計(歳出)目的別構成比 総務費 30.6% 民生費 35.2% 衛生費7.8% 労働費 0.1% 農林業費0.3% 商工費 0.8% 土木費 6.2% 消防費 2.6% 教育費 8.5% 公債費 7.3% 諸支出費 0.2% 議会費 0.4% ■各会計別決算概要および審議結果 [一般会計] 賛成多数認定 歳入決算額 1055億9159万円 歳出決算額 1036億1479万6千円 対前年度比率(歳出) 129.91% 実質収支 15億1339万円 単年度収支 10億1273万7千円 地方債残高 707億7272万3千円 基金残高 107億9295万4千円 [特別会計]  <国民健康保険事業費> 全員一致認定 歳入決算額 226億4811万7千円 歳出決算額 220億5425万7千円 対前年度比率(歳出) 98.12% 実質収支 5億9386万円 単年度収支 1億2968万8千円 地方債残高 0円 基金残高 11億316万9千円 <国民健康保険診療施設費> 全員一致認定 歳入決算額 1億717万8千円 歳出決算額 1億717万8千円 対前年度比率(歳出) 107.28% 実質収支 0円 単年度収支 0円 地方債残高 0円 基金残高 0円 <介護保険事業費> 全員一致認定 歳入決算額 214億9694万1千円 歳出決算額 207億2752万円 対前年度比率(歳出) 103.59% 実質収支 7億6942万1千円 単年度収支 3億6435万5千円 地方債残高 0円 基金残高 18億3965万3千円 <後期高齢者医療事業費> 全員一致認定 歳入決算額 45億9520万円 歳出決算額 44億4668万3千円 対前年度比率(歳出) 106.07% 実質収支 1億4851万7千円 単年度収支 1280万1千円 地方債残高 0円 基金残高 0円 <財産区(9件)> 全員一致認定 歳入決算額 2億8630万5千円 歳出決算額 2億1204万4千円 対前年度比率(歳出) 240.57% 実質収支 7426万1千円 単年度収支 3883万8千円 地方債残高 0円 基金残高 0円 <宝塚市営霊園事業費> 全員一致認定 歳入決算額 1億9089万4千円 歳出決算額 1億9089万4千円 対前年度比率(歳出) 98.13% 実質収支 0円 単年度収支 0円 地方債残高 18億2639万円 基金残高 4億8300万9千円 [計] 歳入決算額 1549億1622万5千円 歳出決算額 1513億5337万2千円 実質収支 30億9944万9千円 単年度収支 15億5841万9千円 地方債残高 725億9911万3千円 基金残高 142億1878万5千円 ※ 実質収支 歳入歳出の差引額から翌年度へ繰り越すべき財源を控除した額 ※ 単年度収支 当該年度の実質収支から前年度の実質収支を差し引いた額 ※ 令和2年度より農業共済事業費を削除したため、全体での前年度比率は記載しておりません ◆委員会での主な質疑 一般会計 [総務費]  <問い> インターネットを情報源とする需要が高まっている中、市ホームページの活用が紙媒体の広報誌よりも低いことについて、市はどう考えるか。  <答>  インターネットの普及率が高いにもかかわらず市ホームページの活用実績が伸びていないことは真摯に受け止め、今後改善していかないといけないと考えている。 [民生費]  <問い> ひとり親家庭生活学習支援事業について、対象者の中学2年生および3年生の計276人中、参加人数が111人。この捕捉率をどう捉えているのか。また、事業開始後の課題と今後の方向性は。  <答>  事業の応募率が令和元年度34.1%、令和2年度39.9%と、潜在的需要はかなりあると考えている。コロナ禍で外出を危惧する保護者もおり、今後は学習支援アプリなども検討が必要と考えている。 [商工費]  <問い> 令和2年度に行った観光活性化キャンペーン事業の評価は。  <答>  緊急事態宣言が出たことにより途中でストップし、利用実績は4669組、達成率は46.7%。事業効果は半分にとどまったが、市内の魅力的な商品を多くの人に知ってもらうきっかけになったと評価している。 [教育費]  <問い> これまでにいじめ問題や教員の不祥事など、さまざまな出来事があった。 令和元年度分の決算特別委員会でも多くの指摘を行ったが、教育委員会として変化はあるのか。  <答>  従来の、教員の希望と納得を得た上での人事を廃止し、管理職の負担軽減措置、職員会議の正常化など各種改革を行ってきた。教頭の管理職試験受験者数の増、いじめの認知件数の増など、教員の意識改革が現れてきたと考えている。 [歳入]  <問い> 市債残高の中に阪神・淡路大震災に関連する事業によるものが約75億円も残っているが、どのような事業か。  <答>  震災当時の復旧だけでなく、公営住宅や市街地の再開発、区画整理および道路整備など、復興に関する事業が多く含まれている。 特別会計 [国民健康保険事業費]  <問い> 国民健康保険加入世帯の約73%が所得200万円以下で、令和2年度の1世帯当たりの平均保険税額は16万904円。減免制度が強く求められると考えるが、市の考えは。  <答>  納税通知書発送時にチラシを同封し、ホームページでも減免制度についての周知を行っている。 ◆総括質疑  <問い> 令和2年度の不用額は、一般会計と特別会計合わせて76億6934万円。決算見込みを正確に把握し補正予算で不用額を精査すれば、何らかの行政サービスの向上に活用できたのではないか。  <答>  新型コロナの影響もあり、例年と違って補正対応が難しかった。今後は予算管理にしっかり努めていきたい。  <問い> 観光プロムナードの景観は、宝塚大橋が造られた時代から、ヨーロッパの町並みをイメージして一つ一つつくり育ててきたもの。宝塚大橋整備の、宝塚市と兵庫県の協議の進捗状況は。  <答>  修景への配慮と快適な歩道空間を両立する整備計画を策定する方針であり、景観に関するコンサルタントと県および市で協議を行っている。  <問い> 本市は2015年、平成27年11月に性的マイノリティに寄り添うまちづくりの取り組みを標榜し、いち早く動いてきたが、選挙の投票時に配慮の足りない事件が起きた。その後の対処の仕方は。  <答>  二度と起きないよう、庁内で周知徹底を図った。差別事案については、その都度周知を図り、職員研修に生かしていきたいと考えている。 ◆委員会での討論 一般会計決算に係る 討論1 (反対)  令和2年度の黒字決算は、国や県からの臨時交付金、補助金などによるもの。今後、これまでのやり方などの見直し、上乗せ横出し事業や人件費などを含む既存事業をゼロベースで見直していくなど、全庁挙げての取り組みが必要である。しかし、着実な改善に対するロードマップが見受けられないなど、厳しい状況を乗り越えていく組織マネジメントができていない。 討論2(賛成)  令和2年度は新型コロナという思いがけない事態に直面した年であり、社会保障、医療の充実がいかに大切かということが分かった年だった。市立病院は、新型コロナ患者を受け入れて救える命を救うという公立病院としての在り方を明確にし、市は、ひとり親家庭や市内事業者への支援など、市民目線での市政運営ができていた。今後も、市民の命と暮らしを最優先とした市政運営を望む。 討論3(反対)  (1)さまざまな施策展開を図ってきたが評価できる成果がない。(2)行政マネジメントシステムの効果的運用ができていない。(3)公共施設の老朽化対策が進んでいない。(4)市立病院はいまだに収支改善ができず、厳密に法を適用すると破綻状態。(5)教育問題は議会からの指摘を受けてようやく解決に向けて動き出したところ。  以上、根本である組織の部分で、仕事の進め方や考え方、仕組みなどが前進していない。 ■本会議での賛否 議決日 令和3年11月11日 賛成 いわさまさし、えばらかずあき、おおしまときこ、かわぐちじゅん、きたのさとこ、きたやまてるあき、たなかこう、たぶちしずこ、てらもとさなえ、となきまさかつ、なかのただし、ふじおかかずえ、よこたまさのり 反対 あさたにあき、いけだみつたか、いしくらかよこ、いばさとし、おおかわひろゆき、くわはらけんざぶろう、たなかだいしろう、とみかわこうたろう、むらまつあんな、やまもとけいこ 欠席 かじかわみさお (五十音順) ※みやけこうじ議長の裁決について  過半数議決の場合、議員には賛成・反対の表決権がありますが、議長には表決権がありません。ただし、表決において賛成・反対が同数、つまり「可否同数」になった場合、議長には可決か否決かを決定する裁決権が認められています。 ※いしくらかよこ議員は、一般会計・特別会計決算の議決後、令和3年11月11日をもって議員を辞職しています。 ■決算特別委員会委員 おおしまときこ委員長、いばさとし副委員長、委員 いけだみつたか、おおかわひろゆき、かわぐちじゅん、きたのさとこ、くわはらけんざぶろう、たなかこう、たなかだいしろう、なかのただし、やまもとけいこ、よこたまさのり 【4面】 *********************** 12月定例会の議案審議 ***********************  12月定例会では市長から提出された議案37件について審議しました。 提出された議案は一部を除き、3つの常任委員会(総務・文教生活・産業建設)に付託し、慎重に審査しました。  ここでは、各常任委員会で審査された主な議案審議の概要を報告します。  なお、閉会中の継続審査としていた決算議案15件については、2~3面で報告しています。 市長提出議案37件 ◆常任委員会への主な付託議案 総務常任委員会 ■議案第123号(5面上段)  令和3年度宝塚市一般会計補正予算(第10号) ■議案第139号(5面下段)  宝塚市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について など6件 文教生活常任委員会 ■議案第128号(6面上段)  令和3年度宝塚市病院事業会計補正予算(第4号) ■議案第130号(6面中段)  宝塚市立口腔保健センター条例の一部を改正する条例の制定について ■議案第134号(6面下段)  公の施設(宝塚市立宝塚自然の家)の指定管理者の指定について など5件 産業建設常任委員会 ■議案第132号(7面上段)  宝塚市建築事務及び住宅事務手数料条例の一部を改正する条例の制定について ■議案第133号(7面中段)  工事請負契約(都市計画道路荒地西山線道路新設改良工事(その2))の変更について ■議案第135号(7面下段)  公の施設(宝塚市立長谷牡丹園)の指定管理者の指定について など5件 【5面】 ◆自立支援事業などの予算を増額補正[全員一致可決] 概要 ■令和3年度宝塚市一般会計補正予算(第10号) 令和3年度一般会計の歳入歳出予算を21億7760万4千円増額するものです。歳入予算では子ども施策に対する寄付金などを増額、歳出予算では自立支援事業や中学校行事振興事業、新型コロナワクチン関連事業などを増額するものです。 主な審議内容 <問い> 同じ市内の公立中学校において、修学旅行の行き先、旅行の質、保護者の負担などが違うのは不公平では。 <答>  企画した内容に応じて多少差異があるのはやむを得ないと考える。 <問い> 新型コロナ感染拡大により影響を受けた地域経済等の支援のために寄せられた寄付金を基金に積み立てるとのことだが具体的な使途は。 <答>  今後の状況を見ながらどういう事業に充てるのかを決めていきたい。 <問い> 新型コロナワクチン接種健康被害救済給付金について、申請者に給付される医療費および医療手当の算定基準は。 <答>  医療費については、健康保険の3割の自己負担分が請求され、申請者に補填される。医療手当については定額給付となっている。 <問い> 障害福祉サービス費給付費や障害児通所給付費の実績を見ると、就労支援B型や放課後等デイサービスの伸びが大きい。本市における傾向は。また、放課後等デイサービスの施設数や利用日数が全国的に増えているが、本市の状況は。 <答>  就労支援A型およびB型の利用者は本市でも増えていく傾向である。また、放課後等デイサービスは市内においては総量規制で新規開設を認めていないが、市外では規制がないため、利用者が増えている。 ◆会計年度任用職員の報酬単価を改正[全員一致可決] 概要 ■宝塚市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について 日額または時間額で報酬を定める会計年度任用職員の報酬について、県内の最低賃金の上昇や制度移行時の経過措置期間終了に伴い、日額単価の引き上げや期末手当の支給に関して所要の整備を行うため、条例の一部を改正するものです。 主な審議内容 <問い> 今回の改正で年収が上がる職員と下がる職員がいる。下がる職員の期末手当の期間率を上げることはできないか。 <答>  経験年数等の区分によって増額のバランスは欠くが、全ての職種について年収でマイナスが出ないよう期間率を設定することは可能。 <問い> 年収が下がる職員数をゼロにした場合、影響額の総額は。 <答>  年間で約800万円と見込んでいる。 <問い> 会計年度任用職員制度の趣旨は自治体間で報酬に差が出ないようにするもの。経過措置の部分に当たる現行制度の期末手当の支給基準は、宝塚市の場合、他市と比べて高かったということではないか。 <答>  期末手当の支給がある市、支給がない市の両方あり、本市は支給している。単純に比較しにくいが、本市と同様に支給している近隣市との均衡は取れていると考えている。 【6面】 ◆病院事業収益および費用の予定額をそれぞれ2億円余減額[全員一致可決] 概要 ■令和3年度宝塚市病院事業会計補正予算(第4号) 新型コロナウイルス感染症拡大の影響による上半期の入院・外来患者の減少および職員数の変動並びに執行見込み額の減少による減額と、新型コロナウイルス感染症対策関連補助金の受け入れによる増額により、補正予算を計上するものです。 主な審議内容 <問い> 業務量の減や医師の確保が予定どおり進んでいないことについては、特に大きな影響はなく想定内であったのか。 <答>  それほど診療に大きく影響を及ぼしていない。 <問い> 救急医療センターを利用したコロナ専用病棟は、今後どのように運用していくのか。 <答>  国家レベルで感染フェーズが見直され、薬剤等の開発もあれば従来の機能を回復する可能性もあるが、まだ具体的には考えていない。 ◆歯科応急診療所が市立健康センター建物内に移転[全員一致可決] 概要 ■宝塚市立口腔保健センター条例の一部を改正する条例の制定について 建物の老朽化が著しく、耐震性が低い市立口腔保健センターにある歯科応急診療所が、令和4年4月1日から健康センター建物内に移転することに伴い、名称を歯科診療所に変更するなど所要の整備を行うため、条例の一部を改正するものです。 主な審議内容 <問い> 口腔保健や歯科の予防啓発で、現在考えていることは。 <答>  口腔保健を推進することによる全身の健康の維持は非常に重要。年代に応じた課題に対応した啓発が必要だと考えている。 <問い> 口腔保健相談センターの移転先や口腔保健行政への市の見解は。 <答>  口腔保健を推進する上で、相談や啓発、在宅治療等の必要性は認識。移転先については民間施設も含めて、早期に検討を進めていきたい。 ◆市立宝塚自然の家の指定管理者が決まる[全員一致可決] 概要 ■公の施設(宝塚市立宝塚自然の家)の指定管理者の指定について 現在休所中の宝塚自然の家を再開するに当たり、指定管理者として一般社団法人宝塚にしたに里山ラボを指定するものです。 指定期間は、令和4年4月1日から令和7年3月31日までです。 主な審議内容 <問い> 周辺の施設や住民と連携を取りながら西谷の活性化への寄与を期待しているという思いは、選定された団体にどう伝わっているか。 <答>  選定団体は連携等について十分認識し、積極的に提案している。市も協力し取り組みたい。 <問い> 来場目標数や施設の特徴を明確にすべきでは。 <答>  利用人数の目標は1万人。自然体験の機会を提供し、観光農業施設等と連携し、地域を活性化していきたい。 【7面】 ◆宝塚市建築事務および住宅事務手数料条例の一部を改正[全員一致可決] 概要 ■宝塚市建築事務及び住宅事務手数料条例の一部を改正する条例の制定について 長期優良住宅とは、数世代にわたり住み続けることができる質の高い住宅のことです。長期優良住宅の認定を受けることで、税制優遇措置(所得税等)があります。今回はその認定手続の見直しに伴い、条例の一部を改正するものです。 主な審議内容 <問い> 市は積極的にこの制度を進めたいのか、それとも申請があれば受ける考えか。 <答>  今は窓口やホームページでPRしている程度だが、より住宅の長寿命化を推進していきたいと考えている。 <問い> 長期優良住宅の認定について、市内の新築件数に対しての比率は。 <答>  大体30%から40%で推移している。 ◆荒地西山線の道路工事費用をひび割れ防止対策等のため増額[全員一致可決] 概要 ■工事請負契約(都市計画道路荒地西山線道路新設改良工事(その2))の変更について 全て汚染土として処理する予定だった現場発生土を、汚染土と一般土砂に区別した処理に変更することで減額する一方、ひび割れ防止対策等を追加するため、契約金額を1158万5200円増額し、4億4247万7200円に変更するものです。 主な審議内容 <問い> ひび割れの発生等、予見できるものを、予算段階で項目化することは可能か。 <答>  発注時点では金額が分からず、設計書に表現するのは難しい。工事の発注の仕方は、今後の検討課題としたい。 <問い> 地域への工事の説明は。 <答>  工事の節目ごとに説明会を開催し、月間工程表を毎月配布している。現在は新型コロナにより、一時的に説明会を休止しているが、再開に向け協議をしている。 ◆市立長谷牡丹園の指定管理者が決まる[全員一致可決] 概要 ■公の施設(宝塚市立長谷牡丹園)の指定管理者の指定について 令和4年4月1日から令和9年3月31日までの間の指定管理者として、特定非営利活動法人西谷仕事人を指定するものです。西谷仕事人は地域社会づくりに寄与することを目的に、市民交流促進事業や里山活用保全事業を行っています。 主な審議内容 <問い> ボタン育成の引き継ぎはできるのか。 <答>  専門講師の派遣を受けて、勉強会を実施する。市も開園までにできる範囲で支援していきたいと考えている。 <問い> 開園時期についてはどう考えているのか。 <答>  花を見てもらえる期間はボタンとシャクヤクを合わせても、4月下旬から5月下旬だが、西谷仕事人からは、それ以外の時期にもイベントを行い、集客を図る提案をもらっている。 【8面】 ************************************* その他の賛否が全員一致した議案等 ************************************* 令和3年度宝塚市特別会計国民健康保険事業費補正予算(第3号) [可決] 令和3年度宝塚市特別会計国民健康保険診療施設費補正予算(第2号) [可決] 令和3年度宝塚市特別会計介護保険事業費補正予算(第3号) [可決] 令和3年度宝塚市特別会計後期高齢者医療事業費補正予算(第1号) [可決] 宝塚市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について [可決] 宝塚市立宝塚自然の家条例の一部を改正する条例の制定について [可決] 市道路線の認定について(2件) [可決] 令和3年度宝塚市一般会計補正予算(第9号) [可決] 令和3年度宝塚市一般会計補正予算(第11号) [可決] 人権擁護委員の候補者推薦につき意見を求めることについて(4件) [適任] ◆その他の結果 ※地方公共団体の予算執行と財政運営の信頼性向上を求める陳情は、総務常任委員会で審査しましたが、結論を得ずとなりました。 ※コロナ禍のもと、児童・生徒の健康で衛生的な生活を保障し、人権が守られるために、生理用品を必要とする人に無償提供することを求める陳情は、文教生活常任委員会で審査し、趣旨採択されました。 ************************************* 所管事務調査報告 文教生活常任委員会 *************************************  令和3年12月16日、文教生活常任委員会において、全国学力・学習状況調査の結果概要について所管事務調査を行いました。  全国学力・学習状況調査の結果については、例年公表していましたが、令和3年度から公表内容が変更されたため、改めて説明を受け、質疑を行いました。  主な変更点は、平均正答率の公表に合わせて、質問紙調査結果について、抜粋して詳細な内容を公表したものです。結果概要の公表は、本市の今後のよりよい教育に生かすことを目的としています。 ◆主な質疑  <問い> 全国平均を下回る部分もあるが、全国平均が低い部分は宝塚市も低く、高い部分は宝塚市も高い。そこから見えたものは何か。  <答>  全国平均と比較して良しあしを示すものではなく、その傾向から、学校や地域がどう取り組んでいくのか、それぞれが考えていくものと考えている。  <問い> 平均正答率における宝塚市の点数の傾向は、平均に近いところに多いのか、差があるのか。  <答>  幾つかの学校で二つの山ができる傾向が見られた。  <問い> 地域の行事への出席に対する数値は評価しづらい。地域連携も視野に入れて評価分析するのか。  <答>  地域で生きていく気持ちを醸成し、学校は地域の中にあるという視点を持った取り組みを進めるよう、教育委員会からそれぞれの学校に発信していきたい。 ◆主な意見 •不参加の児童生徒への対応を •概要版ではなく、調査項目全ての公表を •学校に任せるだけでなく、教育委員会として結果のフォローを 教育委員会の今後の取り組みに、市議会も注視していきます。   ◆公表内容の変更点 平均正答率の公表 宝塚市の状況 (1) 強化に関する調査結果 <小学校6年生> 国語 平均正解率 宝塚市65.0% 兵庫県64.0% 全国64.7% 算数 平均正解率 宝塚市73.0% 兵庫県71.0% 全国70.2% <中学3年生>  国語 平均正解率 宝塚市66.0% 兵庫県64.0% 全国64.6% 数学 平均正解率 宝塚市63.0% 兵庫県58.0% 全国57.2% (2)全国平均と比較した宝塚市全体の傾向 ※全国平均を100として比較し、【95以下:課題あり 95~105:おおむね良好 105以上:良好】としたもの。 <小学校6年生> 国語 おおむね良好 算数 おおむね良好 <中学3年生> 国語 おおむね良好 数学 良好  ◆質問紙調査の詳細な結果 規範意識・自己有用感等 学校は楽しいと実感している児童生徒の割合は比較的多いが、地域や社会ともかかわることで夢や目標を持たせることが必要である。 <小学校6年生> 人が困っているときは、進んで助けていますか 宝塚市86.6% 全国88.7% いじめは、どんな理由があってもいけないことだと思いますか 宝塚市97.1% 全国96.8% 人の役に立つ人間になりたいと思いますか 宝塚市95.6% 全国95.5% 自分には、よいところがあると思いますか 宝塚市76.6% 全国76.9% 将来の夢や目標を持っていますか 宝塚市76.8% 全国80.3% 学校に行くのは楽しいと思いますか 宝塚市88.3% 全国83.4% 今住んでいる地域の行事に参加していますか 宝塚市45.0% 全国58.1% 地域や社会をよくするために何をすべきかを考えることがありますか 宝塚市46.0% 全国52.4% <中学3年生> 人が困っているときは、進んで助けていますか 宝塚市87.1% 全国88.5% いじめは、どんな理由があってもいけないことだと思いますか 宝塚市95.8% 全国95.9% 人の役に立つ人間になりたいと思いますか 宝塚市94.4% 全国95.0% 自分には、よいところがあると思いますか 宝塚市74.4% 全国76.2% 将来の夢や目標を持っていますか 宝塚市64.2% 全国68.6% 学校に行くのは楽しいと思いますか 宝塚市82.1% 全国81.1% 今住んでいる地域の行事に参加していますか 宝塚市30.7% 全国43.7% 地域や社会をよくするために何をすべきかを考えることがありますか 宝塚市36.2% 全国43.8% 【9面】 ********* 一般質問 *********  一般質問とは、各議員が市政全般のさまざまな課題を積極的に取り上げ、それぞれの観点から、市の考え方や、取組姿勢、今後の方向性などを問いただすものです。  通常の一般質問は、1人当たり90分を上限に実施していますが、12月定例会では、新型コロナ感染防止のため、時間を短縮し、1人当たり50分を上限に、3日間かけて実施しました。  今回一般質問をした21人の議員について、内容の全てをご紹介することはできませんが、その要旨を掲載します。 [たからづか真政会] ■おおかわひろゆき 【デジタル・データ基盤を強化するために】  <問い> データ活用における行財政経営をどう描くのか。  <答>  データを根拠とし、成果を出せる経営プロセスへの変革が必要と考える。  <問い> 良質で大量のデータはイノベーションにつながる。行政データは資産では。  <答>  資産になると認識。データマネジメントは組織で取り組む必要がある。  <問い> 成功体験をモデルケースにして取り組んでは。  <答>  昨年度、民間と連携し、窓口の混雑予測や利用者ニーズ把握の実証実験を行った。現場からは、データ利活用の重要性を実感できたとの声があり、他の部署でも取り組んでいきたい。  <問い> 民間と具体的に事業を行うには、リスク分担等のスキーム作りが必要では。  <答>  一律のルールは難しいが、留意すべき原則等は事前に必要だと考えている。 [公明党議員団] ■えばらかずあき 【市人口20万を割る予測を受けての生き残り対策】  <問い> 独身結婚希望者の合同お見合い実施の検討を。  <答>  人口増につながる取り組みである。包括連携協定を結ぶ企業等との連携など、実施の主体や手法も含めて検討していく。  <問い> 国の結婚新生活支援事業を本市でも実施しては。  <答>  ターゲットや効果的な支援について図りながら、制度を検討していきたい。  <問い> 医療費無償化を高校生まで拡大すべきでは。  <答>  県内18市町で実施済。制度充実の必要性は認識するが、厳しい財政状況を勘案し慎重に検討していく。  <問い> ロングスライダーやスケボー等で遊べる魅力的な公園を検討すべきでは。  <答>  今後策定予定の(仮称)宝塚市パークマネジメント計画の中で、地域と対話し、魅力的で特色ある公園造りの検討を行う。 [ともに生きる市民の会] ■かじかわみさお 【ごみのない清潔なまちに】  <問い> 宝塚を美しくする市民運動は自治会の取り組みと思う人が多いのでは。  <答>  より多くの市民参加を目指し、広報への掲載を中心にさらに啓発に努める。  <問い> ごみ出しルールを守らない市民への対策は。  <答>  ハンドブックやホームページでルールを周知し、間違いごみには啓発シールを貼っているが、地域でも声掛けなどお願いしたい。 【会計年度任用職員制度の問題点】  <問い> 過去の労使合意で支給していた嘱託職員の退職割増報酬等がなくなるのは制度趣旨に反するのでは。  <答>  適正な任用と勤務条件の確保が制度の趣旨。国のマニュアルで支給しないこととされた割増報酬は、段階的に廃止する。  <意見> 労使が積み上げてきた結果を尊重し、今後の誠実な交渉をお願いする。 [公明党議員団] ■なかのただし 【奨学金の返済支援】  <問い> 県内12市が貸与型奨学金の返済支援制度を導入。本市も導入すべきでは。  <答>  支援の在り方を総合的に考え、本制度についても検討していきたい。 【地域公共交通】  <問い> グリーンスローモビリティ(時速20キロメートル未満で公道を走ることができる電動車を活用した小さな移動サービス)など、道路政策を前に進めるためには、縦割りをなくした部署の新設が必要では。  <答>  体制の強化については検討したい。 【私道補修】  <問い> 個人や開発業者などが管理する私道について、補修が必要だが補助制度の申請が少ない。補助率を上げることを考えてはどうか。  <答>  他市の事例も参考にしながら考えていきたい。  <意見> 前向きな姿勢が市民の希望になると確信する。 [市民ネット宝塚] ■てらもとさなえ 【香害と化学物質過敏症】  <問い> 柔軟剤や消臭除菌スプレー等の香り製品が引き金で発症する人が増加。消費者庁ほか5省庁連名の啓発ポスターが作成されたが、本市の学校園や公共施設での香料自粛の取り組みは。  <答>  理解促進に向け、同ポスターを掲示し、市ホームページや広報たからづかで積極的な発信に努める。  <意見> 人権教育等で取り上げると言ったが不十分。しっかりと取り組みを。 【人とペットの災害対策】  <問い> 国が推奨する同行避難の、体制やルール作りは。  <答>  地域防災計画と避難所運営マニュアルに定め、市ホームページ等で啓発。獣医師会等と連携を進める。  <問い> 同伴避難の協定を締結したゴルフ場との調整は。  <答>  課題を協議していく。  <意見> 人の命と生活環境を守るための取り組みだと、理解しなければならない。 【10面】 [ともに生きる市民の会] ■おおしまときこ  【新型コロナウイルス感染症で注意すべき事案】  <問い> コロナ後遺症に苦しむ労働者への支援は。  <答>  労災申請も可能であることを労働基準監督署とも協議しながら、周知方法を検討していきたい。  <意見> 広報等に後遺症の説明や相談先等の掲載を。  <問い> 国は、ワクチン接種記録を本人の同意がなくても自治体間で共有できるとしている。本市の考えは。  <答>  命の保護等限定的に認められると考えており本人の同意を得て行っている。 【国で見直し案が提案されている障がい者グループホームの制度再編について】  <問い> 再編による影響は。  <答>  現在、厚生労働省の審議会で議論している段階。国の動向を注視していく。  <意見> 福祉の本来の目的は当事者の意思決定支援をすること。障害当事者や現場の声を聴いてほしい。 [たからづか真政会] ■とみかわこうたろう 【市花ダリア】  <問い> 市の花に選定されたが市民の反響は。  <答>  マスコミに取り上げられることも多く、宝塚ダリア園の来場者数も増加。  <意見> 今後もPRが必要。市としてサポートを。 【ため池の管理と安全性】  <問い> 県作成のハザードマップと市防災マップとのリンクが必要ではないか。  <答>  次回の紙版防災マップ更新時に工夫を加えたい。  <問い> 危機的な大雨時、ため池管理者との連携は。  <答>  県より水位低下を求める通知があれば各管理者に連絡する体制としている。  <意見> 体制を整え、リスク管理していただきたい。  <問い> 定期的な点検状況は。  <答>  県とともに定期点検を行い、ため池の変状を調べ、状況に応じ管理者に指導助言を行っている。  <意見> 改修は危機管理につながる。公的支援を。 [日本共産党宝塚市会議員団] ■よこたまさのり 【誰もが安心して暮らせるために】  <問い> 施設における障がい者への虐待は今年度も全国的に見られ、閉鎖性の高い施設の構造的問題を指摘する声もある。虐待事案をなくしていくために、行政ができる取り組みは。  <答>  改善に向けた対応に努め、虐待の未然防止を目的とした啓発活動の継続と、虐待防止委員会の設置など事業所に義務化された取り組みの適切な実施を支援。  <意見> 虐待防止委員会の構成は、事業所の管理者が参加すればよく、しかも最低人数の設定もない。施設内で完結させるのは危険ではないか。行政の目、小さな権利侵害も見逃さず、適切な現場への助言・指導を。  <問い> 障害者虐待防止法を関係者だけでなく広く市民の皆さんに知っていただくための研修会の開催は。  <答>  検討していきたい。 [たからづか真政会] ■くわはらけんざぶろう 【北朝鮮による拉致問題】  <問い> 市の拉致問題に対する見解・認識は。  <答>  拉致問題は絶対に許されるものではなく、一刻も早く解決しなければならない人権侵害問題と認識。  <問い> 市として啓発ポスターの掲示やアニメ「めぐみ」の視聴について学校側に要請してもらえるのか。  <答>  大事な人権問題の一つとして伝えていきたい。 【宝塚市教育大綱について】  <問い> 教育大綱の意義は教育行政に住民の意向をより反映させること。最新の民意で選ばれた市長の教育への思いと合致しているのか。  <答>  合致している。  <問い> 「教育をOPEN」を分かりやすく示した教育大綱を定めるべきでは。  <答>  現時点では見直しを予定していない。今後、新たな課題の発生等により齟齬が生じた場合には見直しの検討も必要と考える。 [日本維新の会宝塚市議団] ■いけだみつたか 【売布北グラウンドテニスコート北側斜面の保全】  <問い> 斜面のモルタル塗装を樹木等が突き抜けるなど、劣化が激しい。安全対策は。  <答>  指定管理者が可能な範囲で雑草を駆除している。  <問い> 指定管理の範疇を超える。市が保全すべきでは。  <答>  市が行う範疇の修繕と認識している。 【売布自由ガ丘住民の通路としての道路建設】  <問い> 売布北グラウンド南側には当初、道路を造り、下の道路と結ぶという約束事が当時の開発事業者と市の間にあったのでは。  <答>  相手方と確約書を結び、確認事項をお互いに認識しながら進めてきた。  <問い> 市道整備はするのか。  <答>  歩車分離の形で市道化を目指すが、南側の交差点改良が必須になってくる。  <意見> 災害時の避難経路確保からも進入路の整備は必要。前向きに検討を。    [市民ネット宝塚] ■きたのさとこ 【ジェンダー平等SDGsのゴールに向けて】  <問い> 世界経済フォーラムジェンダー・ギャップ指数2020で日本は主要7か国で最下位。女性管理職の登用やクオータ制の実現は。  <答>  推進の後れは経済や政治分野での順位の低さが原因。本市の女性管理職の割合は24・5%。引き続き女性活躍推進に取り組む。  <問い> 女性の年齢階級別労働力率は、1979年には25歳から34歳の就業率が下がるM字カーブだが、2019年には下がっていない。この変化をどう分析するか。  <答>  法律の施行、保育の受け皿整備や企業への女性登用の働きかけなどが離職の減につながったと考える。  <問い> コロナ禍での解雇などに苦しむ女性への支援は。  <答>  伴走型で支援する事業を開始。電話、対面やチャット相談、居場所提供やスキルアップ講座を実施。 【11面】 [令和安全の会] ■やまもとけいこ 【防災について】  <問い> 災害時要援護者支援制度における個人情報の共有について、安心して届け出してもらうための周知は。  <答>  ホームページ、広報誌、地域での出前講座による周知に加え、1月にチラシの戸別配布を考えている。  <問い> 新庁舎にできる危機管理センターの設備概要は。  <答>  災害対策本部室、無線室、備蓄倉庫、シャワー室、仮眠室を配置。停電時でも業務の継続ができるよう非常用発電設備を設ける。 【新型コロナワクチンの追加接種について】  <問い> 一般市民の追加接種の開始時期について、前倒しする状況にあるのか。  <答>  日々状況が変わるため、逐次情報を把握しながら進めていきたい。  <問い> 希望すれば交差接種は可能なのか。  <答>  可能となることを前提に準備を進めている。 [日本維新の会宝塚市議団] ■むらまつあんな 【余裕教室等の利活用】  <問い> 児童数減少に伴い発生する余裕教室について、市として有効活用基本方針や考え方を整理すべきでは。  <答>  公共財産の適正活用、市民参画の観点から重要であり、市の上位計画と整合性を図りながら検討したい。 【待機児童対策】  <問い> たからっ子「育み」プラン後期計画の目標である令和4年度までに、待機児童を解消できるめどは。  <答>  高学年を中心に待機が発生する可能性がある。  <問い> 解消できなければ目標の後ろ倒しは2度目。総括して市民に説明するのか。  <答>  待機児童対策は市民の代表も参加する子ども審議会で協議しており、達成できなかった場合の計画変更も審議会で理解を求める。  <意見> 前期計画の目標は平成31年度までだったが、当時より待機児童は増えている。真剣に取り組みを。 [無所属の会] ■たなかだいしろう 【市長のリーダーシップ】  <問い> 市長は、宝塚市の行政の全体像や深刻な状況は、十分に理解しているのか。  <答>  市長就任後早々に各部局から説明を受け、その後も随時、情報共有や意見交換を重ねている。  <意見> 市長にはもっと積極的に決算特別委員会などに出席し、謙虚に行政の仕組みや本市の深刻な現状の理解に努めていただきたい。 【市長の教育に対する姿勢】  <問い> 市長は直接教育に関与する権限を持たない。教育に対する自分の思いをどのように実現していくのか。  <答>  総合教育会議で教育政策の議論が可能になった。その機会に自分の考えを述べ、協議調整を図っていく。  <問い> 同会議の開催回数は。  <答>  今年度1回開催した。  <意見> 民意を教育行政に反映するための貴重な仕組み。定期的に開催し、教育委員会をオープンに。 [日本共産党宝塚市会議員] ■となきまさかつ 【子どもの人権】  <問い> 教育上合理的な理由がない校則が放置されてきたが、校則は子どもの尊厳と基本的人権の尊重を基本に考えることが重要。見直しの状況は。  <答>  時代に応じた校則への見直しが必要。公立中学校生徒指導連絡協議会で情報共有しながら、各学校で生徒主体に取り組んでいる。  <意見> 各学校の校則一覧を作成して比較・検証することや子どもの権利サポート委員会の協力を得るなど、子どもの権利を守る視点を含む校則の見直しを。 【平和】  <問い> 総選挙後、改憲に向けた動きが強まっている。今こそ憲法9条の大切さを、多くの市民が理解することが重要だが市の取り組みは。  <答>  平和主義は、憲法の三原則の一つで市民の権利、自由に大きく関わる。国や社会の動向を注視していく。 [令和安全の会] ■きたやまてるあき 【安全安心のまちづくり】  <問い> レッド区域に住居のある市有地5カ所の対策は。  <答>  1カ所は対策工事を実施。残りは今年度および来年度以降工事に着手予定。  <問い> 市有地・民有地が混在するレッド区域の計画は。  <答>  3カ所で住家に影響を与える可能性が判明。早期に安全対策を講じたい。  <問い> 大堀川の改修について、河床を国道交差部で2メートル、前後で1.7メートル下げる工事の概要は。  <答>  改修工事は西田川橋から国道交差部下流までを令和4年5月末までに完成、交差部は来年度の工事着手に向け設計中と県に確認。 【中山台地区における小中一貫校の導入について】  <問い> 説明会や本会議で具体的に検討すると答えてきたが、どうなっているのか。  <答>  小学校2校の統合後、速やかに取り組む。  <意見> 約束は守るように。   [日本共産党宝塚市会議員団] ■たぶちしずこ 【教育について】  <問い> さまざまな理由で生理用品の入手が困難な子どもがいる。生理用品を気兼ねなく使えるよう、保健室だけではなく、学校のトイレの個室にも置くべきでは。  <答>  管理面や衛生面を踏まえ、検討する必要がある。  <問い> 令和4年4月に宝塚自然の家が再開するが、地域活性化はどう進めるのか。  <答>  西谷地域の農業、観光施設と連携し、地域全体で活性化に取り組みたい。 【西谷地域の交通対策】  <問い> 路線バスの対策は。  <答>  路線バスの役割を整理し、他の手法の利点も踏まえ、地域と相談の上、持続可能な手法を検討したい。  <問い> バスのダイヤ等が縮小され、地域は困っている。地域が求める西谷公共交通対策会議を開くべきでは。  <答>  方向性が少し見えてきたので、地域と相談し新計画を練り上げていきたい。 【12面】 [公明党議員団] ■ふじおかかずえ 【若手職員の人材育成】  <問い> 重視する庁内横断的なグループについて考えは。  <答>  新たな編成を検討し、若手の観点を市政に生かして職員の意識を向上させる。 【教育行政】  <問い> 新任時のコンプライアンス研修が、学校教育部長の講話の中に含まれるだけでは不十分では。  <答>  管理部から講師を人選し教育公務員としての考えなど研修するよう改める。  <問い> 小中一貫教育を進める具体的な方針や計画は。  <答>  令和4年度、教育環境審議会の答申を踏まえ、基本方針を策定する予定。  <問い> コミュニティ・スクールの役割について、具体的にどのように見直すのか。  <答>  委員構成を国が示す基準に拡大し、本市の規定を要綱から規則に置き換え明確化を図りたい。  <意見> 子どもたちが主役の教育環境整備を。 [日本共産党宝塚市会議員団] ■たなかこう 【市民の「いのちとくらし」を守るために】  <問い> 奨学基金を活用した貸与型奨学金の利子補給など、学生支援を検討しては。  <答>  利子補給を実施している他市の事例も参考にしながら、検討していきたい。  <問い> 奨学金、労働雇用問題、デジタル性暴力、ハラスメント、痴漢被害、教育、ヤングケアラーなど、総合的な若者相談窓口の充実を。  <答>  総合的な相談を受けられるよう、今後も検討していきたい。  <問い> 学校健診における要治療者の受診率は。  <答>  昨年度の各健診における要治療者の専門医受診率は小学校で2割から5割、中学校で1割から3割程度と、年齢が上がるごとに低くなっている。今後、適切に治療勧告を実施し、受診率の向上に努めていく。   <意見> 要治療者が全て治療につながる取り組みを。 [日本維新の会宝塚市議団] ■いばさとし 【新型コロナ感染症】  <問い> 感染による10歳代の死亡者数は。  <答>  11月23日時点では全国で3人。  <問い> 死因の詳細は。  <答>  基礎疾患の重症化が原因と考えられているものが2名、交通事故による死亡後の検査で、感染が判明したものが1名。  <意見> 事故死等、新型コロナが死因か分からない人もいる。しっかりと調べた上で、正しい情報の把握を。 【マスクの着用】  <問い> 市内施設利用時のマスク着用要請は。  <答>  国や県の方針を踏まえ、基本的な感染対策とし、着用の協力をお願いしている。さまざまな理由で着用できない人には配慮するよう周知をしている。  <意見> 着用が実質強制になっていないか。みんなが気持ちよく公共施設を使える方法を考えてほしい [ともに生きる市民の会] ■かわぐちじゅん 【校則の見直し】  <問い> この1年での進捗は。  <答>  タイツ使用を認める、靴下等の色が選べるなど、生徒主体の見直しが進んだ。  <問い> 下着や肌着の色を限定する校則は残っているか。  <答>  まだ残る学校はある。  <意見> すぐに改善の指導を。また、合理的な説明が難しい校則は、教育委員会主体での見直しを。  <問い> 校則のホームページ公開について本市の考えは  <答>  他校の校則を知れば、自校の校則を考えるきっかけになるので、校則の公開を各学校に働きかけたい。 【化学物質過敏症(香害)への対応】  <問い> 各家庭で洗濯した給食の白衣の香りで体調が悪くなる等の相談への対応は。  <答>  衛生管理が徹底できれば、共用白衣の着用は必須ではないと回答している。  <意見> 国も香害の啓発ポスターを作成。市も周知を ******************** 議場の照明がLEDに ********************  宝塚市議会議場は、宝塚市庁舎の円筒部分(3階と4階)にあります。昭和55年(1980年)に建築家・むらのとうご氏の設計により建築されました。 市庁舎電気設備の更新に伴い、令和3年12月下旬から議場の照明をLEDに変更する工事を行っています。  一般的に、LEDは白熱電球や蛍光灯に比べて寿命が長く、消費電力も少ないため、電気代が安く経済的です。また、二酸化炭素の排出量が少なく、環境に優しいのが特徴です。 【13面】 *********************** 議会図書室を紹介します ***********************  小・中学校に学校図書館が設けられているように、議会にも図書室があるのをご存じですか?地方自治法第100条第19項に「議会は、議員の調査研究に資するため、図書室を附置し(中略)、官報、公報及び刊行物を保管して置かなければならない」と定められています。立法機関である議会が、条例の制定や行政監視を行うには、 執行部(市)から独立した情報源が必要だからです。  宝塚市議会の図書室は3階の議会フロアにあり、自治やまちづくりに関する情報を集約。  私たち市議会議員は、ここで議員活動に必要な知識を身に付けたり、国やほかの自治体の動きをウオッチしたりと、思い思いに活用しています。 ■どんな蔵書があるの?  蔵書数は約5300冊(令和3年12月31日現在)。官報・公報のほか、政治社会経済や地方財政等の白書、行政雑誌、法律や議会関係の専門書、映像資料など市議会や宝塚市に関するさまざまな記録を備えています。 ■宝塚市議会ならでは  わがまちの歴史文献も充実しています。  阪急電鉄の創始者・こばやしいちぞう氏や宝塚歌劇に関する著書、ありかわひろ氏やほそかわてんてん氏ら、市にゆかりのある作家の著書を備えているのも宝塚市ならでは。 ■ご利用に当たっては…  議会図書室は閲覧のみとなりますが、市民の皆さまにも利用していただくことができます。  ご利用に当たっては、議会事務局にお申し出ください。 【14~15面】 ***************************************** 高校生フォトグラファーが誌面作りで大活躍! *****************************************  未来を担う若い世代に、市政に関心を持ってもらおうと企画しました。市内の高等学校6校の写真部による「かけはし」の表紙は、予想以上の反響をいただきました。  ご協力をくださいました写真部の皆さま、感想を寄せてくださった皆さま、ありがとうございました。 保護者の皆さまからのお声や、若い世代に関心をもってもらう企画への評価など、寄せられた感想とご意見、写真部のアンケートの回答は、今後の誌面作りに生かしていきます。 ■写真部の皆さんにお聞きしました (1)本企画の感想をお願いします。 (2)市議会報「かけはし」の印象は?   どんな記事があったらいいですか? (3)市政・市議会への思い・ひとことを! <企画スタート!第247号(令和2年8月1日号)> 令和2年、一斉臨時休業が終わり、ようやく学校が始まりました。そして、まだ部活動もままならない中でしたが、各校にご協力いただき、企画がスタートしました。 <兵庫県立宝塚高等学校 第248号(令和2年12月1日号)> (1)どれも個性あふれる写真で、自分も負けていられないと思いました。 (2)もっと若者が興味を持てるような記事があるといいと思います。 (3)まだ知らないことが多く、よく分かりません。 <兵庫県立宝塚東高等学校 第249号(令和3年2月1日号)> (1)内容は議会のことなのに、表紙が明るい印象があるから、手に取りやすい感じがでました。 (2)少し難しい感じがあった。読みやすい記事があったらいい。 (3)福祉の補助金を増やしてほしい。 <兵庫県立宝塚西高等学校 第250号(令和3年5月1日号)> (1)どの写真もきれい。個性豊かで面白いと思 った。どれも素晴らしかった。どの学校もレベルが高く、負けていられないと思った。 (2)コラムなどを入れれば。難しい内容が多い。宝塚市のことがよく分かる。高校生でも興味を持つような記事がほしい。 (3)できることも限られていると思うが、その分、柔軟・迅速な対応を期待している。 <兵庫県立宝塚北高等学校 第251号(令和3年9月1日号)> (1)他校の学校生活の風景を見る機会というのはあまりないので、このような企画は新鮮で楽しかったです。 (2)小中学生のうちに政治に興味を持てるよう、子ども向けの分かりやすい記事を載せては。 (3)誰が自分の考えと似ているかなど、自分なりに考えて投票に行こうと思います。 <雲雀丘学園中学校・高等学校 第252号(令和3年12月1日号)> (1)自分たちの写真や学校を紹介できてよかった。部活動に刺激を与えた。表紙は目標を達成しているが、中身が難しい。 (2)市の特徴などを使ったクロスパズルを。イラストコーナーで堅苦しい印象からの脱却を。学生向けの別冊などを作っては。 (3)政治に詳しくない若者でも分かりやすい政策を。頑張って。来年までに勉強します。 <小林聖心女子学院中学校・高等学校 第253号(令和4年2月1日号)> (1)自分たちの写真を多くの人に見ていただけて嬉しい。高校生だから撮れる写真や共感できることがあったり、楽しかった。 (2)質疑応答の部分が分かりやすかった。ほっこりするエピソードを載せても。 (3)宝塚市は人と人のつながりが強く、美しい景観のまち。よりよい学校生活、充実した日々を送ることができて感謝したい。 【16面】 *********** 表紙の写真 *********** 市内の高等学校写真部による「かけはし」の表紙企画。最終回は、小林聖心女子学院中学校・高等学校写真部に飾っていただきました。 ■「かけはし」(表紙上段)  我が校を代表する場所の一つである聖堂「アンジェラスの塔」にかかっているように見える虹が、今の私たちからこれからの私たちへのかけはしとなっているように感じられました。  この議会報にぴったりな写真になりました。 ■「わたしの色」(表紙下段左)  美術部が活動している風景を撮った写真です。ありのままに自分が使いたい色を一から考え、自分の色を作り出して完成させる風景画はオリジナリティに溢れていますね。パレットは自分色でいっぱいのようです。 ■「演奏できる日を待ちわびて」(表紙下段右)  オーケストラクラブが練習をしている様子を撮影したものです。  いつも放課後には美しいメロディーが聴こえます。コロナ禍で演奏する機会が無い日々ですが、いつかの日のために心を合わせて練習しているようです。 ■「聖歌」(右写真)  わが校を特徴づける場所の一つである聖堂の中で、グリークラブが活動している風景を撮影した写真です。  20人弱のクラブではありますが、歌唱力と音が響くことにより、全員の美しい歌声が聞こえてきて、ついつい聴き入ってしまいます。 ■「広く、大きく」(左写真)  我が校の小学校の前にあり、いつも広く大きく私たちを迎えてくださる「我に来たれ像」を撮った写真です。夕方の暖かい色調の空によってイエス様がより私たちを温かく受け入れてくださっているように感じられます。 ***************** 3月定例会の予定 ***************** [2月] 9日(水曜日) 議会運営委員会 14日(月曜日)本会議(施政方針) 24日(木曜日)本会議(代表質問)、議会運営委員会 25日(金曜日)本会議(代表質問) 28日(月曜日)本会議(代表質問予備日) [3月] 1日(火曜日)総務常任委員会(1)+協議会 2日(水曜日)文教生活常任委員会(1)+協議会 3日(木曜日)産業建設常任委員会(1)+協議会 4日(金曜日)総務常任委員会(2) 7日(月曜日)文教生活常任委員会(2) 8日(火曜日)産業建設常任委員会(2) 9日(水曜日)常任委員会(2)(予備日) 11日(金曜日)、14日(月曜日)、15日(火曜日)、16日(水曜日)予算特別委員会 18日(金曜日)予算特別委員会(総括) 24日(木曜日)協議会+常任委員会(3)、予算特別委員会 25日(金曜日)議会運営委員会 28日(月曜日)本会議 29日(火曜日)本会議(予備日) ※日程については変更する場合があります。 ◆市議会 ホームページ  会議日程や議案審査の結果等をご覧いただけます。また、本会議や委員会の会議録検索もできます。[宝塚市議会で検索] ◆インターネット中継・録画配信  本会議の模様を動画で配信しています。スマートフォン・タブレットでも視聴可能です。 ◆フェイスブック  本会議や委員会の開催日程のほか、議会報告会や意見交換会など市議会主催イベントの情報をお知らせしています。フォローをお願いします。 ◆83.5メガヘルツ FM宝塚  毎週2回(月曜日・木曜日)11時55分から5分間、市議会の話題をお届けしています。一般質問(録音)や議長インタビューなども放送しています。 ************* 傍聴のご案内 *************  本会議や委員会は一般公開が原則ですが、現在は、次のとおり感染防止対策を行っております。 ※傍聴の際はマスク着用、検温、手指消毒等をお願いします。 ■本会議  議場では、傍聴席を半数程度に制限しています。できる限り、インターネット中継をご利用ください。 ■委員会  緊急事態宣言中、まん延防止等重点措置区域に指定中は、傍聴をお断りすることがあります。  また、委員会を議場で開催する場合もあります。  お問い合わせは議会事務局へ。 ■手話通訳・要約筆記  ご希望の方は、障碍(がい)福祉課へ。 ファックス0797‐72‐8086 ********* 編集後記 ********* ◆昨年はコロナ禍での自粛生活が長引き、市民の皆さまも重い空気の中で過ごされたことと存じます。そんな時期だからこそ、明るい気持ちになっていただきたいという思いで取り組んだ市内の高校生「写真部」による表紙も今回で最終回。若い力って素晴らしいですね。(いわさ) ◆昨年度から始まった市内高校の写真部による表紙も、今号で最終回になります。コロナ禍でも工夫して毎日を楽しんでいる様子、マスク越しから伝わってくる充実した表情に、私も元気をもらえました。幅広い世代に関心を持ってもらえる誌面作りに、引き続き取り組んでいきます。(かわぐち)   ※次号は、令和4年5月1日発行予定です。