《宝塚市議会報かけはしテキスト版》 第266号 令和7年(2025年) 1月1日(水曜日) 編集発行宝塚市議会 宝塚市議会報かけはしテキスト版は、宝塚市議会報かけはしの写真や画像、一部表グラフなどを省いてテキスト形式で編集しています。 文書読み上げソフトによっては、正しく読み上げできないこともあります。 誌面へのご意見やご感想は、議会事務局までお気軽にお寄せください。 宝塚市議会事務局 〒665-8665 宝塚市東洋町1番1号 電話 0797-77-2168(直通) ファックス 0797-74-6902 【1面】 賀正 市議会70周年記念臨時号 ○宝塚市議会検定に挑戦!2〜3面 ○まちの声を聞きました4〜5面 ○70周年記念シンポジウム6〜9面 ○70周年記念意見交換会10〜11面 ○宝塚市と市議会の70年12〜13面 ○議会基本条例制定から14年14〜15面 ■てづかおさむ記念館前にある平和モニュメント「火の鳥」の台座部分に埋設されていて、30年ぶりに開封されたものは何? (A)てづかおさむの手紙 (B)千両箱 (C)タイムカプセル 宝塚市や市議会に関する検定問題を、2〜3面に掲載しています。ぜひチャレンジしてみてください!(解説は16面) 【2〜3面】 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆  宝塚市議会検定に挑戦! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 市議会のことや行政のことは、なじみがない人も多いと思いますが、今回は検定クイズ形式で、いろいろな豆知識をご紹介します。 皆さんで楽しみながら、ぜひチャレンジしてみてください。 あなたは何問とけるかな? (1)議長席の前にあるスペースは、元々は速記者席だった。マルかバツか? (A)マル (B)バツ (2)投票日、いちばん最初に投票する人がすることは? (A)投票用紙の数を数える (B)投票箱にカギが掛かっていることを確認する (C)投票箱が空っぽであることを確認する (3)市議会ができることは、次のうちどれでしょう? (A)市長を決める (B)市の予算を決定する (C)市職員の仕事について指示、命令をする (4)問責決議や辞職勧告決議が市議会で可決されると、市長は解任される。マルかバツか? (A)マル (B)バツ (5)用地買収を市が行おうとするとき、面積および価格が一定規模以上の場合は市議会の議決が必要である。マルかバツか? (A)マル (B)バツ (6)論点整理を行った後に議案審査を進めるよう、常任委員会の運営スタイルを変更したのは宝塚市議会基本条例の制定後である。マルかバツか? (A)マル (B)バツ (7)市議会議員の報酬について、正しいものはどれでしょう? (A)退職金がある (B)6月と12月には期末手当(ボーナス)がある (C)扶養手当がある (8)車いす用の昇降リフトが、バリアフリー設備として議場の演壇に設置されている。マルかバツか? (A)マル (B)バツ (9)オンラインによる請願・陳情の提出が、宝塚市議会では可能である。マルかバツか? (A)マル (B)バツ (10)年に何回、宝塚市議会の定例会は開催されるでしょうか? (A)2回 (B)4回 (C)12回 (11)合併により70年前に誕生した宝塚市。その発足時の人口は? (A)約4万人 (B)約5万5千人 (C)約9万1千人 (12)インターネット中継について宝塚市議会の取り組みとして正しいものはどれ? (A)本会議、常任委員会のライブ配信と録画配信をしている (B)本会議だけをライブ配信している (13)市議会が入っている市庁舎を設計したのは日本を代表する建築家の一人です。それは誰でしょう? (A)たんげけんぞう (B)むらのとうご (C)あんどうただお (14)まちづくりを総合的、計画的に推進するため市が策定する「総合計画」のうち「基本構想」部分は市議会の議決対象となっている。マルかバツか? (A)マル (B)バツ (15)数カ年にわたる財政計画は、市議会の議決対象となっている。マルかバツか? (A)マル (B)バツ 【4面】 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆  まちの声を聞きました こんな議会になってほしい こんなまちに暮らしたい ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ■自然豊かな環境での子育てが魅力 子どもを自然豊かな環境で育てたくて、西谷へ移住してきて2年。 3歳と0歳の男の子がいます。 実家(京都と神戸)と1時間程で行き来できる点も決め手に。 皆さんが「よう来てくれた」と迎えてくださって、子どもに声をかけてくれたり野菜を分けていただいたり、とっても温かいです。 市には、西谷小が校区外から通えるようになったことをSNSなどでもっとPRしてほしい。 私たち自身も議会を通じて行政に提案や要望ができると知り、がんばりたくなりました。 西谷移住者 なかみちあおいさん ■市内のお店が手を取り合ってまちに元気を 緑が多く住みやすい宝塚ですが地元消費が少ないですね。 市街地に駐車場が少なく渋滞もたびたび起こるので買い物には不便。 商業施設の活性化を図らないとお客様が他市に流れてしまいます。 店同士がライバルではなく、みんなで取り組もうと考えて始めたのが「山本おさんぽマルシェ」。 スタンプラリーでのお客様の喜びが商業者のモチベーションにつながります。 議会のことはあまり意識してこなかったのですが、そんな人も興味が持てるような情報発信をされては? 手作り雑貨・カフェ経営 やじまかおるさん ■未来ある子どもたちの成長を応援するまちに もっと子どもたちが遊べる屋外・屋内施設が増えれば、運動不足の解消や活発な交流ができて、子どもたちのより良い成長につながると思います。 子どもたちの成長を応援するまち、子どもたちがのびのびと過ごせるまちに暮らしたいです。 議会は市民の声を聞き、必要なモノやコトを実現できるところであってほしい。 そして常に「本当に必要か?」とフィードバックを行い、次につなげてほしい。 未来ある子どもたちや市民のことを考えた市政をお願いします。 電機メーカー勤務 すずきゆうすけさん ■多様な意見を尊重し、市民の声を聞く議会に 自分の住む地域は10年前に比べて住宅開発が進み利便性が高まった。 車の量も増加し、まちに一本しかない道路は右折車があると途端に渋滞が起きる。 日々、議会を意識して生活しているわけではないが、こうあってほしいことや課題があると、声を上げることができる議会があることはいいと思う。 議会は個人の意見を貫くよりも、さまざまな周りの意見を聴きながらまちづくりができる場所。 多様な市民の意見を尊重し、まちづくりをしていく議会であってほしい。 大学生 まもとあつしさん ■地域ぐるみで防災力の向上を 災害時に親が帰宅困難になったとき、子どもたちの安全確保のために地域では何をすればいいのか。 子どもたちを地域ぐるみで守る仕組みづくりに今、取り組んでいます。 地域にはさまざまな世代の方々が住み、それぞれに立場があり、できること、できないことがあります。 普段の生活に少し工夫をし、無理のない範囲で地域の自治を進めたいです。 市や議会が何かをするのを待つのではなく、市民が声を上げ、自分たちが主体となってやっていきたいと思います。 宝塚・防災リーダーの会 みやもとかなみさん 【5面】 ■子どもたちの笑い声が広がるまちに 子どもたちが外で楽しそうに遊んでいる風景を見かけることが少なくなりましたね。 子どもの笑い声や掛け声があちらこちらから聞こえるまちになればいいなと思います。 そのために、公園や空き地の草抜き、土の入れ替え、遊具の再塗装等を市民ボランティアで取り組んではどうでしょうか。 最近は宝塚の行政にも興味を持つようになりました。 議会は、産官学民の連携をしっかりと取り、風通しの良い議会になってほしいなと思います。 リフォーム会社経営 こまばしりのりひささん ■様変わりした温泉街 駅前に活気を 老舗旅館に嫁いで女将を務め、温泉街の盛衰を見てきました。 震災後はすっかり様変わりしてマンション街になったでしょ。 道は狭いのに交通量が増え、ひとり暮らしの高齢者が増加。 自治会や民生児童委員などいろんな役をやってきたから、地元の問題はたいてい分かります。 市役所へもよう行くけど市議会を意識する機会はなくてね。 市は財政がひっ迫してるらしいけど南口駅周辺にみんなで集える場所がほしい。 便利で活気のある駅前に。 お願いしときます。 自治会役員 やぶうちみちこさん ■市民目線の議会、活発な意見を述べられる議会を 私が代表を務める法人は、設立当初から働く仲間同士がお互いに助け合いながら、市民が自立するための就労支援や食料支援にも取り組んでいます。 近年、格差が広がり、経済的困窮や心理的な負荷による心の困窮を抱えた方々が急増しています。 市議会でも柔軟できめ細やかな包括的サービスに取り組んでいただき、「市民目線の議会」「活発な意見を述べられる議会」により、さまざまな地域課題が解消することを期待しております。 雇用福祉事業団代表 たかぎてつじさん ■SNSでまちを盛り上げたい 宝塚は住みやすく景観や治安も良いけれど、昔の活気が薄れたように感じています。 そこを盛り上げたくて、日々インスタグラムで情報発信しています。 また、カルチャーやてづかおさむといった地域資源を生かし、市外や海外から人を呼び込みたいです。 特に、朝市や夜の飲食文化を広げ、泊まりたくなるまちにしたいですね。 議会のことは正直、どんな仕事があるのか何をしているのか分かりません。 市議会の人たちと触れる機会を増やしてほしいです。 インスタグラマー たかたびさん ■文化豊かな街に 「東宝」は東京宝塚の略から生まれたように、宝塚は歌劇だけでなく映画の街でもありました。 「映画のまち宝塚」の記憶を次世代に引き継ごうと、市内唯一の映画館である「シネ・ピピア」で宝塚映画祭を開催しています。 ぜひ応援をお願いします。文化は人生をより豊かにします。 市民が文化を共有し育むことで街も豊かになり、多くの人が住みたい街になっていきます。 そんな文化の香り豊かな魅力あふれる街になるよう取り組んでいただきたいと思います。 映画館支配人 かげやまさとしさん 【6面】 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆  宝塚市議会70周年記念シンポジウム 「ガラスの天井」その先へ 女性議員が半数を超えた多様な人材が活躍する宝塚市議会へ ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 宝塚市議会では、令和6年(2024年)7月13日、宝塚ホテルで市議会70周年記念シンポジウムを開催。 衆議院議員・のだせいこ氏による基調講演のあと、5名のパネリスト・コーディネーターによるディスカッションで、女性議員が半数を超えた市議会とそれを取り巻く社会の未来を考えました。 ◆シンポジウム開催概要◆ 令和6年(2024年)7月13日(土曜日)午後2時から、宝塚ホテルにて ●第1部 基調講演 「宝探し−なぜ今、“多様性”なのか?」  【講師】のだせいこ氏       衆議院議員 ●第2部 パネルディスカッション 「女性50%の議会は市政を変え、社会を変えることができるか」  【コーディネーター】   つちやまきみえ氏   法政大学法学部教授(公共政策、地方自治、政治学)  【パネリスト】   たかはしきょうこ氏   武庫川女子大学副学長(ダイバシティ担当)   女性活躍総合研究所所長   きむらけいこ氏   朝日新聞出版「アエラ」編集長   しばたけいこ氏   千葉県白井市議会議員   議会運営委員会委員長 教育福祉常任委員会委員長   とみかわこうたろう   宝塚市議会議長 【7面】 ◆第1部 基調講演◆ ■宝塚とのご縁 先ほど宝塚に着いたとき、懐かしい思い出が二つ浮かびました。 一つは20年以上前、私が不妊治療をしていたときのこと。前夫の実家が宝塚にあり、お正月をそこで過ごしました。しかし、体外受精は失敗に終わり大号泣したという酸っぱい思い出です。 さらにさかのぼると小学生のころ、大叔母が宝塚に住んでおりました。すてきな洋風のおうちだったことを、今も覚えています。 私にとって宝塚歌劇と言えば「ベルばら」、てづかおさむ先生では「ブラックジャック」、「鉄腕アトム」です。そんな思い出を抱え、今日は宝塚へ「宝探し」にやってまいりました。 ■女が出るなら女を捨てろ 私は25歳で岐阜県議会議員に立候補し、26歳で当選しました。祖父は政治家でしたが、両親も私も政治には関心がなく、私が政治の世界に入ったのはまさに青天のへきれきでした。 政治の道に入ったときに言われた言葉は「政治は男の仕事だから、女が出るなら女を捨てろ」。ところが私が38歳のとき、それまでは「結婚するな、子どもを産むな」と言っていた後援会の人たちが「女性の議員が女性に嫌われたら駄目だ」と言い出すようになりました。 私が国会議員になるまでの15年間、自民党の衆議院議員に女性はいませんでした。おかげで、全国の女性団体の皆さんから頼りにしていただき、未熟だった私も成長することができました。 40歳で結婚し、50歳で再婚して子供を産んだ実体験から実感したのは、国会の議論の中で女性の視点がすっぽり欠けていることです。それを埋めていくのが私の大切な仕事なのだと思いました。 ■少子高齢化・人口減少という課題 これまでは団塊の世代が日本を引っ張ってきましたが、少子高齢化でその力が減ってきている。なので、男性だけでなく女性も、また、健常者だけでなく障がいを持つ方も、誰もが力を発揮できる多様性に満ちた社会をつくっていこうという時代になっています。 人口減少は「静かなる有事」。しかし、子どもを産める人は実は限られています。だから、「少子化頑張ろう」という言葉だけのキャンペーンではなく、子どもを産む人たちが、子どもを産み育てるときが人生で一番幸せだ、ハッピーだと思える社会をつくらないといけないと思います。 簡単に「産め」とおっしゃるんですが、妊娠が分かってからトータル2年ぐらい女性は大変なんです。その間、いろんな苦難を女性は乗り越えていくんです。なのにそれが、政治、国会の議論では抜け落ちているのはなぜか。 わが党だけの事情を言えば、国会議員の9割が男性で、平均年齢60歳超。出産経験どころか子育てもしなくてよい世代だったからなんですね。 ■女性の視点から新しい価値を 女性視点の政策や発想という点では、女性議員が過半数を超えた宝塚市議会はベスト。なぜそうなったのかと言えば、女性の市長が続き、男の世界だと思われていた政治のトップが女性でも大丈夫だということを「見える化」したことが大きいと思います。 グローバル企業では、女性役員の数が取引や投資の判断材料になるところまで来ています。女性を生かすというのは、道徳や平等精神からではなく、女性が持つ未知のポテンシャルから新しい価値を生み出していくことが、日本の未来のために必要だからなのです。 ■普通をずらす、多様性の時代 「農福連携」という言葉があります。障がい者を、国の要である農業の担い手とし、生計が立てられる農業をつくっていくことを、農業基本法の中で国は宣言しました。 男性も女性も障がい者も高齢者も、多様な人たちがみんなで、この国を動かしていく時代が見えてきました。私の好きな言葉は「普通をずらす」。 「男だから」「女だから」という視点を少しずらすことで、見えてくるものがあるはずです。 宝塚市議会は、どこよりも早く普通をずらしてくれました。国がもたもたしている間に、宝塚市が世界モデルをつくってもらえるような勢いを見せていただければと期待しています。 【8面】 ◆第2部 パネルディスカッション◆ ■女性50%の議会は市政を変えるか つちやま 法政大学のつちやまきみえです。      先ほどの基調講演を踏まえ「女性50%の議会は市政を変え、社会を変えることができるか」をテーマにディスカッションをさせていただきます。      市制70周年の節目に女性議員が半数を超えた宝塚市議会が、これからどこを目指して進むのかを考え、新しい議会と社会の形を探っていきたいと思います。 たかはし 武庫川女子大学のたかはしきょうこです。      今年、私が本学85年の歴史で初めての副学長となりました。      女子大学ながら今まで女性の学長・副学長がいなかったというところにも「ガラスの天井」を感じながら頑張っております。      本学では、「女子学生の意識改革」「女性リーダーの育成」に取り組んでいるところで、その中で「地方議員を目指そう」という講義も開催しています。 きむら  私は週刊誌アエラの編集長をしております。      本誌は男女雇用機会均等法施行後に創刊され、働く女性を応援し、女性の社会活躍を後押ししてきました。      私は4人目の女性編集長で、ここ10年ぐらい女性編集長が続いています。      私も2人の子育て中ですが、介護をしながら働く男性記者、障がい児を育てている副編集長、2拠点生活中の記者などもいて、職場のダイバーシティーが進んでいます。 ■白井市議会と宝塚市議会 しばた  女性比率が日本で一番となった白井市議会のお話をさせていただきます。      本市は梨が名産の農村地帯でしたが、大規模なニュータウン開発が進み、都市部と農村部が混在しています。      私はニュータウン住民ですが、議員の半分以上は農村地帯から出ています。      女性議員はよく勉強しているけれど男性議員はどうなのかなという状況が続いています。 とみかわ 宝塚市議会議長のとみかわこうたろうです。      本市は千年の歴史を持つ植木産業のまちで、私の家業でもあります。      先ほどの基調講演で、本市議会は理想的な構成だと言われたように、男女半々、年代もまんべんなく各年齢層にまたがっています。      過去には、女性が議長を務めたこともあります。 つちやま 女性議員が50%を超えた2つの市議会の状況などを教えてください。 とみかわ 宝塚市では平成10年頃から、女性議員が増え始めています。      その背景には、市が平成元年に県下初の女性センター(現在の男女共同参画センター)を開設し、平成4年からは女性リーダー育成のために「女性ボード」を設置。      市民が男女共同参画に積極的に取り組んできたことが大きいのではないかと思います。 しばた  白井市議会では、昭和62年にニュータウンの女性3名が議員になったのが、初の女性議員です。      当時、他の議員は全て農家の男性でしたが、その後、男性も含めニュータウンの議員が増えてきました。      女性議員が何をしてきたかと言えば、男性では気づかないと思われる視点から、例えば「ブックスタート」、「エンディングノート」といった生活密着の提案が多くあり、行政もそれらの提案を素直に受け入れる良さがありました。 ■メディアの世界と大学では つちやま メディアの世界や大学は、どのような状況にあるのでしょうか。 きむら  今のアエラ編集部は、男女が半々ぐらいです。      男性が多いメディアの世界の中で、女性記者が生活実感を伴う「自分発」の記事を書くことが多かったのですが、今では、男性、女性の違いはなくなりました。      男性にも、実際に介護や子育てをしている人が増えました。      最初の女性編集長の頃はベビーシッターを雇ってでも「編集長は深夜まで働くもんだ」という意識があったようですが、私は「子どもを迎えに行くので、あとはリモートで」と言って帰れるようになっています。      これには、制度や環境が整ってきたという側面も大きいと思います。 たかはし 本学は女子大学で男性がいませんので、学内イベントのときは女子学生たちがリーダー役、サポート役、力仕事から材料の調達まで全て、自分たちで役割を決めて運営しています。      これは男性の仕事、これは女性の仕事という偏見が、そこにはないんです。そういった感覚を持つ学生が社会に出ていくことは心強いですね。      教員のほうは、女性管理職が現在29%で、これを5年後には40%に高めることを目指しています。      女性教員が増えることで視野が広がり、多様な意見が出てくると思いますので、それが当たり前の社会になってほしいと思っています。 【9面】 ■これからの議会へのメッセージ つちやま 女性が50%を超えた市議会への思いとメッセージをお願いします。 たかはし まず、政策の多様性と質の向上を期待します。      次に、平等と公正。      男性であっても女性であっても、誰もが能力に応じてリーダーになり、透明性のある意思決定をしていただきたいと思っています。 きむら  やはり、数の力は大きいと思います。      男女共同参画と言うと「女性を優遇しているんじゃないか」という言葉も聞かれるんですが、男女が半々になるということは、普通に世の中にあるとおりで当たり前のことです。      それによって、女性が言葉を発しやすくなる、女性の声が届けやすくなるのだと思います。      女性だから、男性だからという考えを取っ払っていけば、国の政策も変わっていくかもしれません。 しばた  男女の比率が世の中と同じになったのだから、議会も前に進んでいきたい。      市長も議員も、それぞれ市民から選ばれるという二元代表制ですから、お互いに対等の立場で議論する。      そして、議会は合議制ですから、議会の中でも協議し合意し、市長と対峙していく。      それが本来の姿だと思います。      しかし、実際には是々非々の議論ができていない状況がある。      男性、女性にかかわらず、一人一人がちゃんと考えを持って、「長いものに巻かれろ」とならないよう、しっかり勉強し理論武装しないといけない。      市民の皆さんも、投票したら後はお任せではなく、議会ウオッチをしていただきたい。      それは、市民の責任でもあり、権利でもあると思います。 とみかわ 宝塚市議会で女性が過半数を超えて何か変わったかと問われたら、まだ、大きく変わったという実感はありません。      しかし、一般質問などで多様な意見が表明されることが増えたと感じます。      宝塚市議会では、常任委員会に委員間討議の時間を設けていますが、現実的には、活発な議論、自由で多様な意見交換としては不十分なところがあるのではないかと感じています。      また、議会は政策提言の機関でもありますが、まだまだ活発な政策提言はできていない現状があります。      今後、多様な意見を反映しながら、その実現に努力していきたいです。 ■ガラスの天井、その先へ つちやま 女性議員が5割を超えて「ガラスの天井」はなくなったのでしょうか。      宝塚市でこれまで女性議長は2人だけ。白井市では1人。      たかはしさんは初の副学長。      つまり、いざというときの1人に選ばれるのは男性。      それが「ガラスの天井」なんです。      人数が5割を超えて翼を得ても、そこからまた超えていかなければいけない。      では、何も変わらないのかと言えばそうではありません。      まず問題提起が変わっていく。      自分が見ているもの、自分の周囲の状況、身近な人の話などから困り事を拾い上げ問題提起していく、その内容が多様化していく。      あらゆる社会課題は、少数者の問題提起から始まります。      そのような問題提起を拾い上げる感覚、目線、情報が多様化するのが、最初に起こる変化なのです。      そして、議会でその課題が共有され、意思形成につながっていくことを期待しています。      議会は首長の下部機関だと思っている方も多いのですが、そうではなくて、首長は執行する役、議会はそれをチェックする役。      さまざまな問題提起をして議論することに議会の価値があるのだとすれば、女性が50%を超えたこと自体に価値があるのではなく、それを受けて、議会での議論と意思形成が多様化していくことに、大きな期待が持たれているのだと思います。 【10面】 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆  宝塚市議会70周年記念意見交換会   宝塚をもっと未来へ   4つのテーマで市民と話しました ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 令和6年(2024年)11月10日、市議会議事堂で開催した市議会70周年記念意見交換会には、22名の市民の皆さまにご参加いただきました。 この意見交換会では、4つのテーマに分かれて市民の皆さまと議員が活発な意見交換を行いました。そこで出された皆さまの声をご紹介します ●テーマ1 にぎわいのあるまち ・宝塚市に引っ越してきて1年に満たないが、これからの宝塚市に興味がある。文化芸術やアートは大事。それがまちのにぎわいにつながるとよい。 ・市庁舎の市民ホールが生かされていない。議会の様子も、もっと発信を。 ・アートの力で地域社会に貢献する取り組みをしたいと考えている。 ・友人に手工芸をされている方がいるが、発表の場を借りるにはお金がかかる。市役所などの施設を自由に使えればよいのだが。 ・ファミリーランド、宝塚まつり、花火大会が無くなった。歌劇のほかに何があるのか。よそに行かなくても過ごせる場所がほしい。 ・子どもと一緒に食事ができて集える場所を運営して3年。土日は児童館が開いてなくて、子どもと一緒に過ごせる場所がない。 ・空き店舗はたくさんあるがマッチングが必要。ソーシャルビジネスへの助成を行う市もある。場づくりのサポートに工夫が必要。 【11面】 ●テーマ2 子育てしやすいまち ・学校給食の無償化を願い署名運動に取り組んでいる。地産地消、自校調理を堅持した上で給食の無償化をお願いしたい。 ・産後に職場復帰したいが、いざというとき頼れるところがない。預ける場所がなく、働きたいけど働けない。 ・地域児童育成会の入所基準がライフスタイルと合っていない。 ・子どもたちが屋外で自由に活動できるプレイパークの充実を。 ・NPO法人が取り組んでいる「放課後遊ぼう会」は、スタッフ確保の問題などから、これ以上日数を増やすのは難しいが、活動をもっと活発化するのが理想。 ・同世代の人にアンケートをしたところ、子どもの預け先の問題、仕事と子育ての両立が一番の課題だった。次に、遊び場の問題。子どもたちと安全に遊べる場所が近所にほしい。 ・他市から引っ越してきたが、家族から子育てしにくいまちと言われて残念に思っている。議会がこれからもがんばってほしい。 ●テーマ3 医療と介護の充実したまち ・重度の自閉症の息子とコミュニケーションする方法として指筆談(指談)を覚え、意思疎通ができるようになった。そうすると、急に声を発したりすることが減り、行動も落ち着いた。彼の気持ちと行動の違いも理解できるようになり生活が変わった。このような方法を大勢の方に広めたい。 ・この方法は援助者が手を添えるので、本人ではなく母親が動かしているのだろうと誤解する方も多いがそうではない。今まで何もできないと思われていたが、自分の思いを発信することができるようになり、自分の人生を選択できるようになった。学校現場にも取り入れてもらえるように広めていきたい。 【指筆談(指談)とは】  発話が困難な方とのコミュニケーション手段として、援助者が本人の微妙な手の動きを把握し、紙とペンを使わず本人の指で、相手の手のひらや指先に書く方法を指筆談(指談)と呼びます。 ●テーマ4 女性が活躍するまち ・女性活躍というと、女性の起業や経営者の養成支援というイメージを持っていたが、子育て分野に力を入れていくことも、介護離職を防ぐことも女性活躍につながる。そういう目線で見れば、もっとアイデアが出てくるのではないか。 ・宝塚市では、女性の流入流出の現状はどうなっているのか。女性の市議が半数以上になって、何が変わったのか。市役所の女性管理職の比率や女性活躍の指標はどうなっているか。 ・コロナ禍のときに市は、女性のキャリア支援の事業をやっていたが、打ち切りになってしまったのか。今後の取り組みをどう考えているのか。 ・女性が活躍できるまちは男性も住みやすく、活躍しやすいまちだと考えている。40代の前半に、勤め先で女性スタッフと議論しながら働いた経験が、自分の男女共同参画元年である。 【12面】 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆  宝塚市と市議会の70年 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ■市制施行直後の市議会  昭和29年(1954年)4月1日、むこ郡りょうげん村と川辺郡宝塚町が合併し宝塚市が発足しました。市制施行日の午後1時から初市議会が開催されましたが、合併時の特例により旧町村の議員が全て市議会議員となったため、市議会発足時の議員定数は55名でした。  5月に初代市長が就任するまで交代で職務代理を務めた旧町村長の一人は女性で、元りょうげん村長のおかだいく氏でした。  翌年3月、長尾村と西谷村の編入後に行われた初めての市議会議員選挙から、議員定数は36名となりました。 ■財政再建から急成長へ  昭和31年(1956年)6月に本市は財政再建団体となります。6カ年の予定で始まった財政再建計画中、都市基盤整備は思うように進まず、一部地域では分市の声が上がり住民投票にまで発展しました(財政再建は1年前倒しで完了)。  昭和34年(1959年)4月の市議会議員選挙から、議員定数は30名となりました。  その後は、人口急増に伴う急成長が始まり、学校建設や道路整備、上水道の安定水源確保などが大きな行政課題となりました。市議会ではダンプ公害、航空機騒音対策などの問題が大きく取り上げられるようになります。 ■成熟都市を目指して  昭和48年(1973年)のオイルショックを機に、日本経済は急激に減速します。本市では昭和51年(1976年)に財政健全化計画を策定し取り組みを進めた結果、早期の財政立て直しに成功しました。  昭和50年代(1980年代)に本市は成熟期を迎え、公共施設の整備が進みます。昭和62年(1987年)11月には人口が20万人を突破し、市民意見の多様化を反映した市議会では会派数の増加傾向が見られるようになります。  昭和後期から平成の初めにかけては、さかせがわ駅前、宝塚駅前での大規模なしがいち再開発事業が次々と完成しました。 【13面】 ■阪神・淡路大震災  平成7年(1995年)1月17日に発生した阪神・淡路大震災は、市内にも大きな被害をもたらしました。  市議会では震災直後の1月20日に特別委員会を設置し、被災者支援、復興などに関する市民の声を行政に伝える役割を果たしました。  甚大な被害を受けた3地区でしがいち再開発事業に取り組むなど震災復興は急ピッチで進みましたが、それに伴い市財政は急速に悪化し、市議会では、震災復興、行財政改革が議論の中心となりました。 ■地域経済の変化と山積する行政課題  バブル経済崩壊後に起こった阪神・淡路大震災は、地域経済にも大きな打撃を与えました。  平成10年代(2000年代)に入ると、市内では大規模製造業の撤退、事業所の閉鎖などが相次ぎます。その中で最も象徴的な出来事だったのは、平成15年(2003年)4月の宝塚ファミリーランド閉園でした。  市議会では、再開発ビルを管理する第3セクターの経営破綻、2度にわたる現職市長の逮捕などが大きな焦点となり、議会の監視機能が問われた時期でもありました。平成18年(2006年)4月の市議会議員選挙から、議員定数は26名となりました。 ■議会基本条例と議会改革  平成7年(1995年)に地方分権推進法が施行され「地方分権改革」が進むにつれて、市議会の役割も格段に大きくなりました。  そのため、宝塚市議会でも議会改革の検討に着手し、平成23年(2011年)に、「市民に開かれた議会、市民に信頼される議会、市民に親しまれる議会」を目指して、市議会基本条例を制定しました。  それ以降、常任委員会の審査方法の見直し、議会報告会の開催、インターネット中継の開始、政務活動費の収支報告書公開など、さまざまな取り組みを進めました。 ■参考文献  『宝塚市制三十年史』宝塚市、昭和60年(1985年) 『宝塚市議会五十年史』宝塚市議会、平成17年(2005年)  『「歌劇のまち」の議会改革 市民とともに歩む宝塚市議会をめざして』宝塚市議会、平成27年(2015年) 【14面】 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆  議会基本条例   制定から14年   「これまで」と「これから」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆  地方分権改革が進むとともに、地域の課題にマッチした施策を地域が自ら決定し進めることができるようになりました。それに伴い、行政の事務執行をチェックし政策提案を行う市議会の役割も、いっそう重要になってきました。  そこで宝塚市議会では、平成23年(2011年)4月に市議会基本条例を施行し、分権と自治の時代にふさわしい、市民に開かれた議会の実現を目指して、さまざまな取り組みを進めてきました。  市議会基本条例では、議会の活動原則として次の3項目を掲げています。  (1)市民に開かれた議会をめざし、情報公開及び市民参加の促進に努めること。  (2)市民に信頼される議会をめざし、公平性及び公正性を確保すること。  (3)市民に親しまれる議会をめざし、わかりやすい言葉で説明責任を果たすこと。  (宝塚市議会基本条例第2条)  この3原則に沿って、これまでの宝塚市議会の取り組みをご紹介します。 --------------------------------------------------  1.市民に開かれた議会 −情報公開と市民参加− -------------------------------------------------- ◆本会議、委員会のインターネット配信(ライブ、録画)   平成24年(2012年)9月定例会から、本会議のインターネット配信(ライブ、録画)を開始。さらに、令和6年(2024年)3月定例会からは、常任委員会および特別委員会も配信(ライブ、録画)を開始しました。 ◆市民との意見交換会   平成26年(2014年)7月から、おおむね年2回のペースで、市民との意見交換会を行っています。参加者を一般公募したり、特定の団体や対象者に限定したり、さまざまなテーマごとに開催方法も毎回工夫をこらしています。 ◆会議録や委員会資料の公開   議会基本条例の制定前から、本会議や委員会の会議録を市議会ホームページで公開し、閲覧していただいています。委員会で使用した資料についても同様に、市議会ホームページで公開しています。 【15面】 --------------------------------------------------  2.市民に信頼される議会 −公平性と公正性− -------------------------------------------------- ◆常任委員会における合意形成を目指す   多様な考えを持つ議員が互いの主張を理解し合意点を見出すための手段として、平成23年(2011年)9月定例会から、常任委員会の議案審査中に自由な意見交換を行う「委員間討議」の仕組みを導入しました。 ◆政治倫理条例の改正   議会基本条例の制定に合わせ「市議会議員の政治倫理に関する条例」を改正し、議員の資産公開規定を追加しました。 ◆議会を止めない仕組みづくり   大規模災害や感染症の流行などで市議会の機能が停止することで予算や条例案の議決が滞り、行政運営に支障を来すことを防止するため、令和3年(2021年)4月に市議会BCP(業務継続計画)を制定。必要に応じ、市議会危機対策支援本部を設置し対応します。 --------------------------------------------------  3.市民に親しまれる議会 −説明責任− -------------------------------------------------- ◆議会報「かけはし」リニューアルなど広報の充実   平成23年(2011年)5月1日号から、議会報「かけはし」をフルカラー化。平成26年(2014年)10月からは、市議会フェイスブックによる情報発信にも取り組んでいます。 ◆議会報告会   平成23年(2011年)6月定例会後から、議会報告会を開催し市民に議会の活動状況を報告しています。 ◆賛否の公表   平成23年(2011年)6月定例会から、賛否が分かれた議案について、各議員の賛否が分かるよう議会報やホームページで公開しています。 ◆政務活動費の収支報告書・領収書の公開   政務活動費の収支報告書のホームページ公開は、平成24年度(2012年度)交付分から実施。さらに、平成30年度(2018年度)交付分からは、領収書等の添付書類も含め全ての書類をホームページで公開しています。 【宝塚市議会 これからの取り組み】  令和5年(2023年)10月に市議会に設置された「デジタル化およびデータ利活用に関する政策研究会」では、社会で急速に進歩している「デジタル化」の動きを行政や議会にどのように取り入れ、データを活用した新しいまちづくりを進めていけばよいか研究を重ねてきました。  そして、令和6年(2024年)11月、政策立案に関するデータの利活用、生成AIの活用などを主とする提言をまとめ議長に提出しました。  今年度中に導入するペーパーレス会議システムも活用しながら、宝塚市議会では、効率的かつ効果的な会議運営や、データ分析に基づく合理的な政策立案などを目指していきます。 【16面】 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆  解説 宝塚市議会検定 <検定問題は、1面と2〜3面に掲載> ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 1面 ★正解(C)平成6年(1994年)に埋設されたタイムカプセルの開封セレモニーが令和6年(2024年)8月に行われました。このタイムカプセルには、当時の議会資料(調査年報など)も収納されていました。 3面 (1)正解(A)、議場の議長席前にあるスペースは速記者席でしたが、平成16年度(2004年度)に速記業務は廃止されました。現在は、音声録音データを文字起こしして会議録を作成しています。    (2)正解(C)、公正な選挙の実施のため公職選挙法施行令で決められているのが、投票箱が空っぽであることを確認する行為です。近年は、この「ゼロ票確認」がネットの話題になることがあります。    (3)正解(B)、地方自治法で市議会の権限とされていることの一つに「予算を定めること」があります。市長は市民による直接選挙で選ばれ、市職員は市長(または教育長等)の下で仕事を行っています。    (4)正解(B)、議会の問責決議や辞職勧告決議には強制力がありません。これに対し、議員の3分の2以上が出席し、出席議員の4分の3以上が賛成して不信任決議を行ったときは、市長は失職するか議会を解散することになります。    (5)正解(A)、予定価格2000万円以上、かつ1件5000平方メートル以上の土地を市が買い入れるときは、条例の規定により市議会の議決が必要です。    (6)正解(A)、平成23年(2011年)4月の市議会基本条例施行後、常任委員会の議案審査に「論点整理」の仕組みを導入し、より丁寧な審査を行うようになりました。 2面 (7)正解(B)、市議会議員には月々の報酬のほか、6月と12月に期末手当が支給されます。退任時の退職金はありません。また、扶養手当や通勤手当等の支給もありません。    (8)正解(A)、平成11年(1999年)4月に車いすを使用する議員が当選したことをきっかけに、議場のバリアフリー設備の充実に取り組み、演壇にも車いす用の昇降リフトを設置しました。    (9)正解(A)、宝塚市議会では令和6年(2024年)7月から、請願・陳情のオンライン提出が可能となりました。なお、請願には紹介議員が必要ですので、オンライン提出の場合は紹介議員との調整をお願いします。 3面 (10)正解(B)、宝塚市議会の定例会は年4回(3月、6月、9月、12月)開催されます。各定例会の会期日数は、おおむね30〜40日です。また、案件の都合により臨時会が開かれることもあります。    (11)正解(A)、昭和29年(1954年)4月、武庫郡良元村と川辺郡宝塚町が合併して宝塚市が誕生したときの人口は4万人余り。「人口5万人以上」という要件は満たしていませんでしたが、合併特例により認められました。    (12)正解(A)、宝塚市議会では、平成24年(2012年)9月定例会から本会議のインターネット配信(ライブ・録画)を開始しました。令和6年(2024年)3月定例会からは、常任委員会等のインターネット配信(ライブ・録画)も本格実施しています。 2面 (13)正解(B)、宝塚市庁舎を設計したむらのとうご氏は戦前から長く宝塚にお住まいであり、戦後は多くの公共建築、商業建築を手がけました。宝塚市庁舎は、氏の最晩年を代表する作品の一つとされています。    (14)正解(A)、平成23年(2011年)に地方自治法が改正され、市町村による基本構想の策定と議会による議決の義務付けが廃止されましたが、宝塚市議会では独自の条例を定め総合計画の基本構想部分を議決対象としています。    (15)正解(B)、1年単位の予算とは異なり、数カ年にわたる財政計画や財政見通しについては議決対象となっていませんが常任委員会での調査等を通じて議会の監視機能を行使しチェックを行っています。 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------- 1〜5問正解の方…ビギナークラスちょっと難しかったですか? 興味を持っていただきありがとうございます! 6〜10問正解の方…プロクラス議会や行政のことに、とっても知識豊富ですね。 11問以上正解の方…マニアクラスもしかして、議員や市職員より詳しいかも? ---------------------------------------------------------------------------------------------------------- ■答え合わせの結果はいかがでしたか?  これを機会に、市議会のこと、宝塚市のことに関心を持っていただければ幸いです。 ●誌面へのご意見、ご感想は下記までお気軽にお寄せください。 宝塚市議会事務局 〒665-8665 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