「地域からエネルギーを考えよう」シリーズ第9回

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ID番号 1016177 更新日  2016年7月28日

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宝塚歌劇の省エネ好循環

今号では、「設備更新と意識醸成の好循環」をテーマに、宝塚大劇場・宝塚バウホールが環境(省エネ)面において積極的に取り組まれている部分について取材しました。

身近なところでの省エネとしては、まずは「照明」です。宝塚大劇場のメインロビーのシャンデリアや通路、チケットカウンターや各店舗などをはじめ、バックヤードの通路や事務所、大道具の製作場の照明に至るまで、LED照明が導入されており、舞台上で使用する照明にも演出を妨げない範囲でLED照明が使用されています。他にも、照度センサーや人感センサーなどを採用し、不必要な照明を極力減らす工夫が随所に見られました。

 

シャンデリア

次は「トイレや空調」です。トイレは、宝塚歌劇100周年を機に大幅にリニューアルされ、節水型の便器や手洗い器を採用することで、数を増やしても全体的な使用水量の削減につなげています。劇場客席の空調は、熱源に環境負荷の低い天然ガスを利用した高効率の設備が導入されており、二酸化炭素排出量削減、消費電力の抑制などの環境配慮に取り組まれています。

最後は、スタッフや来場者との「意識の共有」です。夏場など電力使用量が多くなる時期には、公演前に来場者に向けて省エネの取り組みや必要性をアナウンス、公演中はロビーのシャンデリアをスタッフが消灯するなど、徹底した省エネ意識が共有されています。

取材に協力いただいた阪急電鉄(株)創遊事業本部の田中浩さんから「設備的にできる省エネは限られているが、従業員の意識を高く持つことで、さらなる省エネにつながる。今後もまだできることが無いかを思案し、実践したいと考えています」とお話いただきました。

バックヤードも含め、従業員の目に触れる設備をエネルギー効率の良い設備に更新することで、関係者等の無駄を減らそうという意識の広がりにつながる相乗効果を取材で実感できました。

大道具製作所

百聞は一見にしかず!100年以上の間、夢と感動をおくり続ける宝塚歌劇の舞台だけでなく、随所に導入されている省エネ好循環も体感してみてください。

宝塚歌劇
©宝塚歌劇団 ※写真は講演とは異なります(イメージです)。

このページに関するお問い合わせ

環境部 環境室 地域エネルギー課
〒665-8665 宝塚市東洋町1番1号 本庁舎2階
電話:0797-77-2361 ファクス:0797-71-1159
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