4年生 福祉教育

ID 6009567 更新日  2023年9月29日

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福祉体験
 今日は4年生で福祉教育の一つとして「車いす体験」をしました。まずは、1階の廊下を車いすで介助される立場と介助する立場と役割を決めて車いすを使ってみました。講師の先生からは「障害はどこにあると思う?」「この車いす体験が終わったらみんなの考えを聞かせて。」と言われました。子どもたちはどちら側の立場にもなって体験をした後先ほどの質問に対して「障害は身体にあるのかな。」「障害は心の中にあるのかな。」と言ってくれました。でも本当の障害は「不便さ」「使いにくさ」にあるのだということでした。手の不自由な人が水道で手を洗おうと思っても蛇口がつかめなかったらそれは手の不自由な人が悪いのではなく、使えない水道の蛇口の形や使い方が悪いのだということです。それは「社会に障害がある」ということでした。それなら全ての人が学校で教育を受けたり、社会で働いたりするときに、全ての人が使えるようにすることが障害を無くすことにつながります。
子どもたちには「学校を作る人になるかもしれないし、大きな建物を作る人になるかもしれない。パン屋さん、お花屋さんをすることになるかもしれない。そのときにみんなが利用できる建物を作るという意識の持てる大人になってほしい。」と講師の先生に言われました。子どもたちは大きくうなづいていました。
福祉体験
 次の時間に車いすユーザーの方のお話を聞きました。車いすを使って生活をすることの不便さや嬉しいことなどを聞くことができました。「一人暮らしをすると決めたときに家を探すのが大変だった。そしてやっと決まったときにも大家さんに「障害があること」を伝えたら貸してくれないこともある。」という困ったことや「自分の時間が持てて自分だけの空間があることがとてもうれしい。」などの貴重なお話を聞くことができました。
 子どもたちのふりかえりでは「普段何気なく歩いている道がでこぼこで車いすでは歩きにくいということに気づいた。」「靴箱の高さが高すぎたり、低すぎたりすることがわかった。」「車いすに乗っているととても歩きたくなった。」「だれかがそばにいないとふつうの生活ができないと思った。」「車いすを使って生活することの大変さがわかってよかった。」などの声を聴くことができました。次回は10月4日(水曜日)に手話体験をします。保護者の方も参加できますのでお時間あればご参加ください。