校長雑感2021/03~

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3/31 「卒業証書」に感謝…。

卒業証書

 2021年3月31日。

 本日をもって私は定年退職になります。宝塚中学校をスタートにして始まった教員生活。思えば力を持て余した「やんちゃ」な生徒たちが多かった時代です。そんな生徒たちも一日、一週間、ひと月、一学期、そして一年と経つうちに必ず成長していきます。「親はなくても子は育つ」と言われますが、彼ら自身が様々な「体験」を経ていくなかで、ほんとにいつの間にか「育つ」んですね。そして山越え谷超えして「卒業」の日を迎える…。管理職になってよく来賓の方々へ伝えるのが「この一日があるから我々は3年間頑張れるんです!」と。

 さて、私が少しだけ宝塚に残したもの…。当時「体験活動の充実」が叫ばれ始め「生きる力」という言葉がクローズアップしてきたころです。目が離せないやんちゃな生徒たちに、地域の方々の見守りの中、マナーを守った「校区内ウォークラリー」を企画し、教師が目の届かない中でも班行動を成功してくれました。その後の校外学習にもどんどんグループ学習を取り入れ、修学旅行でも自分たちで「やりきる」ことを覚えてくれました。よく行っていた長崎で「ペーロンがしたい」というリクエストにツーリストとともに作り上げた「ペーロン体験」は、今となっては長崎観光協会の体験プログラムに定着しています。その後の規制緩和による航空機利用の可能性が出てきたときには、いち早く「沖縄修学旅行」を関西で初めて行いました。その後は「民泊体験」など、「体験活動」は随分と様変わりしていきました。

 大きな役割として転機を迎えたのが「トライやる・ウィーク」でした。何もないところから事業所を開拓していくことの面白みは教師にはなかなかできない体験でした。このことがきっかけとなり兵庫県教育委員会事務局にも6年間、籍を置くこととなりました。そして教頭として宝塚市に戻ってきたのが「宝塚第一中学校」です。2年後には地域の多くの方々の支えのなかで校長職を2年間勤め、今度は宝塚市教育委員会へ。3年後に校長として養護学校や小学校を経験し、再びこの「宝塚第一中学校」の校長室に戻ってまいりました。

 コロナで大変だった生徒たちご家族のみなさん、そして地域の方々のご理解を得ながら無事に本日を迎えることができました。写真の「卒業証書」は、修了式後にサプライズで生徒たちが用意してくれた私の「卒業式」。先ほどのような経歴を紹介していただき、ステキな「卒業証書」をいただきました。本当に「心」のあたたかい生徒たちです。リモートでしたので全校生徒の顔を見ることはできませんでしたが、生徒会執行部の生徒たちとはひじタッチであいさつを交わしました。

 本当に先が見えない、何が起こるかわからない時代に投入しましたが、だからこそ生まれる新しい力の数々、これからも彼らの力あふれる「志」にぜひ期待したいですね。

 歴史ある「誇り高き一中生」のステキな笑顔に感謝して「校長雑感」の筆をおきます…。

 みなさん、ありがとうございました。

3/30 「花曇り」と思いきや…。

校門の桜

 例年より暖かくなり春が近づきすぎて、校門の桜が満開に…。しかも、一部は散り始めようとしています。新入生を迎えるにはいましばらく時間がかかりそうなので、どうか「入学式」まで我慢してほしいものです。いわゆる「花曇り」かと思いきや、実は大陸からの壮大な「黄砂」ですね。いつものうぐいす台からの景色もまったく見えず、オレンジ色に曇っていました。ただ、部活動で登校している生徒たちの「笑顔」はいつも輝いています!

 いつまでもいつまでも、そのステキな「笑顔」を忘れないでくださいね。

3/29 春の陽気に誘われて…。

 いよいよ本年度も最終週となりました。木曜日は4/1となり新しい年度が動き始めます。いろいろな意味の別れや出会いが交差する時期ですが、学校を含めて世の中全体が何かとあわただしくなる時ですね。

 文字通り「春の陽気に誘われて…。」花見など「行楽」に出かけたく気持ち、外出したくなる気持ちは十分すぎるほどわかりますが、「この一年頑張ってきたんだから」、「もういいだろう、大丈夫だろう」では危険がいっぱいです。街中は人がどんどんあふれているそうですが、「第4波」と言われる感染者の拡大が非常に心配です。今の一年生は、急きょグラウンドで「入学式」を行い、その後の長い「臨時休校」でなかなか本当の中学生になれませんでした。本校への入学を楽しみにしているであろう子どもたちにとっても今少し辛抱してもらい、安全な環境で新年度をスタートしてほしいと願っています。

3/26 「春季休業」の夕暮れ。

ソフト部

 宝塚第一中学校は、令和2年度末の「春季休業」に入りました。春の陽気が一気に増してきた「うぐいす台」は、その名の通り「ウグイス」の鳴き声が聞こえてきました。桜の木には「メジロ」が飛び交い、かわいい姿を見せてくれています。グラウンドではソフトボール部が明日の試合にむけて、丁寧にグラウンド整備を行い、ベース間のライン引きを行っています。おいしい空気を吸って「春」を満喫してほしいと願っています。

3/25 令和2年度(2020年度)「修了式」

修了式

 本日は、先日の「3年生を送る会」と同様に、ホールからのテレビ中継にて今年度の「修了式」を行いました。1,2年生の1組1番の人に学年分の「修了証(通知表の裏面)」をお渡ししました。一つだけ残念なことは、今回も区切りの式で「校歌」を歌うことができなかったことです。しかしながら、生徒会長をはじめとした執行部の生徒からそれぞれ次年度へ向けての気持ちのこもったスピーチが印象的でした。ひょっとしたら「卒業式」に出席した「体験」が、かれらの「何か」を動かし、自然とそうさせたのかもしれません。引き継がれる経験は生徒たちを必ず成長させます。

 次に、登校するときは「新学年」の新しい教室…。それまでに自分の新たな「志」を築けたらいいですね。楽しみにしています。

3/24 木蓮(モクレン)の花

 桜の開花が日ごとに報道され、鮮やかな映像がメディアには浮かび上がっています。

 確かにこれから「桜前線」の上昇とともに見ごろとなる場所は全国各地にあるでしょう。しかしながら、私はこの時季に大きな白い花を咲かせる「白木蓮」と波のような曲線を生む「ゆきやなぎ」が大好きkです。とりわけ「白木蓮」は、あの阪神・淡路大震災からの復興支援と「鎮魂」を象徴する花として、県下で30万本植えられ、通勤時にもたくさん見ることができます。このような季節を感じさせてくれるものは植物だけでなく、学校生活にもたくさんあります。この年度末というのは通常の学期末としてではなく、クラスの、そして学級の締めくくりとなります。大掃除で外していく「掲示物」にも名残惜しいものもあり、すっからかんになった教室に少しさびしさを感じる生徒もいるようです。明日はコロナで明け暮れた一年の「修了式」です。どうかこの異常事態の社会生活が、一日もはやくおさまってほしいと願うばかりです。

3/23 学年末の最終「学年集会」

部屋の大掃除を…。【1年生】

学年集会1年

 1年生も同じく学年末の最終「学年集会」。私は出張用務のため冒頭しか見ることができませんでしたが、委員からの言葉で「よく挨拶ができる学年」「新入生の見本になれるように」という中学生としての自覚が生まれてきた人が増えてきたことをうれしく感じました。コロナの影響で「屋外」で行った異例の「入学式」はできたものの、すぐに「臨時休校」に入り、なかなか「中学生」の実感と自覚がないまま、時だけが過ぎ去ってしまいました。しかし、君たち1年生にはまだまだ一中での時間はたくさんあることを忘れないでください。

 学年の先生からは「体調管理に気を付けること」「新年度に向けて部屋の大掃除をすること(毎学期末に言われている)」「春休みにちゃんと勉強すること」など、中学生としての自覚をいっそう高める話があったそうです。4月に登校するときは「下駄箱」が変わっています。皆さんの後輩が入ってくることを忘れずに!

3/23 学年末の最終「学年集会」

「学年目標」を、今一度…。【2年生】

2年学年集会

 本日は学年末の最終「学年集会」の日。1校時の2年生からスタートしました。各委員会からの3学期の振り返りなど、多くの生徒が前に立って学年全員に話しかけます。「3年生になる準備ができてきた」「まだまだ注意が必要」など、各委員からの視点もさまざま。しかし、聞く側の生徒たちもそれを受けとめるように姿勢(頭)がぶれなくなったと褒められていました。

 2年生の学年目標『心を磨き、思いやれる集団に!』について、今年は本当にコロナの影響が大きかった一年。その中で、2年生の4,5階の行き来ができない状態が続いたのはなぜか、そこに仲間を思いやる気持ちがあるのか?互いが思いやる気持ちがないとだめだと言われてきたこの学年の「学年目標」を、今一度考えようと…。
 1年の時からスマホのトラブルが多く、相手を思いやる気持ちがあるのか、自分の思いだけで安易に書き込むのではトラブルが起こるのは当たり前だし、学年の目標は達成できない。まもなく、最終学年を迎える時に、その自覚、義務教育を終える準備として、「心をみがこう!」と締めくくられました。

3/22 花は咲く…。

桜の開花

 先週末、本校にある桜の「開花宣言」を行いましたが、木々によって当然のように咲き具合はまちまちです。人も同じように花が咲く時はまちまちで、急ぐことは何もありません。厳しい冬を超えてきたからこそ、笑顔のような花が咲くのでしょう。いっぱいに花をつけた枝を見るのはまだ少し先のようですが、下のほうの太い幹から「スッ」っと小さく開く花が気になって気になって…。今まで多くの生徒たちとふれ合ってくると、こんな咲き方がどうしても気になるのです。自己主張が強いのか、それとも群れを嫌うのか、それとも何かほかに理由があるのか・・・。

 人それぞれ、咲き方はいろいろあっていいんです。

3/19 開花宣言!

 本日、校門両脇にある桜の木に開花が認められました!(写真がなくて申し訳ございません。)

 そして、本日より「期末個人懇談」が始まりました。学年末の締めくくりを各担任と生徒・保護者で行っています。お忙しい時期に、またコロナの心配が途絶えない日々にお時間を割いていただきありがとうございます。

3/19 祝!合格…。

合格ファイル

 「卒業式」から一夜明けた本日10:00から公立(県立・市立)高等学校第2学区の合否発表が行われ、随時連絡が入ってきました。第1希望校で合格した生徒、第2希望の学校で合格をもらった生徒、そして残念な結果の生徒…。それぞれの4月からの進路が決まりました。

 昨日のステキな笑顔を忘れずに、新しい環境でも日々の生活を楽しみましょう!

(写真は「3年生を送る会」でプレゼントされたクリアファイルです)

3/18 第74回「卒業証書授与式」

一中を巣立つ君へ

卒業式1

 宝塚第一中学校 第74回「卒業証書授与式」を晴天の下、本日無事に挙行いたしました。

 保護者の皆様には、感染症予防の対策から各ご家庭1名と制限せざるをえませんでしたが、ご理解ご協力いただき心より感謝申し上げます。本校の式典も他校同様に毎年素晴らしい「合唱」という締めくくりで成長の証をご披露するところでしたが、この一年様々な行事が中止や縮小される中、残念ながらご披露することはかないませんでした。しかしながら、「校歌」も4番までしっかりと流すことができ、現生徒会長の「送辞」といい、前生徒会長からの立派なそして心温まる見事な「答辞」によって、身の引き締まる式典をみんなでつくり上げてくれました。そう「みんなでつくる みんなの学校 一中」の成長した姿であり、引き継がれる瞬間でした。

 そんな彼らのひたむきな姿に教師たちも応えるように、サプライズでこの3年間の「育ち」の足跡を振り返る動画が流されました。バックに流れるのは彼らが式典で歌うはずだった、あの「群青」…。各クラスで録音したものを合成して一つにまとめました。映し出される映像だけでなく、普段から本当に温かくやさしく、ステキな笑顔があふれる学年だった気がします。そんな笑顔がいっぱい映し出された映像を互いに確かめ、多くの人に拍手で見送られて校門を次々に過ぎていきました。

 あの「坂」を下ったところから未来への一歩が始まります。

 そして、あなたの「母校」には、まもなくきれいな声の「ウグイス」がやってきます。

 今年も、そして来年も…。

 

卒業式2

卒業式3

3/17 準備は整った…。

式場

 式場準備、整いました。

 3年生のみなさん、君たちの大好きな「合唱」はできませんが、仲の良い、そして力強い学年だったみなさんの「底力」とステキな「笑顔」を見せてくださいね。

 

3/17 式場準備に頑張る誇り高き生徒たち

式準備

 午後からは、明日に控えた「卒業証書授与式」の式場準備です。

 2年生が一生懸命、外の掃除をしたり体育館にシートを敷いたり、そして間隔を測ってのイス並べ…。みな元気に頑張る誇り高き一中の生徒たちです。

3/17 実施できた「3年生を送る会」

送る会1

 明日の「卒業証書授与式」を前に、3学年が登校する最後の1日となりました。

 思えば、外出自粛の「臨時休校」から始まった今年度は、屋外での「入学式」に始まり、登校が可能になっても「分散登校」で全員が登校できるようになったのが6月15日。しかしながら、生徒が一堂に会することはできず、始業式や終業式をはじめ、3年生が進行を進める全校集会もすべて狭い「放送室」のスタジオから…。当然ながら活動には制限が生じ、(私を含めて)無機質な画面にむかって話すことの苦しさが日に日に増していったものでした。

 そんな中、例年は体育館で行っている「3年生を送る会」をどのようにしていくか…。現生徒会執行部の生徒たちと関係の教師が頭をひねり悩み工夫したのが今回の「ホール」からの生放送!

 本校はかの大震災によって被災し、校舎が大きく損傷したため建て替わっています。その震災復興の中、学校生活の思い出を綴(つづ)る『ルーズリーフ』をイメージした「スティンドガラス」に囲まれたホールから執行部○○さんによる「校歌独唱」にはじまり「先生クイズ」や「プレゼント贈呈」が行われました。旧生徒会長からも『安心して任せられる』という言葉ももらいながら全校生が一つになって楽しいひと時を過ごすことができました。

送る会2

送る会3

3/16 「卒業証書授与式」の予行

予行

 コロナ禍の日程変更で18日になった「卒業証書授与式」を明後日に控え、生徒たちの動きはもちろんのこと、関係職員の作業確認を兼ねた「予行」を教頭の進行のもとに行いました。だんだん近づく「その日」を前に彼ら生徒たちとともに学年の教師団もこの3年間の出来事がよみがえってくる時間かもしれません。今年は一人一人に「卒業証書」を壇上でお渡ししますので、全員に一通り私からの「メッセージ」を送らせていただきました。

3/16 最後の学年学活

演奏会

 卒業式を控えた3年生は、最後の学年学活(お別れ会)を行っていました。

 もちろん、生徒たち実行委員による自主的な活動で前半はグラウンドにて、なんと「鬼ごっこ!」いくら「鬼」が話題になった一年だったとしても中学3年生が…と思われるかもしれませんが、これがなんと真剣そのもの。阪神間でも広い本校のグラウンドを使ってのそれはかなりの運動量ですね。思いっきり動けなかった3年生にとっては心にも身体にも残るプログラムだったのではないでしょうか。

 続いて体育館に会場を移し、クイズ大会。昨今TV番組でも様々なクイズが流行っていますが、彼らが考えた問題もなかなか秀逸なものがありました。

 最後は、フルートとピアノの演奏会。今年の3年生らしく大人な雰囲気の楽しい演奏会となりました。

鬼ごっこ

3/15 「お別れ校外学習」【3年生】

チキンカレー

 本日、3年生は卒業式を控え「お別れ校外学習」に行きました。場所は"あの"「姫路セントラルパーク」。なぜ"あの"なのかと言うと…。昨年の5月、本校HPでも度々紹介した「#おうちでサファリ」の舞台。緊急事態宣言下の外出自粛期間に「自粛ストレス」を解消するサイトとしてオンライン生活が広まる中で大変話題になりました。「姫路セントラルパーク」では「自粛ストレス」を癒すための「日本一癒されるサイト」と題して、普段見ることのない場所や飼育員からの視点での映像が配信されており、当時生まれた「チーターの赤ちゃん」が有名になりました。

 さて、宝塚第一中学校はというと、本日の給食が今年度最後の「チキンカレー」。先日の「きなこ揚げパン」と1位を争う大人気メニューですが、残念ながら3年生は逃してしまいましたね。本日の「お別れ校外学習」での楽しい思い出や「きなこ揚げパン」同様に義務教育時代の思い出としていつまでも、いつまでも…。

3/12 「公立一般入試」当日

受検

 本日は「公立高等学校一般学力検査」当日です。今回も早朝より駅などでチェックを受けた生徒たちがどんどん各試験会場へ向かいました。一人で受験する学校以外は、出願の時点で受験番号が並ぶため同じ試験会場に一中生が複数いることで見慣れた顔に少し安心感はあるものの、やはり入試は入試。緊張感に押しつぶされそうになっているかもしれませんね。

 朝は何とか天気がもってくれているものの、「うぐいす台」から望む大阪北部の景色は黄色くくすんで花粉が漂っているかのようでした。すでに進路が決まっている生徒は午前中のみの登校でしたが、午後からは天気予報通りの雨が降ってきましたね。

 17時現在、ほとんどの生徒から「終わりました!」の連絡が届いていますが、遠方で受検している生徒はもう少しかかるかもしれません。この週末は、受験勉強からも解放され「ホッと」するかもしれませんが、まだまだコロナの感染が心配されていますので、不要不急の外出はもう少しだけ控えてくださいね。今夜はやっとゆっくりと眠れそうかな…。(最後までよく頑張ったね。月曜日の朝は「笑顔」で会いましょう!)

3/11 「公立一般入試」事前指導

事前指導

 本日、放課後の体育館では、3年生の「公立一般入試」事前指導が行われていました。

 推薦等の時とは違い、かなりの人数になりますので全体での基本指導に続いて、受験校ごとに担当の先生と細かな打ち合わせを行いました。コロナの影響で高校側も例年とは異なった体制を工夫していることが多く、万一の事態に備えています。今夜はおいしいものを食べて身も心も元気になって、十分な睡眠をとった上で明日の朝を迎えてほしいと願っています。

 今回も、心を整えて挑むように願い、笑顔のエールとともに見送りました。(心から誇れる一中生たちです。)

3/11 生き抜く力を

避難

 今日は「3.11」です…。

「1.17」「9.11」、「11」と続くことが妙に話題になったこともありましたが、単なる偶然でしかありません。「9.11」は別として、それほど地球上の自然の営みは、ある日突如として恐ろしく変化するということです。

 あの日は、本校「第64回卒業証書授与式」の日、午後に予定していた個別の式を終えた直後でした。ある方が「金沢」から電話してこられ『大きな地震でしたけど、学校は大丈夫ですか?』と心配されていたことがいつも思い出されます。そして、職員室にあるテレビには信じられない映像が次々と映し出されていました。

 あれから10年、「復興」という言葉が「1.17」の時と同じようにキーワードとして使われてきましたが、東北はまだまだの感が強いです。我々の住む阪神間を襲った「地震」「火災」だけではなく、「津波(TUNAMI)」の破壊力と原発事故がもたらす「放射能」の恐ろしさを改めて心に刻む日にしたいです。

 しかし、日本という国は、なぜ「原子力(核エネルギー)」にかくも注力するのでしょうか。(昨夜のNHKでは「除染マネー」なる言葉が出てきましたが…。)我々学校は「広島」や「長崎」、また「対馬丸」そして「沖縄」など、戦争に脅かされない平和な社会を祈り、教科学習にない学びを進めているのですが、あの「放射能」の恐ろしさを一番知っている国であるはずなのに、といつも考えさせられます。

 以前、理科の「気象通報」に興味を持っていた「海底二万マイル」と「地底探検」しか読まなかった少年は、同じ頃に小松左京さん原作の「日本沈没」という映画に感化され、地震のメカニズムに興味を持ち、将来「地震研究者になろう」などという夢を見ていました。その後もハリウッド映画「大地震」を観て、あんな大地震がきっと起こってしまうんじゃないかと恐れながら…。

3/10 「きなこ揚げパン」という不思議な名物

きなこ1

 大人の皆さんが「給食」と聞いて懐かしく思い出されるメニュー。

 世代を超えて人気ナンバーワンを誇る「きなこ揚げパン」という不思議な名物。もちろん、カレーライスと1位を争う人気ですが、カレーは家でも外食でも様々なバリエーションがあって不動の人気が当然なことに対して、この不思議なパンはなかなか口にすることができない物だからこそでしょうか…。同窓会で集まった時などには懐かしい話題に必ず出てくる逸材。50年以上前のこのメニューはパンが少し硬く、きなこが口の周りにつく、こぼれる、吹き出す…等々話題につきません。そして、他市に比べてもダントツにおいしい宝塚市の「きなこ揚げパン」が、今年度は今日が最後!ということは、卒業を控えた3年生にとって、給食として味わうことのできる最後の日となりましたね。

 栄養の先生がレシピを書いてくれています。ご自宅でも簡単に作れます(が、クラスのみんなと食べた思い出は簡単には再現できませんね)ので、いつか家族で思い出の逸品を召し上がってくださいね。(将来、学校に勤めれば食べられるかも…。)

きなこ2

3/9 サンキューDAY

空き缶

 3月9日は「記念切手記念日」だそうな。その他にも様々な日がありますが、3/9なのでやはりサンキューが引っかかるだろうなと思って調べてみたら「ありがとうの日」でした。もちろん英語のThank youの語呂合わせでしょうが、「ありがとう」の言葉の由来は「めったにない・奇跡的」という「有り難し」にかかる仏教のお話からきています。つまり、奇跡と思えるぐらいに心から感謝していることを表しているステキな言葉ですね。よく世界的なイベントの閉会式(セレモニー)で各国の「ありがとう」という感謝を表す言葉がどんどん出てくる場面を見たことがありますが、国を超えてもこの言葉は共通の心のあらわれですね。

 さて、上の写真は今朝本校前の坂道を登り切ったところに散乱していた「空き缶やペットボトル」と「吸い殻(30本以上)」です。防犯カメラには昨夜に校門前を通過する車が見られ、1時間ほどで帰って行ったようですが、とても残念なゴミですね。その車の人たちとも言えませんし、1回の量でもありません。先週から土日を挟んでいますから雨に濡れたものもありますし、直近のような乾いた吸い殻も…。そして、植え込みの上のほうまで投げ込まれたもの(写真上部)もあります。

 古語「有り難し」の、「暮らしにくい」という方の意味を強く感じました。

3/8 「国際女性デー」という日…。

タグラグビー

 3月8日は世界的な「国際女性デー」です。新聞各紙に時の話題とともに女子大学の広告などに「この日」に合わせてきた内容を見ることができます。そして、ある新聞にこんなコピーが…。「未来は勝手に進まない。進めてきた人たちがいる。」と。延期されている「東京オリンピック・パラリンピック」が控えている中で、かの会長発言ですったもんだした日本は、ジェンダー後進国の指摘を受けています。そんな中、昨年同様に面接試験の練習で「SDGs」の話題について少し触れてみましたが、生徒たちは本当によく学んでいますね。今後も引き続き、その15番目にある項目に日本社会がどんどん前向きに取り組んでいかなければ、もっと恥ずかしい国になってしまうのではないかと危惧します。

 さて、上の写真は、新しく用具をそろえた「タグラグビー」を楽しむ2年生たちです。日頃の窮屈な生活を感じさせないほど元気に大きな声で走り回っている様子が感じ取れます。あのワールドカップで盛り上がったラグビーの精神と世界に認められた日本のおもてなし文化を無駄にしないように、彼らも「楽しむ」ラグビーを通じて成長してほしいですね。

2年体育

3/5 Santa Lucia(サンタルチア)【2年生】

サンタルチア

 男子生徒のいい声が聞こえるではないですか♪。

 本館4階の音楽室に近づいていくと名曲「サンタルチア」のテストのようでした。イタリアのことわざで「ナポリを見てから死ね」と言われるくらい観光名所になっている美しいナポリ湾。遠くにはヴェスヴィオ山も見えるなど、世界一美しい港町と言われ、輝く海、空、風、太陽、そして、月灯りを愛でて日々の航海の安全を祈る歌。

 某テーマパーク(海の方)のヴェネツィアン・ゴンドラを漕ぐゴンドリーナが「チャオ!」と一緒に必ず歌ってくれますね。ということは…みんなキャストになれるぞ! では「アリベベルチ!」

3/5 模写もしゃモシャ…&気象通報【2年生】

模写

 2年生美術の時間。名画を「模写」したものを相互評価していく場面(上の写真)です。班ごとにメンバー分を記入し順次、他の班へまわしていく作業中の一コマ(いや4コマか…)。みなさん、なかなかの出来栄えに素直に驚きましたね。私も中学校時代は美術が得意で大好きでした。というか「褒め上手」の先生だったからかもしれません。いろいろな作品展に出品していただき、いくつかの賞をもらったのですが、今となっては何も残っていませんね。(残ってても仕方がないですが)エッチングの版画や木彫りのチャスの駒など家族に少しだけ自慢したくなる時もあります。

 続いては「気象通報」を使った理科の授業(下の写真)。音声データを用いて「ラジオ用天気図用紙」に各地の風向き、天気等を記入し、それをもとに等圧線や低気圧・高気圧・前線などを書き込んでいき、日本周辺の気象の状態を明らかにしていきます。データを聞きとるのは大変ですが、天気図を実際に自分で書いてみると低気圧・高気圧・前線などが関連していること実感できますね。テレビの「天気予報」の見方も変わってくるかもしれません。理科も得意でこの単元は大好きでした。インターネットなど全くない時代。ラジオから流れるザラザラした声で『石垣島では…』がどんな島なのか想像するだけでしたが、魅力的な時間でした。(当時はヘクトパスカルではなくミリバールでしたね)

 

気象通報

3/4 「卒業式」練習始まる。【3年生】

練習

 本日3校時目から「卒業式」に向けての会場練習が始まりました。昨年度は、ちょうど昨日3日から「臨時休校」に入り、「卒業式」の実施も全く不透明で不安な状態が続くこととなりましたが、来賓の参列を見合わせていただいたり、時間短縮をできる限り行ったりするなど、最大限の感染症対策のもとで実施が可能となりました。今年度も同じく危機感を持ちながら感染症対策を進める中で、一人一人への証書授与が可能となりましたが、昨年に続き「学び修めの合唱曲」披露による答辞は不可能となり、かなり寂しい練習開始となりました。しかし、3年間共に過ごした仲間がそれぞれの道に巣立つ姿を互いに確認しあう場として、きっと立派につくりあげてくれることを期待しています。

3/4 来週に迫った公立高校一般入試【3年生】

3年生

 3年生は朝の学年集会で「公立校一般入試」などの諸注意がありました。私立入試や公立推薦などと同じく、基本は公共交通機関の利用が求められます。コロナの影響も心配され、自家用車でご家族が試験会場まで送られる例も見受けられますが、万が一の事故・渋滞などで遅れた場合はどうしようもありません。しかし、公共交通機関ならば万が一の時には「遅延証明」というものがあります(公共交通機関の情報は高校側が入手しますので利用者は配慮されます)。そのことを踏まえて当日の移動手段・持ち物準備確認をしてください。この週末が最後の土日となりますので、鉛筆など必要なものは確実に整えておきましょう。

 緊張感が増す日々ですが、ビビることなく普段通り仲間を信じて日々の学校での生活を大切にしてほしいと願っています。

3/3 桃の節句に…。

ひなまつり

 三月三日「桃の節句」のひなまつり。

 年間を通じて様々な季節の節目に伝統行事が重なります。遡(さかのぼ)れば、平安時代にまで及ぶ「厄払い」の行事が飾り人形として江戸時代に豪華になっていく。いつの時代も子どもの健やかな成長を願う人々の心は同じですね。

 さて、童謡『うれしいひなまつり』が聞こえてくるこの時期。有名な話ですが、この歌詞の中に間違いがあるのです。歌詞の2番に、「お内裏様(だいりさま)とお雛様~、二人並んですまし顔~」という部分がありますよね。この「お内裏様」というのは、本来「男雛(おびな)女雛(めびな)」の男女一対の雛(ひな)人形を指し(この左右も関東関西で異なりますが)、「お雛様」は「お内裏様を含めた雛人形全体を敬う言葉」です。ということで、もちろん「三人官女や五人囃子」なども全て「お雛様(雛飾り)」と呼ぶことになります。となると、「二人並んですまし顔~」というのもおかしくなりますね。

 さらに3番の歌詞(「そこまで知らんわ」と言われそうですが)にある、「赤いお顔の右大臣~」も実は違っており、赤い顔は雛壇に向かって右に位置する「左大臣」で「右大臣」の顔は白いのです(京都が御所(北側)から見て左側〈東〉が左京区、右側〈西〉が右京区というのと同じ)。こうなるとかなり複雑なのですが、作詞をした有名なサトウハチローさんは、ずっとこの間違いを恥ずかしいと気にしていたそうです。

3/3 「卒業証書授与式」に向けて

卒業式にむけて

 3年生は6校時に「卒業証書授与式」に向けてというプリントを使い、VTRを見てその流れを確認していきました。「3年間の成長を披露する場」として「心を一つにして」と書かれてありました。実は先日の学年集会で「お別れ校外学習」に行けるとの話をして喜んだけれども、卒業式の答辞で「合唱」ができなくなったことも知らされました。コロナの影響で、例年盛り上がりを見せる「合唱コンクール」もできず、卒業式でも歌うことができないままになってしまいました。残念ではありますが、今年は一人ひとりに壇上に上がってもらい、呼名とともに「卒業証書」を手渡すことになります。義務教育最後の式典を立派につとめあげてほしいと願っています。

3/2 宇宙からのメッセージ

 「宇宙飛行士」と聞いて、誰を思い浮かべるでしょうか?

 私が一番印象に残っているのは、もちろん初めて月面に降り立ったアポロ11号の「アームストロング船長」です。しかし、その後、多くの日本人も宇宙飛行士になっておられますが、やはり「毛利 衛」さんがとても印象に残っていますね。何度かお話を聞く機会がありましたが、どれも興味深いものばかりでした。

 昨夜のニュースで、現在の国際宇宙ステーション(ISS)に滞在している宇宙飛行士の野口聡一さんが、個人のYouTubeチャンネル「soichi astro」で、ISS内での“リアルライフ”を自撮りで伝える短い動画「Real Life ISS」を数日に1回、投稿している様子が放送されていました。昔々、夏休みの初めにある小学生がテレビの前で、じっとアームストロング船長が、月に降り立つあの「一歩」の瞬間を見ていた時代とは全く違い、無重力空間での「LIVE」中継は現代科学の素晴らしさを感じます。『これからは理系の人だけでなく、文系や…。』とおっしゃっていました。

 みなさんは「月」を見上げるだけでなく、あの宇宙に「行けるようになる」時代を生きる人かもしれませんね。

3/2 春待つ冷たき雨

0302

 昨日の陽気が嘘のように、今朝からの雨は「天気予報」通り…。しかも北海道は猛吹雪や大雪の様子。そして、今夜はもっと冷え込むという情報を聞くと、人生と同じで簡単には「春」というものはやってこないんだぁとつくづく感じます。しかしながら、登校していく生徒たちのカラフルな雨傘を見るのは少し楽しい朝のひとときでした。因みに、今年度実施されたPTAのアンケートには「長靴はダメなんですか」や夏期の「日傘を認めてほしい」等と記入はありましたが、どちらも従前から「雨具」等の括りで判断していただいています。色柄ご自由に楽しんで…。(でも、学期末に所在不明の傘がたくさん出ますのでご家庭でもご注意願います。)

 生徒たちは、本日の「各部委員会」でコロナ禍での学校生活を様々な視点から見直しをしていこうとしています。生徒会という「自立」した組織が成長していけば、日常生活もきっとうまく変化していきます。このように、少しずつでも生徒たちの考えが方向性をもちながら成長していく姿は学校生活の大きなたのしみにもなります。

 

3/1 弥生三月、梅が咲く。

うめのはな

 待ちに待った「梅」の花が咲きました!今朝は風も穏やかで陽が昇るにつれ、外はとても暖かくなりました。教室を廻り、ちょうど2校時の終わりごろにグラウンドに出てみると、かの「梅」の花が鮮やかな色をつけ次々に追いかけているかのように「ギュッ!」と咲いていました。芳しい香りはまだ少し微妙ですが、それもこれからの楽しみにしておきましょう。

 さて、阪神間を中心とする「緊急事態宣言」が昨日解除されましたが、まだまだ警戒を緩めるわけにはいきません。暖かくなってもマスクは外さないでくださいよ。放課後の「全校集会」でも、私から相変わらずの「マスク、手洗い、消毒、換気」とともに、『優』の一字についてお話ししました。コロナコロナ…、そして受験や定期考査、本来なら「パァ~」っと遊びに行きたい「春」なのに、気分が思わしくない「憂い」の人も多いのかもしれません。人と人とが距離を取らなくてはいけない時代、手と手が触れ合うことはできなくても、心と心は寄り添えるんじゃないかと…。だから「憂」に「にんべん」を付けると「優しい」という字になるんだよ。こんな時代だからこそ(大人も一緒に)「寄り添える」関係を築こうじゃないですか。そして、生徒会執行部からの呼びかけがあり、あと一か月…、3年生を先輩と仰ぐ彼らとともに不自由な生活をしてきた中でも諸々の締めくくりをしなくてはならない時期。「自立」に向かって一歩を踏み出す彼ら部長さんから最後に「明日の各部委員会もよろしく!」と、力のこもった言葉が聞こえてきました。

 頼もしい一中生の心と心が繋がっていきます…。