玉露のころりとまろび寒葵 私傘さすの下手なんです

ID番号 6008669 更新日  2023年5月18日

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寒葵

土日の雨から一転、月火は打って変わっての好天。気温も所によっては30度を超えるところもあったと聞きます。気候の変化が大きいときは体調を崩しがちになるもの。気をつけたいものです。雨が降ると思いだすのが、表題の一首にまつわる話。朝の校門で、ある生徒が「私、傘さすの下手なんです。」とポツリ。これ、実は私も自覚していることで、「先生もそう思うことがよくあるよ。濡れないようにさしてるつもりなんだけど、あっちこっちがびしょ濡れ。ついつい大きいサイズの傘を買ってしまううんだなあ。」なんて話をしておりました。続けて彼女いわく。「T先生は傘さすの上手そうだなあ。でも、O先生は下手そう・・・」おそらく根拠はないのでしょうが、彼女なりの普段からの先生たちの印象なのでしょう。人って、普段の立ち居振る舞いや物言いから、人に与える印象を無意識のうちに作っているものだと思います。「●●さんらしい」と思ってしまうのはその延長線でしょうか。その一方で、いい意味での「意外な一面」に出会った時は、新鮮な気持ちになったりします。人は誰しも「多面体」な要素を持っているものですから、「●●さんらしい」も「意外な一面」もあって当然ではあります。現在進行形の「新緑の句会」では、生徒たちの意外な一面に出会うことが多く。楽しませてもらっています。

余談ですが、「寒葵」はとある古寺でのご住職とご婦人の会話に登場していました。少し大きめの葉っぱの上に、はじかれた雨粒がまん丸になってコロコロしてる。傘いらずのそんな光景から今日の校長室に登場してもらいました。