夏祭りポイでは君をすくえない

ID 6011474 更新日  2024年9月6日

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列車の窓から海

夏の句会ではお題として設定はしていませんでしたが、「夏祭り」をテーマにした句もたくさんありました。なんだかんだいっても夏のお祭りは、生徒たちにとって大きなイベントのようです。お祭りの様々なシーンを俳句にする中で、恋心をにおわせてくれるような作品に仕上がるのも中学生ならではかもしれません。リアルな体験なのか、想像力をふくらましたストーリーなのかは定かでありませんが・・・。大人がそんなことをやってみると、あまりカッコのいいものはできないようです。表題のように一句読んでみましたが、さて。恋心を抱いている相手とお祭りに行って金魚すくいをするわけですが、金魚のようにうまく彼女(彼)の気持ちは救えない。ちょっと安易は句になってしまいました。ちょっと深読みすると、何か悩んでいるふうの彼女(彼)をなんとか救ってあげたいと、気晴らしにお祭りに誘ってみたけど、なかなか思うようにはいかない。なんてストーリーもあるかもしれません。

生徒たちの俳句を読んでいると、登場させるバラエティー豊かな言葉に感心することしきりです。ポイ(金魚すくいのアイテム)、金平糖、火樹銀下(街の灯りや花火の光が輝く様子。夏の季語)、申の刻(さるのこく、午後3時~5時くらい)、詩吟などなど。そんな言葉をちりばめた生徒たちの俳句を夏休みの日記(俳句、夏休みの日記みたいですねと教頭先生が言ってた)として読ませてもらうのも楽しい時間です。