背のびして友と行く店(カフェ)レモン水  (生徒作品)

ID 6011559 更新日  2024年9月27日

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コスモスとレモネード

表題の1句。これは別につま先立ちでということではありません。(物理的な背のび)中学生が友達を誘ってちょっと高校生(大人な)気分になって、ということだろうと推察します。(心理的背のび)マクドでなくてカフェです。彼女は店と表記してカフェと読みをふってくれていましたが、ストレートに「カフェ」としても十分によかったのではないかと思いました。俳句は上手になっていくと時に難解であったり、私ごときでは評価に余る…ということになってしまいます。でも、中学生がつくる中学生ならではの俳句のよさというものがあると思います。この句には感情を表す言葉は使われていませんが、「背のび」からどこかウキウキした彼女の気持ちがよく伝わってきます。ここで飲むレモン水は、今風のレモネードということになるのでしょうか。

話は変わりますが、先日の新人大会の時に保護者の方から声をかけていただきました。お父さんでした。校内の句会のことに関心を持っていただいているようで、「レモン水。レトロな感じでいいですねえ。」それから「親も参加してみたいですね。」ありがとうございます。俳句に興味をもっている潜在人口は結構多いのではないかと思います。生徒たちのお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんの中にもたしなんでおられる方が…。次回は保護者の方にも参加していただく「大人の句会」なんていうのも…と野心を抱いたりします。その際は、作品の妥当な評価はいたしかねますので、あらかじめご了承ください。