平成28(2016)年4月号 自動翻訳機能対応テキスト版(2面から5面)

ツイッターでツイート
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ID番号 1016188 更新日  2016年5月27日

印刷大きな文字で印刷

特集(2面から5面)

※市外局番の記載のないものは(0797)です。

*****************************
<特集>
ココロの段差をなくそう
障碍(がい)福祉課(電話番号 77・2077、ファクス番号 72・8086)
*****************************
===============================
障害者差別解消法が
4月1日からスタート
===============================
 「障害者差別解消法」は、国の行政機関・地方公共団体、民間事業者による「障がいを理由とする差別」を禁止することを定め、どんな障がいがあっても分け隔てなく、共に暮らしていける社会を作るために制定されました。
 「差別をなくす」。言葉で言うと簡単かもしれませんが、障がいのある人に対する理解が少ないと、それが差別や偏見につながる恐れがあります。障がいのある人の置かれている状況を正しく理解し、障がいのある人が社会生活の中で感じるさまざまな生活のしづらさを解消できるように、できることを考えていきましょう。
 障がいを正しく理解し、誰もが暮らしやすい社会について考えてみましょう。

===============================
条例の制定を目指して
===============================
 昨年3月時点の宝塚市における障害者手帳所持者数は身体障害者手帳所持者が8180人、療育手帳所持者が1554人、精神保健福祉手帳所持者が1446人となっており(一部重複)、市人口の約5パーセントを占めています。
 本市では昨年、障がいのある人もない人も一緒に話し合う会「宝塚市障がい者差別解消について考える会」(4面参照)の設置や、障がいのために日々の困ったことや配慮してもらって助かったことなどの具体的な体験を募集しました。
 4月からは、障がいのある人への差別に関する相談窓口を設置(5面参照)し、今後は来年1月施行を目指して、阪神間では初めてとなる宝塚市独自の条例づくりに向けて、準備を進めていきます。

========================================
<キーワード>
障がいを理由とする差別的取扱いの禁止
合理的配慮の提供
========================================
 「障がいを理由とする差別的取扱い」「合理的配慮」という言葉を聞いたことはありますか?障害者差別解消法においては、この二つの言葉がキーワードになります。

---------------------------
<キーワード1>
障がいを理由とする
差別的取扱いの禁止
---------------------------
 障がいを理由とする差別的取扱いとは、見た目や「見えない」「聴こえない」「歩けない」など心身機能の制約を理由に、その人を他と否定的に区別・排除したり、活動に制限を加えたりすることです。
 例えば、「利用していたお店が、精神障がいがあることを理由にお店の利用を断る」や、「市役所の窓口で、障がいがあるからと、本人に了解をとらずに介助者に話をする」といったことなどが挙げられます。障害者差別解消法では、行政機関や民間事業者などに法的義務として不当な差別的取扱いを禁止しています。

---------------------------
<キーワード2>
合理的配慮の提供
---------------------------
 例えば、「入口に段差がある」「難しい内容や漢字ばかりの書類」「音声放送しかしない」ということは、障がいのある人にとって社会参加を妨げることになりかねません。そこで「読み書きが苦手な人にも分かりやすいように漢字にルビを振ったり、分かりやすい言葉で書いた資料を提供する」「音声放送の内容を、聴覚障がいのある人にも分かるように紙に書いて情報提供をする」といった配慮が必要になります。
 このように、個別の事情に応じて「社会参加を妨げるもの」を取り除くなどの必要な配慮をすることを、合理的配慮の提供といいます。障がいのある人から何らかの配慮を求める意思の表明があった場合に、こうした配慮をせずに障がいのある人の権利や利益を侵害することは差別となります。
 あくまで配慮する側の負担になり過ぎない範囲とされていますが、その場合でも一般論で断るのではなく、きちんと個別の理由を説明し、納得してもらう必要があります。また、可能であれば代案を検討していくことも求められます。

========================================
日常の暮らしの中で私たちができること
========================================
 日常生活の中で、障がいのある人と出会ったとき、困っている様子を見かけたらどんなことができるのか、その一例を紹介します。

◆視覚障がいのある人が、道で立ち止まって困っていたら…
 まず、横から名前を名乗って声を掛けましょう。できるだけ具体的な言葉を使って、物事を伝えるようにしましょう。

◆車いすの人が段差や坂道で困っていたら…
 ちょっとした段差や坂道などで困っているところを見かけたら、「私にできることはありますか」「何かお困りですか」など、どのようにしたらいいか声を掛けましょう。

◆知的障がいのある人が、駅やバス停で迷っていたら…
 自分の思いをうまく人に伝えられない人が多いので、根気よく話を聞くことが大切です。慌てることなく、分かりやすい言葉で声を掛けてみてください。

 障がいの種類や程度によって応対の仕方は異なります。すぐに解決できなくても、困っている人を見かけたら、手伝えることがないか声を掛け、本人の意思を確認することが大切です。

=========================================================
 <インタビュー>
地域とつながり 障がいを知ってもらいたい
宝塚市障がい者差別解消について考える会公募市民
大谷 喜久(おおたに よしひさ)さん
=========================================================
 「なんで車いすに乗ってるの?」と通りすがりの子どもから聞かれたとき、その子の保護者は「そんなこと聞いたら悪いでしょ」と注意していました。私は「止めなくてもいいのに」と思っているんです。注意された子どもは障がいについて聞くことがいけないことなんだと思ったでしょう。差別をなくしていくには、障がいの背景や状況をよく知る必要があります。
 私は生まれたときから脳性まひで、全面的に介護を受けていますが、介護士が常に付いてくれているので、生活面で大きく困ることはありません。しかし、引っ越しをする時、障がいがあるということでなかなか家を貸してもらえず、ずいぶん家を探し回りました。障がいについて理解のある大家さんとのいい出会いがあって、やっと見つけられたということもありました。
 昨年募集された事例集を見て気になったのは、「子どもに障がいがあるから結婚式やお葬式に出られない」など、人前に出てはいけないという人が多いように感じたことです。私は、外へ出て地域の人とつながることはとても大切だと思っています。自治会や地域の集まりに参加することで、地域の人や子どもたちにも車いすに乗っている自分を知ってもらえるからです。
 障がいを知ってもらうために、障がい者自身も自ら外へ出ていかなければならないと思います。障害者差別解消法や宝塚で条例ができることで、障がいのある人が地域や社会へ出ていきやすくなるまちへの第一歩となることに期待します。

=========================================================
 <インタビュー>
誰もが同じ立場で暮らせるまちへ
宝塚市障がい者差別解消について考える会公募市民
中山 君江(なかやま きみえ)さん
=========================================================
 24歳の時に原因不明の病気で視覚障がい者になり、35歳で全盲になりました。急に周りの物がゆがんで見え、その日からじわじわと見えなくなっていきました。今は娘2人と盲導犬のエレナと暮らしています。
 私が日常生活で困ることは、書類が読めないこと、1人で外出できないこと、服の色を選ぶことができないなどがあります。外出する際にはエレナにお手伝いしてもらうほか、ヘルパーさんにもお願いしています。生活の中で誰かに目の役割をしてもらわないといけないのです。
 私自身の経験を基に、毎年、市内の小・中学校に盲導犬の話と視覚障がいのことで講演を行っています。自転車は歩道に止めない、点字ブロックの上に物を置かない、音の出る信号機の大切さ、信号の赤・青を教えてくれたらうれしいなど、視覚以外のことに頼らなければならない人がいることを分かってもらえたらとの思いで、子どもたちにお話ししています。
 昔に比べ、制度もしっかりしてきたし、障がい者にとって暮らしやすい時代になってきていると思います。それでも、盲導犬を連れていって入店拒否されることが何度もありました。気兼ねしてしまい、家で盲導犬を留守番させることもあります。車いすでバスに乗る際に、他の乗客に動いてもらうことを気にして、乗らないようにしてしまう人もいると聞きます。
 条例や障がいを理由とする差別に関する相談窓口が設置され、障がいのある人が気兼ねせず、障がいのある人もない人も同じ立場で生活できる社会になっていくことを願っています。

------------------------------------------------------
「宝塚市障がい者差別解消について考える会」の活動
------------------------------------------------------
 本市では昨年、障がい者差別の解消に向けた具体的な方策について意見交換を行うために「宝塚市障がい者差別解消について考える会」を設置し、公募市民、民間事業者や相談機関、教育委員会、行政などが一緒になって、宝塚市における障がい者差別の解消に関して意見を交わしています。考える会での意見を参考にして、宝塚市らしい条例制定に向けて取り組んでいきます。

========================
事例募集の一部を紹介
========================
 昨年7月から8月にかけて、障がい者差別解消の取り組みを進めるにあたり、「障がいのために日々の生活で困った・いやな思いをした」「障がいのある人への配慮として良いと思った」事例を募集しました。

■話の内容を理解できないと思われているのか、目の前で友だち同士で悪口のようなことを話されているときがある。話をしている人が思っているよりも話の内容を理解できていて傷つきます。
(知的障がい者から)

■顔が認識できません。今親しく話をしていても、別の場所で出会うともう誰か分からなくなります。相手に「無視した」と誤解されるのではないかと常に不安。出会った時に「○○です」と名乗ってくれるだけでずいぶんと安心します。
(発達障がい者から)

■精神障がいの服薬による副作用で妄想や抑うつ、睡眠障がいで困っているが、外見からは障がいが分からないので、なかなか理解してもらえない。
(精神障がい(統合失調感情障がい)者から)

■耳が不自由ということを伝えると、「どちら側が聞こえますか」「筆記しましょうか」と聞いてくださり、筆談してくれたり、ゆっくりと話してくれたりするのがうれしかった。
(聴覚障がい者から)

■車いすでスーパーマーケットに買い物に行った際、上の方の棚の品物を取ることができなかった。そんなとき「大丈夫ですか?お取りしましょうか?」と声を掛けてくださる人がいて、世の中捨てたものじゃないと感じた。
(下肢障がい者から)

---------------------------
障がいを理由とする
差別に困った時は…
---------------------------
 「お店に入ろうとしたら、“車いすは他のお客様に迷惑なので”と言って入店を拒否された」「会員カードを作る際、障がいがあるので分かりやすく説明してほしいとお願いしたら“時間がないからできません”と断られた」―。
 障がいを理由とする差別に関することは、下記へご相談ください。また、どこに相談したらいいのか、こんな相談でもいいのかなと迷ったときも、相談内容や状況によって、適切な関係機関を紹介しますのでお問い合わせください。

◆市高齢者・障がい者権利擁護支援センター
安倉西2丁目1-1(電話番号 26・6828、ファクス番号 83・2766、月~土曜9時半~17時)
◆市障碍(がい)福祉課
宝塚市役所 G階(電話番号 77・2077、ファクス番号 72・8086、平日9時~17時半)
※いずれも祝日、年末年始を除く


<FM宝塚83.5メガヘルツ>市職員が出演してご説明します。
4月7日(木曜日)10時半~11時
==========================================
障がいを正しく理解し差別のないまちへ
障害福祉サービス調整担当課長
塩見 淳(しおみ じゅん)
==========================================
 障害者差別解消法が4月に施行されます。市が昨年8月に実施した差別事例の募集では、お店や交通機関、行政機関などにおける差別の事例、また近隣や家族、お店や電車でたまたま一緒になった人による差別も多くありました。反面、配慮があってとてもうれしかったという意見も多くありました。
 市では、4月に差別に関する相談窓口を設置します。差別をされた側とした側の両方の話を聞きながら解決方法を探していきます。障がい者差別は、お互いを一方的に非難するだけでは解決しないと言われています。それぞれの状況や立場を理解しながら進めていくことが不可欠です。
 障がい者差別のないまちを目指すには、行政機関や民間事業者の取り組みだけではなく、全ての市民が障がいを正しく理解することが大切になります。今後も市では積極的に啓発を行いますので、市民の皆さんには、障がいに対する関心と理解を深めていただきますようお願いします。

このページに関するお問い合わせ

企画経営部 政策室 広報課
〒665-8665 宝塚市東洋町1番1号 本庁3階
電話:0797-77-2002 ファクス:0797-74-6903
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。