第21回宝塚市下水道事業事業運営審議会議事録

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ID番号 1001731 更新日  2014年11月13日

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開催日時
平成16年4月23日午前10時~
開催場所
宝塚市役所3階3-3会議室

司会

第21回宝塚市下水道運営審議会開催宣言。

出席委員は14名中11名で、過半数の出席があり、審議会規則第6条により、本日の会議は成立。

部長

挨拶

司会

会長に進行を引き継ぐ

会長

資料の確認をしていただいた後、この答申案を作るまでの間に皆様からいただいたご意見をご披露していただいて、その後このお手元の答申案を説明いただくという順で本日の会議を進めたいと思います。

事務局

資料説明

会長

皆様からいただいたご意見は、出来るだけこの中に事務局と相談しながら入れたつもりでございますが、今日の段階でこれにつきまして、ご意見ご質問ありましたら、お願い致します。

委員

5ページの一番上の段で「必要に応じて組織の業務形態に合わせ、フレックスタイム制による契約職員の採用の可能性等」。これは「フレックスタイムの可能性『等』」になってますけど、フレックスタイムというのは出勤退勤の時間が自由に選べて、その中で一定の仕事をしたらいいという形の仕事というのは、たくさんあるんでしょうか。パートの方がもっと一般的な形じゃないかなと思います。わざわざフレックスタイムとしたのは何故ですか。

事務局

ご質問ございましたフレックスタイム制の意味は、具体的には臨時職員、パート職員の採用について一番可能性があると思います。特に、市で採用しますと、臨時職員は1年間に1ヶ月間休まなければならないが、管理者で採用すると一年間フルに採用できる可能性と、それから時間職員、契約職員という採用ができるのではないかなということの意味で、フレックスタイム職員という表現させていただいています。

委員

フレックスタイムよりパートの方が一般的で、多分そういう意味で色んな採用の形態が多様化できるという意味だろうと思いました。

会長

フレックスタイムというと、正規の職員だってありうるわけで、ここで言わんとしてことは、先ほど委員さんのおっしゃったことだと思います。勤務形態を多様化し、いろんな職員の採用の可能性とか、そういうように書いた方がいいかもしれませんね。

委員

フレックスタイムの理解として、いわゆる市民サービスの向上という視点でこれを導入されたのかと思うのです。いわゆる市民からの問い合わせなんかあったときに即対応できるような体制のためのフレックスタイムと思ったのでけれど、そうではないんですね。

会長

効率化のためで、市民サービス向上とは違います。5ページの上のあたりの「多様な勤務形態」とか、そういうような表現のことを書くとするでしょ。それを受けて6ページの市民サービスの強化などのところで、こういうことは市民サービスの向上などにも便宜を与えることがあるんじゃないかというようなことを書いた方がいいですね。

委員

9ページの「留意事項」のところで、「期間損益計算を~明らかになった。」と書かれるのは少しちがっていると思います。財政状況はわかるんですが、期間損益計算を行うことで経営成績は出ないですから。最終的には経営成績が判断できるということは言えるんですけれども。単純に読むと「期間損益計算を行うことで経営成績~」という形になってきますので、「経営成績の判断に資する」というふうに表現すればいい。

委員

やはり市民が一番関心を持っているのは料金の値上げ、あるいは現行料金がどれくらい持続できるのかということが一番だと思います。ところがこの答申書は料金の値上げと公営企業化はイコールではないと言ってるわけですから、それはそれでいいと思うんですけれど、6ページの上の方に書いてあるサービス程度では、ビッとしてない。なるほどそうかと、市民が思うようなサービスの目玉がほしいですね。

委員

むしろ、もし災害、防災の統合のメリットを強調しないと、こんなことになる可能性があるよと、心配ですよと、それを今度上下水道の統合によって、解決できると訴えるところがないとだめだと思う。

会長

もう少しサービスの中身を考えて強調し、書き込んだ方が市民の理解がえられる。

委員

「市民へのサービス」というところでは、文章全体に「市民」という言葉が少ないと思います。市民の視点で捉えた言葉が省かれてるんじゃないかという気がして考えてみました。10ページの上から2段目の「公営企業化の役割は~明確にするとともに」というのがあるんですが、「市民の前に」と入れて、常に市民を意識に入れた文章にしたほうがいいと思います。そういう意味では、一番最後の11ページの最後に、「メリットが現れるよう努めるとともに」で、その次に、市民に十分に説明し納得してもらえるというのは、何を説明するのかということになると、市民には統合の過程においても情報を提供しながら、常にその都度十分説明し納得してもらえる、そういう過程からずっと情報公開をして納得してもらう。それによって水道、下水道事業の経営への信頼を築いていかないと結果的にいつ値上げになるかというようなことをここに入れたらどうかなと思います。

会長

10ページの上から2行目「経営状況を市民の前に」のところと、11ページの3行目の「統合の過程においても」と修正します。

委員

法の全部適用のによる効率化の推進の中で、もう少し管理者がしっかりと権限を持って責任を持っているということを強調したいと考えているますけど、後の文章を見ると、「企業は人であり、人の集合体である」と、なんか薄められています。みんなが意識改革しないと結局だめなんだとなってしまいます。意識改革を進めるのもトップ次第です。そこを強調できないかなと思っています。最後のところで11ページに「最後に、本審議会は、~努めるとともに」というところの表現が非常に気になって、もう少し表現の仕方を考えてほしい。

会長

より重要なのは、管理者の役割とか重要性という指摘ですね。この文章の中では所々、統合によって管理者が1人になるとリーダーシップが発揮できることは書いてありますが、今、全体的に国が色々考えてる流れにも合ってると思うんです。ですから、「組織統合による有機的な組織体制」の(1)から(4)までありますが、管理者の重要性を加えてもいいですね。

委員

統合の作業を含めて、2つの企業体が1つになるわけですから、管理者がリーダーシップを発揮してもらうことを強調したい。

委員

確かに、「経営権限と経営責任を委譲され」となってますね。委譲じゃちょっと弱いと思います。

会長

総務省も今の地方公営企業法を改正しなくても、管理者の権限は、もっと現行より大きく発揮できると解釈していますので、そのようなことも書いておきましょう。

委員

総務省から3月ぐらいに資本費の平準化債というのが来てるんじゃないかなと思うんですが、それをどういうふうに考えておられるのか聞いておきたい。

事務局

資本費の平準化債につきましては、今年度から拡大されまして、その趣旨としましては、経営の安定化計画を立て、20年で健全な経営にもっていくために、使用料についての見解を求められてます。それと実際に起債の償還がピークを迎えてますので、このままいきますと市民負担が増える、ただ単に借金が多いから後ろに回すのではなくて、今の市民と将来の市民が公平に負担するにはどういう考え方がいいかということで、いわゆる現金ベースでの起債の支払いよりも減価償却費一定の市民の負担すべきコストとそれ以外に、借金は返さないといけませんので、資金不足が生じてきます。その部分について資本費の平準化債を借りますと後年度に負担になっていくので、結果、市民負担が平準化されるという趣旨です。とりあえず本市も基本的に平準化債をかりるという方向でいこうと思っています。

委員

例えば資金ベースで10年とか20年という期間の借金返済を計画し、投資した設備が50年の耐用年数であった場合、返済金額と費用が全然合わないんですね。それに基づく弊害が生じてまして、基本的にきちんとした耐用年数のもとにおいて、市民が利用した人に料金を反映されるように、利用した人が借金をできるような配慮をなんとかお願いできないかと、それが今言った平準化債という起債の手法でして、全額を延べるというのでなくて、あくまで合理的に算出された期間にきちって延べられるような方向に平準を出したという形です。だから今説明されたとおりで、むしろそれを利用することによって、できるだけ市民に対する公平な負担が確保できるという主旨です。

会長

近年は国から補助金をもらった資産でも、いわゆる投資目的のような事業展開ができるということが可能になってきたり、色々自治体がこの公営企業の運営をより経営的な部分に対して国が色々サポートするような制度が新しく出来つつあるということが言えると思います。

委員

4ページの下の3行ほどで、特に職員採用において、管理者独自の採用も可能となる云々というところがあるんですが、これを答申に載せていただくのはけっこうなんですが、この議論がこの審議会の中で実際はされたのかどうか記憶が定かではない。

会長

議論してませんね。

委員

議論してないですよね。してないのに文章が出てるので、おかしいと思っておりまして。そこで実際こういう文章のように、市の職員云々ということではなくて、公営企業としての採用というのは、制度として可能なんですか。また現実にそういうのが水道局であるのかどうか確認しておきたい。

会長

ちょっとお答えいただく前に、先程別の委員さんからご意見が出て、フレックスタイムという表現よりむしろパートの方がよいということがありまして、例えば多様な勤務形態をもった職員の雇用とかが可能になるんじゃないかというような表現に変えようということでしたが。

委員

過去、水道局などで実際そういうことになってるのかどうか。

事務局

水道局では、以前、管理者が採用したことがあります。今はありません。管理者の権限を強化すし、企業経営者として考えたときに、人事権だけ市と同じという考え方と、やはり独立するのであれば人・物・金について管理者の自主性と責任の名において採用する考え方があります。それも効率化のために全て正規職員で運営するのではなくして、必要に応じて1年契約の職員などの雇用で対応するとか、管理者独自の採用が認められております。本当にそれがいいのかも含めて、市との関係はやはり考えていくべきだと思ってます。

委員

この表現が悪いんじゃなくて、逆にいいから、議論したうえで載せたという事実にしておきたいという意味です。あまり議論がなくて文章上入ったということではなくて、審議会の中でそういう議論がなされたと。なぜこういうことを申し上げるかと言いますと、前回の平成14年の答申の中に、検討事項の中に職員組合との協議というのがあります。市の場合は、市の身分の取扱いと企業法にのとった場合、職員団体から労働組合へと身分も変わるというようなことから、身分取扱いについて協議をしなきゃいけないというような前提条件があったと思うんです。実はこのこともあまり今回は議論してなかったんですよね。組合との協議は進んでるんですか。

事務局

企業化につきましては、特に人事関係につきましては、人事課から協議をするということになってますので、職員組合の件も含めて直接協議しておりませんので、人事課でどこまで話をされているのかわかりません。

委員

4ページの真ん中に書いてあるように、職員の意識改革を求めているわけでしょ。職員組合との関係はかなり強く出てくると思うんですよ。ですからこの審議会としては、職員組合との関係をどうするかというのをある程度謳わないと、一方的に組織は統合して意識改革をしろというのでは、問題があるように思いますね。

会長

今回、そのことについて書かなかったのは、先程委員さんのご指摘にあったような、14年3月の答申と今回のものは延長線上にあると考えているものですから、前の答申の10ページに職員に対しての協議の項目が書いてありますから、あえてここでも皆さんの方から意見を聞いて、書いています。

委員

前回の答申書を引き継いで入れているという意味合いで、前回引用した部分のキーワードを入れておいていたくことをお願いしたい。6ページの真ん中あたりに、土地を駐車場に貸し出す等の部分もあまり議論がされてなかったかなというふうに思うんですけど、これはどうだったですか。

委員

これはメリットの1つに上げてましたね。

委員

当初そういうお話しありましたね。それと、最後の10、11ページで、前回の答申書と見比べてるんですが、今回の答申書のインパクトが弱いと思います。文章の作り方とか表現の仕方とかだと思うのですが。前回のを改めて見たら、最後に審議過程で出たいくつかの重要な点を付記して云々ということで○印をつけていて、これは今考えたらよかったと思います。ですから先程から何人かの方から出てるご意見等をこういう形で重要な点として○をつけて、付記されるのもひとつではないかなと。前回出てきた課題で今回あまり触れなかった点が2点あり、下水道の整備率100%目指して残り地域整備促進というのは、未だに抱えている問題です。この問題はちゃんと100%目指して取り組むという項目として残しておいていただきたいと思います。それから西谷地域の下水道整備手法についても、大きな問題点になります。今言った2点については、今回の文章にも議論にもなかった点ですので、引き続きその点も取り組む大きな課題として載せていただきたいと思います。

会長

今おっしゃった前回の答申の終わりの○印の中の2点について、引き続いて強調してほしいということですが、前回は課題がいっぱいありましたから終わりに持っていったんですが、先程の「市民サービスの強化及び専門性の向上」というところに整備率みたいなのを書き込むということでいいですか。

委員

それでけっこうです。最後の部分の3行について、前回の「終わりに」の3行がありますが、公営企業経営の基本原則はその本来の目的である公共の福祉の増進であり、それをより効率的に経済性を発揮して達成するところにある、というのはなかなかいい表現だと思いますので、市民という言葉が今回全面に出てますけど、公共の福祉であったりというような表現も含めて、うまく作っていただければと思います。

会長

主旨は、前回答申の最後の3行の地方公営企業法で謳っている公共の福祉の増進がメインで、企業として経済性を発揮するということです。

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