ご挨拶

ID番号　1000771　更新日　 2024年4月9日

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　本校は、平成7年4月の創立から30年が経過し、兵庫県下に必要な看護師養成所として成長して参りました。

　今年度は、4月2日に第30期生36名の新入生を迎えスタートしました。

　令和2年から続いた新型コロナウイルスの感染拡大は、みなさんの生活や価値観を大きく変えた出来事であったと思います。また、現在、自然災害や気候変動、さらには国際間での紛争など社会は非常に困難な状況に直面しています。今まで「当たり前」であったことが、「当たり前ではない」に変化することを身近に感じて生活している状況です。そのような変化の中、看護職に求められる役割も多様化し、その活躍の場が地域へと広がってきています。

　本校の設置主体である宝塚市も安全・安心のまちづくりはもとより、人にやさしく、誰しもが住み続けたいと思うまちづくりに取り組んでいます。市民が安心して生活を営んでいくには、地域医療の充実が必要不可欠となっています。この変化に対応するため、令和4年度から看護基礎教育のカリキュラムの改正がありました。本校でも理念にある「宝塚市が求める地域医療に貢献する質の高い看護師の育成」を意識した新しいカリキュラムで学んでいます。

　内閣府による令和5年の世論調査(複数回答)によると、望ましい看護師のタイプは、「優しさ、思いやりがある」,「親切である」,「知識が正確で、注射などの技術が上手である」,「責任感がある」が上位となっております。

　看護師は、国家資格を持つ専門職ですから、当然、このような社会から求められている力を身につける必要があるといえます。看護師としての正確な知識・安楽で安全な技術はもとより、「優しさ、思いやり、親切さ、責任感」など倫理観に基づいた態度も磨いていきましょう。

　若いみなさんは一人ひとり素敵な原石をもっています。今後も自分を大切にし、自分にとって価値のあるもの、自分のつよみを客観的に見極めながら日々の生活を大切にし、少しずつ磨き上げていきましょう。自ら行動していくことで、みなさんの内側からの輝きが増していくことと思います。

　本校卒業生は宝塚市立病院をはじめ、兵庫県下で素晴らしい活躍をしています。これまでに輩出した卒業生は1,117名に及びます。また、昨年度の第113回看護師国家試験で17年連続100％合格を果たしました。すべての卒業生が看護師国家試験に合格しております。毎年、伝統が重くのしかかってきますが、プレッシャーを推進力として前進しております。そのような伝統を先輩から引き継いでいってください。

　看護師を目指す皆さん、本校であなたの夢の実現に向けて一緒にスタートしましょう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　令和6年4月

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　宝塚立看護専門学校　　学校長　　堀内　吉美