中山寺
中山寺
安心を参拝者のみなさまに
「極楽の中心」とも呼ばれる中山寺に興味を持ち、私達初等部6年生4人チームで取材にむかいました。
みなさんは中山寺を参拝したことがありますか?
中山寺はなんと、あの聖徳太子が建立した日本初の観音霊場です!
私たちは、お寺の足立さんに詳しく案内していただきました。
〜妊婦さんには安心を感じてもらいたい〜
中山寺は特に出産前の女性に人気で、妊婦さんは「無事に赤ちゃんが生まれますように。」や「生まれてきたら健やかに育ちますように。」などと安産を願って参拝する方が多いそうです。そんな妊婦さんを見守ってくださるのが本堂にいらっしゃる「女性を救う観音様」です。
〜全ての方に安心や安全を感じてもらいたい〜
参拝者は合格祈願や厄除けなど様々な目的をもってお寺を訪れます。中山寺にはお堂がたくさんあってそれぞれの仏様がいらっしゃり、色々な目的に対応できます。
山に眠る奥之院
もともと中山寺は今の場所から約2km離れた山奥に入った所にありました。現在は奥之院と呼ばれています。
写真が奥之院です。日本で初めて厄神様をお祀りしたお堂です。
本堂西側の岩陰から、「大悲水(だいひすい)」が湧き出ています。
大悲水のルーツは、古代の王位継承争いで命を落とした忍熊皇子(おしくまのおうじ)までさかのぼります。彼の亡骸を収めた棺から一羽の白鳥が飛び立ち、巨大な岩陰に消えました。人々はこの岩を「白鳥岩」と名付け、そこに湧く水とともに信仰するようになりました。
奥之院まで行く道は、自然豊かな山道になっています。道のりはこんな感じ。
動きやすい服装と、履き慣れた靴をお勧めします。私は往復で3時間半くらいかかりましたが、個人差があると思うのでご参考程度に。
眺めは絶景です!天候に恵まれれば、あべのハルカスまで見えるのだとか。
とても綺麗な景色なのでぜひぜひ行ってみて下さいね!
自然に囲まれた奥之院。都会の喧騒から離れ、日頃の疲れを癒やしてみてはいかがでしょう?
紺碧に輝く五重塔
中山寺にそびえる五重塔をよく見ると、日本ではめずらしい青色が使われています。
Q.青色にはどのような意味があるのですか?
A.仏の智恵を司る青龍のイメージです。
Q.五重塔には何が祀られているのですか?
A.仏舎利(お釈迦様のお骨)が祀られています。
お釈迦様は尊いので、火葬された舎利を人々で
分けたそうです。
このことからお墓というものができました。
つまり五重塔はお墓であり、一般的なお墓もまた「塔」というわけですね。
お墓が塔だなんて思ってもみませんでした。
〜五重塔の歴史〜
約400年前、荒木村重の乱により、多宝塔や五重塔を含む堂塔伽藍は焼けてしまいました。
その後、慶長8年(1603年)に豊臣秀吉の子、秀頼により伽藍が再興され、
平成19年に多宝塔が再建され、平成29年に五重塔が再建されました。
この再建は、400年ぶりの悲願の再建だそうです。
〜豆知識〜
各層の四隅にはバッタ、たこ、龍などの
飾り瓦があります。さまざまな生き物が一体となって、
釈迦仏法を末永く守ってほしいという思いが表されています。
全然気づきませんでした。
みなさんも探してみてはどうでしょうか?
観音様は星にのって…
中山寺のイベントについて紹介したいと思います。
星下り大会式は毎年夏に行われるイベントです。
〜星下り大会式〜
毎年8月9日に行われる星下り大会式。この日は中山寺に西国三十三所の観音様が集まって来ます。星にのって観音様がくるという事で「星下り」と呼ばれているそうです。
この日にお参りすると46000日、(一升分のお米を46000粒と数える。一升と一生が掛かっています。)自分の一生分をお参りした事になります。尊い日であるという事を忘れずにみなさんがお参りしているそうです。「極楽の中心は中山寺」と言われているから観音様がたくさんやって来ます。
「10月に全国の神様が出雲に集うから神無月」というのと似ていますね。西国三十三所の観音様が中山寺に集うなんてすごいですね!
〜七五三〜
・七、五、そして三はそれぞれ奇数ですね。仏教では奇数を大切にしているそうです。確かに私も中山寺に行った時、奇数が沢山ありました。例えば、本堂の中のお花のお供えものが5色だったりしました。
七五三それぞれの意味は、
3歳 髪置(かみおき)
5歳 袴着(はかまぎ)
7歳 帯解(おびとけ)
という意味があるそうです。
足立さんにたくさん説明していただき、何気なく参拝していた中山寺の真のすごみを感じました。これからは今回学んだことを感じながら参拝をしたいと思います。
アクセス
兵庫県宝塚市中山寺2丁目11−1
詳しくはこちら!https://www.nakayamadera.or.jp/
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産業文化部 観光にぎわい課
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