集会でセンセが言ってたあの言葉 妙に気になる五月晴の日

ID番号 6005678 更新日  2022年5月19日

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つり革

2年生の学年集会でN先生が、みんなに紹介したい詩がある、ということで話していたのが「行為の意味」。心は見えなくても心づかいは見える。思いは見えなくても思いやりは見える。そんなフレーズがあります。この詩は私も聞き覚えがあります。東日本大震災のあとぐらいでしょうか。テレビのCMで使われていました。高校生ぐらいの男の子が混みあった電車で座っていると、お腹の大きな妊婦さんが乗ってくる。彼は「あっ」と思ったけど何もできなかった。近くの人が席を譲るのを見て、少し罪悪感のようなものが心に残った。そのあと、杖を突きながら荷物を持って、つらそうに階段を登ろうとしているおばあさんに出会う。また彼は「あっ」と思ったけど、おばあさんの横を通り過ぎてしまう。でも立ち止まって引き返し、おばあさんに声をかけ荷物を持ってあげる。そんな映像といっしょにこの詩が流れていたように記憶しています。まずは気持ちや思いを持つことからなんだけど、その次の一歩。気持ちを言葉にできるか。思いを行動に移せるか。その一歩が大切なこと。

あたたかい心があたたかい行為になり やさしい思いがやさしい行為になるとき 心も思いも初めて美しく生きる そんなふうに詩は続いています。