R4年度
- 桜(はな)は咲き桜は散りまた桜は咲く 背中合わせの別れと出会い
- うす桃の花びら一つ黒髪に ちょっとドキドキちょっとワクワク
- もしかしておんなじクラスなんじゃない ニンマリ笑ってハイタッチする
- 大きめの制服何度もそで通し鏡とにらめっこしてる朝
- 私には宝箱が2つある 昨日までのと今日からの分
- 出逢いの日ちょっとすごいな先輩って あこがれの目で見ちゃった私
- 大切に忘れずピン止めしとこ 3度の飯より3年2組
- 迫りくるナゾの儀式も何のその 運命なんて変えていくもの
- 春霞ゲームセットの声聞いて グラブとミットハイタッチする
- 中学校なんてと思っていたけれど 毎日けっこう楽しんでます
- 先輩と呼ばれることのこそばゆさ 酔ってるだけじゃあかんですけど
- アリーナをポツリとたたく涙雨 顔で笑って心で泣いて
- 窓の外4月の雨は降るけれど 会えて幸せ きな粉揚げパン
- 五月晴 空が近くに見える日は 両手伸ばしてつま先立ちで
- 窓越しのシュークリームな白い雲 連休谷間の月曜日です
- 夏立ちて勝ちはするりと逃げたけど 私って頑張ったんじゃない
- 作る人もいいんだけどボク的にゃ やってみたいな夏井先生
- やって来た月に一度の解禁日 みんな給食早く食べてくれ
- 集会の司会はオレにまかせとけ アドリブ入れて心配無用
- 集会でセンセが言ってたあの言葉 妙に気になる五月晴の日
- 初日から20回飛んで自画自賛 筋肉痛はまだ大丈夫
- すみません今失敗したの私です 両手合わせる君に涼風
- 風薫る初夏の句会でエトセトラ まさかあいつがこれ作ったの
- 船をこぐ窓辺の君に風薫る ~五中新緑の句会名人句~
- 目が点に昭和は遠くなりにけり 美術の授業にスパイダーマン
- 開始から4分5秒決めポーズ 見逃し厳禁どうぞよろしく
- 晴れ舞台みんなが主役あのダンス 太陽というスポットライト
- 苦笑い 顔に残ったマスク焼け でも忘れない ずっとずっとずっと
- 紫陽花の幼き白は雨に濡れ 方程式は未だ迷宮
- せーのーで プリキュアジャンプやってみよ 笑って跳んだ6月の空
- Dreams come true ユメハカナウ 私たち今輝いてます
- あら私こんな顔して笑ってる こそばゆい中にも誇らしさ
- 梅雨明けの美ら海青くどこまでも 何を思うやカンカラ三線
- 水しぶき忘れかけてたこの感じ プールのシャワー頭で浴びて
- 水しぶき忘れかけてたこの感じ プールのシャワー頭で浴びて
- 梅雨明けが早くなりけむ今年なら 約束かなう天の川かな
- ピンチをば楽しめってそんなこと 先生無茶を言わないでよね
- 昼休み外にはいかず教室で 友達と話すあの時間好き(生徒作品)
- 七夕にたった2本でいいんです 貸してください千手観音
- どれだけ長くやったかではなく、何をやったかということ
- 図書館に静寂求め昼下がり 蝉時雨降り始めぬうちに
- ひまわりの色した電車青い海 聖地訪れ夏の絵日記
- 夏帽子待合室の旅ノート
- 風鈴やチリンとゆれてソーダ水
- 蝉時雨水栓ひねる朝当番
- 大井川ひまわり揺れて陸蒸気
- 校庭のタイムカプセル蝉時雨
- 蝉しぐれ選手交代ハ短調
- 夏帽子じっと見ておりフェルメール
- 朝顔の観察日記まとめ書き ちょっとズルした自由研究
- おかえりを2回言われた始業式 帰る場所ある幸せ思う
- ひとつずつ色も形も違うけど 破顔一笑仕上げたパズル
- 赤福はベタにすぎるというけれど 母さん好きと言ってたっけか
- 日曜日ラジオ放送アナウンス 今は昔のサイクロン号
- 甲子園アウトの一声夏終わる 生徒作品
- 炎天の「こっくりさん」の赤ランプ 生徒作品
- 心臓がバクバクもまた心地よし 背番号4アリーナに立つ
- 楽しんでいってくださいそう言って指差し確認出発進行
- この風はどこまで吹いていくのかな 明日経由で明後日の空へ
- 駆け寄って君が口にしたありがとう 優しい風吹く神無月かな
- この手紙読んだ未来の私なら きっと笑ってデコピンしてる
- たらればは言っても仕方ないけれど そう思っちゃう今神無月
- ワン・ツー セブン・エイト ダンス極めて めちゃかっこいい男になるのだ
- そこはかと金木犀の香り立ち 襟を正してあいさつ訪問
- かたわらのアスファルトに咲くヒナゲシや 不安と希望の虹見上げたり
- センターで右手を上げて決めポーズ 私ちょっとカッコいいかも
- もしもピアノが弾けたなら
- 100点!
- 本番を歌い終わってノーサイド ともに過ごした時間は宝
- もう一度君と歌おう 天空の星の名冠したあのホールで
- 森を出て11月のトライやる そこにはどんな海があるんだろ
- 霜月や昨日の思い出明日の夢 交差する高校3年生
- 店先のトライののぼり目にすれば ちょっとのぞいてみたい秋の日
- 秋深き隣は何をする人ぞ 松尾芭蕉
- 木枯らしやしまいそこねたポロシャツをそこらに投げてあわただし朝
- 十と七拾い集めた言葉から 五月(さつき)の丘にたわわな実り
- まんまるな五中ツリーお目見えす 明日のテスト頑張るからね
- ブラボーを連呼している赤い髪 秘めた闘志で乾坤一擲
- 石礫(せきれき)も流れに逆らう矜持もち 生徒作品
- 制服で授業受けてるお姉ちゃん なんだかとても大人なんだな
- 「いそがしい」つい言ってしまうわけだけど 師走の珈琲さめないうちに
- コスタリカ、スペイン、ドイツ熱戦に 一喜一憂しちゃいますよね
- 呪縛から解き放たれし30年 ドーハの悲劇 ドーハの奇跡
- 新しい景色を見たいその思い 突き動かせし120分
- 雪がふる一つ一つに雪の神 猪名川小学校児童作
- 冬枯れの舞台にひとつ「戦」の文字 悲しき調べ耳に残して
- 冬将軍満を持しての来襲に いとありがたし味噌キムチうどん
- ちとうれし地産地消のネギだけど おとりよせした河豚待ち遠し
- 静寂ののち荒々し風紋の はるかはるかに旅する心
- そういえば「いただきます」ってどんな意味 考えながら手を合わす今日
- 校長室 本日その2
- ゆず風呂にしれっとつかるカピバラを くすっと笑う冬至なりけり
- どっこいしょ 背中の荷物おろしたら あとはサンタを待つばかりなり
- 去年(こぞ)今年貫く棒の如きもの 高浜虚子
- また君と会えた1月の教室 話したいこといっぱいあるんだ
- ごめんねのメール受け取る冬の海
- ぼたん雪合格通知届く朝
- 朝ぼらけ港見下ろす丘の上 命慈しむトランペット
- 春隣百葉箱の白ペンキ
- 大寒や等圧線は密になり東京湾に迷子のクジラ
- なんてこと その質問は想定外 面接練習目が点になる
- 雪の庭ねこはいつもとかわらない コンビニおでん卵をチョイス
- ちはやぶる神へと続く十八番札 君に取られてあおぐ天井
- 冬将軍ふとんが我を離さない 生徒作品
- ほっといてそんな深夜と冬の海 生徒作品
- 目がかゆい花粉のせいかな春隣 生徒作品
- 目標は心を鬼に美化委員 泳げるような床にすること
- ほほづゑに梅の香ただよふ春隣 生徒作品
- 受験票えんぴつ時計お弁当 おっといけないばあばのお守り
- トライやる発表しながら思い出す 大人ってやっぱすごいんだよね
- トライやる発表しながら思い出す 大人ってやっぱすごいんだよね
- いつもより黒い揚げパンほおばって テストの憂鬱しばし忘れむ
- 道半ばあせらなくてもいいじゃない そういつだって私は私
- 合格の知らせをのせて春一番 叶った夢と新しい夢
- サクラサク クジラガツレタ もう一度襟を正して鳥雲に入る
- 卒業というやつが今すぐそこに 弥生3月白梅香る
- 異次元のなんていうからどんなかと 梅にうぐいす愛でて3月
- たわむれに引いたおみくじ凶凶吉 確率3分の1だったか
- 卒アルにサイン求めて右往左往 書いてもらったあの子のサイン
- 咲きほこれ五月の丘から明日へと はるかに見える海が光ってる
- 買いだめたマスクの残りまだ少々 千鳥ヶ淵から桜の便り
- 春霞 合格発表待ちながら かなりドキドキちょっとワクワク
- 明治からおおよそ100と50年 ベースボールを野球が超えた
- 桜咲くあの場所君と待ち合わせ またよろしくね言っとかなくちゃ