船をこぐ窓辺の君に風薫る ~五中新緑の句会名人句~

ID番号 6005783 更新日  2022年5月27日

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さつきの花

体育大会のダンス練習中

中間テスト終了後の終礼時に、臨時のテレビ集会を持たせてもらって、新緑の句会の表彰を行いました。14選んだ優秀句の中で、今回名人句としたのが、3年生作の表題の一句です。校長が独断で勝手に評価してますので、私好みの作品ということではありますが。ちなみに国語科の先生から評価が高かったのは「かさの上光るしずくにさつきばれ」。これは2年生の作品です。実は、この句は私も秀逸句に選んでましたので、私の見立てもあながち無茶苦茶ではない・・・と言い訳しておきます。

季節もよくなり、授業中とはいえ眠気におそわれ、ついうとうとしてしまう。その様子を「船をこぐ」がよく表しています。さらに「君」の席を窓辺に設定することで、わずかに開いた窓から吹き込んでいるさわやかな5月の風が効果的に加わります。下5に「風薫る」を持ってきたことも、「君」を包み込んでいる風の優しさ、さらにはをれを見ている作者の目線事態の優しさが感じられていいなと思います。とまあ、偉そうに言っていますが、果たして的を得ているかどうか。

表彰のために放送室へやってきた生徒の中には、1年生もいましたが、「なぜ僕が・・・」ときょとんとしていました。よくわからいけど、学校で僕の俳句がほめられたって、ちゃんと家で話すんですよ!