梅雨明けの美ら海青くどこまでも 何を思うやカンカラ三線

ID番号 6006086 更新日  2022年6月23日

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紫陽花

沖縄はすでに梅雨明け。青い海、青い空、まぶしい太陽。そんなイメージが膨らみます。今日6月23日は沖縄慰霊の日。太平洋戦争の沖縄戦が組織的に終わった日とされています。しかし、実際は戦争が終わったことを知るすべもなく、命じられたまま最後まで戦い抜くことを求められ、この日以降も命を失った人たちは少なくありません。コロナ禍前は沖縄に修学旅行に行くことも多く、事前学習として学ぶ機会もあったので、生徒たちはいろいろな沖縄を知っているかもしれません。3年生が工作で作った「カンカラ三線」。終戦後、アメリカの占領下で、せめて音楽を奏でて悲しみを紛らせようと、空き缶を使って即席で作って演奏していたと聞きます。戦後80年近くなった今でも、赤レンガを漆喰で固めた古民家の縁側で、海を見ながら三線を引くおじいやおばあの姿を想像すると、その音色もどこか悲しみを含んでいるような気がします。平和を大切にしたい。その思いは誰しも同じはずなのに、21世紀となった今でも戦争が起こり、続いている。何ともやるせない気持ちになります。

 

追悼式典の中で毎年朗読される平和の詩。今年は小学校2年生の女の子が選ばれていました。美術館で見た戦争の絵。感じた怖さ。だからしっかり平和をつかんでおきたい。つかんだ平和を落とさないように、失くさないように、忘れないように、ちゃんとポケットの中に入れておく。そんな言葉が印象的でした。