炎天の「こっくりさん」の赤ランプ  生徒作品

ID番号 6006743 更新日  2022年9月21日

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信楽のたぬき

俳句の話が続いてしまい恐縮です。

昨日は生徒が選ぶ俳句王を紹介いたしましたが、今日は校長が勝手に選ぶ名人句(やっぱりやってる)を。

たくさんの俳句の中から、ひときわ異彩を放ち、なんとも不思議な雰囲気をかもし出す表題の一句を名人句としました。怪談話などで登場する「こっくりさん」。こんなのが俳句に登場するだけで、どんな俳句になるんだろうとワクワクです。好奇心半分、怖さ半分で興じている「こっくりさん」に危険を感じさせるアラートの赤ランプ。真夏の暑さと相まって、ホラー感が増幅されている。なんともいえない世界観を演出してくれているように思います。彼はこの句の他にも、「門限を破り静まる蝉時雨」など、ひと味もふた味も工夫された句を詠んでくれます。ついつい、どんなイメージで作ったのか、インタビューしたくなります。この句が生徒たちの投票で一等賞を取るのはちょっと難しいかもしれませんが、とても面白く仕上がっているので、校長が勝手に名人に選ばせてもらいました。