身近な人が犯罪被害にあったら
身近な人が犯罪の被害にあったら
犯罪の被害にあわれた方やそのご家族、ご遺族(以下、「犯罪被害者等」といいます。)は、その直接的な被害だけでなく、様々な問題に苦しんでいる場合が少なくありません。
犯罪被害にあうことで直面する様々な問題
・家事ができなくなった。
・仕事を休職しなければならなくなった。
・収入が途切れたりなど、経済的に困窮してしまった。
・自宅が事件現場になり、住み続けることができなくなった。
などのほか、精神的な被害など様々な問題に直面します。
犯罪被害にあうことで起こる様々な反応
・体調がすぐれない。
・人が信じられなくなった。
・眠れない。
・今までできていたことが急にできなくなってしまった。
・また被害にあうような気がして外出できなくなった。
・時が止まったように感じる。
・事件のことを思い出せない。
・自分を責めてしまう。
など、上記は犯罪被害にあったことで心身に起こる反応の一例です。このような反応があらわれることは異常なことではありません。
犯罪被害者等が回復するためには、周囲の方々の温かな見守りと支援が必要です。
周りの人ができること
犯罪被害を受けた後、犯罪被害者等が平穏な生活を取り戻すためには、身近な方や地域の方、犯罪被害者等を雇用する事業者などの理解と支えが必要です。
周りの方々の、温かな寄り添いが十分な支えとなります。
しかし、犯罪被害者等への対応について犯罪被害者等へ励ましのつもりでかけた言葉が、逆に傷つけてしまうことがありますので、十分注意しましょう。
-犯罪被害者等に二次的被害となる言葉の一例-
× 頑張って
× しっかりして
× 早く忘れて前に進んで
× これくらいの被害で済んでよかったね
× あなたにも落ち度があったのでは?
× もっとつらい人がたくさんいるよ
× 思ったより元気そうだね
× ○○の分までしっかり生きて
犯罪被害者等への対応について
話を無理やり聞き出そうとしない
事件などの話を、興味本位で聞き出そうとしないでください。
ただし、犯罪被害者等から話し始めた時は、じっくり話を聞きましょう。
行動を責めない
犯罪被害者等は自分自身を責めて、苦しんでいることがあります。犯罪被害者等を責めるような発言は控えましょう。
例 「あなたにも原因があるんじゃない?」
「なぜ、一人であんなところに行ったの?」
「あの時、○○していればよかったのに」
被害の状況を他の人と比べない
被害の状況がどのようなものであれ、犯罪被害者等は突然の被害でショックを受けています。
被害の状況を比べるような発言はさけましょう。
例 「この位ですんでよかったね」
「世の中、もっとつらい思いをしている人もいるよ」
無理に励まさない
平気そうに見える場合でも、犯罪被害者等は様々な問題を抱え、苦しんでいることがあります。
大変な状況の中では、励ましの言葉がかえってつらく感じてしまう場合があります。
例 「がんばれ」
「いつまで泣いているの?」
「そんなに落ち込んでいても、亡くなった人は帰ってこないよ」
「亡くなった人の分まで、一生懸命生きなきゃダメだよ」
希望を確認する
犯罪被害者等の気持ちを決めつけずに、犯罪被害者等の意向を確認した上で、物事を進めましょう。
自分から希望を言いづらい場合もありますので、あなたが手伝えることについて、具体的に提案してみましょう。
例 「スーパーに行くけど、何かついでに買ってくる物ある?」
「幼稚園のお迎え、一緒にいこうか?」
寄り添う
病院や警察への付添いをしたり、特別何かをしなくても、そばに座っているだけでも、支えになります。
犯罪被害者等の身近にいる方へ
身近な人が被害にあうことは、大変ショックなことです。
また、被害にあわれた方の支えになろうとすることで、身近にいる方も調子を崩す場合があります。そんな時は、無理を重ねず休みをとりましょう。
自分だけで犯罪被害者等を支えようとがんばりすぎずに、自らの健康にも留意した上で対応していきましょう。
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