4年生 福祉体験学習

みんなの前に立ってくださった先生は,「生まれたときはみんなと同じように聞くことができましたが,少しずつ聴覚が失われていき,今は救急車の音も聞こえないのですよ。」と子どもたちに説明してくださいました。

(1) 「聞こえない」ってどういう事わかるかな?
(2) 聴覚にしょうがいを持つ人は「話すこと」もできないのだろうか。
(3) 聞こえない人には,どのような方法で伝えることができるのだろうか。
などのお話を中心にみんなと一緒に考える学習をしました。
子どもたちは先生との出会いですっかり「手話」の魅力にはまったようで,必死になって覚えようとしていました。
「だいじょうぶ」「げんき」「わかる」「わからない」「すき」「きらい」などの手話を教えてもらい,ジェスチャーでは正確に伝わらないことがあることも知りました。
先生からは「聞こえない人は話すことも難しい」と聞き子どもたちは驚いていました。「みんなも知らない国の言葉を文字で見たときに話せる?やっぱり言葉は音と文字がセットで初めて発音することができるし,言葉を覚えられるのです。」と教えてもらいました。そして,耳の聞こえない人と出会ったときや困っている様子を見つけたら自分たちにどんなことができるか,について考えを深めることができました。

子どもたちには,今日の学びを今後に生かしてほしいと思います。ぜひご家庭でも,福祉とは何だろう?などについて考えてみてほしいと思います。友達や家族,自分の周りの人が誰一人取り残されず安心して生活できる学校・地域にするために,一人一人ができることを考えられるといいですね。