1年生「転地学習」特集
1年生「転地学習」特集 今、自分たちの出来ること、そして課題を確認できた有意義な学習が出来ました
本校に入学し、約1カ月余りが経ちました。ここまで中学校での授業や部活動など新たな生活の仕方や約束事を学んできた1年生。その中でも、朗からで人懐っこい本校生徒の特徴はしっかりと受け継いでいることを感じさせてくれています。
ここまで慌ただしい生活ではありましたが、そのような中で、1年生の最初の大きな行事である「転地学習」に向けての取組もしっかりと進めてきました。実行委員や班を決めることから、様々なことを新しい仲間と一緒に決めました。
この時期に行う「転地学習」の大きな目的は「仲間づくり」です。3つの小学校の子どもたちが一緒になり、大きな集団をつくっていくためには越えなければならないいくつものハードルがあります。それは一人ひとりの生徒たちにとっても言えることで、いろんなタイプの仲間がいることを理解し、対応出来るようになることは大切なことですが、黙っていては始まらないことを個人が感じ、行動に移すことの大切さを学ぶことも、「転地学習」の重要な目標となります。
そういった意味でも、中学生になって一つの階段を上る大きな行事に臨んだ1年生でした。
1年生「転地学習」 1日目(1)
5月16日(金曜日)
転地学習1日目です。1年生はいつもより早く学校に集合しました。その顔はやっぱり楽しみいっぱいの顔でした。
時間になり、技術棟前で「出発式」を行いました。
学年で決めた転地学習の目標は「たいせつ」。
「た」…楽しむ、「い」…一致団結。「せ」…成長、「つ」…つながり
自分たちが決めた目標を達成し、【誇れる高中】に向かって大きな一歩を踏み出そう!
「出発式」では、実行委員が中心となって、この「目標」の意味をもう一度みんなに伝えました。聞いているみんなは、“これから始まるイベントが楽しみで仕方がない!!”・・という気持ちをぐっと抑え、正しい姿勢で話を聞きました。
さぁバスに乗り込んで出発です。3台のバスに乗り目的地であるハチ高原に向かいました。
1年生「転地学習」 1日目(2)
「道の駅まほろば」で休憩を取り、約3時間でハチ高原に到着しました。ハチ高原は、心配された雨もなんとかもち、宿舎の前で「開校式」を行うことが出来ました。
その後、外でお弁当を食べました。高原できれいな空気と一緒に食べるお弁当はすっごくおいしかった!!
お弁当の後は、1日目の大きなプログラムのひとつ、「オリエンテーリング(山登り)」です。班ごとに鉢伏山をオリエンテーリングをしながら登りました。曇り空のお陰?で、結果的に、非常に涼しい中での山登り、山歩きとなりました。それでも頂上に着いた頃にはみんな汗だくで、「足がガクガク・・。」「もう一歩も動きたくない!」と、疲れた様子もありました。それでもみんなすごくいい顔をしていました。
頂上で配られた塩分チャージを「助かったぁ!生き返る。」「ありがとうございます!めちゃちゃおいしー!」そう言っておいしそうに食べる姿が、みんなの頑張りを表していました。山歩きが得意な子も、苦手な子もいる中、それぞれが思いやりをもって「全員揃って」が実践できた素晴らしいオリエンテーリングでした。
1年生「転地学習」 1日目(3)
山をたくさん歩いて、宿舎で一休み。
山登りをがんばったお陰でお腹もすいてきました。そして待ちに待った夕食タイムです。食堂に集まった生徒たちはお腹がすきすぎたせいか、集まってから静かになるまでに少し時間がかかり、先生方から注意を受けることに・・・。反省・・・・。その後、元気よく(?)食事開始!すき焼きをお腹いっぱい食べました。
オリエンテーリングが終わったくらいから外では雨が降り始め、残念ながら楽しみにしていたキャンプファイアーは中止。かわりに室内でキャンドルサービスとなりました。
高司の火の神からいただいたろうそくの火を囲み、実行委員が準備したクイズや出し物を、みんなで楽しんだ1時間。「自分が楽しい」ではなく、「みんなが楽しい!」を意識している人がたくさんいました。生徒たちも担任の先生も全力で楽しんだ最高の時間でした。
1日の終わりは就寝準備。「明日に備えてしっかり寝ようー」という呼びかけがたくさん聞こえてきました。
「た」“楽しむ”ことの天才たちがここに集結!
「い」友だちの声掛けにしっかり耳を傾けて、“一致団結”に近づけた。
「せ」怒られたこともあったけど、その都度集団として“成長”があった。
「つ」キャンドルサービスでの時間は、みんなの“つながり”を感じました。
そんな1日目でした。
1年生「転地学習」 2日目(1)
体調不良者0で迎えた2日目の朝。食堂から見える高原には、雨上がりの大きな虹がかかっていました。
食堂に集まった生徒たちは、少し眠そうでしたが、それでも朝ご飯はしっかり食べました。
朝食の後は体育館へ移動して学年レクです。お昼ご飯の具材をかけた、クラスとクラスの真剣勝負! 学年みんなを楽しませようとする実行委員とその気持ちを受けて笑顔で楽しむみんな。「頑張れ頑張れー!」と、味方も相手も応援する声。自分の番も、それ以外の時間も全力そのもの!本当に楽しむことの上手な学年だと感心しました。
その姿を見ている先生たちもすごく楽しい気持ちになれました。ありがとう。
1年生「転地学習」 2日目(2)
「転地学習」もいよいよ最後のプログラム、飯ごうすいさんです。火をおこしたり、お米を炊いたり、カレーやシチューを作ることも初めての生徒がほとんどの中、それぞれに手分けをしてお昼ご飯作りは始まりました。
「野菜の大きさはこれていいのか?!」「米に水はどれくらい入れる??」
「お肉はいつ、どのタイミングで鍋に入れる?」「あれ…?カレーがドロドロだよ??」
お昼ご飯作りは煙と不安との戦いでした。(笑)
気持ちの良い自然の中、みんなで協力して作ったお昼ご飯は最高においしかったです。みんな最高の笑顔を見せながら食べました。
準備から片付けまで、みんなで楽しみながら協力して頑張りました。
1年生「転地学習」 2日目(3)
全てのプログラムを終えた生徒たちは宿舎に戻り、「閉校式」は宿舎で行いました。
帰りのバスの中では、疲れを知らないみんなの歌声、話し声が絶え間なく続いていました。元気な1年生です。
予定してた時刻に学校に到着。お世話になった栄養士さん、カメラマンさんにお礼を言い、1泊2日の「転地学習」は終了しました。
「転地学習」での学年目標「たいせつ」をかかげた2日間でした。どんどん増えていく前向きな呼びかけは、友だちの言葉に耳を傾けている証でした。どんなに楽しんだ後でも、切り替えて話をきく雰囲気を作ることができました。
仲間とともに大きく成長できた「転地学習」でした。さらには今、自分たちが出来ていること、そして課題を確認できた有意義な行事となりました。
「転地学習」という大きな行事を無事に終えた1年生の中学校生活は、これから本格的に始まっていきます。