市庁舎と村野藤吾
市庁舎について

宝塚市役所本庁舎は、市政施行25周年に合わせて、当時宝塚市民であった村野藤吾氏の設計により建設され、1980年に完成しました。
村野氏は、宝塚らしい特徴のある市庁舎となるよう「近代的にして且つややクラシック風な表現」を構想しました。
建物の周囲をめぐるバルコニーが円柱で支えられているため、ヨーロッパの古典主義建築のような格調高い姿をしており、市民の象徴となる円筒状の議事堂をより屋上に高く表現することで、特徴のある外観となっています。
さらに、外装の色合いについて、村野氏は「土地に根付いた地域ごとの風情や色合いがある」として、武庫川の玉石の淡いピンクの色合いを表現しようとしたと言われています。
市民ホール

市庁舎内で最も印象的な場所が市民ホールです。
窓側は古典主義的なデザインの柱に支えられたベランダが回廊のようにめぐり、建物の奥側も2面の大きな壁で囲われていることで、比較的閉じた空間になっています。
加えて、吹抜きで高さのある天井に当てられた照明の反射光で内部が照らされ、外からの光も最小限になっているため、静けさのある雰囲気に包まれています。
ここからは、市民ホール内で見られる村野藤吾建築の特徴をいくつかご紹介します。
是非、ホール内をご覧になって、特徴を感じてみてください。
ホールを見上げると、吹き抜けに面した
3階回廊の手すりが目に入ると思います。
ガーデンチェアの背板を切り取って用いた装飾が
印象的で、同様の装飾がホール内随所にあしらわれています。
1階ロビーから2階市民ホールへと
半円の弧を描く気品のある螺旋階段です。
1階からは村野氏が階段デザインにおいて重要だと考えた段裏意匠へのこだわりが感じられます。
着地面が床から浮いたようデザインされているのも特徴の一つです。
ホール壁面には、村野氏好みの赤褐色濃淡の
せっ器質タイルが張りめぐらされています。
フランス積みで施工された特注タイルは、フラットな太い目地と濃淡のグラデーションがある事で、レンガの様に見えます。
村野藤吾建築の特徴クイズ

市民ホール以外にも、村野藤吾建築の特徴はたくさんあります。
クイズに挑戦して、魅力をさらに感じてみてください。
議事堂

普段は入ることができない議事堂にも
注目ポイントが沢山!
見学してみたいという方は、
以下より議会事務局 総務課へご連絡ください。
村野藤吾について

昭和を代表する建築家のひとりとして才能を発揮し、曲線美を生かした建築家としても有名で、数多くの作品を手掛けた。
1967年に文化勲章を受章したほか、日本芸術院賞、日本建築学会賞など他多くの賞を受賞した。
生前は清荒神に在住し、宝塚市役所のほか、宝塚市内では、宝塚ゴルフ倶楽部クラブハウス、カトリック宝塚教会の設計も手掛けた。
村野氏の死後1987年には、日本現代建築に残した多大な功績を記念し、建築界に感銘を与えた建築作品を設計した建築家を毎年ひとり選んで与える村野藤吾賞が創設された。
【その他主な作品】
・尼崎市庁舎
・梅田吸気塔
・甲南女子大学
・関西大学
・旧大阪新歌舞伎座
・橿原神宮前駅
・世界平和記念聖堂(カトリック幟町教会)
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