ご挨拶

本校は、平成7年4月の創立から32年目を迎え、兵庫県下に必要な看護師養成所として成長して参りました。
今年度は4月3日に 第32期生39名を迎えました。
本校の設置主体である宝塚市は「ひとりひとりにやさしい、ささえあいのまち宝塚」をめざし、まちづくりに取り組んでいます。本校も理念である「宝塚市が求める地域医療に貢献する質の高い看護師の育成」を意識したカリキュラムで学校を運営し、その教育方針として「人としてのやさしさを育む」ことをあげています。
みなさんは今、社会の大きな変化の中にいます。人口構成が大きく変わることによる変化への対応や医療技術の飛躍的な進歩、そして人工知能やデジタル技術が驚くべきスピードで変化しています。これらの技術は皆さんが学ぶ3年間でさらに進化していくことでしょう。そのような中で「看護」はどのような役割を果たしていけるのでしょう?
最近の人工知能は24時間いつでも私たちの悩みを聞いてくれます。絶対に怒りませんし、私たちの好みもすべて覚えていてくれます。ある意味では、人間よりも「完璧なやさしさ」をもっているように見えます。もちろん、その技術の素晴らしいところを活用できる能力も求められます。しかし、人工知能のやさしさは情報を分析して得た「正解のやさしさ」です。
看護におけるやさしさとは、そのような正解があるわけでも、また単に愛想よく接することでもありません。「ゆらぎのある優しさ」とでもいえるでしょうか。相手とともに迷い、葛藤し、弱ささえ認め合う 完璧な答えではない温かい関わりであるといえます。
ナイチンゲールは、看護を「アート」と表現しました。それは、その人だけの個別のケアを形にすること、常に変化して、無限の創造性が求められるものであることを表現しています。この実現には、その人のデータではなく、対象者そのひとへの心からの関心が求められます。
看護師になるためにみなさんが習得する知識と技術は、すべて将来誰かのいのちを守るための盾となります。これからの学習は「自分を苦しめる」ものではなく「真のやさしさを備えた自分になるための準備」なのです。
その学習の過程において、人とのコミュニケーションを大切にしてください。まわりにいる仲間に自分の意見を表現し、またまわりの意見を十分に聴いていきましょう。はじめは上手くいかないこともあるかもしれませんが、自由に表現できる、安心できる環境をみんなで作っていきましょう。それが必ず皆さんの成長につながり、看護の「やさしさ」となって表れていくと思います。「やさしさ」は、「生まれ持った資質や性格」ではなく誰でも意識的に身につけることができ、しかも一生磨き続けることができる「技術」なのです。
本校卒業生は宝塚市立病院をはじめ、兵庫県下で素晴らしい活躍をしています。これまでに輩出した卒業生は1,187名に及びます。また、昨年度の第115回看護師国家試験で19年連続100%合格を果たしました。すべての卒業生が看護師国家試験に合格しております。毎年、伝統が重くのしかかってきますが、プレッシャーを推進力として前進しております。そのような伝統を先輩から引き継いでいってください。
看護師を目指す皆さん、本校であなたの夢の実現に向けて一緒にスタートしましょう。
令和8年4月
宝塚立看護専門学校 学校長 堀内 吉美
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