宝同協について
宝同協はいつできたの?
宝同協の正式名称は「宝塚市人権・同和教育協議会」です。誕生のときの名称は「宝塚市民主文化協議会(民文)」で、なんと68年前の1955年です。その前の年は何かが誕生した年ですが、ご存じですか? そう、日本で363番目の「宝塚市」誕生の年です。
どんな活動をしてきたの?
「民文」は市民ぐるみで差別をなくす運動を進めていく団体として、企画部と教育部で組織してスタートしました。発足と同時に先進地の視察見学を行って各地の取り組みに学び、部落解放と同和教育のあり方、差別解消の意欲の高め方などの研究と実践活動を繰り広げました。この取り組みは県内の民主化促進と同和教育の実践に大きな影響を与えるとともに、宝塚市で全国や県レベルの同和教育の研究実践大会が多数開催され、民文が常にその中心的存在として目覚ましい活躍をしました。1960年代になるとPTAも市教委も行政も組織として参加し大きな力となりました。
今の宝同協はどんな活動をしているの?
1973(昭和48)年に民文から改名した宝同協は、市内150の団体が加盟しその後も学校・幼稚園・認定こども園・保育所(園)・家庭・職場・地域などあらゆる場所、あらゆる機会において人権問題を学習・研究し、差別のない学校や社会づくりに努めてきました。
具体的には部落差別解消はもとより、障がいのある人・女性・高齢者・子ども・在日及び外国人・性的少数者など社会的弱者への偏見・差別を許さない取り組みをしています。と同時に誰もが差別を全くしたことがないなどありえないことから、すべての人たちがそれぞれ一歩ずつ確実に人の幸せを願い人権意識を高めて行く取り組みを進めています。
また、新たな課題でもあるいじめ、不登校、体罰、DV、虐待、震災被害、セクシャルマイノリティ、SDGs、新型コロナウイルス、ヤングケアラー等の問題なども、多様性を認め合う社会の形成に結びつけながら、人権教育の実践と啓発を積極的に推進しています。
みなさん、宝塚市に人権文化が創造され、定着していくことをめざして参画と協同による「すべての市民が住みよい街づくり」の取り組みをすすめていきませんか!
最近の人権課題は何なの?
これまでの人権・同和教育の研究や実践はもとより、国内外での人権尊重への気運の高まりと法令や施策の整備のもとで、市民の人権意識は確実に高まってきています。
一方で今なお人権侵害とみられる噂や発言、インターネットを利用した個人・団体に対する誹謗中傷、風評等が絶えません。コロナ禍での人権侵害も見られます。弱い立場に置かれたり少数だからという理由で、幸せに、平等に、そして未来に希望を持って生活できない状況がつくられています。私たちはその人たちの側に立って活動を進めていきます。
世界では平和を脅かす事態が起きています。ロシア軍のウクライナ侵攻はまさに弱い立場の人々の命をも奪う戦争犯罪です。戦争によっては平和が訪れないことを過去において学んできた私たちは、ウクライナへの平和の鐘を鳴らし続けなければなりません。
宝同協は未だにコロナ禍の息苦しい社会ですが、平和を願いつつこれまでの人権教育・啓発の取り組みを途切れさせることなく、できる取り組みを創意工夫しながら前進させていきます。
どんなことをしているの?
(1)『芽生え』という広報誌を年3回発行しています。
『芽生え』の由来は「ものごとの起こり始め」です。萌え出た芽は根を広げ、茎を伸ばし、葉を茂らせ、そして花を咲かせ実をつけます。「人権」という名の実をいっぱい実らせたいとの思いで名づけました。
(2)『ハーとんじんけん作品』の募集を行っています。
宝塚市が人権文化の薫る街となり、すべての人たちの人権が大切にされ、差別されることなく、明るく幸せに暮らせるための啓発作品を市民に募集を毎年行っています。ポスター・作文・標語・写真の4分野です。
(3)『人権交流学びの集い』を開催しています。
2011年から始めた宝同協独自の研究大会です。オープニングでは宝塚市のアマチュアの方に楽器演奏や歌唱を演じていただいています。分科会ではその分野の当事者や苦しい思いをされてきた方の実体験を話していただき、参加者みんなで話し合いをして学びあっています。
(4)各部や委員会の活動を主体的に行っています。
宝同協には学校教育部・社会教育部・行政部・企業部などがありますが、特色のある活動として「校区人権啓発部」「進路保障委員会」「白書委員会」「個人部会」などがあります。市民誰でも加入できます。所属がなければ個人会員になってください。
なお、2023年には宝同協誕生50年になりました。記念した取り組みを準備委員会で検討しているところです。
宝同協の願いは何?
1・生まれてきたかけがえのない全ての「いのち」が愛に育まれ、すくすく育ちいくこと。
2・年齢、性差、国籍、出身地、障がい、学歴、職業、病歴、肩書き、心身の状況などの理由によって、いかなる差別もしない、されない社会をつくること。
3・全ての市民が平和を願い、生きがいを持ち、希望と夢を失うことなく、幸せを享受できる人権文化の薫る宝塚市を創造すること。
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このページに関するお問い合わせ
教育委員会 学校教育部 学校教育課
〒665-8665 宝塚市東洋町1番1号 本庁舎3階
電話:0797-77-2028(学校教育担当) 0797-77-2238(特別支援教育担当)
0797-77-2040(人権教育担当)
ファクス:0797-71-1891
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