事例 第一地区ネットワーク会議(にこりたす1DAY)

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ID 1060834 更新日  2025年12月1日

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 宝塚市第一地区で開催される「にこりたす1DAY」は、住民が主体となってつくり上げる年に1度の地域交流イベントです。地域の担い手不足という課題をきっかけに、勤労世代や子育て世代との接点を増やすことを目指して、2023年に「宝塚市第一地区ネットワーク会議」から生まれました。名称は地区内5つの小学校区(仁川・光明・良元・高司・末成)の頭文字を組み合わせたもの。会場は地区の真ん中にある「くらんど人権文化センター」。世代や所属をこえて、個人・団体・事業者・学校が気軽につながれる場をめざしています。

【団体連絡先】

 電話番号:0798-51-9800(宝塚市社会福祉協議会 ケアセンター仁川 内)

地域の“やりたい”が形になる日

当日の会場の様子写真

 第1回は各校区でごみ拾いをしながら会場に集まり、学生の演奏、子育て団体の遊びブース、飲食ブースなどでにぎわいました。翌年は「地域のことを地域の人が知る」をテーマに、防災倉庫や神社を巡る取り組みと会場での発表へと広がりました。2年連続で400人以上が来場し、会場は終日にぎわいました。実行委員の中心を担う第一地区自治会連合会(東仁川団地自治会)の永﨑会長は「ここは、みなさんが考えたことを自分たちのペースで形にできる場にしたい。私たちは場所と時間を整えて、あとは『やってみよう』をそっと後押しします」と語ります。自由な雰囲気から、次の出店や企画が生まれています。

誰でも参加できる“実行委員会”

「にこりたす」のレゴブロックでの会場装飾写真

 運営の中心は、所属の有無を問わず関われる「実行委員会」。工作の小さなワークショップ、福祉団体の体験ブース、地元のお店の出店など、関わり方はさまざま。備品は地域の資源を持ち寄り、連絡や議事録の共有にはLINEオープンチャットを活用して負担を軽くしています。


舞台での演奏中の写真

 実行委員として関わる石塚さんは、「特別な肩書きがなくても『これをやってみたい』と言いやすい空気があって、できることから気持ちよく関われます」と話します。イベント当日は中高生も受付や運営補助、片付けで活躍しています。

「続ける」ことで、つながりを育てる

まちあるきでの写真

 イベントをきっかけに顔見知りが増え、「次は関わってみようかな」という気持ちが少しずつ広がっています。価格設定や安全面などの基本ルールを共有し、補助金や協賛の活用で参加者の負担が大きくならないよう工夫しています。


地域のいいところ(お宝)についての発表中の写真

第一地区を担当する宝塚市社会福祉協議会の梅垣課長は、「個人でも、グループでも、事業所でもお互いにどんな取り組みでも受け止め合える。地域を知ってもらう工夫をつくって、『まずは一緒にやってみましょう』と言えるのが、この地区の強みです。」と話します。にこりたすは、やわらかなつながりを重ねながら、無理なく続く地域づくりを育てています。

編集:TaCoLAB(担当:龍見、岡田)

このページに関するお問い合わせ

市民交流部 市民協働推進課
〒665-8665 宝塚市東洋町1番1号 本庁舎2階
電話:0797-77-2051 ファクス:0797-77-2086
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。