事例 通ううちに心が根づく、関わるうちに住みたくなる 宝塚西谷 栗園再生プロジェクト
活動概要 「宝塚西谷 栗園再生プロジェクト」は、西谷地域の人口減少、少子高齢化の影響で、空き家空き地の増加、地域活動の担い手不足の状況から「西谷の関係人口を増やしたい」「栗園をやってみたい人がいるかもしれない」「放棄されている栗園を何とかしたい」という思いで令和5年から始まった取り組みです。このプロジェクトは、まちづくり協議会、JA果樹研究会、NPO、行政(北部振興企画課)、コンサル、地域以外の参加者(第1期、第2期生)が協働で活動しています。今回は、プロジェクトの活動に実際にお伺いし、二井さん、塗家さん、参加者の方々にお話をお伺いしました。
声を掛け合い、協力して育てる栗の苗木

4月26日は、栗園の草刈り、苗木への水・肥料やりの活動でした。草刈り機の使い方の説明を受け、活動がスタートしました。第1期生は、慣れた様子でどんどん、栗園の草を刈っていきます。第2期生は、地域の方々から丁寧に草刈り機の使い方を教えていただき、ゆっくりと作業に入りました。草刈り、苗木の水、肥料やりを終えると、栗園に植えている、40本の苗木の「芽かき」を順次行っていきます。「芽かき」とは、養分を上へ上へと吸い上げていくために大切な作業だそうです。参加者同士が自然に言葉を交わし、交流しながら取り組む姿が、この活動の魅力を表していました。
交流で広がる笑顔

栗園の作業を終えた後は、栗園を整備したから発見できた、お楽しみのたけのこ掘り。参加者からのお声でバーベキューや焼き芋など、この栗園でいろんな体験が広がっているそうです。
第2期生は、「この活動は楽しい!」「農業に興味があり、携われる活動を探していた。」「西谷がどんなところか興味があった。」と活動する動機や思いを教えてくださいました。第1期生は、「地元の人と知り合って、何するにしても共同で。地域の共同体。お金では測れない幸せがある。西谷で活動していると元気になる。」とお話しくださいました。
栗園再生プロジェクトのこれから

二井さん、塗家さんから、これまでの活動を通じて見えてきたプロジェクトの広がりやこれからの展望を伺いました。
プロジェクトを始めた当初は、参加者の多くは、栗の苗木を植えるときや、実がなって収穫するときだけ関わるものだと思っていた。けれど、実際には草刈りなどの活動にも積極的に参加してくれる方が多く、中には、苗木が育って実をつけるまでの3年を楽しみに待ちたい、と話してくれる方もいて、プロジェクトの思いを実感している。年齢層もリタイアした人ばかりでなく、若い世代も子連れでも参加してくれている方もいて、世代を超えた交流の場になっている。その中で、西谷に住みたいと言ってくれる人もいて、このプロジェクトを始めてよかったと感じているとのことです。
今後もプロジェクトを続けていくことで、参加者から自主的に活動してくれるリーダーが出てきたらいいなと思っている。そうした流れができれば、他の耕作放棄地にもこの活動が広がっていく。いずれは、栗園が活用でき、収益につながっていけばと願って活動を続けていくとのことです。
編集:TaCoLAB(担当:大関、松村)
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