記念館だより2014年

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ID番号 4000004 更新日  2015年6月11日

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手塚治虫記念館開館20周年記念企画 アニメのしくみ体験教室(ゾートロープ制作)

アニメのしくみ体験教室

12月20日(土曜日)・21日(日曜日)、手塚治虫記念館開館20周年記念企画 アニメのしくみ体験教室を開催しました。大阪デザイナー専門学校の先生に教えてもらいながら、アニメのしくみを体験しました。


ODCタイショー

また12月15日から21日まで、大阪デザイナー専門学校主催で「ODCタイショー展」を開催しました。

手塚治虫記念館と栄町子ども会とのコラボ行事

12月6日(土曜日)、記念館近隣の栄町子ども会と共催で、同会のクリスマス会に合わせて、開館20周年事業で設置した手塚キャラクターの足元サインや、発生から20年を迎えようとする阪神・淡路大震災で被災した「花のみち」の震災を学ぶ行事を開催しました。

栄町子ども会行事

会場の栄町会館では、尾家子ども会会長の挨拶の後、現在の花のみち商店会会長である馬場太平さんが、被災経験をもとに、当時の「花のみち」の写真を交えながら、震災の状況を子どもたちに語られました。写真のとおり、子どもたちは住んでいるまちの被災当時の話を真剣に聞き入っていました。その後、手塚キャラクターの足元サインの説明がありました。低学年の子どもたちも足元サインのことを良く知っており、地元に手塚キャラクターが親しまれていることを実感しました。その後、栄町会館から手塚治虫記念館まで、花のみちを歩き、途中の手塚キャラクターの足元サインを楽しみました。記念館の中では、クイズラリーを行い、クイズを解きながら、手塚治虫について、学習しました。

開館20周年記念トークショー 浦沢直樹×手塚眞「手塚治虫 天才の息子たち」

浦沢手塚1

11月16日(日曜日)、宝塚ホテルにおいて、「手塚治虫は自分の中心にいる存在」と語る漫画家の浦沢直樹さんと手塚治虫の長男で、ヴィジュアリストであり、手塚治虫記念館名誉館長である手塚眞さんとの対談があり、手塚治虫マンガ・アニメの魅力、そしてそれらを元に構成される両氏らの作品について語られました。当初300名の予定でしたが、予定を大幅に超える申し込みがあり、急きょ会場を拡大し500名の方にお越しいただきました。


浦沢手塚2

「火の鳥との出会いの日が人生の成人式」
浦沢さんは、5歳のときに鉄腕アトムを読み、「こんなに切ない話は初めて読んだ」と思い、中学生のときに家の縁側で『火の鳥・鳳凰編』を読み、日が暮れるまで呆然するほどの感銘を受けたエピソードを紹介しました。「あの日からものの基本的な考え方が変わっていない。だからあの日を成人式にしたい」と手塚マンガが自分自身の考え方にも影響を与えていると語りました。そして、その時、手塚治虫が沢山いる漫画家の一人ではなく、「ぶっちぎっていた」存在だったと言う事に気がついたそうです。


浦沢手塚3

「手塚治虫による影響と手塚マンガの表現」
手塚治虫の影響の大きさが分かる資料として、浦沢さんが15歳に描かれたマンガと『火の鳥』の構図がソックリな点を紹介されていました。「このパクリっぷりはどうか」と浦沢さんは言われていましたが、実際は、マンガが頭の中に入ってしまっていて、無意識に書かれたようです。また手塚マンガの表現について、一般的には、映画的手法を取り入れたと言われることが多いですが、『火の鳥』を書き始めた頃から、さらに意欲的にいろんな表現に取り組んでいたことを眞さんが説明されました。浦沢さんは「手塚治虫は若い世代の漫画家に自分達が作ってきた定石を壊す様な、もっと吃驚する様な表現をして欲しいと発信してくれていた」と言います。


浦沢手塚4

「手塚アニメは苺味」
手塚アニメを語り合うシーンでは、浦沢さんが子どものころ、スタッフロールのアニメーターの名前を見て、アニメーターの絵柄の特徴を掴んでいたというちょっと変わったエピソードも披露。『どろろ』を見ながら、おやつに苺を食べていて、とっても幸せだったので、『どろろ』を見ると、苺を思い出されるとか。また眞さんは、家が原作者の家という特別な思いはなかったものの、いつでも見られる安心感とグッズがいたるところにあったためアトムに見飽きていたこともあり、毎週家族でTV放送のアトムを観るということは無かったそう。ただし、『ヴァンパイア』に特別な思い入れがあり、衝撃を受けた映画『吸血鬼ドラキュラ』と同じようなホラーテイストの作品だったことがすごくうれしかったことや、自宅で撮影があった際の面白エピソードなどを披露してくれました。


浦沢手塚5

「浦沢マンガのエンディングはヨーロッパ映画」
二人の作品を語り合うシーンでは、浦沢マンガには、子ども時代のテレビの映画劇場でみた洋画の影響で、欧州の風景に憧れがあるという話があり、マンガのエンディングにもハリウッドの大団円とは違った、欧州映画のラスト特有の「なんじゃこりゃ」的展開が出ているという話がありました。ただ、できるだけ多くの読者に楽しんでもらいたいので、ご自分の好きな欧州映画の要素とのバランスが難しいそうです。


浦沢手塚6

「浦沢マンガと手塚眞作品の共通項」
眞さんが監督した作品についても紹介されました。また手塚眞作品『ブラック・キス』も浦沢マンガの『MOSTER』もキーワードが恐怖であり、そういったところでお二人の年代に共通するイメージなのかもしれないという話がありました。


浦沢手塚7

「PLUTOについて」
『鉄腕アトム』の地上最大のロボットの巻を浦沢さんがリメイクし、眞さんが監修を行った『PLUTO』のエピソードとしては、遺族として、作品を大事にして欲しかった眞さんの思いと、誰よりも一番口うるさい手塚ファンだった自分自身からのプレッシャーがつらかったという浦沢さんの思い出が語られました。


浦沢手塚8

「ライブドローイングについて」
眞さんが、浦沢さんをイメージした曲を流し、浦沢さんが即興でその曲のイメージの絵を描くライブドローイングが行われ、ジョン・レノンの『イマジン』、冨田勲の『砂漠の風(ジャングル大帝より)』に合わせて、絵を描かれました。


浦沢手塚9

手塚治虫誕生日記念イベント「手塚ワールドで音楽三昧♪」

11月3日(月曜日・祝日)、手塚治虫誕生日記念イベント「手塚ワールドで音楽三昧♪」を開催しました。当日は、音楽が大好きだった手塚治虫の誕生日にちなんで、手塚アニメソングや馴染み深いクラシックのミニコンサートでお祝いしました。出演は、大阪音楽大学の学生です。

手塚ワールドで音楽三昧第1部

第1部の出演は、「RM3」。歌とピアノの編成で、『海のトリトン』、『ふしぎなメルモ』などの手塚アニメソングから、手塚治虫の『ルードウィヒ・B』にちなんだベートーヴェンの交響曲など、親しみやすい楽曲を、オペラのような声量と美しいハーモニーで演奏してくれました。


手塚ワールドで音楽三昧第2部

第2部の出演は、「おだやかっさブラス」。金管5重奏団で、『ジャングル大帝』メドレーや『鉄腕アトム』メドレーなどを、ポップに演奏してくれました。途中のMCも良く練られており、とてもなごやかで楽しいものでした。

手塚治虫ジュエリー絵画寄贈の贈呈式

11月3日(月曜日・祝日)、「手塚治虫ジュエリー絵画寄贈の贈呈式」を開催しました。

手塚治虫ジュエリー絵画寄贈の贈呈式

これは、株式会社カミネ商事が、手塚治虫のカラー原稿をもとに、天然のジュエリーで「手塚治虫ジュエリー絵画」を製作することになり、その中から、「火の鳥」が、手塚治虫の誕生日である11月3日に、寄贈されたものです。手塚キャラクターでジュエリー絵画が製作されるのは、初の試みです。「火の鳥」は、同社代表取締役の上根学氏が、阪神・淡路大震災で被災した際に、復興のシンボルである「火の鳥」に大きく励まされた経験を持たれたことから、寄贈に選ばれました。なお、贈呈されたジュエリー絵画は、エントランスで展示しています。

手塚治虫ジュエリー絵画


芸術の秋特別企画「似顔絵コーナー」

似顔絵コーナー

10月5日(日曜日)、芸術の秋特別企画「似顔絵コーナー」を開設しました。今夏に開設し好評だった似顔絵コーナーが、1日限りの再オープン。今回の描き手も、宝塚大学の学生たちです。朝から多くの来館者に、ご利用いただきました。

来館者350万人達成

8月11日(月曜日)、1994年の開館から20年目に、来館者が350万人を達成しました。

来館者350万人達成

350万人目のお客様は、神奈川県平塚市からお越しになった本田航志郎さん(11)。西宮市にお住まいの祖父母とご家族でご来館されました。350万人目達成を記念して、セレモニーを開催し、宝塚市長、名誉館長、宝塚市観光大使リボンの騎士「サファイア」より、350万人目の認定証と記念品を贈呈しました。りんたろう監督の「メトロポリス」が手塚治虫との最初の出会いという本田さんは、「家に帰ったら、手塚治虫の漫画を読んだり、アニメを見たりしたい」と笑顔で話してくれました。また名誉館長の手塚眞氏は、「20年経っても、たくさんの人が来てくれてうれしい。若い人が未来をつくるヒントを与えられる施設になれば」と挨拶しました。


350万人達成記念ポストカード

また達成時以降、来館者先着3万5千名に、記念ポストカードをプレゼントしました。

手塚治虫記念館開館20周年記念企画 アニメのしくみ体験教室(ゾートロープ制作)

アニメのしくみ体験教室

8月9日(土曜日)・10日(日曜日)、手塚治虫記念館開館20周年記念企画 アニメのしくみ体験教室を開催しました。当日は、台風が近づいて大雨でしたが、たくさんのみなさんにご参加いただきました。

夏休み特別企画「似顔絵コーナー」

7月20日(日曜日)、夏休み特別企画「似顔絵コーナー」を開設しました。

似顔絵コーナー1

同じ市内にある宝塚大学との地域社会連携協力事業として行われたものです。造形芸術学部の学生さんは、いろんなイベントで似顔絵を描いているだけあって、とても上手で、開館から終了時まで、常時お客様がいらっしゃるほど、盛況となりました。


似顔絵コーナー2

西宮市からお越しの、とても幸せそうなご家族です。似顔絵について「とても似ています」とおっしゃっていました。

宝塚物産展・手塚治虫記念館PRブース出展(JRA阪神競馬場)

6月15日(日曜日)・29日(日曜日)、JRA阪神競馬場で、「宝塚物産展・手塚治虫記念館PRブース」を出展しました。昨年に引き続いて2回目で、PRブースでは、記念館ミュージアムショップで販売しているグッズの一部を販売しました。

手塚治虫記念館PRブース1

6月15日は、第10レースに「宝塚市制60周年記念」特別レースが開催され、このレース発走直前のファンファーレには、「鉄腕アトム」をモチーフにした陸上自衛隊第3音楽隊作曲のオリジナルファンファーレが生演奏されました。PRブースでは、第4期・宝塚市観光大使リボンの騎士「サファイア」も記念館をPRしてくれました。グッズでは、特に「ブラック・ジャック名台詞トイレットペーパー」が好評で、阪神競馬場に来場された多くの方に購入いただきました。


手塚治虫記念館PRブース2

6月29日は、「第55回宝塚記念」が開催され、第5期・宝塚市観光大使リボンの騎士「サファイア」がデビューしました。PRブースでも宝塚市観光PRをし、大いに盛り上げてくれました。

元アシスタントによるミュージアムトーク&ライブドローイング(わたべ淳・高見まこ)

6月14日(土曜日)、「地上最大の手塚治虫」展の関連企画「元アシスタントによるミュージアムトーク&ライブドローイング」を、手塚治虫の元アシスタントで、漫画家のわたべ淳さんと高見まこさんをお招きして開催し、実際にマンガを描いている手元を撮影しながら、マンガの描き方や手塚治虫のアシスタントをしていた時代のお話を伺いました。

元アシスタント1

まず、マンガが出来るまでのネーム、下書き、ペン入れの作業について説明され、通常は見ることができない原稿の美しさに会場から感嘆の声が上がっていました。トークの中で、お二人のマンガを描くコツとして、次の3点を教えていただきました。「(1)使い込んだペンは太いペン先を描くときに使う (2)自分の得意な線で描くことができるように、原稿を廻しながら描く (3)目を描くときが一番緊張するので、最初に描く」。お二人がマンガ家になろうと思ったきっかけについて、わたべさんは「TVアニメの鉄腕アトム」、高見さんは「家でのお絵描き」だそう。その後、アシスタントとして手塚プロダクションに入った新人のお二人の仕事は、ベタ塗りとコマ割りの枠線を引くこと。高見さんは、筆圧だけでペンの太さを変えることを繰り返し覚えさせられたそうで、そんな中での楽しみは、手塚治虫の生原稿を目の前で見ることだったと言います。


元アシスタント2

手塚治虫について印象に残ったエピソードとして、高見さんは以下のエピソードを話されました。「アシスタントで入社し、先生に同期5人と一緒に昼食に連れて行ってもらった時、『あなたたち、早く辞めてください』と言われた。『自分でマンガ家として独立したければ、空いた時間に自分のマンガを描いてどんどん出版社に持ち込んで独立してください。アシスタントだとそれなりに生活できるので、情熱がなくなってしまうから』というものだった。その時は別に何も思わなかったが、その後、『ブラック・ジャック創作秘話 手塚治虫の仕事場から』での伴俊男さんのエピソードを読んでいると、病気が進行して、病院に入院している先生が、深夜、仕事場で先生からの指示を待っている伴さんに電話をかけ、『お前は何年手塚プロにいるんだ。自分のマンガはどうしたんだ!』と怒鳴るシーンがあった。その時、ふと以前に先生に言われた言葉が蘇ってきた。ここからは、自分の勝手な想像だが、この時、先生は自分の病状が分かっており、自分が倒れてしまった後に一人で生きていかなければならないアシスタントのことが心配だったのではないか。伴さんに怒鳴ったのは、先生の究極の優しさではないか。このエピソードを読んだときに先生は常にアシスタントのことを考えていてくれたんだとわかって、涙が止まらなかった。先生はまだ自分の中で神様のようだが、そのエピソードを見たときに、すごく身近に感じることができた」。最後に「手塚治虫とは」について、わたべさんは「戦争の中で自分のマンガを守ったことが僕らの未来を作ってくれた」、高見さんは「あつかましいけど、師匠と言いたい。マンガの世界で、仕事を続けていられるのも、生き様を含めて、すべて手塚プロのおかげだと思う。これからも、手塚プロの名に恥じないように頑張りたい」と述べられました。


元アシスタント3

その後、サイン会が開催され、お二人の作品も収録されている「ブラック・ジャック REAL 感動の医療体験談」に、それぞれの可愛らしいピノコのサインをいただきました。


元アシスタント4

開館20周年記念トークショー 冨田勲の音楽宇宙~ジャングル大帝から初音ミクまで~

5月31日(土曜日)、宝塚文化創造館で、手塚治虫記念館開館20周年記念トークショー 冨田勲の音楽宇宙~ジャングル大帝から初音ミクまで~を開催しました。

冨田勲の音楽宇宙1

「ジャングル大帝」をはじめ、数多くの手塚アニメで音楽を担当した冨田勲さんを招き、手塚るみ子さんが手塚作品との出会いや思い出、冨田さんの音楽の世界について伺いました。また、昭和50年、ムソルグスキーの「展覧会の絵」をもとに制作したアルバムが、平成26年3月に再発売されたことを記念し、冨田勲さんが手掛けた手塚治虫の実験アニメ「展覧会の絵」(昭和41年)を上映し、5.1chのサラウンドシステムを設置して、冨田さんの音楽世界を体感していただきました。


冨田勲の音楽宇宙2

まず、話題はジャングル大帝の話になりました。冨田さんは、手塚るみ子さんが「そのシーンが浮かぶぐらい、冨田さんがジャングル大帝の世界観を自分の中で持っていて、それが作品の音楽に現れている」と言うほど作品の各シーンを覚えていました。とくに冨田さんが印象に残っているのは、パンジャが密猟者に捕獲されたエライザを密猟者の罠があるのを知っていながらも助けにいくシーンです。「愛しい妻とお腹の中にいる子どもを助けるには、善し悪しなんか判断する必要はない、『是非及ばず』だ」と冨田さんは言います。そのシーンに衝撃を受け、必死になってジャングル大帝の曲作りに取り組みます。


冨田勲の音楽宇宙3

そして手塚治虫と一緒に仕事をするうちに、影響を受けた「手塚イズム」がいまだ冨田さんを動かす原動力になっているといいます。「いいものを作るためにスタッフが夜も寝ないで仕事を続ける。体力的には、つらいが、なんともいえない幸福感と充実感がある。そういった、ものづくりにかける職人魂を手塚治虫から知らず知らずのうちに影響を受けた。日本の名だたるアニメ界の人々が出てきたのは、手塚イズムの影響があると思う」と続けます。手塚るみ子さんも「冨田さんのように手塚治虫と仕事をした人が、その思いを胸に作品を作り続け、手塚イズムを残していることは、レオを託したパンジャのように手塚治虫の魂は生き続けていると感じる」と言いました。


冨田勲の音楽宇宙4

そんな手塚イズムを胸に、常に挑戦し続ける冨田さんの最近の活動として、人間が指揮するオーケストラにあわせて、ゲームのキャラクターに歌を歌わせる、初の試み「イーハトーブ交響曲」の中から、初音ミクが「リボンの騎士」の主題歌を歌うシーンが流されました。最後に、「冨田さんの中で手塚治虫の存在とは何か」という質問について、冨田さんは「手塚さんといえば、あのはにかんだ顔が浮かんでくる。僕にとっては、恩人。アニメというものは、人形浄瑠璃のように、操る人の魂で、人間が演じる以上の何かが伝わっている。アニメは世界に誇る日本のお家芸だと思う。やはり、神様って言われるけど、そのとおりだと思う。その故郷で、ぼくの音楽を聴いてもらうのは、何よりの喜び」と締めくくられました。

手塚治虫記念館開館20周年記念企画 アニメのしくみ体験教室(ゾートロープ制作)

ゾートロープ1

5月17日(土曜日)・18日(日曜日)、手塚治虫記念館開館20周年記念企画 アニメのしくみ体験教室を開催しました。絵が内側に描かれた、外側が真っ黒の筒を回転させて、切り込みからのぞくと、実際に絵が動いているかのように見える視覚玩具「ゾートロープ」をつくり、アニメのしくみを体験します。大阪デザイナー専門学校の先生に教えてもらいながら、10枚の小さな紙に絵を描いたり、色を塗ったり、それを切り貼りしたりして、およそ1時間で完成。ゾートロープを回転させて見られる自作アニメに、皆さん思わずにっこり。


ゾートロープ2

また5月1日から31日まで、「ODC SHOW TIME」アニメーション・コミックイラスト展と題して、同校の授業で制作されたアニメやイラスト作品を協力展示しました。

手塚治虫記念館開館20周年記念 スキップ楽団ミニコンサート

スキップ楽団14

4月26日(土曜日)、手塚治虫記念館開館20周年記念 スキップ楽団ミニコンサートを開催しました。手塚治虫記念館では毎年恒例のミニコンサートで、今回もスキップ楽団のトモちゃん、キーボードのノッポさん、バイオリンのはかせが、来館者と一緒に音楽で開館20周年をお祝いしました。アトムも一緒にダンス!

手塚治虫記念館開館20周年記念セレモニー及び名誉館長委嘱式

4月25日(金曜日)、手塚治虫記念館開館20周年記念セレモニーを開催し、その中で名誉館長の委嘱式を執り行いました。

20周年記念セレモニー1

名誉館長については、平成6年4月25日の開館当初から故手塚治虫夫人の手塚悦子さんに就任いただいていましたが、4月24日をもって退任されることになりました。手塚悦子さんの20年の長きにわたる功績に、中川智子宝塚市長から感謝状が贈られ、代理で長男・手塚眞氏が受け取られました。


20周年記念セレモニー2

4月25日より新たに名誉館長に就任いただく手塚眞氏に、中川市長から委嘱状が手渡されました。
新名誉館長の手塚眞氏は、就任後の挨拶で、「手塚治虫の精神である、生命の尊さ、温かい心を持って自然を愛するということ、夢や勇気といったもの。それを宝塚から全世界に向けて、また未来の子どもたちのために発信していきたい」と述べられました。


20周年記念セレモニー3

セレモニーでは、トークショーも行われ、手塚治虫の元アシスタントであったマンガ家の石坂啓さんが、「手塚治虫先生の思い出」をテーマに語っていただきました。
石坂啓さんがアシスタント時代に「火の鳥」の背景を描かれたときの思い出や、手塚治虫はマンガを描くスピードが他の人の3倍速かったこと、手塚治虫作品のカラー原稿の美しさなど、元アシスタントならではのエピソードも盛り込まれた楽しいトークショーになりました。


20周年記念セレモニー4

前列左から、北山照明市議会議長、中川智子市長、手塚眞名誉館長、手塚浩氏、石坂啓さん。
後列左から、前川猛館長、山下稔副市長、松谷孝征手塚プロダクション代表取締役社長、宝塚市観光大使リボンの騎士「サファイア」の2人。


20周年記念セレモニー5

記念館入口には、20周年を祝う「リボンの騎士」のサファイアのプレートが設置され、玄関がサファイアのリボンでラッピングされました。


20周年記念セレモニー6

サファイアのリボン装飾は、館内の階段部分にも施されました。


20周年記念セレモニー6

また同日より、開館20周年を記念して、先日、市内に設置された足元サインのデザインと同じデザインのポストカード5種類を、来館者先着2万名に配布しました。

Google 歴史アーカイブ「手塚治虫コレクション」登場記念式典

4月7日(月曜日)、Google の「Google 歴史アーカイブ」に、手塚治虫記念館が展示とミュージアムビューとして参加する「手塚治虫コレクション」が登場し、手塚治虫記念館で記念式典が開催されました。

Google歴史アーカイブ1

左から、宝塚市観光大使リボンの騎士「サファイア」、宝塚市の中川智子市長、株式会社手塚プロダクション著作権事業局の清水義裕局長、Google カルチュラルインスティチュートディレクターのアミット スードさん、アトムが記念式典に出席。「手塚治虫コレクション」の登場により、Google のグローバルなプラットフォームを通して、手塚治虫の世界と手塚治虫記念館の魅力を世界中にお伝えできることになりました。


Google歴史アーカイブ2

歴史アーカイブの展示の1つであるミュージアムビューでは、「Google ストリートビュー・撮影トロリー」で撮影された館内を、360度パノラマ写真として楽しんでいただけます。
「手塚治虫コレクション」は他にも、「手塚治虫 テレビアニメ・黎明編」、「手塚治虫 漫画の神様・復活編」を含めた、現在計3つの展示で構成されています。下記のリンクから、ご覧ください。

「足元サイン」完成披露式

3月28日(金曜日)、JR宝塚駅・阪急宝塚駅および阪急宝塚南口駅から手塚治虫記念館までに至る歩道の一部に、手塚キャラクターのデザインがあしらわれた「足元サイン」が完成し、花のみちでお披露目されました。

足元サイン1

「花のみち」および「宝塚大橋」に、セラミックタイル製の足元サインを各5種類設置。各最寄駅から、「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」「リボンの騎士」「ブラック・ジャック」「火の鳥」の順に、手塚治虫記念館まで皆さんを楽しく誘導します。手塚治虫直筆カラー原画をもとにした足元サインは、全国で初めてです。


足元サイン2

こちらは、3月中旬の宝塚大橋での設置風景。足元サイン設置により、宝塚市に観光でお越しになる方だけでなく、宝塚市民の方にも手塚治虫記念館がより親しまれるよう願っています。

阪急宝塚駅「宝塚歌劇トレイン」(ラッピング列車)出発式

宝塚歌劇トレイン出発式1

3月21日(金曜日・祝日)、阪急宝塚駅から運行される「宝塚歌劇トレイン」(ラッピング列車)の出発式が行われました。当日は、宝塚歌劇団花組の芹香斗亜(せりかとあ)さんが宝塚駅1日駅長を務め、さらに宝塚市観光大使リボンの騎士「サファイア」、手塚治虫記念館からアトムが出席しました。


宝塚歌劇トレイン出発式2

宝塚歌劇100周年を記念して、宝塚歌劇の舞台がイメージされたラッピング列車。また同日から、出発メロディーが、宝塚線は「すみれの花咲く頃」、今津線は「鉄腕アトム」に変更されました。宝塚の夢と未来を乗せて、運行されます。

手塚治虫記念館4コマ漫画賞表彰「私の夢」絵画・漫画コンテスト

2月16日(日曜日)、手塚治虫が大好きだった宝塚歌劇の舞台で、「私の夢」絵画・漫画コンテスト最優秀賞の表彰式がありました。

私の夢漫画コンテスト

小学生の部は、昆虫館を建てるのが夢の成田竜馬さん、中学生の部はマンガ家を夢見る伏見彩花さんが受賞されました。写真は、宝塚大劇場のロビーに展示された作品の前で、受賞者と中川智子宝塚市長・審査委員長の山下稔副市長です。昨夏に募集した絵画部門・4コマ漫画部門を合わせて699作品の中から慎重な審査を経て選考された素晴らしい作品の数々です。今回展示された佳作と絵画部門の作品は、2月28日(金曜日)まで兵庫県阪神北県民局ロビーでも展示されました。

手塚治虫記念館・箕面公園昆虫館タイアップ企画「手塚治虫が愛した昆虫」

1月18日(土曜日)から2月11日(火曜日・祝日)まで、手塚治虫記念館・箕面公園昆虫館タイアップ企画「手塚治虫が愛した昆虫」を開催、箕面公園昆虫館からお借りした昆虫標本を展示しました。

手塚治虫が愛した昆虫

手塚治虫は中学時代、同級生と一緒に箕面公園まで昆虫採集に出かけ、そのときの様子をエッセーに記しています。カブトムシやクワガタ、チョウのほか、エッセーで紹介されているコガネ虫などの標本を展示しました。


昆虫キーホルダー

さらに1月19日(日曜日)・26日(日曜日)には、フェルトを使ってキーホルダーを作る工作コーナーを開設しました。箕面公園昆虫館で今回のタイアップ企画を知ったというご家族も参加しました。

紙芝居「チャンスの神様」・紙芝居作りワークショップ「パッキラ紙芝居」

1月18日(土曜日)・19日(日曜日)、紙芝居「チャンスの神様」と紙芝居作りワークショップ「パッキラ紙芝居」を開催しました。

だんまるさん

紙芝居師・若王子団丸さんをはじめとする「ヤッサン一座」による紙芝居口演。子どもは新鮮に感じて大人は懐かしく感じる、子どもも大人も参加する双方向な紙芝居の会です。クイズでの掛け合いや珍回答には、親子で大きく笑い合います。またマンガ家・手塚治虫誕生のきっかけの一つを描く紙芝居の口演では、夢を大きく持つことの大切さについて考えます。


紙芝居作りワークショップ

「パッと心が見えてキラッと輝く」紙芝居作りのワークショップも開催。紙芝居師に助言をもらいながら、最近体験したことや感じたこと、作り話などをおよそ4枚ほどの紙芝居にします。


紙芝居作りワークショップ発表会

完成後は、自分だけの紙芝居を発表。個性あふれる作品を発表する小さな紙芝居師さんなど、様々な紙芝居師さんが登場しました。

「ヤング ブラック・ジャック」田畑由秋・大熊ゆうごミュージアムトーク

1月11日(土曜日)、「ブラック・ジャック創作秘話」展の関連企画として、「ヤング ブラック・ジャック」の作者・田畑由秋さん(脚本)と大熊ゆうごさん(漫画)によるミュージアムトークを開催しました。

田畑由秋・大熊ゆうごミュージアムトーク

同作はブラック・ジャックの知られざる過去を、学生運動やベトナム戦争など当時の事件や社会背景とともに描き出します。田畑さんは「時代と絡めてブラック・ジャックが成長していく姿を見て欲しい」、大熊さんは「ブラック・ジャックとキリコが患者を連れて襲撃から逃れる場面のように、患者を守ろうと必死な姿が好き」とのこと。制作過程のやりとりはスカイプを駆使しながらのデジタル作業。脚本に対し「キャラが立っていない」と大熊さんから「ダメ出し」が出ることもあるそうです。大熊さんは「『ヤングブラック・ジャック』をきっかけに原作『ブラック・ジャック』を読んでくれたら嬉しい」と締めくくりました。


田畑由秋・大熊ゆうごサイン会

対談の後、お2人のサイン会を開催、「ヤング ブラック・ジャック」単行本にサインしてもらいました。

お年玉企画!「宝塚市特別観光大使サファイアシール」プレゼント

サファイアシール

1月1日(水曜日)・2日(木曜日)・3日(金曜日)、各日先着100人に「宝塚市特別観光大使サファイアシール」をプレゼントしました。
平成26年は、宝塚歌劇100周年・宝塚市制60周年・手塚治虫記念館開館20周年が重なる「宝塚トリプル周年」。宝塚歌劇の影響を受けて描かれた「リボンの騎士」の主人公「サファイア」のシールをプレゼントし、新年から来館者をお迎えしました。

このページに関するお問い合わせ

産業文化部 宝のまち創造室 手塚治虫記念館
〒665-0844 宝塚市武庫川町7番65号
電話:0797-81-2970 ファクス:0797-81-3660
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。