記念館だより2015年
UMI☆KUUNミュージアムトーク
12月6日(日曜日)、企画展「テレビアニメ化記念 ヤング ブラック・ジャック展 ~間黒尾のルーツを探る~」関連企画として、UMI☆KUUNミュージアムトークを開催しました。TVアニメ版OP主題歌を作詞・歌唱しているUMI☆KUUNさん。デビュー決定の際はプレッシャーの一方で大変嬉しかったこと、作詞に込めた想い、原作やアニメ、手塚作品について、軽快な口調で語ってくれました。主題歌の楽曲をギターに合わせたアカペラで歌うサプライズもあり、会場から大きな拍手が生まれました。
また、ミュージアムトーク終了後は、ミュージアムショップ「ショップ☆スペシャル店長」として、自身のシングルCDにサインをし、皆さん一人一人とお話ししながら握手を行いました。
手塚治虫誕生日記念イベント「手塚ワールドで音楽三昧♪」
11月3日(火曜日・祝日)、手塚治虫誕生日記念イベント「手塚ワールドで音楽三昧♪」を開催しました。出演は、大阪音楽大学の学生。音楽が大好きだった手塚治虫の誕生日にちなんで、手塚アニメソングや馴染み深いクラシックのミニコンサートでお祝いしました。「海のトリトン」や「ジャングル大帝」、「ふしぎなメルモ」、「リボンの騎士」、「鉄腕アトム」といった手塚治虫にまつわる楽曲や「Shall we dance?」などの名曲を演奏。多彩な音色と歌声により、来館者を楽しませてくれました。
手塚治虫記念館トークショー ロボットクリエイター高橋智隆「ロボットと暮らす未来」
11月3日(火曜日・祝日)、宝塚ホテルで、手塚治虫記念館トークショー ロボットクリエイター高橋智隆「ロボットと暮らす未来」を開催しました。開催協力は、栄町子ども会です。手塚治虫の誕生日である11月3日に開催。トークショーの募集定員は300人でしたが、約1200人から応募があったため会場を拡大し、550人の方が来場されました。
ロボットクリエイターの高橋智隆さんは、幼稚園の頃に、手塚治虫ファンの両親が持っていた手塚マンガ「鉄腕アトム」を読み、ロボット科学者を志したと公言されています。その「鉄腕アトム」テーマソングとそれに合わせて巻き起こる来場者の拍手により、高橋さんの登場です。
講演会が始まると、 まずは、自身が開発してきたロボットについて語られました。宇宙空間に行った初めての寄り添いロボット【キロボ】は、青い地球とともに映る様子を映像で紹介。高橋さんいわく「あまりにも綺麗な写真のため、まるで合成かのようだが本物」とのこと。またアメリカ・グランドキャニオン登頂に成功した【エボルタ】は、実際に登場。登山用ロープを一生懸命に登るその姿に、子どもも大人も大笑い。他にも、鉄腕アトムの影響を受けた【ネオン】や自立型サッカー選手ロボット【VisiON(ヴィジオン)】、女性型ロボット【FT】など、多数のロボットが映像や写真で紹介されました。
そのうち、実際に登場した【ロビ】は、250以上の言葉を理解するコミュニケーションロボット。日本だけでもおよそ13万台が普及しているのだそうで、その可愛らしい見た目とおしゃべりには、会場も大盛り上がり。自己紹介やテレビ電源ON、ダンス、疲れた仕草などに、多くの来場者が魅了されました。
また、先月に発表されたばかりのロボット型スマートフォン【RoBoHoN(ロボホン)】がサプライズ登場。ロボホンを用いて、司会者と電話でやり取りする高橋さんに、会場の視線は一層釘づけになりました。おしゃべりしたり動いたりするロボット型携帯電話の市販により、1人1台ロボットと暮らす未来の実現が、あらためて実感できるようでした。
ロボットの設計図はなく、手書きでラフスケッチしてロボットをつくっていくことや日本のロボットの特徴などを語られました。また小学生のときには、父親に連れられて手塚治虫の講演会に行った高橋さん。「当時はロボットマンガが増えていく中、ロボットの製造場面を描かれたのは『鉄腕アトム』だけだった。製造工程が分からず描くことを避けたマンガ家が多かったが、手塚治虫は医学の知識で描いた。そのロボットの魅力に取りつかれた」とのこと。
最後に、「自分の好きなこと、趣味を基準としてほしい。さらに、例えば、一般的に無難な新車である大衆車を選びがち。あえて壊れそうなクラシックカーを選ぶことによって、故障時に、ボンネットの中身を知られる。故障対応等で、手を動かすことによって、新しいアイディアや創造性が生じる。迷ったら、ぜひユニークな選択肢を選んで」と講演を締められました。
講演の後は、質問コーナー。開発したロボットを自身が実際に使用しているか、ドラえもんはいつ実現するかなど多数の質問に、高橋さんが回答してくれました。最後のプレゼント抽選会では、講演前に手塚治虫記念館へ行ってインスピレーションを受けたという、高橋さん直筆のロビやロボホンの絵が添えられたサイン色紙がプレゼントされました。
阪急電車「ラッピング列車」内覧会
10月31日(土曜日)、阪急宝塚駅で、阪急電車「ラッピング列車」内覧会が行われました。11月1日から、阪急電鉄宝塚線に、沿線にゆかりの深い手塚治虫の人気キャラクターとともに観光スポットをラッピングした列車が運行されることになりました。阪急電鉄が勧めている沿線地域の活性化や旅客誘致、地域の観光資源発信の一環として、およそ2年間にわたり運行されるもので、宝塚線の車内では、沿線の観光スポットを手塚キャラが紹介したり、手塚治虫と沿線地のゆかりなどが紹介されています。
アニメのしくみ体験教室(パラパラマンガを作ろう)
10月31日(土曜日)・11月1日(日曜日)、アニメのしくみ体験教室を開催しました。今回も夏開催時に引き続き、「パラパラマンガ」をつくります。大阪デザイナー専門学校の先生に教わったり、お手本を見たりしながら、少しずつ絵を描き分けていきます。参加された皆さん、真剣な様子でした。
また、10月19日から11月1日まで、「大阪デザイナー専門学校・ODC大賞作品展示」の協力展示を行いました。
サンドアート・ファンタジア~飯面雅子が砂でかなでる物語~
10月17日(土曜日)、サンドアート・ファンタジア~飯面雅子が砂でかなでる物語~を開催しました。
「きまぐれ☆オレンジロード」エンディングに砂アニメを制作して28年になる、サンドアーティストの飯面雅子さん。飯面さんの手から生み出される砂の絵が、ガラスのキャンパス上で、音楽とともに移り変わっていきます。「黒猫のおさんぽ」や「人魚姫」など、幻想的な砂で描かれた世界と物語に、多くの参加者が引き込まれていました。
生前の手塚治虫と実際に会い、「愛おしさ溢れる砂のアニメーションだ」と評されたという飯面さん。憧れである手塚治虫の記念館でパフォーマンスが出来ることが大変感慨深いと語られました。手塚作品の中でも、飯面さんが特に思い入れのあるのが「火の鳥」。飯面さんのサンドアートによる、パフォーマンスライブのなかにアニメーションを取り入れた「アニパフォーマンス」作品として、上映披露されました。
同日にワークショップも開催しました。飯面さんに教えてもらいながら、砂の絵を描きます。砂の絵を描くことがとても難しいと感じていた様子でした。
アニメーション体験教室
9月26日(土曜日)、アニメーション体験教室を開催しました。
これは昨年度、子ども委員会で「もっと本格的なアニメーション体験を」という提案に、宝塚大学の協力を得て実現したものです。
ペンタブレットを使って、自分のキャラクターを画面に描いて色付けをしていきます。イラストが完成したら、キーボードを使って、記念館の中を自分のキャラクターで探検します。
最後は作品の発表会です。それぞれ自分と違うユニークなキャラクターたちに、みんな声を上げ楽しみました。
河森正治ナイトミュージアム・サイン会・ミュージアムトーク
9月12日(土曜日)に「ナイトミュージアム」、13日(日曜日)に「サイン会」「ミュージアムトーク」を開催しました。いずれも、企画展「THE変形 河森正治デザインワークス展」関連企画としての開催です。
12日(土曜日)閉館後は、手塚治虫記念館初のナイトミュージアム。
Part1デザイン論・Part2作品論と入れ替え制で、河森さんと企画展示室を歩きながら、デザインの考え方や作り方の秘訣など、質疑応答を交えながらのツアーでした。デザイン専攻学生はもちろん、みなさん熱心にメモを取り、聞き入っていました。
13日(日曜日)にはサイン会とトークショーを開催しました。
サイン会は参加者と河森さんが、談笑と握手をしながら、和やかな雰囲気の中で行われました。
続いて開催されたミュージアムトークは、河森さんがデザインという物を認識した幼少期のエピソードを始めとする「ご自身についての事」と、実際に手がけられた作品を題材に、デザインがどのように作られているのか、「作品のコンセプト」を解説するなど、ボリュームたっぷりの内容でした。
アニメのしくみ体験教室(パラパラマンガを作ろう)
8月8日(土曜日)・9日(日曜日)・20日(木曜日)・21日(金曜日)、アニメのしくみ体験教室を開催しました。大阪デザイナー専門学校の先生に教わりながら、パラパラマンガづくりに挑戦。
テーマは「夏休みの思い出」。大人も子どもも一緒になって、自分だけのオリジナルパラパラマンガを作ってくれました。
シンガポール国立大学サマースクール来館
7月14日(火曜日)、シンガポール国立大学の学生たちが、サマースクールとして来館しました。
今回のテーマは、日本のマンガ・アニメ、中でも手塚マンガ・アニメです。まずは、宝塚市国際文化センターで、宝塚市国際交流協会の協力を得て、ホテル若水提供の浴衣に着替え。その後、宝塚大橋の手塚キャラクター足元サインを見ながら、手塚治虫記念館へ。
手塚治虫記念館では、手塚治虫を通して、日本のマンガ・アニメ文化を勉強されました。今回の感想として、1年生のヴィヴィアン・ゴーさんは、「シンガポールでは、日本のアニメが人気で、手塚作品では『鉄腕アトム』が人気。今回、今のアニメのなかに、手塚アニメ制作の影響を感じられることが分かった。将来は、日本のメディア関係に携わりたい」とのことでした。
河森正治サイン会
7月3日(金曜日)、企画展「THE変形 河森正治デザインワークス展」関連企画として、河森正治サイン会を開催しました。記念館では初めてとなる企画展パンフレットにサイン。最後の方のサインが終わると、皆さんから拍手が起こりました。
宝塚物産展・手塚治虫記念館PRブース出展(JRA阪神競馬場)
6月28日(日曜日)、JRA阪神競馬場で、「宝塚物産展・手塚治虫記念館PRブース」を出展しました。3回目の出展で、記念館ミュージアムショップで販売しているグッズの一部を販売しました。また多くの宝塚記念レース来場者の皆さんに、この日デビューした第6期・観光大使リボンの騎士「サファイア」の2人も記念館と宝塚市観光をPRしました。
アニメのしくみ体験教室(ゾートロープ制作)
5月9日(土曜日)・10日(日曜日)、アニメのしくみ体験教室を開催しました。大阪デザイナー専門学校の協力で、視覚玩具「ゾートロープ」をつくり、「簡単なアニメ―ションが出来るまで」を体験しました。
また5月2日から10日まで、大阪デザイナー専門学校主催「ODC SHOW TIME ~大阪デザイナー専門学校コミックイラスト作品展~」の協力展示をしました。
手塚治虫記念館エントランス広場竣工セレモニー
4月29日(水曜日・祝日)、手塚治虫記念館エントランス前において、地元の皆さんや工事関係者の皆さんへの感謝と披露のため、手塚治虫記念館エントランス広場竣工セレモニーを開催しました。
宝塚市武庫川町土地区画整理事業の工事により、当館エントランス前が従前より約1.5倍拡幅された広場に生まれ変わり、集合場所や休憩場所、新しい記念撮影場所となりました。写真は、テープカット時のものです。左から、司会を務めた、宝塚市観光大使リボンの騎士「サファイア」の2人。そして株式会社手塚プロダクションの松谷孝征代表取締役社長、手塚治虫記念館の手塚眞名誉館長、宝塚市の中川智子市長、宝塚市武庫川町土地区画整理組合の大和正典理事長です。
テープカットが終わると、今年、めでたく創立40周年を迎え、各方面で活躍されている宝塚少年少女合唱団の皆さんが、「鉄腕アトム」など2曲を合唱し、お祝いしてくれました。元気な歌声と楽しい歌をありがとうございました。
また同日から、入館者先着5000人に、記念ポストカードをプレゼントしました。
スキップ楽団ミニコンサート
4月29日(水曜日・祝日)、スキップ楽団ミニコンサートを開催しました。毎年恒例のコンサートで、今年も手塚アニメソングやクイズなどで盛り上がり、途中にはシャボン玉による演出も。最後にはアトムが登場しました!
神谷徹ストロー音楽のワンダーランド
3月22日(日曜日)、ミュージアムコンサート「神谷徹ストロー音楽のワンダーランド」を開催しました。神谷さんの楽しいMCとストローに関する豆知識を交えながら、手作りのストロー笛で童謡、アニメソング、クラシックなどの名曲が奏でられました。なかでも、ストローを吹く際の空気の流れを利用し、ビックリするような動きをするストロー笛の数々に、小さい子どもから大人まで、夢中になって見入っていました。
手塚治虫記念館開館20周年記念企画 アニメのしくみ体験教室(ゾートロープ制作)
3月14日(土曜日)・15日(日曜日)、手塚治虫記念館開館20周年記念企画 アニメのしくみ体験教室を開催しました。色をしっかり塗り、カラフルなアニメーションが見られるゾートロープを作ってくれました。
紙芝居「チャンスの神様」・紙芝居作りワークショップ「パッキラ紙芝居」
3月7日(土曜日)・8日(日曜日)、紙芝居「チャンスの神様」と紙芝居作りワークショップ「パッキラ紙芝居」を開催しました。
子どもは新鮮に感じて大人は懐かしく感じる、子どもも大人も参加する双方向な紙芝居の会で、紙芝居師・若王子団丸さんをはじめとする「ヤッサン一座」は、京都国際マンガミュージアムや清水寺などでも口演を行うプロの紙芝居師です。団丸さんの口演は、大人も子どもも巻き込みながら繰り広げられ、会場は大きく盛り上がり、終始笑いが絶えませんでした。またマンガ家・手塚治虫誕生のきっかけの一つを描く紙芝居の口演では、夢を大きく持つことの大切さについて考えさせられます。
「パッと心が見えてキラッと輝く」紙芝居作りのワークショップも開催。紙芝居師に助言をもらいながら、大人も子どもも最近体験したことや感じたこと、作り話などを数枚の紙芝居にし、完成後は、自分だけの紙芝居を発表します。最初は恥ずかしがっていた子どもたちも、団丸さんとの掛け合いによって緊張がほぐれ、堂々と発表していました。子どもならではの斬新なストーリー展開に、数々の名作誕生の瞬間を感じました。
開館20周年記念企画「森の伝説 第二楽章」特別上映会
2月1日(日曜日)~20日(金曜日)、手塚治虫記念館開館20周年記念企画「森の伝説 第二楽章」特別上映会を開催しました。
「森の伝説 第二楽章」は、ビジュアリストであり、当館名誉館長である手塚眞氏が制作したもので、初日には、手塚眞監督挨拶が行われました。映像ホールが満員になるほど、大盛況の中、手塚眞監督は、「『森の伝説』は、手塚治虫がプライベートで作り続けていた短編アニメのひとつ。手塚アニメの原点とも言え、『手塚治虫らしさ』が感じられる作品になっていると思うので、世界でも珍しい親子での共同作品をぜひ楽しんでほしい」と述べました。「第二楽章」上映後は、映像ホールがお客さんの拍手で包まれました。
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