新型コロナウイルスワクチンの有効性と副反応などについて

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ID番号 1041593 更新日  2024年7月3日

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新型コロナウイルスワクチンの有効性などについて

日本では現在、ファイザー社、モデルナ社、アストラゼネカ社及び武田社のワクチンが薬事承認されており、予防接種法における接種の対象となっています。
これらのワクチンの新型コロナウイルス感染症の発症や重症化を予防する効果は、初回接種や追加接種から一定の期間において持続するとされていますが、ワクチンの接種後であっても、これまでと同様に感染予防対策を行っていただく必要があります。

※アストラゼネカ社のワクチンは2022年9月30日をもって供用を終了しました。
※モデルナ社のワクチン(従来株)は2023年2月11日をもって供用を終了しました。
※ファイザー社のワクチン(従来株)は2023年9月19日をもって供用を終了しました。

追加接種について

日本で接種が進められているワクチンは、発症予防効果等がある一方、感染予防効果や、高齢者においては重症化予防効果についても、時間の経過に伴い、徐々に低下していくことが示唆されています。
一方、追加接種により、低下した感染予防効果や重症化予防効果等を高める効果があることが、臨床試験や様々な疫学研究等で報告されています。

現在の日本においては追加接種の対象は初回接種を完了した5歳以上の方となっています。
(年齢によって使用できるワクチンが限られます。)

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武田社ワクチン(ノババックス)

ノババックス社が開発したワクチンを武田薬品工業株式会社より薬事承認申請されたものであり、2022年4月19日に薬事承認されました。
武田社のワクチンは組換えタンパクワクチンであり、SARS-CoV-2のスパイクタンパク質(ウイルスがヒトの細胞へ侵入するために必要なタンパク質)の遺伝子をもとに作られた組換えタンパク質をナノ粒子化した製剤で、免疫の活性化を促進するためのアジュバントが添加されています。本剤の接種により組換えスパイクタンパク質がヒトの細胞内に取り込まれると、スパイクタンパク質に対する中和抗体産生及び細胞性免疫応答が誘導されることで、SARS-CoV-2による感染症の予防ができると考えられています。

組換えタンパクワクチンは不活化ワクチンの一種であり、B型肝炎ウイルスワクチンをはじめ幅広く使用されている技術です。この技術は世界中ですでに広く使用され、長期の使用実績があります。

接種対象者は
初回接種(1、2回目):12歳以上のすべての方
追加接種(3回目以降):初回接種を終えた12歳以上の方

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オミクロン株対応ワクチンについて(12歳以上:BA1・BA4.5)

オミクロン株対応ワクチンは、mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンの一つで、従来株とオミクロン株の2種類のスパイクタンパク質の設計図となるmRNAを成分として含む「2価ワクチン」です。従来のワクチン(従来株のmRNAのみを成分として含む「1価ワクチン」)と比較して、オミクロン株に対する重症予防効果や短い期間である可能性はあるものの、感染予防効果、発症予防効果がそれぞれ強いことが期待されます。

また、異なる2種類の抗原(体内で免疫反応を誘導する物質)があることにより、誘導される免疫も、より多くの種類のコロナウイルスに反応するため、今後の変異株に対しても有効である可能性が高いと期待されることが確認されています。

オミクロン株対応ワクチン(2価ワクチン)については、2022年9月12日にファイザー社とモデルナ社のワクチンが薬事承認され、これらのワクチンによる接種が2022年9月20日より、予防接種法に基づく特例臨時接種に位置付けられ、全額公費負担での接種が可能となりました。

接種対象者は
ファイザー社とモデルナ社の2価ワクチンは従来のワクチンで1・2回目接種を終えた12歳以上のすべての方となっています。

※オミクロン株対応ワクチン(2価ワクチン)については、2023年9月19日(令和5年春開始接種)まで使用可能

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オミクロン株対応ワクチンについて(12歳以上:XBB1.5)

オミクロン株対応1価ワクチンは、mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンの一つで、オミクロン株に由来する成分を含む「1価ワクチン」です。現在の流行株であるオミクロンXBB系統に対して、これまでのオミクロン株対応2価ワクチンより高い中和抗体価を誘導すること等が報告されており、重症化予防はもとより発症予防効果も期待されています。

オミクロン株対応1価ワクチン(XBB.1.5)は、mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンの一つであり、オミクロン株1種類のスパイクタンパク質の設計図となるmRNAを成分として含む「1価ワクチン」です。流行している株により適合した成分を含むことで、従来のワクチン(従来株のmRNAのみを成分として含む「1価ワクチン」)やこれまでのオミクロン株対応2価ワクチン(従来株/BA.1又は従来株/BA.4-5の2種類を成分として含む2価ワクチン)と比較して、より高い中和抗体価の誘導や予防効果の向上が期待されています。

オミクロン株対応ワクチン(XBB1.5)については、2023年9月1日にファイザー社が、2023年9月12日にモデルナ社ワクチンが薬事承認され、これらのワクチンによる接種が2023年9月20日から2024年3月31日まで、予防接種法に基づく特例臨時接種に位置付けられ、全額公費負担での接種が可能となりました。

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交互接種

追加接種(3回目以降)に使用するワクチンは、初回接種に用いたワクチンの種類にかかわらず、mRNAワクチン(ファイザー社のワクチン又はモデルナ社のワクチン)又は組み換えタンパクワクチン(武田社のワクチン)を用いる事が適当であるとされています。
初回接種において、ファイザー社、モデルナ社、アストラゼネカ社または武田社のワクチンを受けた場合、追加接種(3回目以降)では初回接種時に用いたワクチンの種類にかかわらず、ファイザー社、モデルナ社又は武田社のワクチンのいずれかを使用する事が可能です。

初回接種(1,2回目) 追加接種(3回目以降) 抗体価
ファイザー社ワクチン

ファイザー社ワクチン(12歳以上)
モデルナ社ワクチン(12歳以上)
武田社ワクチン(12歳以上)

いずれの場合も上昇

モデルナ社ワクチン
アストラゼネカ社ワクチン

武田社ワクチン

 ※現在、初回接種で使用可能となるワクチンは上記から限定されています。

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新型コロナウイルス感染後の接種について

新型コロナウイルスに感染した方でも初回接種、追加接種に関わらず、ワクチンを接種することが出来ます。これは、このウイルスが一度感染しても再度感染する可能性があることと、自然に感染するよりもワクチン接種の方が、新型コロナウイルスに対する血中の抗体価が高くなることや、多様な変異に対する抗体の産生も報告されています。

新型コロナウイルスに感染してから接種するまでの期間については、初回、追加に関わらず、感染後、体調が回復して接種を希望する際には、その治療内容や感染からの期間に関わらずにワクチンを接種することが出来ます。モノクローナル抗体や血漿療法による治療を受けた場合も、本人が速やかにワクチン接種を希望する場合には、必ずしも一定期間を空ける必要はありません。

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新型コロナウイルスワクチンの副反応など

新型コロナワクチン接種後、体内で新型コロナウイルスに対する免疫ができる過程で、注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢、発熱等がみられることがあります。こうした症状の大部分は、接種数日以内に回復していますので、自宅で様子を見てください。
我慢できないほどの痛みがある場合や、発熱が2日以上続く場合などで受診すべきかどうか迷う場合、まずはかかりつけ医やワクチンを接種した医療機関へ、電話や受診をしてください。

また、ごくまれではあるものの、ワクチン接種後に軽症の心筋炎や心膜炎が報告されています。
軽症が主でありますが、接種後数日以内に胸痛、動悸、息切れ、むくみ等の症状が現れたらすぐに医療機関を受診し、ワクチンを受けたことを伝えてください。

新型コロナワクチンの副反応について詳しくお知りになりたい方は、下記のリンクから「新型コロナワクチンQ&A(厚生労働省ホームページ)」をご確認ください。

 予防接種法に基づく医療機関からの副反応疑い報告状況について

国の審議会である「厚生科学審議会(予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会)」において、報告状況が随時更新されています。ワクチン毎の副反応の傾向等については、同審議会の資料をご覧ください。

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予防接種健康被害救済制度について

予防接種によって健康被害が生じ、医療機関での治療が必要になったり、障碍が残ったりした場合に、その健康被害が接種を受けたことによるものであると厚生労働大臣が認定したときは、予防接種法に基づく救済(医療費・障害年金等の給付)が受けられます。
 アナフィラキシーやその他の副反応について、接種医師やかかりつけ医とご相談のうえ、申請をご希望される方は、宝塚市立健康センター予防接種担当者(0797-86-0056)までご連絡ください。 なお、接種時に宝塚市以外に住民票があった方は、住民票があった自治体にご連絡してください。

【注意点】
・医療機関が発行する診断書などの必要書類については、費用が自己負担となります。
・医療費等を自己負担した際の領収書は必ず保管しておいてください。
・審査があるため、救済制度の申請を行っても必ず給付されるとは限りません。

 詳細については、下記のページをご覧ください。

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新型コロナワクチンについて

新型コロナワクチンを接種する前には、下記の説明書をご一読ください。
ワクチンを接種してよいかご心配な方はかかりつけ医にご相談ください。

新型コロナワクチン予防接種についての説明書

過去の新型コロナワクチン予防接種についての説明書

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ワクチン接種には本人の同意が必要です

ワクチン接種については、感染症を発症することや、重症化することを防ぐという期待される効果と、副反応がおこることの両方を理解した上で、接種されるかどうかは自らの意思でご判断いただくこととなります。決して市が接種を強制するものではありません。 
宝塚市の接種券に同封している「新型コロナウイルスワクチン予防接種についての説明書」にも、ワクチンの効果や副反応のことを記載していますので、お読みいただき、接種するかどうかをお考えの上、決めていただけたらと思います。 
病気療養中の方や体調など接種に不安がある方など、接種しないことを選択する方もおられます。接種しないという選択をされる方もおられることを十分ご理解いただき、接種されていない方を差別したり、差別を助長することが決してないように、皆さまのご理解、ご協力をお願いします。

関連情報

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このページに関するお問い合わせ

健康福祉部 健康推進課(健康センター)
〒665-0827 宝塚市小浜4丁目4番1号
電話:0797-86-0056 ファクス:0797-83-2421
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。