深谷貯水池を治水利用します
深谷貯水池(ふかたにちょすいち)について
逆瀬川の中流域に位置している深谷貯水池は、宝塚ゴルフ倶楽部場内にあります。
この貯水池は、地元所有のため池である深谷池(ふかたにいけ)周囲の山林を買収して堤体を築造することで深谷池を拡張し、水道事業として昭和47年(1972年)4月に完成しました。
満水時の面積は9万平方メートル(阪神甲子園球場の約2.3倍の広さ)で、降った雨が貯水池に流れ込む範囲の広さ(流域面積)は2.87平方キロメートル(貯水池の約32倍)、貯水量は104万立方メートル(一般的な25mプール約2,300杯分)となっています。
深谷貯水池の貯水は、渇水期における水道の予備水源として使用していましたが、平成29年(2017年)阪神水道企業団からの水道水受水による小林浄水場の運転停止に伴い、水道水の水源としての利用はなくなりました。
現在では、農業用水などに利用されています。
治水利用の概要
深谷貯水池を防災利用します。
兵庫県が総合治水(注1)を実施していることや、国が流域治水(注2)を推進していることを踏まえ、昨今の大雨がもたらす災害の軽減対策として、この深谷貯水池を治水効果が期待できる施設として活用します。
平常時に貯水池の水を一定量減らしておくことにより、雨が降った時には貯水池に流れ込む雨水を一時的に溜めることで、逆瀬川へ雨水が一気に流れ出ることを防ぎます。
治水の効果量は、満水時から水面を1m下げておくことで、約9万立方メートル(一般的な25mプール約200杯分)を一時的に貯留できます。
貯水池に溜まった雨水は、逆瀬川を流れる水量が十分減ったことを確認し、下流域に危険が及ばないように注意して放流します。
(注1)
総合治水は、河川や下水道を整備する「ながす」対策に加えて、校庭、田んぼ、ため池などを活用して、雨水を一時的に貯留・浸透させる「ためる」対策、浸水が発生した場合でも被害を軽減する「そなえる」対策を組み合わせた治水です。
(注2)
流域治水は、堤防整備、ダム建設・再生などの対策をより一層推進させるとともに、さらに集水域(雨水が河川に流入するエリア)から氾濫域(河川等の氾濫により浸水が想定されるエリア)にわたる流域に関わる全員で水害対策を行う治水です。
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