香害と化学物質過敏症について(ご理解・ご協力をお願いします)

ツイッターでツイート
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ID番号 1047354 更新日  2023年9月28日

印刷大きな文字で印刷

香害とは

 香害とは、合成洗剤や柔軟剤、化粧品類などに含まれる合成香料(化学物質)によってさまざまな健康被害が誘発されることをいいます。近年では、この香害が原因となって、化学物質過敏症を発症する人もいます。

化学物質過敏症とは

 化学物質過敏症は「過敏」という名が示すように、ごく少量の物質にでも過敏に反応する点ではアレルギー疾患に似ています。
 最初にある程度の量の物質にさらされると、アレルギー疾患でいう「感作(かんさ)」と同じような状態となり、二度目に同じ物質に少量でもさらされると過敏症状を来たします。時には最初にさらされた物質と二度目にさらされた物質が異なる場合もあり、これは多種化学物質過敏症と呼ばれます。

 化学物質過敏症は、このようなアレルギー疾患のような性格だけでなく、低濃度の化学物質に繰り返しさらされると、体内に蓄積して慢性的な症状を来たすという中毒性疾患に近い性格も兼ね備えています。

 化学物質過敏症は、未解明な部分が多い疾患ですが、このようにアレルギー性と中毒性の両方にまたがる疾患、あるいはアレルギー反応と急性・慢性中毒の症状が複雑にからみ合っている疾患であると考えられます。

(参考)厚生労働省長期慢性疾患総合研究事業アレルギー研究班「化学物質過敏症~思いのほか身近な環境問題」

 

sonokaori

主な症状

 化学物質過敏症の症状は多様で、粘膜刺激症状(結膜炎、鼻炎、咽頭炎)、皮膚炎、気管支炎、ぜんそく、循環器症状(動悸、不整脈)、消化器症状(胃腸症状)、自律神経障害(異常発汗)、精神症状(不眠、不安、うつ状態、記憶困難、集中困難など)、中枢神経障害(けいれん)、頭痛、発熱、疲労感などが出現すると言われています。

原因として可能性のあるもの

家の中では

 合成洗剤、柔軟剤、消臭除菌スプレー、衣類の防虫剤、漂白剤、化粧品、香水、シャンプー、リンス、制汗剤、整髪料、芳香剤(トイレの消臭を含む)、アロマ、防ダニグッズ、抗菌グッズ、タバコ、建材、接着剤、塗料、シロアリ駆除剤など

屋外では

 排気ガス、殺虫剤、除草剤、虫よけ線香、大気汚染物質、農薬散布、野焼など

食べ物

 食品添加物、残留農薬、保存料、着色料、甘味料、香料など

その他

 ドライクリーニング、床ワックス、防炎カーテン、図書館の本の殺菌

 いずれも、健康な人であれば許容できる程度の極めて微量な化学物質との接触で症状が生じると言われています。また、いったん過敏症になると、その後はわずかな量の化学物質に対しても症状が現れるようになり、場合によってはたいへん重い症状が出ることがあります。

化学物質過敏症への対応について

 化学物質過敏症の自覚症状を誘発しないためには、症状を誘発するあるいは誘発する可能性のある有害因子に近づかないこと、早期に離れること、滞在時間を短くすること、使用を控えることが有効です。

周囲の配慮により症状の悪化を防ぐことができます

 化学物質過敏症は誰もが発症する可能性があります。身の回りの何気ない物が影響し、苦しい思いをしているかたが周囲にいるかもしれません。公共の場や人の集まる場では特に、香料(香水・整髪料など)の使用について、周りのかたがたへのご配慮をお願いいたします。

皆が快適に生活するため私たち一人ひとりにできること

  1. 学校や公共の場などの人が集まるところでは、香水・整髪料・デオドラントスプレーなどの香料を含むものの使用を自粛しましょう。
  2. 給食エプロンなど、他の児童生徒も使用する衣類等の洗濯の際には香料を含むものの使用を自粛しましょう。
  3. 学校・保育所・病院・公園などの公共施設や住宅に隣接した家庭菜園・農地などで農薬や殺虫剤などを使用するときには、飛散防止に努めましょう。(隣近所に体調が悪くなる人がいる場合は、使用を控え、代替策など十分な配慮をしましょう。)
  4. 害虫、ねずみなどを駆除するときには、薬剤に頼らない駆除の方法(清掃や進入路の封鎖など)を工夫しましょう。

 

 

市立小学校・中学校における香害及び化学物質過敏症 に関するアンケート結果について

令和5年5月に実施しましたアンケート調査について、ご協力いただきありがとうございました。
アンケート結果の概要版を別添のとおり公表させていただきます。

今回の調査では、学校において人工的な香料(化学物質)に不快を感じる・体調不良を起こす方が
一定数おられ、さらにご家庭にも影響が出ていることが分かりました。

本アンケート結果を受け、宝塚市教育委員会としましても、引き続き、香害及び化学物質過敏症の
周知・啓発に努めてまいります。

 

※本アンケートは、宝塚市立の小・中学校に在籍する児童・生徒の保護者様宛に配布した通知文書内
 の二次元コードから、インターネット上のアンケートフォームにアクセスいただき回答を受領しま
 した。

PDF形式のファイルをご利用するためには「Adobe(R) Reader」が必要です。お持ちでない方は、Adobeのサイトからダウンロード(無償)してください。Adobeのサイトへ新しいウィンドウでリンクします。

このページに関するお問い合わせ

教育委員会 管理部 管理室 学事課
〒665-8665 宝塚市東洋町1番1号 本庁舎3階
電話:0797-77-2366
ファクス:0797-71-1891
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。