宝塚市無形民俗文化財「西谷地区のちまきの食文化」

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ID番号 1037445 更新日  2022年3月30日

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宝塚市無形民俗文化財「西谷地区のちまきの食文化」について

ちまき
西谷地区のちまき

西谷地区に伝わる伝統的な郷土の食文化として、令和2年3月26日に宝塚市無形民俗文化財に指定されました。
市内の無形民俗文化財は「ケトロン(宝山寺)」、「星下り祭(中山寺)」の2件で、今回の指定は3件目となります。

ちまきとは

 ちまきは、団子状にしたもち米をササなどの葉で巻き蒸したもので、端午の節供等のお供え物として作られている食べ物です。

 その起源は、中国楚の時代にはじまり、日本に伝来した後に平安時代に「茅萱(チガヤ)」の葉で巻いたことから「ちまき」と称されたと考えられています。その後、各地域に広まり、地域に生育するササ・ススキ・ヨシ等の植物で巻くようになりました。

「西谷地区のちまきの食文化」について

ちまき
ちまきをつくる西谷地区のみなさん

 現在では、全国的にほとんどの地域でササ類の1種類の植物で包むちまきが一般化していますが、西谷地区では全国的にも稀なナラガシワとヨシの2種類の植物で包むちまきが現在も作られています。

 作られたちまきは、仏壇や神棚、荒神に供えるほか、嫁の里帰りの際に土産として持たせるなど、単なる食文化としてだけでなく、贈答の習俗として地域に根差したものとなっています。

 
 地域特有の食文化は、食の多様化や少子高齢化などの影響にもより全国的にも消滅しつつあります。西谷地区も例外ではなく、ちまきの作り方を知る方も減少傾向にあります。
 そうした現状の中、西谷地区のちまきの食文化を守るため、各家庭にナラガシワを植えようといった活動や、端午の節供に西谷の各地区でちまきをつくる活動が行われています。

 西谷地区における伝統的なちまき作りの調査研究や後継者の育成を目的とした西谷ちまき保存会も設立されており、今後も伝統食として伝承されることが期待できます。

「西谷地区のちまきの食文化」の記録映像を公開しています

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このページに関するお問い合わせ

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