令和6年12月1日市長メッセージ「広報たからづか令和6年12月号の発行にあたって」
市民の皆さまへ
短い秋があっという間に過ぎ、寒い冬が訪れました。昼夜で寒暖差がありますので、夜は暖かい服装でお出かけくださいね。
来年で、未曽有の大震災、阪神・淡路大震災から30年を迎えます。震災当時、私は会社員として保険会社で働いていました。朝方、大きな揺れで目を覚まし、部屋の本棚から飛び出た本が宙に舞うのを、ただ恐怖の中で見つめていた記憶があります。この大震災で宝塚市は119名の尊い命を失いました。あれから30年経つ今も、今年1月には令和6年能登半島地震、それに被せるような豪雨に見舞われ、予測できない自然災害が発生しています。
阪神・淡路大震災の被害から10年経った平成17年1月に、「街と人の心の再生」を願い、市内在住の現代美術家の大野良平さんが、「生」の石積みを創作されました。皆さんも、武庫川の中州に石を積んで大きな「生」の文字を作り上げたオブジェを、ご覧になったことがあるでしょう。市長就任前、私は毎日朝晩にこのオブジェを見ながら通勤していました。最初はくっきりきれいな「生」の文字が、降雨や川の増水、中州に草が茂ることにより少しずつ崩れ、消失していきます。私が大野さんと一緒に石積みをしたとき、消失してもよい、消失した文字を皆さんと共に積み直して再生することに意味があるとおっしゃっていました。それが「街と人の心の再生」だと。私は、積んだ石に「命」という文字を書きました。
今年も12月7日・8日に石積みをします。そして、1.17の前夜、来年1月16日には宝塚「生」の祈り2025(震災犠牲者追悼ライトアップ)が開催されます。あの大震災を知らない世代の若い方々にも、命の大切さ、生きることの意味を考えてもらう機会になると思いますので、ご参加をお待ちしています。
さて、市長と歩こう朝活ウォーク、好評につき、12月10日と17日も、追加開催することにしました。もはや朝活トークになっている朝活ウォークです。よろしければ、私と歩きながら話してみませんか?
このページに関するお問い合わせ
企画経営部 広報課
〒665-8665 宝塚市東洋町1番1号 本庁舎4階
電話:0797-77-2002 ファクス:0797-74-6903
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。