vol.25 珈琲と深い繋がりのある宝塚市で、ほっと一息しませんか?(2021年12月号)
vol.25 珈琲と深い繋がりのある宝塚市で、ほっと一息しませんか?
宝塚市と珈琲に深い繋がりがあることをご存知でしたか?実は、日本最古のコーヒーチェーンが明治時代の宝塚にあったと言われているんです。
そんな宝塚を、珈琲で盛り上げたいと活動されている宝塚珈琲協会の皆さんにお話をお伺いしました。
宝塚珈琲協会について
宝塚珈琲協会を運営されている、SHIZUKU COFFEE ROASTERの浅野裕亮(あさの ひろあき)さんは、珈琲の歴史を多くの方に知っていただこうと、毎年12月に行われている宝塚ハーフマラソン大会(新型コロナウイルス感染症の影響で、2020年度からは中止)で出場者に珈琲をふるまう企画を実施。その際に市内の同業者の方と横の繋がりができ、珈琲を通じて一緒に宝塚を盛り上げようという思いから、2019年に教会発足に至ったそうです。
現在は、浅野さんを中心に、珈琲イベントの主催や、各店のこだわりの淹れ方を紹介する動画を公開するなど、珈琲に親しみをもってもらえるような活動をされています。
3人の若手女性焙煎士「TAKARAZUKA GIRLS ROASTER」
宝塚珈琲協会の取り組みの中でも注目を集めているのが「TAKARAZUKA GIRLS ROASTER」。
「焙煎士の中でも珍しい若手の女性を3人集めてPRすれば、より多くの方に珈琲に興味を持ってもらえるのでは」という浅野さん発案で結成されました。
Coffeestand WILY 華山 友理亜さん
華山さんの焙煎方法は、「手網焙煎」と呼ばれる珍しい手法で、フルーティーな味わいを出したければ焙煎の度合いを浅くしたりと調整が難しいのが特徴です。開店当初はメーカーの豆を使っていたのですが、手網焙煎の面白さにすっかり魅了され、自家焙煎されるようになったそうです。
お店にはベトナム産をはじめとするバラエティー豊かな豆を取り揃えており、簡単にカジュアルに珈琲を楽しんでいただきたいという想いがあります。
TOBERA 森川 佳苗 さん
小林の老舗「百合珈琲」の姉妹店としてオープンした”TOBERA”という名前には、「珈琲の入り口になりたい」という想いが込められています。
もともと、カフェを開きたいという思いはありましたが、「シャインマスカットの味がする」と言われる珈琲を飲み、はっきり味の違いが感じられる珈琲に出会ったのがきっかけでお店を開かれたそう。
TOBERAでは、珈琲の粉を直接お湯に漬けて成分を抽出する「浸漬法(しんしほう)」で淹れた珈琲が楽しめます。
「焙煎は奥が深いので、もっと勉強したい」と、珈琲にあつい森川さんでした。
SHIZUKU COFFEE ROASTER 浅野 優花 さん
お父様の裕亮さんのお店を手伝い、その頃から3人の中でも焙煎歴は一番長いそうです。11、12歳ごろからお店の焙煎機は触られていたそうですが、1回に焙煎する豆の量が約2キロと大量なので、失敗できない怖さもあり、自分で淹れた珈琲を初めてお客さんに出す時は手が震えていたそう。
酸味が強かったり、フルーティーな味わいだったり、焙煎の仕方ひとつで味わいが変わる珈琲の魅力を知ってほしいと、日々心を込めて提供されています。
焙煎は力仕事であり、煙をかぶることも日常茶飯事。相当な熱意・珈琲に対する愛がなければ続けるのは難しい作業だそうです。女性の焙煎士は日本でもまだまだ少ないそうで、宝塚市内だけで若手の女性が3人も活躍しているなんて、すごいですよね。
珈琲との関わりが深い宝塚市で、皆さんも珈琲を味わってみてはいかがですか??
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