vol.46 世界に誇る文化芸術に触れよう!「宝塚文化創造館」

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ID番号 1056721 更新日  2024年7月25日

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今回は「宝塚市立宝塚文化創造館」をご紹介します。

宝塚文化創造館は、昭和10(1935)年に建てられたモダニズム様式の建物で、昭和12(1937)年から平成10(1998)年まで宝塚音楽学校本校舎として使用されました。戦前戦後を除き、長年にわたって、多くの卒業生を送り出してきた施設が、現在は文化芸術に関わる市民の活動の場となっています。館内の随所に校舎としての活動の痕跡が残されており、脈々と引き継がれてきた歴史を感じることができます。

文化創造館入口前

2階には「すみれ♪ミュージアム」があります。宝塚音楽学校で、当時の授業で使用された教材の展示、モニターで普段見ることのできない実際の授業風景や課外授業などを見ることができます。宝塚歌劇ファン必見の内容が盛りだくさんです!

有名作品の衣装の前では写真撮影OK!華やかで豪華な衣装にきっと目を奪われます。

すみれミュージアム
©宝塚歌劇団

3階には宝塚音楽学校の生徒がレッスンに励んだバレエ教室・日舞教室があります。

鏡、床、バーは磨き抜かれており、大切に使われてきた歴史を感じます。

宝塚歌劇団のスターたちがここから誕生したと思うと、練習にも気合が入りますね。

日舞教室

講堂(文化交流ホール)では、宝塚音楽学校時代、入学式や卒業式が執り行われていました。

現在は、演劇はもちろん、ピアノの発表会やワークショップの会場など、幅広い用途で使用されています。

ホール

宝塚文化創造館名誉館長 岡田敬二さんへインタビューを行いました!

取材風景

Q.演出家を志したきっかけは?

 学生時代に見たミュージカル映画「ウエスト・サイド・ストーリー」に運命を動かされました。社会問題が織り込まれたミュージカルに衝撃を受け、自分も演出家になり、演劇・ミュージカルを通して社会貢献をしたいと思い、宝塚歌劇団へ入団しました。

Q.印象に残っている作品は?

 宝塚歌劇団の創設者小林一三さんの「清く・正しく・美しく」の精神を大切にして、宝塚歌劇のオリジナル作品としての「ロマンチック・レビュー」シリーズは自身の作品としても印象に残っています。

Q.宝塚文化創造館の建物の特徴は?

 バレエ教室、日舞教室は、歴史の深さを感じていただくために、できる限り当時のままの状態を残しています。年季の入った教室を見ると、一生懸命練習していた生徒の様子が思い浮かぶと思います。

Q.「すみれ♪ミュージアム」の見どころは?

 旧宝塚大劇場こけら落とし公演からの歴代ポスター約880点が並ぶ展示は圧巻です。他にも宝塚音楽学校の卒業写真、映像や衣装展示など、長きにわたり愛され続けてきた宝塚歌劇の歴史に触れることができます。

 また、過去に数回宝塚歌劇の台湾公演を行ったことから、東南アジアからのお客様も多いです。宝塚歌劇を通じて日本の良さを知っていただきたいです。

Q.企画展のテーマはどのように決めている?

 その時のトレンド、タイムリーなこと、地域性などを加味してテーマを考えています。今年は宝塚歌劇が110周年、宝塚ファミリーランドはルナパーク開園から100周年であったため、「宝塚歌劇と宝塚ファミリーランド」という企画展を開催しています。宝塚新温泉パラダイスから宝塚ファミリーランド閉園までの歴史を宝塚歌劇の歴史とともにその軌跡をたどる、興味深い内容となっていますので、ぜひご覧ください。

Q.文化創造館で開催される様々なイベントについて教えてください

 宝塚歌劇OGによる「タカラヅカ・ノスタルジックコンサート」を行い、宝塚歌劇の名曲を楽しんでいただいているほか、舞台芸術に特化したワークショップ(殺陣や舞台メイク)や80歳・90歳の展覧会、避難訓練コンサートなどを行い、様々な方に楽しんでいただいております。

Q.岡田名誉館長にとって宝塚文化創造館とは?

 日本の文化・芸術の発信拠点です。幼い時にこそ音楽やダンスなど、宝塚歌劇をはじめとする文化芸術に触れ、その素晴らしさ、豊かさを知ってほしいです。そして、未来を担う子どもたちが伸び伸びと育つ、夢を育む場所であってほしいと思います。

記念撮影
左から山口サファイア、岡田名誉館長、中川サファイア
岡田敬二(おかだ けいじ)さん

岡田先生

宝塚歌劇団の演出家、日本のレビュー作家。1941年2月19日東京都出身。宝塚歌劇のほか、外部舞台でもミュージカルやレビューの演出を手掛けるなど、幅広く活躍している。

宝塚市立宝塚文化創造館(宝塚音楽学校旧校舎)

場所:宝塚市武庫川町6-12

電話番号:0797-87-1136

休館日:祝日をのぞく月曜日、12月29日から翌年1月3日

受付時間:9時~17時

【すみれ♪ミュージアム】

 入場時間:10時~16時30分(受付は16時まで)

 休館日:祝日をのぞく月曜日・年末年始

 入場料:一般300円(200円)、中高生200円(100円)、小学生100円(50円)

     ※()は団体料金(10名以上から)

このページに関するお問い合わせ

産業文化部 観光にぎわい課
〒665-8665 宝塚市東洋町1番1号 本庁舎3階
電話:0797-77-2012 ファクス:0797-74-9002
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。